乙 一


夏と花火と私の死体
   


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天帝妖狐
   


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石ノ目
     


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失踪HOLIDAY
     


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きみにしか聞こえない
   


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暗黒童話
   


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死にぞこないの青
     


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暗いところで待ち合わせ
     


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GOTH
 


~収録作品とあらすじ~
「私にも、その表情のつくりかたを教えてくれる?」黒ずくめで他人を寄せ付けない雰囲気の彼女―森野夜は僕の「人を殺す側」の本性を見抜いていた。
死に心惹かれる僕と彼女の前に次々と現れる猟奇的な犯人たち。それは暗黒面に落ちた彼らと落ちそうな僕らの物語。


暗黒系
森野が拾った連続猟奇殺人犯の手帳をもとに、僕らは未発見の第三の犠牲者を探しに行く。
その後、犠牲者の服装を真似し始めた森野が行方をくらませ――。


近所で飼い犬が誘拐される事件が頻発。
死体を発見する特殊技能を持つ妹が河原で見つけた「それ」を見た僕は犯人を待ち伏せする。

記憶
寝不足に悩まされる森野。首に紐を巻き付けるとよく寝られると言う彼女とともに理想の紐を探しへ。
紐にまつわる彼女の幼い日の記憶とは。

リストカット事件
老若男女を問わず手首を切り持ち去るリストカット事件。
その犯人の正体を確信した僕はある行動に出る。


人を生き埋めにする衝動に駆られる男。
彼が第二の標的に定めたのは黒く長い髪を持つ彼女だった。


語るもはばかられる無惨な方法で殺された姉。
私の前に現れた犯人を名乗る少年は、姉の声が録音されたテープを渡す。

2002年本格ミステリ大賞、このミス2位、文春7位、本ミス5位

~感想~
↓主にプロット面でややネタバレ注意↓
作者が文庫版のあとがきで「犯人や主人公の彼らは人間ではなく妖怪だと考えてください」と言うように、金田一少年やコナンばりの頻度で次々現れる猟奇的な犯人たちは、初野晴の傑作「1/2の騎士」を思い出させるが「1/2の騎士」のマドカたちとは違い、「GOTH」の彼らは犯人と対決などしない。
結果的に犯行を暴くことはあっても、彼らはそもそもが犯人側の人間であり、共感はしても反発はしない。(もっとも彼らの片方は巻き込まれるだけだし、回を重ねるごとにただの不思議ちゃんへと近づいているのだが)

そんな厨二病を高二までこじらせている彼らの香ばしい言動を軸に物語は描かれ、目新しいトリックやミスディレクションは見当たらない。作者は「ラノベ読者にミステリの魅力を伝えたい」と志したそうだが、初歩の初歩くらいのトリックばかりで実のところ乙一は本格ミステリを大して読んでいなさそうな気配も濃い。
伏線の張り方や忍ばせ方、トリックの仕掛け方や解決へと至るロジックがただただそつないだけで、文章もとにかく読みやすいが別段上手いわけではなく(媒体がラノベだからだろうが)語彙も非常に少ない。
これだけ列挙すれば地雷確定のようだが、読んでいる間ずっとその初歩トリックに騙され驚かされ、そつなさに感心することしきりという奇妙な体験をした。
本格ミステリ大賞に輝いたのは相手に恵まれた感もあるし(※同時受賞がオイディプス事件。候補作がマレー鉄道の謎と聯愁殺)、候補に上がったのも第一回の受賞作に「壺中の天国」を選ぶような尖り気味の賞だからだろうが、それでもこれは「尋常ではないそつの無さ」、ただそれ一本だけを武器に全てをねじ伏せた類まれな傑作と評して構うまい。

こんなことを言えるほど、というかそもそも乙一作品を他に一作しか読んでいないが、乙一以外の誰が書いても失敗作になる題材だと思う。
だから(邦画に対する完全な偏見だし、もちろん観ていないが)映画版は死ぬほど酷いことになってるんだろうなあ。


14.8.11
評価:★★★★☆ 9



さみしさの周波数
     


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ZOO
 


~あらすじ~
姉だけが母から虐待される双子の姉妹。7つの部屋に監禁された姉弟。目覚めたら何者かに刺されていた無痛症の資産家。ハイジャックされ墜落寸前の機内で安楽死できる薬を売ろうとするセールスマン。
何なんだこれは! ジャンル分け不能の短編集。

2003年このミス20位、文春8位、山本周五郎賞候補

~感想~
「何なんだこれは!」と「ジャンル分け不能」は単行本版の帯に書かれていたそうだが、この作品を一言で表すちょうどいい言葉を知っているから教えてあげよう。「世にも奇妙な物語」だ。
「世に奇も」は原作に著名作家の短編をよく用いているし、放送すれば欠かさず観ているから別にけなしているつもりはない。だが「世に奇も」にもままあるように口に合わない短編はあった。
ベストを挙げるならやはり収録作の中でもミステリに分類でき、映像化も難しそうな「Closet」だろう。やりすぎてファンタジーの範疇に入っている「カザリとヨーコ」や導入部は好みの「ZOO」、ホラーに分類できる「神の言葉」と文庫版で追加された掌編「むかし夕日の公園で」も良かった。
逆にワーストはどこにもオチが見当たらない(自分の感性ではこれにオチは見当たらない)「SEVEN ROOMS」と「落ちる飛行機の中で」になる。余談ながら某書評サイトで僕のワーストを揃ってベストに挙げられていてさすがに吹いた。
あと僕の知っている限り本当に「何なんだこれは!」と「ジャンル分け不能」が似合うのは森博嗣の短編だと思うよ。

