知念 実希人


硝子の塔の殺人
     


~あらすじ~
ミステリ好きが高じて山奥に硝子の館を建てた科学者の神津島太郎。
担当医の一条遊馬は、難病の妹の治療薬の承認を拒む彼の殺害を目論むが、館には自ら名探偵を名乗る碧月夜が招かれていた。


~感想~
帯に名だたる本格ミステリ作家たちが推薦文を寄せ、ゴッド・オブ・ミステリ島田荘司が解説を引き受け、作者自身も何ヶ月も前から自信作と宣伝していた本作、蓋を開けてみれば賛否両論、というか歴史的大駄作やダメミスと蔑む声が多数で、称賛されても問題作か、そんなに悪くない程度の評価どまりだった。
自分も1行目が歴史的ダメミス「黙過の代償」の「まったくなんてことをするんだ」によく似た「どうしてこんなことになってしまったのだろう」でニヤニヤしてしまった。
ミステリ愛はあふれすぎてこっ恥ずかしいほどなのに、よくよく見てみるとそんなにミステリに詳しくないなと気づいてしまう底の浅さや、到底見過ごすわけには行かない(ある意味で)重大な瑕疵と、予定調和的なトリックの数々はたしかに人を選ぶだろう。
だが終わってみれば歴史的大駄作でも大傑作でもない、ごく普通の意欲的な本格ミステリだと思う。

しかし一部に看過できない瑕疵がいくつかあるのも確かで、おそらくそれがぶっ叩かれやすかったのだろう。
自分もその一部には「は?(威圧)」と目を剥いて激しい苛立ちを覚えた。
以下はネタバレ三昧となるので、サイトのページで続きを記し、総評だけここに載せさせてもらう。
興味があれば読了後にご覧ください。

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以下総評。
一作にあれこれ詰め込んだ意欲作であるのは間違いなく、後は好みの問題だろう。
その好みの部分で「は?(威圧)」と思うような「ミステリファン舐めてるの?」といった描写が散見され、浅いうんちくできゃいきゃい盛り上がり、擦れっ枯らしのファンを怒らせた面はある。
だがそうした枝葉末節から目を背ければ、歴史的大駄作やダメミスと蔑むほどではないし、問題作と取り上げるほどの際立って画期的な何かがあるわけでもなければ、かといって何ヶ月も前からアピールし、名だたる作家に推薦をお願いするほどの傑作でもない、これまで日の目をあまり見ずに消えていった本格ミステリの意欲作の中では、注目されるように仕組まれて目立っただけの、ごく普通の作品だったと思う。


21.8.9
評価:★★★ 6



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