柚月 裕子


臨床真理
       


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最後の証人
       


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検事の本懐
       


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検事の死命
       


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蟻の菜園
       


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パレートの誤算
       


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朽ちないサクラ
       


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ウツボカズラの甘い息
       


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孤狼の血
     


~あらすじ~
昭和63年、ヤクザがしのぎを削る広島。新米刑事の日岡はマル暴で輝かしい実績を持つ大上のもとに配属されるが、大上はヤクザと癒着し、抗争を抑え込むためなら恐喝・暴行などあらゆる手を使うのもいとわない無軌道な人物だった。

2015年このミス3位、日本推理作家協会賞、直木賞候補

~感想~
ミステリ的にも高い評価を受けた作品だが、そんなことより何よりもヤクザ小説として最高に面白い。
無頼な大上とインテリで常識的な日岡のバディぶり、小物や脳筋から任侠まで取り揃えたヤクザと、脇を固める美人女将その他の個性的な面々が実に魅力的で、話の展開も早く、そのうえ予想を超える物語が描かれ一気読み必至だろう。
続編も2作出ており、おなじく高評価を受けていて、しかも結末を見ればすぐにでも続きが読みたくなること請け合いである。あの年表もあんなの見せられたら先が気になってしまいずるいって。

また作者は「仁義なき戦い」の大ファンだそうで、実写映画もヤクザ映画としては極めて異例な大ヒットを飛ばし、映画オリジナルストーリーの2作目も作られたそう。作品ファンとしても喜ばしい限りである。
全くの余談かつ偏見だが、作者はこういったヤクザ小説を書くようには見えず、その豊富な知識と全く違和感ない描写に驚くとともに、一昔前のいかにもヤクザ小説を書いてそうな作家たちはいったいなんだったんだろうと思う次第である。寄せに行ってたの?


23.1.6
評価:★★★★ 8



あしたの君へ
       


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慈雨
       


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合理的にあり得ない 上水流涼子の解明
       


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盤上の向日葵
   


~あらすじ~
600万円と目される希少な将棋駒とともに埋められた死体が発見。
かつてプロ棋士を目指した刑事の佐野は、ベテラン刑事の石破と7つだけ作られた将棋駒の行方を追い、現在タイトル戦を争う有望棋士が捜査線上に浮かぶ。

2017年このミス9位、文春2位

~感想~
それにしても柚月裕子は小説が上手い。
ミステリとして意外な展開や裏切りは少なく、地道な捜査活動と容疑を掛けられた棋士の半生を丹念に描き、言ってしまえばただそれだけだが文庫版で上下巻の長編を飽かせず一気に読ませてしまう。
物語に裏切りが無さすぎてこのミス9位、文春2位というミステリ的な高評価はちょっとどうかとは思うが、面白い小説であることは疑いようもないので、興味があればぜひ手に取っていただきたい。

ちなみに文庫版解説は登場キャラのモデルにもなっている羽生善治が務めているが、アマチュアの少年時代に真剣師(賭け将棋師)とトーナメントで戦ったという面白すぎる逸話が紹介されている。


23.2.22
評価:★★★★ 8



凶犬の眼
     


~あらすじ~
平成2年、全面抗争から2年経ち、いまだその影響を引きずる広島。
田舎の駐在所に左遷された日岡のもとに、組長暗殺犯の国光が現れる。
「必ずあんたに手錠を嵌めてもらう」と約束して見逃すよう頼み、日岡は侠客とうたわれる国光が何をなそうとしているか見届けるため逮捕せず、そして次第に彼に惹かれていく。

2018年文春9位

~感想~
「孤狼の血」の続編。前作であんなことになり、年表で予告された通りの身の上になった日岡と侠客の交流が描かれ、もうあらすじだけで参ってしまう。絶対面白いじゃないか。
肝心の内容も期待通りに期待以上で、一息に読めてしまう。そのうえ結末ではあんなことになった挙げ句、次作の完結編は過去と未来の2段構成と聞いては俄然興味が湧く。近いうちに読む予定である。


23.1.13
評価:★★★☆ 7



検事の信義
       


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暴虎の牙
 


~あらすじ~
昭和57年、半グレ集団呉寅会を率いる沖はマル暴刑事の大上に目を付けられる。
沖はカタギに手を出さずヤクザだけを標的にしており、笹貫を恨む大上は共倒れにさせようと画策する。

2020年文春9位


~感想~
シリーズ第3作。
2部パートに分けられ前半は第1作「孤狼の血」の大上、後半は第2作「狂犬の眼」の日岡が捜査側で登場するが、本作の主役は呉寅会を率いる沖。
沖は筋を通しカタギにこそ手を出さないがクサレ外道には違いなく任侠とは呼び難い。
これまでのシリーズではミステリ的にも美味しい仕掛けがあり、今回も裏切り者は誰かという謎があるにはあるが、京極夏彦「陰摩羅鬼の瑕」くらいほとんど隠す気はなく、それこそ「陰摩羅鬼の瑕」のように、自明の理に一人だけ気づかない悲哀を描いており、そのあたりの期待もできない。
また後半に登場する日岡が文庫版解説も指摘する通り、大上と比べると実力的に全く及ばず、「狂犬の眼」よりさらに進歩した姿が見られず残念だった。

前2作にこそ引けは取ったが、警察 VS ヤクザ小説の傑作シリーズとしては十分な新作であり、てっきり完結編と思っていたがどうやら明言はされていないようで、シリーズ再開があるならその時にはミステリ的な魅力も日岡の飛躍も見せてもらいたいと願う。


25.3.16
評価:★★★ 6



月下のサクラ
       


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ミカエルの鼓動
       


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チョウセンアサガオの咲く夏
       


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教誨
       


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合理的にあり得ない2 上水流涼子の究明
       


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風に立つ
       


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逃亡者は北へ向かう
       


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