おそらく「GOTH」が例外でこれが本来の乙一の作品なのだろう。それなのに「GOTH」が本格ミステリ大賞を射止めるなどミステリとしても高評価されたのを幸い、ミステリファンならぬ単なる乙一ファンが調子に乗って「GOTHが行けるならZOOも行けるはずや!」とこのミスその他で投票したがために各種ランキングに滑り込ませてしまったことは、大いに反省していただきたい。これをミステリ扱いされて一番困るのはきっと作者本人である。

ともあれミステリ、ホラー、SF、コメディとジャンルは多岐にわたるが(やっぱりジャンル分けできるじゃねえか)きわめて平易なおそろしいほど読みやすい文体で、何を書かせても一定水準を保っており、ファンならもちろんのこと、一般的な本読みならば普通に面白く読めることだろう。
僕のような頭の固いミステリ馬鹿の感想などガン無視してよし。


15.1.2
評価:★★☆ 5



平面いぬ。
     


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くつしたをかくせ!
     


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失はれる物語
   


~あらすじ~
交通事故により五感を失った私に残ったのは右腕の皮膚感覚のみ。ピアニストの妻は腕を鍵盤に見立てて演奏し、日々の想いを伝えてくれる…失はれる物語
他5編に文庫オリジナルの書き下ろし「ウソカノ」と掌編を収録。


~感想~
Twitterの企画で傑作短編集ランキング上位に入り、他にもおすすめしていた方もおり、乙一の短編は「GOTH」も大好きなのでなにげなく読んでみたら、あまりの超傑作揃いで度肝を抜かれた。
世間的には「ZOO」の方が評価を集めているが、(自分にとっては)玉石混交でそれこそ0~90点まで当たり外れが大きかったものの、本作はほぼ全てが余裕で90点台を叩き出してきた。厳密にはボーナストラックの掌編だけ問題外で、他は軒並み90点オーバー。
「ZOO」では(自分にとっては)オチがどこにも見当たらない、ゆえに無価値に等しい話がまま見られたものの、本作はどれもこれもオチが完璧でこれ以上無いところに綺麗に着地してみせる。
作品紹介でネタを割られている表題作だけはあらすじを書いたものの、どの短編もものすごい魅力的かつ突飛な発想ばかりで、まずそれだけで心をつかまれてしまう。そのうえ物語の展開も抜群で、数十ページしかないのが信じられないほど豊かな作品世界を広げてくれるのだ。あらすじでネタを割ってしまうのももったいないので、ぜひ予備知識無しで読んで欲しい。
その上、その上にだ。我が愛するミステリとしても読める作品まで用意されているのだからたまらない。しかも素晴らしい伏線と意表を突く推理を兼ね備えた傑作が2つもだ。
「極上の」「珠玉の」と冠して全く問題ない、本好きならとっくに読んでいると思うが、でも本好きなら絶対読んで欲しい一冊である。


23.3.11
評価:★★★★★ 10



小生物語
   


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銃とチョコレート
     


~あらすじ~
少年リンツの住む国では、怪盗ゴディバと探偵ロイズが子供たちのヒーローだった。
ある日リンツは、父の形見の聖書の中から古びた地図を見つけだす。地図が怪盗ゴディバ事件の鍵をにぎるものだと確信したリンツは、探偵ロイズに知らせるべく手紙を出したが……。

2006年このミス5位

~感想~
敗因は期待しすぎたことだろう。
絶賛していない書評サイトがないというくらい、各方面で絶賛の嵐を巻き起こしている今作、実に良質ではあるが、良質なジュヴナイルの域を出なかった。
子供にトラウマでも与えそうな探偵の豹変や裏切りの連続など、物語として大人の鑑賞に余裕で堪える、深読みさせる物語なのはたしかだが、手放しで褒められる傑作とまでは思えなかった。ミステリよりも冒険・成長に主眼がおかれ、どんでん返しや意外な真相は皆無。なにより冒険も成長もミステリも心理も、分量不足のせいでなにもかも中途半端になってしまったのが残念。登場人物は魅力的だが、そこに深みを描けるほどの分量が――決して作者の力量が足りないわけではなく――絶望的に足りなかったのだろう。ミステリーランドという制約を離れ、のびのびと描きたいだけ描いていれば、文句なしの傑作に仕上がっただろう、なんとも惜しい作品に思えてならない。


07.5.8
評価:★★☆ 5



The Book jojo's bizarre adventure
4th another day

     


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