横山 秀夫


陰の季節
   


~収録作品~
陰の季節
地の声
黒い線


98年松本清張賞、直木賞・候補

~感想~
刑事小説と本格ミステリ、そして人間ドラマの極上の融合を見せてくれる。
刑事小説の結構でここまで意外なミステリらしい決着を用意できるとは、革命的ですらある。
白眉は心理・背景・展開・結末と一分の隙もない『地の声』。年度を代表しうる大傑作である。


07.5.19


~再読感想~
「64」を読む前にD県警シリーズを復習しておこうと本棚から取り出した。
初読時には「地の声」をベストに挙げたが、再読では「陰の季節」に一読驚嘆。内容をまったく覚えていなかったこともあり真相が明かされた時には思わず「嘘だろ!?」とつぶやいた次第。自分の記憶力にも驚かされた。
もちろん他の三作も負けず劣らずの傑作揃い。それにしてもこれだけの作品群が各種ランキングにガン無視されているとは。やっぱり作者の名前に投票されているのだと再認識した。


15.2.20
評価:★★★★ 8



動機
   


~収録作品~
動機
逆転の夏
ネタ元
密室の人

00年日本推理作家協会賞(短編)、このミス2位、文春3位、直木賞候補

~感想~
某書評サイトがこき下ろしていたので敬遠していたのだがいやはやどうしてどうして。大傑作ではないか。
濃厚な人間ドラマに意外な本格魂を注ぎ込んだ、これはまさに(作者に失礼な表現でないことを祈るが)刑事小説の連城三紀彦。
ことに『逆転の夏』は物語の深さ、予想も付かない結末と年間ベスト級の大傑作。
どうして今まで読まなかったのか悔やまれる。もう信じねーぞ。


07.4.21


~再読感想~
「64」を読むための復習。が、wikiに「D県警シリーズ」とあったから読んだもののD県警の二渡がリンゴを送ってくる以外に接点はなかった。再読でも楽しめたからいいがふざけるなと思う。
初読時は「逆転の夏」を筆頭に挙げたが、再読では「密室の人」の強烈なラストに良い意味で絶句した。
やはり横山秀夫は最高である。D県警とまったく関係ないが「第三の時効」も読み返そう。


15.2.24再読
評価:★★★★☆ 9



半落ち
   


~あらすじ~
「妻を殺しました」。現職警察官・梶聡一郎は、アルツハイマーを患う妻を殺害し自首した。
動機も経過も素直に明かす梶だが、殺害から自首までの二日間の空白だけは頑なに語ろうとしない。
梶が完全に落ちないのはなぜなのか。梶が死を捨て生を選んだ理由とは。


~感想~
数々の賞を総なめにし、映画化もされ、また直木賞との訣別ともなった問題作。
横山作品は巧い。その巧さだけでも8点以下をつけるのが非常に難しいほど。
渦中の梶の視点を描かないことで、逆に梶の人物を鮮烈に浮かび上がらせる構成、章ごとの語り手の人生と決断。悪役(憎まれ役か)こそ類型的で深みに乏しいが、それ以外の人物には残らず血が通い、物語に厚みを生み出している。
最後の最後までひっぱった空白の真相は、つい先日読んだ作品と題材がかぶってしまいちょっと拍子抜けだったが、そこに至るまでの過程だけでも十分に読ませる。
人は誰もが自分の人生の主役であり、それぞれの物語を抱えている。そんな当然の、当然ながら最も難しいことを描いて見せた傑作。


~蛇足~
本作は数々の賞を受賞し、当然のごとく直木賞にノミネートされた。しかし選考委員に欠陥を指摘され落選した。(その欠陥がなんなのかは完全にネタバレなので検索してください)
さらに選考委員だった
林真理子氏が講評の記者会見で「欠陥に気づかず賞を与えた業界も悪い」とミステリ業界を、のちに雑誌で「欠陥があるのに売れ続けるなんて、読者と作者は違うということ」と読者をも批判したため、横山秀夫氏は激怒し直木賞との訣別を宣言した。
ちなみにその欠陥に最初に気づいたのは
林真理子氏ではなく北方謙三氏であり、北方氏は「欠陥を指摘したがフィクションならばこだわる必要はない」と述べている。さらに北方氏は「記者会見は自分がやっておけばよかった」と当惑しており、この件は他者の見つけた指摘(しかも見つけた当人は問題視していない)をことさら大げさに騒ぎ立てた林真理子氏の完全な言いがかりであると思えてならない。


