督郵 ワイロの代わりに百叩き

督郵(とくゆう)本名不明
出身地不明(?~?)
督郵は名前ではなく官職名である。
黄巾の乱の働きで県令に任じられた劉備のもとに、視察で訪れる。だが典型的な汚職官僚の督郵は、賄賂を要求する。
劉備がつっぱねると督郵はあることないこと報告して、劉備を失脚させようとした。さらに劉備を慕う民が苦情を訴え出ると、督郵は乱暴を働いた。
それを聞いた張飛は激怒し、督郵を縛り上げ、木に吊るして鞭で叩いてしまう。驚いた劉備が駆けつけると督郵は態度を変え、必死に助命を願った。
張飛も関羽も「県令の座にしがみつき督郵ごときに侮辱されるのは我慢ならない、こんなもののために生まれたんじゃない」と劉備をたきつけ、かくして劉備らは県令の座を捨て、再び流浪の旅に出るのだった……。
と、以上はすべて「演義」での話。
実際には、視察に訪れた督郵に劉備はたびたび面会を求めたが無視されたので、激怒して部屋に押し入り、縛り上げて百叩きを喰らわせ、督郵の首に印綬をかけて官位を捨てて逃亡したという、いかにも「正史」の若く無頼漢な劉備らしい話である。
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