馬雲騄  奥様はスナイパー

 

馬雲騄(ばうんりょく)字は不明
出身地不明(??~??)

蜀の将。馬超の妹。「反三国志」オリジナルキャラ。
オリキャラの中では最も、というか唯一著名でKOEIのシミュレーションにも登場する。

抜群の美貌と武芸の持ち主で、また巻き起こった塵埃を見ただけで敵軍の戦力を見抜くことができた。父の馬騰(ばとう)は英雄に嫁がせたいと考えていたため、当時としては遅く22歳にして独身だった。

はじめは兄の馬超を補佐し留守番を務めたが、それに不満を持ち出陣を望むと、益州制圧戦も終盤で大した敵は残っていないと聞かされた馬超はそれを許した。
馬雲騄は初陣で劉璝(りゅうかい)と一騎打ちし、二十合と保たずに劉璝は撤退。それを追うと馬超と共同戦線を張る劉備軍の趙雲と出会い、馬雲騄は驚き逃げようとした劉璝を捕らえた。
益州を制圧した劉備は、趙雲がまだ独身であることから、諸葛亮に相談し馬雲騄と結婚させた。

その後は夫・趙雲の副将として活躍。
劉封(りゅうほう)の補佐を命じられると、呉との戦いでは仮にも主君の養子である劉封を囮にする作戦を立て甘寧をおびき寄せ、さすがに二人がかりでも甘寧には敵わなかったが、火矢を射掛けさせ呉軍に大打撃を与えた。
蔡瑁(さいぼう)・張允(ちょういん)が呉軍に寝返ろうとすると、その道を塞ぎ、裏切り者と大喝してその配下に捕らえさせ、二人をなます斬りにさせた。
さらに呉でも屈指の名将とされる徐盛(じょせい)と一騎打ちし互角に戦い、作中では強豪の向寵(しょうちょう)よりも強いと描写され、厳寿(げんじゅ)と戦う潘璋(はんしょう)の隙をついて槍を浴びせて討ち取らせ、自らも胡車児(こしゃじ)を瞬殺した。

まだまだ活躍は続く。趙雲が無策で徐盛を迎撃しようとすると、伏兵がいるかもしれないとそれを諌めて城の守りを引き受け、一騎打ちする馬超と徐盛が互角と見ると、城壁の上から矢を撃ち、徐盛を落馬させ捕縛させた。
窮地に陥った趙雲を救うため、張郃の額を射抜き、孫韶(そんしょう)と戦う廖化(りょうか)を黄武(こうぶ)とともに援護するなど、華々しく登場しても尻すぼみしていくオリキャラの中で、最後までその武勇は衰えなかった。

蜀が三国統一すると敦煌公主の位を授かり、馬超は「妹が公主様になるとは思ってもいなかった」と趙雲とともに笑い合った。