07.8.19
評価:★★★★☆ 9



顔 FACE
   


~あらすじ~
半年間の休職を経て復帰した平野瑞穂はD県警の広報課に配属された。
次々と特ダネを上げる新聞記者。連続放火に怯える女性。あまりに達者すぎる犯人の似顔絵。訓練のさなかを狙って起きた銀行強盗。射撃の達人の婦警が奪われた拳銃。
転属先で次々と起こる事件を彼女は独自の捜査で追う。


~感想~
「陰の季節」所収の「黒い線」に登場した平野巡査を主人公とした短編集。時系列に沿って描かれるが連作としての仕掛けはないものの、いずれ劣らぬ良作揃いである。

似顔絵描き以外にこれといった技能を持たず、卓越した頭脳はおろか捜査経験もろくになく「黒い線」では渦中の人物ではあるものの脇役に過ぎなかった彼女を主役に据えたのがまず異例。これだけ凡人に近いただの一警官を主役に据えた刑事小説は珍しいだろう。
しかも本格ミステリ顔負けのトリックとギスギスした雰囲気に定評のある横山作品の警察に放り込まれ、はたして満足に活躍できるのだろうかと心配になるところだが、そこはさすがの横山秀夫。刑事小説としてミステリとして、そして何より一巡査の成長譚として申し分のない物語に仕上がっている。
特に掉尾を飾る「心の銃口」では作中で最も大きな事件に巻き込まれながらも、確かな成長と周囲の視線の変化を……と、休職経験のある主人公なのにあっさり「本書は瑞穂が●●で終わる」と酷いネタバレをかましている文庫版解説と同じ轍を踏んではいけない。
とにかく作者のファンはもちろん、刑事小説を愛する向きなら迷わず読むべき一冊である。


15.2.26
評価:★★★★ 8



深追い
 


未作成



第三の時効
   


~収録作品とあらすじ~
現金輸送車を襲撃した容疑者は法廷の場で、これまで一言も口にしなかったアリバイを突如として持ち出し犯行を否認した……沈黙のアリバイ
事件後、海外に渡航したため時効が一週間延長されている指名手配犯。第二の時効が刻一刻と迫る中、二係の班長・楠見は「第三の時効」の存在をほのめかす……第三の時効
3つの事件が重なり、新聞各紙が特ダネを抜こうとしのぎを削る中、記者への情報漏洩の疑惑が起こる……囚人のジレンマ
3班の刑事の見張りの目をすり抜けマンションから姿を消した容疑者。抜け穴はどこにあったのか……密室の抜け穴
13年前、子供を操り青酸カリで父親を殺させた犯人。管内でまたも起こった青酸カリ殺人は同一犯によるものか……ペルソナの微笑
一家殺害事件の容疑者に上がった2人はそれぞれ白と黒の車に乗り、唯一の目撃者は白い車を見ていた……モノクロームの反転

03年このミス4位、文春6位、山本周五郎賞候補、東西ベスト(2012)52位

~感想~
横山秀夫のまごうかたなき最高傑作。
完全無欠に刑事小説でありながら、どうしようもなく本格ミステリ。こんな小説を読みたかったと夢見ていた作品である。
趣向としては真正面から刑事たちを描き、一方で彼らの家族としての姿を全く描かず、かえって情感を出すことに成功している。
小難しいことをあれこれ言ってもしかたない。これは評判通りの大傑作。興味があるなら黙って読むべし。


