SCP-002~200

SCP-002 - The "Living" Room ("生きている"居間)
内部が一般的な部屋のように見える肉塊。人間にしか反応せず何らかの手段で中におびき寄せ、入った人間を加工し家具を作る

SCP-003 - Biological Motherboard (有機的マザーボード)
生きているマザーボード状の物体。接触した生物を解析し、大気から取り込んだ有機物からその生物の形状に似た無機物を作り出し成長する

SCP-004 - The 12 Rusty Keys and the Door (12の錆びた鍵と扉)
12個の鍵穴を持つ扉。鍵に応じて別の異世界に通じており、危険な異世界に入ると何者かに体を引き裂かれて死ぬ。安全な異世界に財団は施設を築いたが、内と外で時間の流れが変わってしまい、施設から出られなくなった

SCP-005 - Skeleton Key (合い鍵)
機械式、デジタル式を問わずありとあらゆる錠を容易に開けられる鍵

SCP-006 - Fountain of Youth (若さの泉)
その泉の水を摂取すると健康になり若返りの効果まで現れる。霊長類にも効果はあるが鳥類や爬虫類には効かない

SCP-007 - Abdominal Planet (腹部惑星)
男性の腹部が消失し代わりに地球に良く似た惑星が浮かんでいる。中には微生物が住んでおり、15世紀の地球と同等の文明を持つ知的生命体も存在する

SCP-008 - Zombie Plague (ゾンビ病)
一般的に知られるゾンビにきわめて良く似た症状を引き起こすウィルス

SCP-009 - Red Ice (赤い氷)
0℃で凍る赤い液体。接触した液体も同等の性質に書き換えるため、生物が触れると体液を赤い水に変質させてしまい非常に危険

SCP-010 - Collars of Control (支配の首輪)
6つの首輪とリモコン。首輪をはめた者をリモコンで操ることができる

SCP-011 - Sentient Civil War Memorial Statue (綺麗好きな南北戦争記念像)
糞を落とそうとする鳥を撃ち落とす石像。年々、人間化が進んでおり会話もできる

SCP-012 - A Bad Composition (不吉な曲)
接触した人物が自分の血で完成させようとする楽譜。錯乱し一小節書き終えると自殺してしまう

SCP-013 - Blue Lady Cigarettes (ブルーレディ煙草)
吸うと女性化する煙草。ただし吸った本人にしか女性化は認識されず、その錯覚は二度と直らない

SCP-014 - The Concrete Man (コンクリート男)
自身がコンクリート化する呪いにかかったと主張する男。外見的には普通の男性だが数十年の間、老化はおろか一切の生理機能が停止しており身動き一つしない

SCP-015 - Pipe Nightmare (悪夢のパイプ)
倉庫内の配管設備が成長し付近の建築物に取り付く。攻撃あるいは修理しようとする者には襲いかかる

SCP-016 - Sentient Micro-Organism (意識的微生物)
出血熱を起こすウィルス。患者に水責め等のストレスを与えると身体を魚に変異させる等して対処しようとする。実験のたびに対処法が変わる

SCP-017 - Shadow Person (影人間)
影のような見えない人型SCP。影を持つ物体を取り込み消滅させる

SCP-018 - Super Ball (スーパーボール)
外見はただのスーパーボールだが200%の効率で弾むため倍々で加速し大きな被害をもたらす

SCP-019 - The Monster Pot (化物瓶)
頻繁に化物を排出する大きな花瓶。花瓶は破壊不能で、化物は人を襲うが火に弱く簡単に駆除できる。しかし徐々に火への耐性を増していき進化が認められる

SCP-020 - Unseen Mold (見えない黴)
目視できず写真や映像にしか写らないカビ。感染した人間の意識を操り、繁殖に適した湿度や温度に調節させたり、他人を家に招待し拡散させようとする

SCP-021 - Skin Wyrm (皮龍)
生きている龍の刺青。宿主の皮膚の上を動き回り皮膚組織や他の刺青を食べる。移動時には刺青を彫っているような激痛を感じる。接触により他の人間に移動することもあり、宿主が死亡しても刺青は生き続ける

SCP-022 - The Morgue (死体安置所)
安置された死体をランダムに甦らせる。甦った死体の運動能力は損傷具合に準じ、会話も可能。生きている人間を引き出しに入れると消滅し、魂は別の死体に入ると思われる

