牛金 牛金は二度甦る

牛金(ぎゅうきん)字は不明
出身地不明(?~?)
魏の将。
周瑜が江陵を攻めたとき、牛金は数百人の決死隊で切り込んだが包囲されてしまった。
それを見た曹仁は諸将が止めるのも聞かず数十騎で突撃し、牛金を救出して城に戻った。まだ配下が逃げ遅れていると知るや曹仁は再び引き返し、全員を助け出した。
曹仁の引き立て役となってから20数年後、牛金は歴史の表舞台にひょっこり戻ってくる。
司馬懿の配下として諸葛亮、馬岱(ばたい)、公孫淵(こうそんえん)らと戦いそれらすべてに勝利したのだ。
名前といい役どころといい、創作上の脇役みたいな武将がこれだけのブランクを経て再び登場するのは珍しいことではなかろうか。
~伝承~
真偽のほどは不明だが、牛金が脚光を浴びる話がもうひとつ。
司馬懿は玄石図(げんせきず)という不思議な石に「馬の後を継ぐのは牛である」という文字が浮かぶのを見て以来、牛氏を恐れていた。
そのため牛金と酒を飲んだとき、片方の杯に毒を入れ、安全なほうを自分で先に飲んで見せ、牛金を油断させて毒殺してしまう。
時は流れ、司馬氏が天下を治める晋の御世。司馬懿のひ孫の妻は、小役人の牛氏と密通し、子供を生んだ。
その子こそ、西晋の滅亡後、東晋の初代皇帝となった司馬睿(しばえい)である。
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