三国志 反三国志


王雲  おだてに弱い男


王雲(おううん)字は不明
出身地不明(??~??)

魏の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

王凌(おうりょう)の命で300の兵を率い、わずか20人の兵を連れた諸葛瞻(しょかつせん)を攻撃するが、作中ではエリート武将の諸葛瞻の罠で、射倒され捕らえられた。
勇将とおだてられて気を良くし、魏軍の陣内に諸葛瞻の軍を迎え入れ、王凌を敗走させた。
しかし救援に現れた文鴦(ぶんおう)と一騎打ちし、十合と打ち合わないうちに谷底へ突き落とされた。



夏磐  華侘の(架空の)弟子


夏磐(かばん)字は不明
出身地不明(??~??)

医師。「反三国志」オリジナルキャラ。

三国志ナンバーワンの名医である華侘(かだ)の高弟。
作中ではアル中かつ絶倫の周瑜が腹上死しかけたため診察するが、もう手遅れで今晩の十一時頃に息絶えると診立て、的中させた。
かばんちゃんすごーい!



賀抜奇  鮮卑コンビ


賀抜奇(がばつき)字は不明
出身地不明(??~??)

鮮卑の将。「反三国志」オリジナルキャラ。
常に慕容軌(ぼようき)と二人セットで登場する。
賀抜奇は金象嵌の棍棒を、慕容軌は先が九つに分かれた熊手を使う。

鮮卑からの援軍として曹彰(そうしょう)に従う。
諸葛亮の策謀により田疇(でんちゅう)の要請で鮮卑の頭目から撤退を指示された際、それを正直に曹彰に話したところ快く送り出されため心酔した。

その後、劣勢に陥った曹彰を助けるため、鮮卑を捨てて援軍に赴き、忠誠を誓う。
騎兵を率い、作中最強クラスの文鴦(ぶんおう)、李厳(りげん)とも互角に戦った。
曹彰に北地へ逃げ鮮卑や匈奴から募兵して力を蓄えるよう勧め、魏の滅亡後には残党を集め一大勢力を築き上げ、曹彰が魏の再興を虎視眈々とうかがうところで物語は幕を閉じる。



韓瓊  お留守番A


韓瓊(かんけい)字は不明
出身地不明(??~??)

魏の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

密県を守っていたが馬超に急襲され、全く抵抗できず役所内で捕らえられた。だけ。

「演義」オリジナルキャラの韓徳(かんとく)の三男に同名の人物がいるが、おそらく関係ない。



韓璇  お留守番B


韓璇(かんせん)字は不明
出身地不明(??~??)

韓遂(かんすい)の甥。「反三国志」オリジナルキャラ。

蜀に協力する韓遂の命で韓理(かんり)とそれぞれ5千の兵を率い、後方を守った。だけ。
「反三国志」にはこういうただのお留守番が大勢登場する。



韓雍  お留守番D


韓雍(かんよう)字は不明
出身地不明(??~??)

韓遂(かんすい)の配下。「反三国志」オリジナルキャラ。

常に同僚の馬凱(ばがい)とともに行動する。
特に活躍する場面はなく、留守番や後詰め等、その他大勢の一人として登場する。
相方の馬凱は先に登場し、その時だけ単独行動するためいちおう項目を別にした。



韓理  お留守番C


韓理(かんり)字は不明
出身地不明(??~??)

韓遂(かんすい)の甥。「反三国志」オリジナルキャラ。

蜀に協力する韓遂の命で韓璇(かんせん)とそれぞれ5千の兵を率い、後方を守った。だけ。
「反三国志」にはこういうただのお留守番が大勢登場する。



金栗柱  周瑜を殺した女


金栗柱(きんぞくちゅう)字は不明
出身地不明(??~??)

周瑜の妾。「反三国志」オリジナルキャラ。

彭沢県で妓女をしていた。筝の腕に優れ、周瑜の気を引くためわざと間違って弾き、狙い通りに周瑜に見初められる。
ところが作中ではアル中かつ絶倫の周瑜は、彼女とギシアン中に体調を崩し、腹上死こそしなかったもののそのまま息を引き取った。
周瑜の死を聞くや彼女も自害してしまい、諸将はそれを聞いてますます悲しみ、周瑜の正室の小喬は、夫とともに先祖代々の墓に葬ってやったという。



錦城公主  諸葛瞻の嫁


錦城公主(きんじょうこうしゅ)本名は不明
出身地不明(??~??)