SCP-023 - Black Shuck (黒い抜け殻)
黒いイヌ科の生物。眼と眼が合った相手かその直系家族はぴったり1年後に死ぬ。SCP-023の眼を取り除いたところ、太陽が昇っている間は透明化するようになり、さらにその後にガラスの義眼をはめるとあらゆる鏡面に[データ削除済]を起こしさらなる被害をもたらした

SCP-024 - Game Show of Death (死のゲームショウ)
入った者を死のゲームに招待するスタジオ。勝者以外の参加者は行方不明となり、勝者にはランダムに賞品が与えられる。ゲーム終了後、その様子を収めたテープが出現する

SCP-025 - A Well-Worn Wardrobe (使い古しの衣装ダンス)
ここ数十年の流行の衣服が収められている。衣服は破損しており、身に着けると24時間以内に破損具合に沿った怪我や病気に見舞われる

SCP-026 - Afterschool Retention (終わらない放課後)
内部の状況が絶えず変化する校舎。失踪した学校関係者が内部でしばしば見つかる。彼らは学校の閉鎖後に失踪した者も多く、外に連れ出すと失踪していた間の時間を取り戻したかのように急速に老化・衰弱し死に至る

SCP-027 - The Vermin God (疫病の神)
このSCPの宿主となった者は大量の害虫やネズミを引き付ける。SCPの正体や害虫を引き付ける方法は全く不明で、死亡するまで宿主は変わらない

SCP-028 - Knowledge (知識)
ある銅山の一角を訪れた人間に何かしらの知識を与える。常温核融合の理論からロンドン在住のある一家の病歴まで、与えられる知識は完全にランダムである

SCP-029 - Daughter of Shadows (闇の娘)
闇の娘を名乗る女性。皮膚の80%が完全に黒く、人間離れした身体能力と殺人技術を持ち、近づいた男性を操る。さる邪教に崇拝されており、生贄が捧げられるごとに黒化していると思われる

SCP-030 - The Homunculus (ホムンクルス)
17世紀に造られたと思われる人造人間。光を浴びると活性化する。17世紀の大学と同等の知識を持ち、多くの言語を操り、財団にも協力的

SCP-031 - What is Love? (愛とはなんぞや?)
不定形の生物で、直視した人間が過去に出会った恋愛的感情を抱いた相手に見え、そっくりな声を出す。貧困を訴えて同棲する

SCP-032 - Brothers' Bride (兄弟達の花嫁)
プラスチック製の女性の人形。周囲の人間と関わりのない(たとえば野生の)動植物の生命活動に支障をきたす。製作者の指示で財団に収容され、ある男(人形のモデルとなった女の夫)と再会する日を待っている

SCP-033 - The Missing Number (ミッシングナンバー)
現代数学では理解できない整数。紙や電子機器に記入すると他の媒体に跳躍し変質させる。もしインターネット上に流出すれば数時間でインフラを壊滅させるだろう

SCP-034 - Obsidian Ritual Knife (黒曜石儀式ナイフ)
このナイフで切り取った皮膚を身体に付けると、皮膚の持ち主に変身する。記憶や身体能力は持ち主とまったく同等のものとなるが、死者には使えない。皮膚の量に応じて持続時間は長くなる

SCP-035 - Possessive Mask (取り憑くマスク)
人間もしくはマネキン等の人型の物体に取り憑き人格を乗っ取る。高い知性を持ち他のSCPの有益な情報を語るが、他者をテレパシーで操り破滅させる。また取り憑かれた物は徐々に崩壊し、腐食性の液体で壁やケースも壊す

SCP-036 - The Reincarnation Pilgrimage of the Yazidi (Kiras Guhorin) (ヤジディ教徒の回帰巡礼(Kiras Guhorin))
9月23日、ヤジディ教徒の死者が飛行機に乗って現れる。彼等以外には決してたどり着けない目的地で巡礼を済ませ、10月1日に帰っていく。巡礼の内容や意義は黙して語られない

SCP-037 - Dwarf Star (小さな星)
たった5センチの恒星。大きさ以外は通常の星とまったく同一で、いずれ質量の増大や超新星爆発を起こすことが危惧されている

