北斗&南斗  気まぐれ神々

 

北斗(ほくと)・南斗(なんと)

神々。北斗は死を司り、南斗は生を司る。
三国志最強の占術師・管輅(かんろ)の逸話に登場。
趙顔(ちょうがん)という19歳の若者が管輅に年内に死ぬと見立てられたため、泣きついて対処法を求めた。
管輅は山で囲碁を打っている二人組に酒や肴を贈り、寿命を延ばすよう願い出よと助言した。その二人組が北斗と南斗で、賄賂を受け取った見返りに寿命を99歳まで延ばしてやる大盤振る舞いをした。
その後、二人は管輅に軽々に天機をもらさぬよう忠告を残し、鶴に変化し飛び去った。

「演義」で管輅の逸話として最も著名なものだが、正史(ちくま学芸文庫版)で管輅の逸話は57ページに渡り延々と描かれるが、実はこの逸話は出てこない。「捜神記」が初出と思われる。

「横光三国志」で南斗は若い頃の曹操に無駄に似ている。