劉備と甘夫人(かんふじん)の娘。劉禅の妹にあたる。「反三国志」オリジナルキャラ。

甘夫人が亡くなる際に、病床の前で諸葛瞻(しょかつせん)と婚約し後に嫁いだ。
それ以来、諸葛瞻の母の黄夫人(黄月英)を実母のように敬っていた。
南中で孟獲が挙兵すると、法正(ほうせい)は実は妖術使いである黄夫人を討伐に向かわせるよう推挙した。錦城公主は義母の秘密を知らなかったため、心配して様子を見に行ったところ、妖術を使う様を目撃し、仰天するとともに同行を申し出た。
相当に幼い頃に諸葛瞻と結婚したのか、単に若く見えるのか、面会した呂凱(りょがい)の妻は彼女を16~7歳と見立て、沈魚落雁・閉月羞花の絶世の美女と形容している。
黄夫人は難なく孟獲軍を破り、その弟の孟優(もうゆう)の首を錦城公主に刎ねさせた。
特に武芸を習ってないのになぜ大の男の首を綺麗に刎ねられるのだろう。

その後、諸葛瞻が不吉な予感を覚えたのを察し、黄夫人に相談するよう持ちかけたが、時すでに遅く兄の劉禅を徐盛(じょせい)の食客によって暗殺されてしまう。

諸葛亮が没した時も黄夫人の弔問に同行した。



狗頭  徐庶を騙す


狗頭(くとう)本名は不明
出身地不明(??~??)

程昱(ていいく)の家臣。「反三国志」オリジナルキャラ。
狗頭(大馬鹿野郎という意味)は幼名で本名は不明。どんな幼名だ。

程昱は劉備に仕える徐庶(じょしょ)を寝返らせるため、彼の同郷で遠い親戚にもあたる狗頭に、徐庶の母親からの偽手紙を持たせて走らせた。
策謀は成功しかけたが、欲深い狗頭は恩賞を期待してにやついたところを趙雲に見られ怪しまれる。
さらに徐庶に同行している途中、慣れない馬から落ちて両足を骨折。養生中に趙雲に捕まり、恐れをなして白状したため程昱の策略は露見し、徐庶は劉備のもとに留まった。
「反三国志」はこの徐庶の留任を機に、蜀軍の大逆転が始まることとなる。



厳寿  厳顔譲りの大薙刀


厳寿(げんじゅ)字は不明
出身地不明(??~??)

蜀の将。厳顔(げんがん)の子。「反三国志」オリジナルキャラ。

父が益州の守りについているため、息子の彼が前線で趙雲に従う。デビュー戦では父直伝の大薙刀を振るい潘璋(はんしょう)と戦った。
潘璋が劣勢と見て取ると、趙雲の妻の馬雲騄(ばうんりょく)が横から突き落とし、厳寿がとどめを刺した。
その後も陳武(ちんぶ)と、数日後には韓当(かんとう)と一騎打ち。韓当とは五十合以上打ち合った末に敗走したものの、後に再戦し互角に戦った。

だが活躍はここまでで、黄武(こうぶ)や崔頎(さいき)といったオリジナルキャラの若武者たちが趙雲麾下に加わると、留守番やその他大勢の背景に成り下がる。
曹洪(そうこう)と戦う頃には黄武と二人がかりでも仕留めきれず、韓当との三戦目ではあえなく敗北と弱体化していく。しかし厳寿との戦いで疲労した韓当は張飛にあっさり重傷を負わされたので善戦はしていた様子。
蜀が三国統一すると父とともに列侯された。



呉郁  2名様追加


呉郁(ごいく)・張盛(ちょうせい)ともに字は不明
出身地不明(??~??)

蜀の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

蔣琬(しょうえん)の配下たち。
すでに周翼(しゅうよく)と黄英(こうえい)がいるのになぜか追加で登場し特に活躍しない。
周翼の指揮下で戦っており、地位はさらに低いらしい。

特に活躍していないのに蜀が三国統一するとそろって列侯された。



呉鋭  次ページで死す


呉鋭(ごえい)字は不明
出身地不明(??~??)