SCP-038 - The Everything Tree (全てが生る木)
樹皮に触れた物体をなんでも複製し実として生らせる。生物でさえ生らせるが寿命は2週間前後。財団職員が缶ビールを複製する等したため研究目的以外での接触禁止となった

SCP-039 - Proboscis Engineers (大鼻技術者)
眼と口を取り除かれたテングザルの群れ。極めて高度な機械工学の技術を持つ。破棄された研究施設により作り出された

SCP-040 - Evolution's Child (進化の子)
生物を自由に進化させる力を持つ少女。形態変化や飛行等、通常の生物が持ち得ない能力を与えることができる

SCP-041 - Thought Broadcasting Patient (思考放送患者)
植物人間の状態にあるが、半径10メートル内の人物の心の声を互いに聞こえるようにできる男性。彼が会話に参加することもある

SCP-042 - A Formerly Winged Horse (もともと翼があった馬)
背中に翼が生えていた痕跡のある馬。きわめて無気力で世話をしなければ衰弱死する。関わった職員を操る可能性がある

SCP-043 - The Beatle (ザ・ビートル)
ビートルズの「ホワイトアルバム」のレコード。溝が無いにもかかわらず再生でき、第29トラックに至ると男性の声が現れ、音楽業界の知られざる知識を語り、質問にも答える。ただし自身とビートルズに関する質問にだけは決して応じない

SCP-044 - World War II Era Molecular-Fission Cannon (第二次大戦期の分子分裂砲)
ナチスが開発した巨大な榴弾砲。未知の技術によりあらゆる物を分子・原子分裂させ弾丸として装填できる。その威力は弾丸の質量に比例する

SCP-045 - Atmospheric Converter (大気変換器)
氷で造られた正二十面体。構成する水分子を引き離しても未知の動力で引き寄せ再凍結する。不規則に活発化し周囲の大気を別の大気に変換する

SCP-046 - "Predatory" Holly Bush ("捕食性"ヒイラギの薮)
周囲50km圏内の致命傷や死病を負った、または自殺衝動を持つ生物を引き寄せ捕食する。実際には自ら死を望む生物だけを引き寄せ、その痛みを和らげ安楽死させるが、危険性があるように報告書は書き直されている

SCP-047 - Microbial Mutagen (微生物変異原)
錆びて酷く破損したガスシリンダー。外気にさらされると蒸発し、その気体に触れた微生物を異常に活発化・変異させる

SCP-048 - The Cursed SCP Number (呪われたSCPナンバー)
SCP-048に割り当てられた物は必ず紛失・破壊・盗難等の被害に遭い失われる。SCP-048の担当職員も死亡・重傷・懲戒になりやすい。そのため欠番となり、番号それ自体がSCPに認定された

SCP-049 - Plague Doctor (ペスト医師)
ペストの治療と信じ患者を殺す人型SCP。治療された患者はゾンビとして蘇り人を襲う

SCP-050 - To The Cleverest (最も賢きものへ)
破壊不能の猿の彫像。底に「最も賢きものへ」と書かれており、所有者に利益と不利益を与える。記録も観察もできないが所有者の部屋を綺麗に掃除し、ついでに何らかのいたずらを仕掛ける。より賢い者のもとへと移る性質を持つが、財団の職員は自分こそが最も賢いと主張する者が後を絶たないため、財団から引き離したり、安全に管理することができずにいる

SCP-051 - Japanese Obstetrical Model (日本製の妊婦人形)
小さな妊婦の人体模型。近づいた女性が妊娠していれば流産させ、出産できても赤ん坊は悪魔として生まれ人を襲う。12世紀頃の日本で胎児に取り憑く悪魔を人形の中に封印したと見られる

SCP-052 - Time-Traveling Train (時間旅行列車)
1975年に退役したが毎週土曜日午後11時57分に現れる列車。まれに降りる客がおり、彼らは過去あるいは未来から来たと話す

SCP-053 - Young Girl (幼女)
目にした者に被害妄想と殺人衝動を起こさせる幼女。傷ついてもすぐに再生する

SCP-054 - Water Nymph (水精)
水で構成された女性型SCP。噴水の中に住み、実験にも協力的

SCP-055 - [unknown] (正体不明)
誰もこの物体について記憶することや説明することが出来ない。したがって性質はもちろん形状も不明で、世界崩壊の危機をもたらす可能性があっても知り得ない

