中嶋 博行


検察捜査
     


~あらすじ~
日弁連の重鎮が拷問の末に殺害された。
横浜地検の若手検事である岩崎紀美子は主席検事の指名で捜査を命じられ、被害者の膨大な弁護記録の中に手掛かりを求める。
だが事件の裏には検事と弁護士をめぐるどす黒い陰謀が渦巻いていた。

1994年文春1位、江戸川乱歩賞


~感想~
作者は現役弁護士だそうだが、作中で描かれる検事の捜査体制や人材不足、弁護士会の内情がどこまで現実を踏まえたものかはわからないものの(架空の部署や役職が多数含まれているらしい)ドロドロした暗闘や美しすぎる検事の活躍は十分に読ませるもので、起伏ある物語は決着へ向けて盛り上がる。

だが難点も数多くあり、まずヒロインが魅力に乏しい。
おそらく典型的な女が嫌う女そのもので、実力も経験も明らかに不足しているのにやたら自信過剰かつ高慢。
結婚退職が夢と広言しつつ年上の部下を顎で使い、遊び半分で肉体関係まで持っているというスイーツ(笑)ぶりで、肝心の捜査も、四球→フィルダースチョイス→送りバントで二三塁→内野ゴロで1点もぎ取る、みたいな解決で釈然としない。
四球選んだりバントをきっちり決めたり、相手のミスにつけ込み最低限を重ねるスモールベースボールで1点取ってるけど、そもそも野選が無かったら無得点である。

また検事の陰謀も、とりあえずきっかけだけ作ったら後は出たとこ勝負の極めて雑なもので、その後いったいどうするつもりだったのかという展望が全く見えず、自ら破滅へと突き進んでいるようにしか思えないのも痛い。
終盤に登場するサイコパスもやはり未来設計が無く、もはや趣味で殺してるだけの無計画さである。

ともあれ大きな減点材料もあるものの、全体で見ればプラマイゼロの佳作であろう。
ちなみに驚いたのが、てっきり何作もシリーズとして続いていると思っていたが実は単発作品で、次作が出たのはファンの要望を受けての19年後だとか。
これだけ凝ったキャラや設定を使い捨てていたとは、いわゆる新人賞特有の熱量のようなものを感じずにはいられない。


18.5.29
評価:★★☆ 5



司法戦争
       


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