呉の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

元は蜀の将だったが、士燮(ししょう)の奇襲攻撃により零陵が陥落した際に降伏した。
士燮の命で同じく降伏した曹容(そうよう)とともに蔣琬(しょうえん)の陣に夜襲を掛けるも、看破されており大敗。
追撃されて曹容は戦死し、呉鋭は逃げ延びたものの、数日後の次ページで黄英(こうえい)・周翼(しゅうよく)に二人がかりで襲われ、黄英に一刀両断された。



呉鉅  謎の呉一族


呉鉅(ごきょ)字は不明
出身地不明(??~??)

蜀の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

呉懿(ごい)とともに登場するため一族の可能性が高い。すると皇族か。
特に何もせず、再登場したと思ったら次ページで劉封(りゅうほう)を援護するため後方へ去りそのまま姿を消した。
作者にも忘れられたのか蜀が三国統一しても列侯されなかった。



胡栄  お留守番E


胡栄(こえい)字は不明
出身地不明(??~??)

魏の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

鍾会が出陣する際に陣の守りを命じられたが、馬超に火を掛けられた挙句に瞬殺された。



胡堅  謎の胡一族


胡堅(こけん)字は不明
出身地不明(??~??)

魏の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

胡奮(こふん)とともに登場するため一族の可能性が高い。
補給路を断たれかけた函谷関の糧道を確保するため派遣され、その後再登場しなかった。



黄英  地味な周翼のもっと地味な相方


黄英(こうえい)字は不明
荊州長沙郡寧郷の人(??~??)

蜀の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

周翼(しゅうよく)とともに蔣琬(しょうえん)が見出した新鋭として登場。侵攻して来た士燮(ししょう)の軍を迎え撃ち、その配下の呉鋭(ごえい)を二人がかりで討ち取った。

その後、魏・呉が滅亡すると蔣琬は南征し、周翼が地味に活躍する一方で黄英は主に留守番を務め、蜀が三国統一すると列侯された。



黄武  恵体糞打


黄武(こうぶ)字は不明
出身地不明(??~??)

蜀の将。「反三国志」オリジナルキャラ。
黄承彦(こうしょうげん)の子。黄月英の兄弟にあたる。

身長七尺で怪力かつ思慮深く、方天画戟を使う。
崔頎(さいき)、龐予(ほうよ)、龐豊(ほうほう)ら3人とともに登場し、基本的に4人一組か、崔頎とタッグで活動する。
崔頎と龐兄弟の父らは世俗から離れていたが、黄承彦は若い頃は大望を持っており、また娘婿の諸葛亮に力添えしたいと考えていたため、黄武らの求めに応じ、関羽に紹介する労を取った。

かくして関羽の甥の名目で戦場に立った4人だが、華々しくデビューしたわりには当分は後詰めやその他大勢の役割ばかりで、ようやく日の目を見るのは曹操も死に、すでに魏が崩壊した200ページ後のこと。
国自体が死に体な挙句、辛毗(しんぴ)・趙儼(ちょうげん)・高堂隆(こうどうりゅう)・王観(おうかん)ら文官や策士ばかり籠もった城を、味方に本作でもチートな趙雲もいるのに、黄武は城内の一般市民ごとわざわざ水攻めする鬼畜な策略を立てて一掃した。
多くの人民が溺死し、避難民も多く出たため趙雲は心を痛めたと描写されるがやる前に気づけ。

続く李典(りてん)との戦いでは堅固な陣に対して、撞車(攻城兵器)や木牛(諸葛亮の発明した運搬車)を鉄で覆って強化する案を披露と、知恵の回るところを見せるが、武勇の方では厳寿(げんじゅ)と二人がかりで曹洪(そうこう)とどっこいという情けなさ。
毌丘倹(かんきゅうけん)相手には崔頎と、作中6位の撃墜スコアを誇る張翼(ちょうよく)との三人がかりで挑み、毌丘倹の左腕を刺し、張翼にとどめを刺させた。

呉との戦いでは周泰に挑むが敗北。同時に韓当(かんとう)と戦っていた厳寿は、敗れながらも疲弊させて張飛にとどめを刺させたが、黄武にいいところは無い。
周囲もそろそろ武勇の低さに気付いたのか、決して勇猛ではない孫韶(そんしょう)相手にさえ馬雲騄(ばうんりょく)、廖化(りょうか)を加えた三人がかりで当たらせる配慮を見せ、終盤にはとうとう崔頎ら三人とも離された。
この頃には作中でも大して強くない厳寿、廖化と三人一組で使われており、彼らと同等の実力と見なされているのがわかる。
蜀が三国統一すると列侯された。



崔頎  ダンビラムーチョ


崔頎(さいき)字は不明
出身地不明(??~??)