07.9.6


~再読感想~
初読時に10点満点をつけたが例によって内容をほとんど忘れ再読。
「傑作揃いだった」という曖昧な印象を遥かに超える超傑作群に震撼した。
文庫版で60ページほどの分量ながら6編そろって2時間ドラマ化されたが、それも容易だったろうと思えるほどの、短編の域を超えた濃密な内容ばかりで、これを長編化しないなんて作者は無欲すぎる。
一編挙げるならやはり表題作「第三の時効」で、タイトルの意味はもちろんのこと、事件の展開にも驚かされ、まさしくドラマのラストシーンにふさわしい結末とあいまって、長編を読んだような錯覚にすら陥る。
10年後忘れた頃にまた読もう。


15.11.21再読
評価:★★★★★ 10



真相
   


~収録作品~
真相
18番ホール
不眠
花輪の海
他人の家


~感想~
もはや横山秀夫ほどの作家に対してわざわざ断ることはないのだが、警察小説を離れても、なにを書いても決して外すことはない。
今作では、10年前に息子を殺された父親、村長を目指す男、リストラされ投薬のバイトをする男などなど多彩な立場の人物を主人公に据えるだが、どれも安定した筆致で、大小さまざまな緊迫した日常の裏に潜む「真相」を鮮やかに描きだしている。
トリックこそ既存の傑作群と比べるとやや落ちるかもしれないが、舞台も立場も異なる5編はそれぞれに読ませ、物語としての面白さは言うまでもない。
「ミステリ界でここ10年の最大の収穫は横山秀夫」と評論家か誰かが言っていたが、それも今では心から納得できる。


09.9.1
評価:★★★☆ 7



クライマーズ・ハイ
   


~あらすじ~
1985年、御巣鷹山に未曾有の航空機事故が発生した。
難攻不落の衝立岩への登攀を予定していた地元紙の遊軍記者・悠木は全権デスクに任命される。一方、共に登る予定だった同僚は病院に搬送されていた。
組織の相剋、親子の葛藤、同僚の残した謎めいた言葉、そして悠木の決断は。


~感想~
傑作。
その一言だけを書き、あとは読んでもらえばいいのだが、いちおう蛇足をつらねたい。
作者は元記者であり、実際に御巣鷹山の事故にも遭遇している。横山秀夫がこの事故を題材にした時点で、もう傑作に仕上がることは約束されている。
未曽有の事件にいやおうなく巻き込まれた地元紙の描写はいわずもがな、なじみのない業界の日常(と呼ぶには異常事態だが)をただ描いているだけだが、それが実に面白い。こんなにも引き込まれる物語は久々だった。
記者たちの戦いを描くだけでも十分なところに、後日譚となる登山では微妙な親子関係を描き、時の流れまで感じさせてくれる。
厳密に言わなくてもまるでミステリではないが、作者はジャンルにかかわらず小説家として一流であることを示した。すべての本読みに自信をもっておすすめしたい。


08.4.8
評価:★★★★★ 10



影踏み
   


未作成



看守眼
 


~あらすじ~
29年、看守を務め上げた男は定年退職を迎えてもなお、ある事件を追っていた。彼の「看守眼」が見据える真相とは?……看守眼
自伝のゴーストライターを手掛ける三人のもとに届いた大口の依頼。二人が失格し残る一人に依頼者は「私は恋人を殺した」と告白し……自伝
家庭裁判所の調停委員を務める私。離婚の調停に現れた女は、かつて娘をいじめていたと思われる少女とその母親だった……口癖
県警ホームページに午前五時に侵入したクラッカー。その正体と意図は?……午前五時の侵入者
地方新聞の編集が見逃した2つのミス。小さな瑕疵だったはずのそれは一つの殺人事件へとつながる……静かな家
県知事から突然、冷たい態度を取られた秘書は戸惑う。知事の態度を変えたのは一月前のある男の自殺がきっかけなのか……秘書課の男

