※ゆでたまご・おぎぬまX「キン肉マン 禁断の超人タッグ殺人事件」完全ネタバレ感想
◆禁断の超人タッグ殺人事件
まずロビンのリアクションがいちいち納得しかないw
仮面の奇行士の異名にふさわしい、自分でやったくせに全力で嘆き、ノリノリでマンモスの化石にアイスロックジャイロを掛けたり雑巾がけに勤しんでいるのも想像できてしまう。
ネプチューンマンは弾き語りし、ウォーズマンは師の奇行に戸惑い続け、マンモスマンは主にマンモスの要素しか使われないのも笑ったw
昨晩キン肉星で予告状を受け取ったのに明朝にはミートが上野駅に到着している肉世界の移動時間の謎さも爆笑したし、�U世でタイムスリップに深く関わった4人がタイムマシンに反応するメタ要素も良かった。
トリックのアイスロックジャイロを使い手が2人いることで上手く隠したのも相変わらずミステリとして丁寧だが、そもそも氷の階段を作らなくても超人は飛べるという事実は無視していい。試合中も飛べたり飛べなかったり我々が知らないだけでなんらかのルールがあるんだよきっと。
◆ジェロニモは嘘つかない
ジェロニモでウミガメのスープをやろうという発想がまず光る。ジェロニモに嘘つかない設定無いけどな。ズラズラ問答言うなww
人間の刃牙が巨大カマキリを幻視して傷も負えるなら、弱そうに見えても超人オリンピックベスト8のキューブマンなら独り相撲で死ぬことももちろん可能である。
顔が腫れなかったということはルービック・キューブ張り手は対策し回避できたけど合掌捻りは防げなかったのかな? そもそもの決まり手はババアの傘なのでそっちの対策に注力してしまったのだろうか。
この引退したウルフマン、ぜんぜん元気でクソ力ルナイトも倒せるのはノイズながら、あれは非常事態だったからしょうがない。
◆悪魔六騎士夜行列車殺人事件
七人の悪魔超人が熱海旅行に行くなら悪魔六騎士も夜行列車くらい乗るでしょ。
もう前作でカナディアンマンが出たこともありビッグボンバーズはハブり、仲良く旅行する六騎士が描かれる。
ジャンクマンがどうやってチェスや将棋をしているのかは潔くスルーし、アシュラマンは「ヒューッ」と口笛を吹き、サンシャインはうっかり砂化できず物理ダメージで死ぬ。あいつ砂化できるのにテキサスクローバーホールドでギブアップしかけたからな。
プラネットマンの悪魔霊術で被害者に証言させる荒業ももちろん使うが、被害者がサンシャインなので全く意味がないのも笑ったw サンシャインは強いし有能だけどそういうとこあるから…。
スニゲーターが原作で描かれていない爬虫類に変身したという真相は読者にほとんど解きようがなくちょっと残念だが、ジャンクマンの音波攻撃やザ・ニンジャの操り人形など原作の小ネタを寄せ集めて遠隔殺人トリックを無理くりひねり出すのは流石である。
◆不死鳥館殺人事件
転生の炎が燃えてる超人向けでもなんでもない旅館ってなんなんだよw
連載中のあおり文にだけ書かれていた「スクリュー・キッド調査団」を持ち出し、何度もスクリュー・キッドをイケメンと表現していたがこいつをイケメンだと思ったこと無さすぎて笑った。一般人の女将に頭突き連打されるスグルも原作初期に見覚えがありすぎる。
「お前に大事なネジを一本抜かれてる」と言うミキサー大帝の抜かれたネジはスグルの部屋に飾られてるから今もこいつミートのバックドロップで粉々になるんだよな…。いや新しいネジ刺せよ。
正体を隠す気がない偽名を使うザ・ホウオウはすぐデレるし、テリーマンの靴紐を使ったアリバイトリックもお見事。そういえばプリズマンは贅肉と称して結構なパーツを分離できることも忘れていた。
◆エピローグ
本作の白眉はこの「超人殺人を犯させるトリック」である。
まずプラネットマンの人面プラネットはスグル戦で見せた通り、死亡していない超人でもモニター越しの遠隔から強制的に拉致し、瀕死とはいえロビンやテリーほどの実力者でも動きを封じるチート能力であり、人面へのダメージは本人にもフィードバックされるのは原作でも描かれている。
またミキサー大帝の分離はスグルの火事場のクソ力という実体のない概念的なものまで分離させており、良心と記憶だけ抜き出すという都合良すぎる設定も十分な説得力を持ってしまう。
この2つのフェイバリットの組み合わせを思いつけるのは作者だけだろうと素直に感心するとともに爆笑した。
これがアリならこのタッグはマジで天下取れるよ。
ラストには原作で明かされないコールドスリープの作者がまさかのキン骨マンだと示唆。
本シリーズでは全然悪党のままなのに、原作ではテリーの義足を造り改心させられてしまいネプチューンマンの顔で「う…うらぎられた!!」していたおぎぬまXが放った妙手としか言いようがない。