蜀の将。「反三国志」オリジナルキャラ。
崔州平(さいしゅうへい)の子。

身長五尺と小柄だが馬のように足が速く、大段平を使う。なお足の速さが活かされる場面は無い。
黄武(こうぶ)、龐予(ほうよ)、龐豊(ほうほう)ら3人とともに登場し、基本的に4人一組か、黄武とタッグで活動する。
崔頎と龐兄弟の父らは世俗から離れていたが、黄武の父は若い頃は大望を持っており、また娘婿の諸葛亮に力添えしたいと考えていたため、息子らの求めに応じ、関羽に紹介する労を取った。

かくして関羽の甥の名目で戦場に立った4人だが、華々しくデビューしたわりには当分は後詰めやその他大勢の役割ばかりで、ようやく日の目を見るのは曹操も死に、すでに魏が崩壊した200ページ後のこと。
黄武が民もろとも城を水攻めした際に崔頎はそれをアシストした。

黄武、張翼(ちょうよく)との三人がかりで毌丘倹(かんきゅうけん)を仕留めた後は、黄武がいまいちな武勇を示して四人組から脱落していく一方で、崔頎の影は薄くなっていき、その他大勢の中に埋もれていった。
蜀が三国統一すると列侯された。



司馬予  謎の司馬一族兼お留守番F


司馬予(しばよ)字は不明
出身地不明(??~??)

魏の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

司馬孚(しばふ)とともに登場するため一族の可能性が高い。
曹彰(そうしょう)は出陣に際して司馬孚、曹爽(そうそう)とともに城の守りを命じた。
その後、司馬孚と曹爽は再登場したが司馬予は出てこなかったので作者に忘れられたと思われる。



周翼  地味な黄英よりは活躍する相方


周翼(しゅうよく)字は不明
益州永昌郡の人(??~??)

蜀の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

黄英(こうえい)とともに蔣琬(しょうえん)が見出した新鋭として登場。
侵攻して来た士燮(ししょう)の軍を迎え撃ち、その配下の曹容(そうよう)を弓で射落とし戦死させ、さらに呉鋭(ごえい)を二人がかりで襲い黄英に討ち取らせる活躍を見せた。

その後、魏・呉が滅亡すると蔣琬は南征し、周翼が進軍ルートを検討し一方面を任された。
その功績を認められたのか番禺を陥落させると黄英を留守番に残して進撃し、蔣琬と合流すると上官の蔣琬が自ら留守番を買って出て、周翼が軍を率いてさらに侵攻した。
蜀が三国統一すると黄英とともに列侯された。



徐瑛  徐璆の(架空の)弟


徐瑛(じょえい)字は不明
出身地不明(??~??)

魏の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

実在する徐璆(じょきゅう)の弟。
出撃する徐晃に潼関の守備を任されたが、敗残兵を収容した隙に黄忠の軍になだれ込まれ、一瞬で陥落した。

その後、廬氏の守将として再登場。守りが堅いと見た関索は、匪賊を装い周辺の村を襲っておびき寄せる策(ただし村人は殺さないよう厳命した)を立て、あっさり引っ掛かった徐瑛は馬岱に斬られた。



蔣琪  江夏は俺に任せろ


蔣琪(しょうき)字は不明
出身地不明(??~??)

蜀の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

実在する蔣琬(しょうえん)の族弟。
趙雲のもとに増援として派遣され、陽動役や留守番に便利に使われる。
特に江夏の守備を任されること4回に及び、これはもう黄祖(こうそ)を超えたと言って過言ではない。(※過言です)
蜀が三国統一すると列侯された。



蔣珪  舎弟か弟か族弟


蔣珪(しょうけい)字は不明
出身地不明(??~??)

蜀の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

実在する蔣琬(しょうえん)の族弟? 初登場時には舎弟、2回目には弟と記され判然としないが蔣琬を一度「兄上」と呼んでおり舎弟ではない模様。
敵軍の背後を遮断したり、留守番したりと地味に活躍し、終盤には蔣琬の副将格として陳南(ちんなん)を率いてそれなりに活躍した。
蜀が三国統一すると列侯された。



曹恵  いそうでいない


曹恵(そうけい)字は不明
出身地不明(??~??)

