樊稠  董卓軍の人格者



樊稠(はんちゅう)字は不明
涼州金城郡の人(?~195)

董卓の重臣。

武勇に優れ、馬騰(ばとう)・韓遂が反乱した際にも討伐軍を率い、見事に打ち破った。
人格破綻者の多い董卓軍の仲では義に厚かったようで、同郷の友だった韓遂を追い詰めながらも見逃した。
しかしそのことで内通を疑われ、また兼ねてから樊稠の実力と人望の高さを恐れていた李傕(りかく)によって、董卓の死後に暗殺された。
その後の董卓残党の没落ぶりを見るだに、樊稠が生きていれば歴史は変わっていたかもしれない、と思いたくなる。