~感想~
事件とも呼べないような些細な出来事が、裏で大きな事件・事実へとつながっていく過程がまず見事。
それも隠された事実は、作品によっては並の本格ミステリも及ばないような、飛躍しすぎだろと思うくらいとんでもない方向に吹っ飛んでいくのが面白い。
またこれだけの短い分量に込められた物語の厚み、人物造形にはいつもながら感心するばかり。
一編上げるならやはり表題作の「看守眼」で、余裕で長編にも昇華できるような魅力的な人物・題材・トリック・真相がずらりと並ぶ様は圧巻。いっそのことこの元看守を主人公にシリーズ化してくれてもいいのにと思うくらいである。


13.8.15
評価:★★★☆ 7



臨場
   


~あらすじ~
並外れた観察力と推理力で「終身検視官」の異名を取る倉石義男を主役にした短編集。

2004年このミス9位、本格ミステリ大賞候補

~感想~
倉石の視点からの話は無く、8話全て別の人物の視点から倉石の鑑識の手腕が描かれる。
横山秀夫の刑事小説なんて面白いに決まっているが、いちおう蛇足的に各話を簡単に紹介して行く。

冒頭の「赤い名刺」がいきなりの変化球。視点人物の一ノ瀬は保身のために被害者との関係を隠し、しかも証拠隠滅にまで手を染める。シリーズ初っ端からこんな手段を使うことはもちろん、あからさまな伏線が何気なく張られていたことにも驚かされるだろう。

2話目「眼前の密室」はタイトルから期待する通りの堅牢な密室が現れるのだが、気付きのきっかけもトリックもどうもピンと来なかった。脇役の一般人の手であっさり解かれるバカミス的トリックのほうがむしろ面白かった。あとスズムシは特に必要ないと思う。

続く「鉢植えの女」でも2つの事件が登場。追い込まれた倉石が鮮やかに決めるカウンターと、ちょっと言葉遊びの度が過ぎるがダイイングメッセージの切れはお見事。

「餞」はここまで鑑識マシンだった倉石が情の深さを見せるが、しかしあくまでマシンのままでそれを垣間見せるのが上手い。普通なら短編集の掉尾に置くだろう本編が中盤に惜しげもなく出されるのが作者のにくいところ。

「声」はある人物の回想から始まるさらなる変化球だが、正直ちょっと無理があるのではないか。だって●歳で●に●されて●が●なんて●が普通思うか? 恋の鞘当て(?)をする二人も含めて登場人物にやべえ奴しかいない。

「真夜中の調書」は雑学とも呼べないような些細な豆知識から2つの逆転を導く。倉石の推理がほとんど妄想だけに基づいているようにも思える気もするが。

「黒星」はかなり強引な話で、倉石の暴走に見えてしかたない。あと1つ目の事件は必要なのだろうか。

だが「黒星」があってこそ最終話「十七年蝉」が輝く。本格ミステリの住人みたいな犯人とそれをめぐる過去パートは普通は長編で描く物語の規模で、それを贅沢にも短編に落とし込み、これ以上ない結末で締めた、本作のラストを飾るにふさわしい一編である。
厳密に言うとミステリとしてはあんまり成立してはいないのだがw

倉石の無頼なキャラや、一話目から繰り出しその後も王道から一歩ずらして投げられ続ける変化球、シリーズ化あるいはドラマ化を見越したような個性的なサブキャラたち、これまで作者がほとんど描かなかったややエロい描写・設定などなど、かなり実験的な面が見え隠れするが、横山秀夫の短編集に期待する水準は楽々と越えつつ、いろいろ好き勝手にやってみせたような、個性豊かな作品である。


18.12.17
評価:★★★☆ 7



出口のない海
   


未作成



ルパンの消息
   


未作成



震度0
   


~あらすじ~
1995年1月17日。阪神大震災の当日、N県警本部の警務課長・不破義人が消息を絶った。
栄転間近で、これまで何一つとして問題を起こさなかった人望厚い彼がなぜ?
震災の情報収集に奔走する傍ら、N県警の幹部らは不破の行方を追う。