魏の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

曹爽(そうそう)とともに出撃するため弟あたりにいそうでいない。
蜀軍からは末期の魏の有力者と目されており、関索・張翼(ちょうよく)相手にも善戦したが、次ページで曹爽とともに趙雲に一撃で殺された。



曹容  無駄にグロい最期


曹容(そうよう)字は不明
出身地不明(??~??)

呉の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

元は蜀の将だったが、士燮(ししょう)の奇襲攻撃により零陵が陥落した際に降伏した。
士燮の命で同じく降伏した呉鋭(ごえい)とともに蔣琬(しょうえん)の陣に夜襲を掛けるも、看破されており大敗。
追撃されて周翼(しゅうよく)に射落とされた。その最期は「もんどり打って落馬し、切り刻まれ、踏みつけられて肉泥と化した」と記され無駄にグロい。



臧観  臧覇か誰かの書き間違い?


臧観(ぞうかん)字は不明
出身地不明(??~??)

魏の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

蜀軍に長安を落とされた曹操が自ら大軍団を編成した際に、名前の上がる25名の中で彼と張范(ちょうはん)だけが実在しない。ただし張范は実在する張範である可能性が高く、臧観だけが架空の人物とは考えづらく、あるいは臧姓の誰かと書き間違われたのかもしれない。

毛玠(もうかい)の指揮下で国淵(こくえん)・涼茂(りょうぼう)・龐淯(ほういく)ら史実では明らかに文官の3人とともに四将として活動。魏延には「ろくな武将がいない」と舐められ、抜け駆けした彼にあっさり撃破された。
それで左遷されたのか、その後は一切登場しない。



孫泰  お留守番G


孫泰(そんたい)字は不明
出身地不明(??~??)

魏の将。「反三国志」オリジナルキャラ。
孫匡(そんきょう)の子に同姓同名がいるが別人。

窮地に陥った許褚を救うため曹真(そうしん)が出撃した際に城の守りを命じられた。
だが許褚は戦死し曹真も敗走したため、孫泰は将校の装備を脱ぎ捨て兵士に紛れて逃亡した。

もう出番は無いかと思いきや100ページ後にひょっこり再登場し、やはり城を守っていたが城壁を乗り越えてきた馬岱に気づかず斬り捨てられた。



張威  強盗二人組


張威(ちょうい)・楊木(ようぼく)ともに字は不明
ともに出身地不明(??~??)

張魯(ちょうろ)の配下。「反三国志」オリジナルキャラ。

ともに五斗米道の古株の信者で張魯の信頼厚かった。
曹操に内通しようとする張松(ちょうしょう)を襲い、金品や益州の地図を奪った。
だが帰路に巡回していた趙雲に出くわしてしまい、あっけなく捕らえられ、こうして得た地図を足がかりに劉備は益州攻略に乗り出すこととなる。



張逵  使用人から参謀へ


張逵(ちょうき)字は不明
出身地不明(??~??)

張松(ちょうしょう)の配下。「反三国志」オリジナルキャラ。

主人によく似て大酒飲みで弁舌に巧みだった。
張松は曹操のもとへ使者として赴く途中に五斗米道の刺客に暗殺されたが、張逵はたまたま近くの酒屋で痛飲していたため難を逃れた。
曹操に急を告げ、漢中攻略軍が編成されるとそれにも同行し、陽平関を攻めあぐねた夏侯淵に、五斗米道の指導者の張魯(ちょうろ)を罵るよう献策し、怒って出てきた守将の張衛(ちょうえい)を討ち取らせた。
その後は登場しない。



張緒  北地太守


張緒(ちょうしょ)字は不明
出身地不明(??~??)

魏の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

北地太守として名前が挙がる、だけ。



張盛  2名様追加


呉郁(ごいく)・張盛(ちょうせい)ともに字は不明
出身地不明(??~??)

蜀の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

蔣琬(しょうえん)の配下たち。
すでに周翼(しゅうよく)と黄英(こうえい)がいるのになぜか追加で登場し特に活躍しない。
周翼の指揮下で戦っており、地位はさらに低いらしい。

特に活躍していないのに蜀が三国統一するとそろって列侯された。



張范  たぶん張範


張范(ちょうはん)字は不明
出身地不明(??~??)

魏の将。「反三国志」オリジナルキャラ?

蜀軍に長安を落とされた曹操が自ら大軍団を編成した際に、名前の上がる25名の中で彼と臧観(ぞうかん)だけが実在しない。
ただし作中で呉の呂範(りょはん)が「呂范」と記されており、張范も実在する張範である可能性が高い。

なお臧観は再登場するが張范の出番は無かった。



張雄  馬超・張飛に善戦

張雄(ちょうゆう)字は不明
出身地不明(??~??)

