映画感想-な行


ナイトミュージアム
     


~あらすじ~
冴えないバツイチ男のラリーは失業中で、最愛の息子ニッキーにも愛想を尽かされてしまう始末。
なんとか自然史博物館の夜警の仕事にありつくが、迎えた勤務初日、見回りを始めたラリーは、吸水機から水を飲んでいるティラノザウルスの骨と出くわしてしまい……。


~感想~
子供向け娯楽作品として正解を突き詰めた作品。
落ちこぼれパパの再起を軸に、息子との関係修復、憎めない悪役とのドタバタ対決、博物館の展示物がいきいきと動き回るという夢のある情景、強引な大団円と、まさに家族そろって楽しめる気のおけない映画。
歴史関係のさまざまなエピソードなど、教材にもうってつけではなかろうか。


評価:★★☆ 5



ナイトミュージアム 2
     


~あらすじ~
ニューヨークの自然史博物館の元警備員のラリーに電話が入る。
ワシントンにある世界最大の博物館スミソニアンの倉庫に移送された展示物たちが、不思議な力をもつ“魔法の石板”により生き返ってしまったというのだ。
ラリーはあわててワシントンに飛んだが、古代エジプト王がよみがえると、ナポレオンやマフィアを従え世界征服に向けて大暴走!
ラリーは伝説の女性パイロット・アメリアやリンカーン、アインシュタインを味方につけ、仲間とともに立ち上がる。


~感想~
まず前作ありきで、いろいろな基本設定が説明されないため、前作から先に観なければいけないことは大前提。
ストーリーはディズニー映画らしい安定感で、大人から子供まで、年齢・国籍を問わず楽しめることは言うまでもない。
1を観ていて悪い思い出がないならば、観て損をしないことは保証できるだろう。


評価:★★☆ 5



ナショナル・トレジャー
     


~あらすじ~
歴史学者にして冒険家のベン・ゲイツ。彼は何世代にも渡るゲイツ家の夢を継ぎ、ある伝説の秘宝を追い求めていた。
だがその秘宝は1779年、独立戦争の真っ只中のアメリカで忽然と消えてしまう。ベンは、合衆国独立宣言書に署名した最後の生存者がベンの先祖に残した言葉を手掛かりに、謎を探る。


~感想~
明らかに「インディ・ジョーンズ」を意識した作品だが、スパイ映画のような盗みの描写や、2時間ドラマのような名所めぐりを絡ませ、独自色を出すことに成功している。
とにかくテンポが早く、暗号も謎もちょっと頭をひねれば解いてしまい、次から次へと場面が転換して飽きさせない。
おしむらくはスケールがやや小さめで、結局のところ都市部の狭い範囲を行ったり来たりしているだけなのがネックだが、たいした問題ではあるまい。
主役がニコラス・ケイジだけにアクションよりも策謀に重きを置いた、新たな冒険映画の佳作の誕生である。


評価:★★★ 6



ナショナル・トレジャー 2 リンカーン暗殺者の日記
     


~あらすじ~
歴史学者にして冒険家のベン・ゲイツは、彼のもとを訪れた古美術商からある驚きの情報を知らされる。
今なお多くの謎に包まれているリンカーン大統領暗殺事件の犯人による日記の一部が発見され、そこには暗殺の真犯人としてベンの祖先トーマス・ゲイツの名が記されていたという。
大統領暗殺者の末裔という汚名を着せられてしまったベンは冤罪を晴らすべく、仲間とともに調査を開始する。


~感想~
前作の反省(?)をふまえスケールが大幅にアップ。名所めぐりや、冒険よりも盛り上がるスパイ的な盗みのテクニックもあいかわらずで、中だるみが一切ない。
ディズニー映画だけに重い展開もなく、敵役もいつの間にか特に説明もなくいいヤツになっていたりと、家族で安心して見られる娯楽作品に仕上がっている。


評価:★★★☆ 7



ナルニア国物語
     


~あらすじ~
第二次世界大戦下のイギリス。
空襲を逃れ疎開したペベンシー家の4人の子供たち。
あるとき末っ子のルーシーは大きな衣装だんすの中に入り、雪に覆われた森の中に出てしまう。
そこは、言葉を話す不思議な生き物たちが暮らす魔法の国ナルニア。
しかし偉大な王アスランが作った美しいこの国は、冷酷な白い魔女によって100年もの間冬の世界に閉じ込められていたのだった……。


