奥田 英朗


最悪
 


~あらすじ~
近隣住民の騒音への抗議に苦しむ工場長。
その日暮らしからヤクザの怒りを買い命の危機に陥ったチンピラ。
上司のセクハラと妹の引きこもりに悩む銀行員。
重ならないはずの3人の運命が交錯する。

99年このミス7位、文春9位、吉川英治文学新人賞・候補

~感想~
伏線のカタルシスも見事なオチも意外な結末もない伊坂幸太郎だった。
直木賞作家の筆力で延々と気分が悪くなるだけの話をしかも三通りも描く中盤まではタイトル通りに「最悪」で、3人の運命が交錯する場面までは良かったが、結末が実にいただけない。期待される着地のうちで最も無難な、最もつまらない、最も何も起きない軟着陸で、これだけの長編のオチとしては「最悪」の部類である。
オチが命の群像劇でこれは無い。完全に無い。ストーリーもチンピラがただただ愚かなために成立しているだけなのも残念だった。
というか個人的にはいったい何をどう楽しめばいいのか、何がどう面白いのか全く理解できなかったのだが?
たぶん唯一の「最悪」という言葉が誰から出たのかが面白いのか? だったら全然後発だが「忍者と極道」の方がはるかに処理が上手い。
とにかく自分にとっては全く口に合わない、面白さすらわからない一冊だった。


24.5.23
評価:★ 2



邪魔
 
   


2001年このミス2位、文春6位、大藪春彦賞R>



オリンピックの身代金
 
   


~あらすじ~
昭和39年夏。10月に開催されるオリンピックに向け、大都市に変貌を遂げつつある東京。
この戦後最大のイベントの成功を望まない国民は誰一人としていない。そんな気運が高まるなか、警察を狙った爆破事件が発生。同時に「東京オリンピックを妨害する」という脅迫状が届けられた。
しかし、この事件は国民に知らされることがなかった。刑事たちが極秘裏に事件を追うなか、一人の東大生が捜査線上に浮かんだ……。

2009年文春8位

~感想~
来年の年間ベスト級傑作と聞いて手に取ったが、まったく口に合わなかった。

初めて読む作家のせいか、文章に最後まで慣れなかったのはともかくとして、体制に歯向かう個人という設定はあの「ゴールデンスランバー」を思い起こさせるが、それと比較してあまりにも欠点が目についてしまう。
まず主人公(?)の東大生に魅力がない。かかわる女性に老若問わずかたっぱしから惚れられるリア充ぶりに始まり、いかなる窮地からも(主に周囲の助けで)抜け出す不死身ぶり、なにかといえば理屈をこね回す優等生ぶり、とどめにヤク中と全身全霊で感情移入を拒否。彼がいかに不幸な境遇に立たされようとも(っていうかその不幸も兄が死んだこと以外はほぼ自業自得じゃね?)応援する気にはなれやしない。
追う刑事側も七曲署のようにベタなあだ名で呼び合ったり、公安と終始いがみ合っていたりとあまりにステレオタイプ。
肝心の物語はといえば、時系列的に後となる捜査側のパートで犯人の行動を記していく趣向はいいのだが、同時進行で描かれる、そのとき実際に犯人はどう動いていたかという部分に、すこしも意外性やひねりがないのは致命的。とっくに明かされている行動をもう一度焼きなおしているだけにすぎないのだ。
またいちいち「ゴールデンスランバー」と比較してはいけないだろうが、それにしても伏線というものがごっそり欠け落ちていて、トリック皆無でサスペンスも薄い物語を支える骨組みが弱い。
結末にいたっては、書き始める前にオチを考えておいてほしいと思うような酷い有様で、これだけの長編を締めくくれるものではない。
見るべきところは小説としての面白さぐらいだが、それもいやに下品だったり、お前はキレンジャーかと言いたくなるほど、料理といえばカレーしか出てこなかったり、「冷や汗が出る」と同義で「尻が冷える」「恥骨が冷える」と何度も描写するがまったくその感覚が理解できなかったりと不満だらけ。
「東京オリンピックの頃の日本がよみがえる」というあおり文句も、描かれるのは「東京オリンピックの頃の日本(の醜い部分ばかり)がよみがえる」のだからたまらない。
まあ、合う人には合うんじゃないでしょうか。


08.12.26
評価:★ 2



無理
 


2009年このミス19位、文春6位R>



罪の轍
   


2019年このミス4位、文春2位BR>



リバー
     


2022年このミス9位、文春6位BR>



未作成
       


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