黒山賊。「反三国志」オリジナルキャラ。
張郃の息子に同姓同名がいるが関係はない。

眭固(すいこ)とともに黒山賊の残党を率い魏に協力した。
なお作中では眭固が仕えた、れっきとした後漢の官吏である張楊(ちょうよう)も黒山賊の首領にされている。

武芸の達人と評される通り、作中最強の馬超と薙刀で五十合も戦い、負傷しただけで生還した。
その後は息子でもないのに張郃とともに行動し、今度は二刀流で張飛と一騎打ち。またも五十合も粘り、必殺の一撃も受け止めたものの、第二撃は防げず討ち取られた。



趙氏  裁縫名人(※2人目)


趙氏(ちょうし)名と字は不明
出身地不明(??~??)

孫権の妻。「反三国志」オリジナルキャラ。
若く美しく裁縫の腕に優れ、一尺四方の布に詳細な地図を描き出すのも朝飯前なほどだった。
曹丕の側室で、針仕事が得意で「針神」の異名を取った薛霊芸(せつれいうん)とやけに設定がかぶっている。  

息子のようにかわいがっていた周瑜が急逝し、病床についた孫権の継母・呉国太(ごこくたい)を励ますため、劉備に嫁いだ娘の孫夫人(孫尚香)を呼び戻すよう提案した。



陳易  後詰A


陳易(ちんい)字は不明
出身地不明(??~??)

蜀の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

作中ではなかなかの良将として活躍する楊洪(ようこう)の配下で登場。
やはりオリジナルキャラの鄭綽(ていしゃく)とともに長安攻略の後詰を務めた。
しかし鄭綽はその後もそれなりに出番があったが陳易は再登場しなかった。



陳南  お留守番H


陳南(ちんなん)字は不明
出身地不明(??~??)

蜀の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

衡陽太守を務める。
蔣琬(しょうえん)の麾下にあり、援兵を送ったり、蔣珪(しょうけい)の副将や留守番をした。
蜀が三国統一すると列侯された。



鄭綽  忘れられた男


鄭綽(ていしゃく)字は不明
出身地不明(??~??)

蜀の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

作中ではなかなかの良将として活躍する楊洪(ようこう)の配下で登場。
その後、諸葛亮が黄忠を援護する役を募ると、自ら名乗り出て、橋頭堡を築き、さらに郭淮・毛玠(もうかい)の軍を引きつけて勝利に貢献した。
活躍はそこまでで函谷関の留守番を命じられると、それきり再登場せず、作者にも忘れられたのか蜀が三国統一しても列侯されなかった。



杜則  閻温の(架空の)相方


杜則(とそく)字は不明
出身地不明(??~??)

魏の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

実在する閻温(えんおん)と常にセットで行動する。
馬超と一騎打ちする于禁(うきん)の助太刀に行こうとしたところ、加勢に入った馬岱に一刀両断された。



馬雲騄  奥様はスナイパー


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馬英  馬超の(架空の)息子たち


馬英(ばえい)・馬益(ばえき)ともに字は不明
ともに出身地不明(??~??)

馬超の息子たち。「反三国志」オリジナルキャラ。

三国統一し凱旋した父を出迎えた。馬英は十歳、馬益は七歳と記される。
史実では馬超の子らは魏に敗北した折に殺されており、彼らの生存は全てを引っくり返す「反三国志」ならではの演出の一つである。



馬益  馬超の(架空の)息子たち


馬英(ばえい)・馬益(ばえき)ともに字は不明
ともに出身地不明(??~??)

馬超の息子たち。「反三国志」オリジナルキャラ。

三国統一し凱旋した父を出迎えた。馬英は十歳、馬益は七歳と記される。
史実では馬超の子らは魏に敗北した折に殺されており、彼らの生存は全てを引っくり返す「反三国志」ならではの演出の一つである。



馬凱  お留守番I


馬凱(ばがい)字は不明
出身地不明(??~??)

馬超の配下。「反三国志」オリジナルキャラ。

初登場時には馬超軍の中軍を馬超の妹の馬雲騄(ばうんりょく)が、後軍を彼が率い、また偏将軍とも記されており、一族の有力者と考えられる。

だがその後は韓遂(かんすい)の配下の韓雍(かんよう)とセットで活動するその他大勢に成り下がった。



馬月+冀  お留守番J


馬月+冀(ばき)字は不明
出身地不明(??~??)