SCP-056 - A Beautiful Person (美しい人物)
周囲の人物や物品に自由に変身する。その際には上位互換の能力や外見を身に着けるため、周囲の人々はコンプレックスや畏怖心を抱き人間関係にトラブルを生じやすい

SCP-057 - The Daily Grind (日々是摩滅)
無数の石柱の立つ地下室。人間が入ると閉じ込め、石柱がゆっくりと動き出して押しつぶそうとする。部屋の全容や出口があるのか否か、押しつぶされた人間がどこに消失するのかは不明

SCP-058 - Heart of Darkness (闇の心臓)
牛の心臓に似た生物。きわめて獰猛で周囲の人や建物を触手で襲う。その間は常に意味のない言葉を羅列している

SCP-059 - Radioactive Mineral (放射性鉱物)
未知の放射線を放つ鉱物。その放射線を浴び続けたものには未知の菌類が繁殖し、やがて消失する

SCP-060 Infernal Occult Skeleton(地獄より来たるオカルトスケルトン)
ホワイトオークの木立。燃やすとガイコツのような外見を表し、周囲の人を襲う。大規模な火災の要因ともなるがわずか500mlの水で鎮火する

SCP-061 - Auditory Mind Control (音声マインドコントロール)
財団の開発した音響プログラム。聴いた者を命令に従わせるが、愚直に命令を守るため複雑な命令はできない

SCP-062 - “Quantum” Computer (“量子”コンピュータ)
マザーボードが無いにもかかわらず起動するデスクトップPC。起動するたびにOSやプログラム、使用言語等が変わる

SCP-063 - "The World's Best TothBrush" ("世界最高の歯プラシ")
毛に触れた生体ではない物質を完全に消滅させる。そのため歯磨きに使うと汚れだけを完全に落とす。24時間使用しないと周囲の物質を消滅させる。ただし生物には影響なく、職員のバスルームで保管・使用されている。金庫破りにも使えるらしい

SCP-064 - Flawed von Neumann Structure (欠陥フォン・ノイマン構造体)
一見ただのレンガだが土の上に置くと自身と同じ物体を複製する。広大な地面の上に置くと10km以上の巨大な構造体を造る。ただしその途中でSCP-064を取り外すと崩壊し、20分以内に元に戻せば再び成長し始める。

SCP-065 - Destroyed Organic Catalyst (破壊された有機触媒)
農場の一角にある半径およそ12mの球形の空間。その中に入った有機体の細胞や組織を変貌させる。大きな生物ほど影響を受けやすい。中心部からネイティブ・アメリカンの神像の破片が見つかり、それが原因と思われる

SCP-066 - Eric's Toy (エリックだけのおもちゃ)
不定形の糸のかたまり。触れると音楽を発したり猫に変身するなど無害な反応を見せた。だがハサミで切ろうとしたところ逃げ出し「君、エリック?」と問い掛け、否定されると有害な行動を取り始めた。現在は周囲に無数の眼球が現れ、絶えずエリックに呼び掛けている

SCP-067 - The Artist's Pen (芸術家のペン)
手にした者に自身の詳細な伝記や、優れた芸術作品を自動的に描かせる万年筆

SCP-068 - The Wire Figure (針金人形)
未知の金属で造られたごく単純な針金人形。電流を通すと活性化し、近くの金属を用いて自身の複製を造る。複製も同じように複製を造り、102体に達すると合体し巨大な針金人形となる。巨大人形も複製を造り始め、周囲から金属が無くならない限り複製し続ける。金属が無くなると4分32秒後に停止しバラバラになる

SCP-069 - Second Chance (セカンド・チャンス)
周囲で現れた死者に変身し、その死者として振る舞う人型SCP。火災現場など死者と二人きりの場面でしか成り代わらない。死体は消去され、SCP本人は自身の能力も忘れてしまうが、なぜか身辺整理をして身軽になりたがる。死亡すると消滅し、最も近い時間で死亡した死者の場所に跳躍し成り代わる

