丁斐 曹操を救った小悪党

丁斐(ていひ)字は文侯(ぶんこう)
沛国譙県の人(??~??)
魏の臣。
金にがめつく賄賂をとったり好き放題していたが、同郷のよしみで曹操には目こぼしされていた。
しかし官舎の牛を自分の飼っている牛と勝手に交換し、ついに免職となった。
だが曹操はすぐに丁斐を復職させ、「丁斐を厳重に処罰しろとよく言われるが、私とてあいつが清廉な人物ではないとよく知っている。だが丁斐は私の優秀な番犬だ。多少の蓄えはくすねられるが、大切な財産は守ってくれるのだ」と言った。
211年、西涼の馬超が蜂起すると、西部で一斉に反旗が翻った。
曹操は自ら兵を率い、潼関で馬超と戦ったが、敵に背後を襲われ窮地に陥った。
そのとき、丁斐が牛馬を解き放ち戦場のまっただ中に突入させた。驚きあわてふためく者、牛馬に跳ね飛ばされる者、牛馬を略奪しようと戦いを放棄する者が続出し、戦場は大混乱となり、その隙に曹操は逃げ延びることができた。
曹操の目は正しく、丁斐は恩義に応え曹操の最も大切な命を守ったのである。
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