馬超の配下。「反三国志」オリジナルキャラ。
月(にくづき)に冀がどこを探しても見つからない。

馬超が父の仇討ちのために挙兵した際に、馬竜(ばりゅう)とともに留守番を務めた。
その後さっぱり登場せず、代わりに馬驤(ばじょう)なる字面が少し似たオリキャラが現れ、さては誤記かと思われた400ページ後にまさかの再登場を果たした。
しかし李厳(りげん)と交代で留守番をしただけで姿を消した。



馬驤  お留守番K


馬驤(ばじょう)字は不明
出身地不明(??~??)

馬超の配下。「反三国志」オリジナルキャラ。

お留守番として初登場し、馬竜(ばりゅう)とともに鄭綽(ていしゃく)を補佐。
その後お留守番に戻ると司馬昭の大軍に囲まれたが馬岱、諸葛瞻(しょかつせん)、張翼(ちょうよく)に助けられた。



馬成  お留守番L


馬成(ばせい)字は不明
出身地不明(??~??)

馬超の配下。「反三国志」オリジナルキャラ。

褒斜道のお留守番として初登場し、その後も閬中、宝鶏と様々な場所を守る。
馬超へお手紙を届けた後に合流すると宜陽城を守って鄧艾と戦い、竜門の留守番に入るとそこに腰を落ち着け、以下2回の出番はどちらも竜門での任務だった。



馬駱  輸送隊A


馬駱(ばらく)字は不明
出身地不明(??~??)

馬超の配下。「反三国志」オリジナルキャラ。

馬超が制圧した城から兵糧を本陣へと輸送した。だけ。



馬竜  重用されるお留守番M


馬竜(ばりゅう)字は不明
出身地不明(??~??)

馬超の配下。「反三国志」オリジナルキャラ。

馬超が父の仇討ちのために挙兵した際に、馬月+冀(ばき)とともに留守番を務めた。
その後も他の馬姓オリキャラシリーズとは一線を画すほど出番が多く、宜陽の留守番、馬驤(ばじょう)と組んで土塁を築く、宜陽の留守番(2回目)等を務める。
宜陽の留守番(3回目)では、攻め寄せた鄧艾に対し、文欽(ぶんきん)を留守番に残し自ら出撃し、援軍の馬超と挟み撃ちし撃退する金星を挙げた。
宜陽の留守番(4回目)の後には諸葛誕と留守番を交代し少室山に進出するなど、文欽や諸葛誕ら実在する良将よりも重用される謎の厚遇を受けた。



慕容軌  鮮卑コンビ


慕容軌(ぼようき)字は不明
出身地不明(??~??)

鮮卑の将。「反三国志」オリジナルキャラ。
常に賀抜奇(がばつき)と二人セットで登場する。
賀抜奇は金象嵌の棍棒を、慕容軌は先が九つに分かれた熊手を使う。

鮮卑からの援軍として曹彰(そうしょう)に従う。
諸葛亮の策謀により田疇(でんちゅう)の要請で鮮卑の頭目から撤退を指示された際、それを正直に曹彰に話したところ快く送り出されため心酔した。

その後、劣勢に陥った曹彰を助けるため、鮮卑を捨てて援軍に赴き、忠誠を誓う。
騎兵を率い、作中最強クラスの文鴦(ぶんおう)、李厳(りげん)とも互角に戦った。
曹彰に北地へ逃げ鮮卑や匈奴から募兵して力を蓄えるよう勧め、魏の滅亡後には残党を集め一大勢力を築き上げ、曹彰が魏の再興を虎視眈々とうかがうところで物語は幕を閉じる。



龐奮  謎の龐一族


龐奮(ほうふん)字は不明
出身地不明(??~??)

魏の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

楽綝(がくちん)・胡烈(これつ)と連携して呉軍と戦い、その後再登場しなかった。
三人の中で彼だけが実在せず、また他の二人は父親も登場しており、龐徳の子の龐会(ほうかい)あたりの書き間違いの可能性がある。



龐豊  地味なオリキャラ兄弟


龐豊(ほうほう)・龐予(ほうよ)ともに字は不明
ともに出身地不明(??~??)