~感想~
ディズニーが映画化ということで多少の不安はあったが、なんら不満のない正統派ファンタジーとして完成している。
どうしても『ロード・オブ・ザ・リング』がちらついてしまうが、短いながらにしっかりと作りこまれており、妙に理にかなった戦術(狭隘に誘いこんでの高地からの投射攻撃)など、決して子供向けではない。
実にファンタジーのカタルシスをよく解っていて、ベタな物語が好きな向きには特に薦められる。やはりファンタジーはベッタベタでなくては!
惜しむらくは時間の短さで、それでも壮大な世界観は描けているのだが、あっけなく流れてしまう場面も多く、もっともっと物語に浸っていたかった。が、そのあたりは続編に任せるべきだろう。
『ロード・オブ・ザ・リング』が楽しめた方は必見。子供向けとあなどるなかれ。


評価:★★★★ 8



人形霊
     


~あらすじ~
森の奥深くに建つ人形ギャラリー。ある日、5人の若者が人形師のジェウォンからこの洋館に招待された。
館内には様々な人形が所狭しと並び、その精巧な美しさに5人は魅了される。そんな中、彫刻家のヘミは自分を以前から知っているという謎の少女ミナと出会う。
そして誰もが洋館の空気に得体のしれない不安を感じ始めた頃、首を切られた人形が発見され……。


~感想~
人形大暴れ。
どこから調達してきたと聞きたくなるような、人形に組み込まれたランプなどの異様な調度品がもう、それだけで不気味。
人形特有の無表情な怖さを生かした作品かと思いきや、残酷描写全開のスプラッタな暴れっぷりで意表をつく。
和製ホラーは理由のつかない恐怖と解決しない物語が名物だが、韓国ホラーは理由も解決もどんでん返しも付けてくれる。
終盤は除霊アクションになってしまい、怖さはどこかに消えてなくなるが、確かな演技力で損はしない作品に仕上がっている。


評価:★★☆ 5



ノウイング
     


~あらすじ~
小学校の創立60周年記念に開かれたタイプカプセルに収められていた1枚の紙。
そこに羅列された数字に興味を持ったジョンは、やがて奇妙な事実に行き当たる。


~感想~
前半のサスペンスあふれる物語、各所をめぐっては電光石火で謎を解き「これってナショナル・トレジャーだっけ」と思わせるニコラス・ケイジの活躍、SF、ホラー、ディザスター、家族愛と多様なテーマを取り込んだ盛りだくさんな構成……を一息で台無しにする、あんまり過ぎる結末にげんなり。
あれだけ盛り込んだアイデアと比べてこの落差はなんだろうと頭を抱えるしかない、どうしようもない真相とオチ、工夫も糞もないありきたりなラストシーンと、後半はもう見る影もないのだが、上映時間の3/4は楽しめたのだから、B級映画としてもまだマシな部類かもしれない。
あの質を保ったまま最後まで行ければ傑作だったのに……。


評価:★★ 4



ノロイ
     


~あらすじと感想~
ホラー映画に新機軸を取り入れた意欲作。
この作品はさる失踪したオカルトライターが残したビデオ映像を編集したものである――という体裁で、ノンフィクションを装っているのだが、それが非常に徹底しており、たとえばそのライターと著作の出版社のサイトを実際に用意し、ライターの日記には本編の内容に即した取材記録が書かれている、という念の入れよう。
キャストも劇団員や無名のアイドルなどで固め、実にそれ(うさんくさい心霊ビデオ)っぽい演出がなされている。しかも公開当時はフィクションであることは伏せられ、実録ビデオであるからエンディングではスタッフロールも流れず唐突に幕を閉じるという構成で、観客の度肝を抜いたという。
当時は、といったが現在でもこれはフィクションだとは誰も明言しておらず、オカルトライターらを演じた劇団員らがいまも存命であるといった傍証から「実話ではない」と推測されるだけに留まっており、あくまでも真相は隠されたままなのだ。いやはや面白い趣向を考えたものである。
ちなみにストーリーも閉村の因習を巧みに仕込んだ、実に雰囲気のあるもので、ときおり指摘されるとおりまるで「ひぐらしのなく頃に」のアナザーストーリーといったおもむきで、もし雛見沢ダムが建設されていたらこんな外伝が起こっていたやも……と思わせ、そういった側面からも楽しめるだろう。


評価:★★★☆ 7



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