山田 正紀


未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



人喰いの時代
   


~収録作品とあらすじ~
東京から樺太に向かう船内で発見された首吊り死体。目撃した男は、死体は服を着ていたはずが下着姿になっていると言い…人喰い船
温泉旅館を出たバスから、酔客を残し運転手を含め5人の男女が消失した…人喰いバス
美男美女の夫婦と寄宿する画家が三角関係に陥り、そして男二人が谷へ落ち死体もろとも消えた…人喰い谷
遊女のかつての恋人は、施錠された倉の中で手首を切った。しかし凶器は無く、彼女は殺人だと言い募る…人喰い倉
思想犯として逮捕された父は雪まつりの会場で雪像に食べられたように死んでいた…人喰い雪まつり
開幕を間近に控えた博覧会の会場で発見された墜落死体。しかし被害者は心臓麻痺で落下前に死亡していた…人喰い博覧会

開戦の気配が迫る北海道で、椹秀助と呪師霊太郎が出会った6つの事件の過去と現在が交錯する。

本格ミステリ・ベスト41位


~感想~
個人的に相性の悪い作者だが4冊目で当たりに出会えた。
綾辻行人が「十角館の殺人」で新本格派の先陣を切った翌年、これまでSF畑で一時代を築いてきた作者が初めてものした本格ミステリだそうで、SF作家という前身が無ければ新本格派の一員として数えられたかもしれない。
実にオーソドックスというか基本を抑えた、まるでお手本のような連作短編集で、各編に強引な伏線や手掛かりもあるにはあるが、瑕疵を補って余りある魅力的な謎と鋭いトリックと、それを支えるさりげなく張り巡らされた伏線が素晴らしい。
典型的な名探偵のような呪師霊太郎と、全く典型的ではないワトスン役の椹秀助のキャラも抜群で、その微妙な関係性や各編に散見された不自然な点が、6編目で連作としてまとめ上げられるのもお見事。

終わってみれば登場人物全員サイコパスみたいな「人喰い船」を皮切りに、名探偵の気付きの部分はどうかと思うが美しい収束を見せる年間ベスト級の「人喰いバス」、トリックはバレバレながら伏線が実に丁寧な「人喰い谷」と、各編の質の高さもさることながら、それまでの5編をちゃぶ台返しする大胆な趣向から、6編を田楽刺しにしたように豪快につなぎ合わせる連作短編集としての仕掛け、そして時の流れを感じさせる素晴らしいラストシーンと実に秀逸で、本格ベスト41位には挙げられたものの、知る人ぞ知る作品程度に留まっているのが不思議なくらいで、もっと知られるべき良作である。


17.6.20
評価:★★★☆ 7



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



未作成
       


未作成



神曲法廷
   


~あらすじ~
一片の金属すら持込むことができない法廷の中で弁護士が刺殺された。
法曹関係者が連続して殺されていく事件の謎を、神の烙印を押された検事・佐伯が追う。
すべての真相は異端の建築家が造った「神宮ドーム」に隠されているのか? ダンテの「神曲」が支配する世界で、佐伯が聞いた神の声とは?


~感想~
要するに僕は山田正紀と相性が悪いのだろう。
面白いつまらない以前に、むちゃくちゃ疲れた。こんな疲れた作品は『蝶たちの迷宮』以来だし、自分史上最悪作品のそれを連想してしまうぐらい、読んでいてとにかく退屈だった。
まず、全編のモチーフとなっている「神曲」に興味がないのが致命的。知らんし興味もないものを執拗なまでに見立てられても困るし、辟易してしまう。話自体が長いせいか、ところどころでおさらいのように、今までの展開をくり返すのもうんざりした。委細承知している状況を事細かに一から説明され、読み飛ばすこともしばしば。トリックや伏線も、文字で描かれるだけではイメージできないものばかり。その伏線は小説には向いてないってば。
「神の声を聞く」探偵や、最後の最後の結末など、この物語ならではの輝きを見せてくれるのだが――。小説よりも映像向きの作品なのかも知れない。


07.1.7
評価:★ 2



未作成
       


未作成

目次へ