蜀の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

龐徳公(ほうとくこう)の孫たち。兄弟で少年ながら長槍の使い手。
黄武(こうぶ)、崔頎(さいき)らとともに登場し、基本的に4人一組か、兄弟で活動する。
崔頎と龐兄弟の父らは世俗から離れていたが、黄武の父は若い頃は大望を持っており、また娘婿の諸葛亮に力添えしたいと考えていたため、黄武らの求めに応じ、関羽に紹介する労を取った。

かくして関羽の甥の名目で戦場に立った4人だが、華々しくデビューしたわりには当分は後詰めやその他大勢の役割ばかり。黄武は水攻めを献策し、崔頎はそれを補佐する出番があったが、龐兄弟は関わらず、読み返してびっくりしたほど活躍しない。少年兵で兄弟で有名人の孫なのに。
ついには兄弟バラバラで使われ始め個性も喪失しかけたが、龐豊に突如として好機到来。呂蒙と一騎打ちする張飛に助太刀し、落馬したところにとどめを刺す大金星を挙げた。
以後はその他大勢の出番しか無かったが、蜀が三国統一すると兄弟そろって列侯された。



龐予  地味なオリキャラ兄弟


龐豊(ほうほう)・龐予(ほうよ)ともに字は不明
ともに出身地不明(??~??)

蜀の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

龐徳公(ほうとくこう)の孫たち。兄弟で少年ながら長槍の使い手。
黄武(こうぶ)、崔頎(さいき)らとともに登場し、基本的に4人一組か、兄弟で活動する。
崔頎と龐兄弟の父らは世俗から離れていたが、黄武の父は若い頃は大望を持っており、また娘婿の諸葛亮に力添えしたいと考えていたため、黄武らの求めに応じ、関羽に紹介する労を取った。

かくして関羽の甥の名目で戦場に立った4人だが、華々しくデビューしたわりには当分は後詰めやその他大勢の役割ばかり。黄武は水攻めを献策し、崔頎はそれを補佐する出番があったが、龐兄弟は関わらず、読み返してびっくりしたほど活躍しない。少年兵で兄弟で有名人の孫なのに。
ついには兄弟バラバラで使われ始め個性も喪失しかけたが、龐豊に突如として好機到来。呂蒙と一騎打ちする張飛に助太刀し、落馬したところにとどめを刺す大金星を挙げた。
以後はその他大勢の出番しか無かったが、蜀が三国統一すると兄弟そろって列侯された。



楊緒  お留守番N


楊緒(ようしょ)字は不明
出身地不明(??~??)

魏の将。「反三国志」オリジナルキャラ。

城から逃げようとしたところを魏延に捕らえられた。だけ。



楊鳳  馬超の妻の方


楊鳳(ようほう)字は不明
出身地不明(??~??)

馬超の妻。厳密に言うと「反三国志」オリジナルキャラではなく、実在する馬超の妻の楊(名は不明)に鳳の名を与えたものである。
だが気の毒なことに史実には黒山賊や白波黄巾軍の一派に同姓同名の人物がいて、于毒(うどく)や于羝根(うていこん)、張雷公(ちょうらいこう)らとともに名が挙がってしまっている。
それとも女山賊だった可能性が微粒子レベルで存在する……?

作中では馬騰(ばとう)死すの一報に昏倒した馬超・馬雲騄(ばうんりょく)に気付け薬代わりに生姜湯を飲ませたり、三国統一後に夫を出迎える場面に登場した。



楊木  強盗二人組


張威(ちょうい)・楊木(ようぼく)ともに字は不明
ともに出身地不明(??~??)

張魯(ちょうろ)の配下。「反三国志」オリジナルキャラ。

ともに五斗米道の古株の信者で張魯の信頼厚かった。
曹操に内通しようとする張松(ちょうしょう)を襲い、金品や益州の地図を奪った。
だが帰路に巡回していた趙雲に出くわしてしまい、あっけなく捕らえられ、こうして得た地図を足がかりに劉備は益州攻略に乗り出すこととなる。



羅舎  謎の庶民


羅舎(らしゃ)字は不明
荊州零陵の人(??~??)

零陵の人。「反三国志」オリジナルキャラ。

蔣琬(しょうえん)が呉軍に奪われた零陵を奪回すると、郷人の羅舎を当座の太守に任命した。
それ切り登場せず全くの素性不明で、オリキャラのお留守番を作ればいいのになぜ作者は庶民に太守を任せたのか、疑問は尽きない。