05年このミス3位、文春3位


~感想~
横山作品名物のギスギスした刑事たちのやりとりと、ドロドロした暗闘だけで一冊描き切ってみせた。
それが面白いかどうかは個人差が激しいだろうし、題材に採り上げた阪神大震災は刺身のツマ以下の、あってもなくてもいいようなほとんど数字上だけの存在感で、肝心の謎は最後に出題者が出てきて答え合わせするだけと、いちいち物足りない。
冒頭、主要キャラたちの出勤前の朝の様子を描くだけでそれぞれの個性を際立たせる手管など実に素晴らしいのだが、言ってしまえば小手先の技術だけで一冊ものしたような、その気になれば短編で描けたものを、わざわざ長編に水増ししたに過ぎない印象さえ受けてしまった。
作者の他の傑作群と比べれば、何段も落ちる凡作である。これがこのミス・文春W3位ねえ……。


15.5.6
評価:★★☆ 5



64
     


~あらすじ~
刑事課から広報室へと2度目の異動となった警視の三上義信。匿名報道をめぐり記者と鞘当てを繰り広げるさなか、昭和64年に起こった未解決の幼児誘拐事件、通称「64」の遺族への長官視察の日程を組むよう命じられる。
さらに公安の二渡が「64」を探る影がちらつき、三上の家庭では娘の失踪も起こっており…。

2012年このミス・文春1位

~感想~
とんでもない傑作だった。
まず数ある警察小説でもめったに描かれることのない広報の日常が物珍しくも面白い。
三上には娘の失踪という家庭の問題があり、仕事でも記者への場当たり的な対応を求める上司との軋轢があり、刑事課に長くいたことで色眼鏡でも見られ、「64」をめぐる陰謀にも巻き込まれと課題が山積み。登場人物は多く、それぞれの立場で動く一方で裏には策謀が秘められ…と錯綜するが、広報室としての業務と戦いを本筋に据えたことで読者にも全容はギリギリの線で把握できる。
なんでも作者は雑誌連載で完結した後に、全面改稿で数千枚を捨てつつ一から書き直したそうで、煩雑の一歩手前で踏みとどまり、物語に重厚感を持たせた。
しかし横山秀夫といえば、どこまでも警察小説でありながら、どこまでも本格ミステリでもある作風が魅力であり、今回は陰謀と策謀メインか~面白いは面白いけどな~と本格ミステリ馬鹿は思ってしまうところだが、最後の最後で引っくり返った。道中で感じる小さな不満が全て消し飛び、本格ミステリ馬鹿もにっこり読み終えられること請け合いの、とんでもない結末が待ち受けてくれていたのだ。
刊行当時、二大ランキングを制したのも納得の、あの横山秀夫の代表作と言われて少しも異存のない大傑作である。


23.3.24
評価:★★★★★ 10



刑事の勲章
       


未作成



ノースライト
     


~あらすじ~
「あなた自身が住みたい家を建てて下さい」という依頼を受け、信濃追分に北からの光を採り入れた家を建てた青瀬稔。
しかし依頼人一家はその家に住むことなく姿を消していた。仲睦まじく見えた家族の姿は偽りだったのか?

2019年このミス2位、文春1位

~感想~
「たまたま気づいたけど依頼人が失踪したらしい」というあまりに小さな事件だけで千枚を超えており、この話一本で最後まで行く気か? 正気か? と度肝を抜かれたが本当に最後まで行ってみせた。しかし天下の横山秀夫にかかればこの縛りプレイで悠々と千枚を楽しませてくれる。
道中で色々と事件はあるが建築家の日常の範疇も超えはせず、最後に一大事も起こるが熱いお仕事小説としての完成度を高めるものであり、真相も過不足なく納得いくものであった。
例によって刊行にあたり連載当時から大幅に加筆訂正したそうで、これまでそれなりの規模の事件を題材にしてきた作者だが、振り返ってみるだにやはり小粒な事件をここまで楽しませてしまうのは横山秀夫レベルの腕がないと無理ゲーである。まだまだ底知れない実力を秘めているなあ。


24.4.8
評価:★★★★ 8



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