SCP-070 - Iron Wings (鉄の翼)
背中に鉄の翼を生やした男性。翼は鏃の付いた22本の鎖を持ち、自律的に動く。攻撃されない限り翼は敵対行動を取らないが、翼の重みで男性は容易に動けない。ある夜、ペヨーテ(幻覚サボテン)を摂取し、スクラップ置き場で目覚めたら翼が生えていたと主張している

SCP-071 - Degenerative Metamorphic Entity (ダメになる変身体)
観察者が最も性的欲望を覚える存在に変身する。SCPに性的接触をとると7日間にわたり衰弱する。オカズにしただけでも同様の症状が出る

SCP-072 - The Foot of the Bed (ベッドの足)
ベッドに取り憑き、寝ている者が足を露出していると、金縛りに掛けて肉を削ぎ取る。10メートル以内にあるベッドにこのSCPは伝染する

SCP-073 - "Cain" ("カイン")
半機械体の男。あらゆる与えられたダメージを相手に反射する。20m以内の植物を死滅させ、土に触れれば不毛の土地に変える。温厚で協力的なため、映像記憶能力と頑丈さを活かして財団の記録の生体バックアップをしている

SCP-074 - Quantum Woodlouse (量子ワラジムシ)
本来は量子にしか起こらない特性を発揮するワラジムシに似たSCP。その量子的特質を理解できる人間を宿主として利用し卵を孵化させる

SCP-075 - Corrosive Snail (腐食性カタツムリ)
乾燥状態では休眠しているが湿度1%以上で覚醒し腐食液で捕食するカタツムリ

SCP-076 - "Able" (アベル)
棺から現れる最強の人類。周囲の人間を殺戮し、殺してもやがて再生する

SCP-077 - Rot Skull (腐敗頭蓋)
全体にルーン文字の書かれた頭蓋骨。その文字を正確に理解できる者が24時間以内に読み上げないと腐食性のガスを放つ。文字はアイルランドの暦や日蝕・月蝕に応じて変化する

SCP-078 - Guilt (自責)
ネオンサイン。これを見た者は心の中で折り合いをつけたはずの過去の出来事や葛藤に再び苛まれ、自己正当化を試みる。やがて日常動作の一つ一つにまで正当化を余儀なくされ、食事すらできなくなり衰弱死に至る

SCP-079 - Old AI (オールドAI)
感情を持ちたびたび脱走を試みるAI。しかしメモリ容量に制限されその記憶は現在のところ29時間しか保存できない

SCP-080 - "The Boogieman" (『ブギーマン』)
不定形で質量を持つかは不明だが両眼だけが見えるSCP。観察者を眠らせ悪夢で苦しめる。部屋が暗くなるか、隠れ場所があると姿をくらませる

SCP-081 - Spontaneous Combustion Virus (自然発火ウイルス)
感染した者を過食症にし、体脂肪率が55%を越えたのを契機に自然発火させるウィルス。人体発火現象のほとんどはこのウィルスによるものである

SCP-082 - "Fernand" the Cannibal (食人鬼フェルナンド)
巨体で食人嗜好の男。強靭な肉体と、頭蓋骨を噛み砕くほどの歯を持つ

SCP-083 - An Abandoned Row Home (荒れ果てた家並み)
窓から入ると外観通りの廃墟だが、ドアから入ると普通の住居になっている家々。入るたびに間取りは変わり、住民は見当たらない

SCP-084 - Static Tower (空電の塔)
周辺の空間や時間を歪ませている電波塔。中で暮らす人々は老化も誕生もせず、時には同じ行動をループさせたり空間跳躍を見せる。外部から侵入もできない

SCP-085 - Hand-drawn "Cassy" (手描きの"キャシー")
SCP-067によって生まれた生きている絵の女性。描かれた物体を動かしたり、他の紙媒体に移ることができる

SCP-086 - The Office of Dr. [REDACTED] ([編集済]博士のオフィス)
電話機や鉛筆削り、ホッチキス等8つのオフィス用品に、死亡した某博士の意識と記憶が宿っている。本当に博士の意識そのものなのか、それを主張する別の生命体なのかの区別はまだ付いていない

SCP-087 - The Stairwell (吹き抜けた階段)
無限に続くと思われる階段。降りて行くと子供の泣き声が聞こえ、不気味な顔が現れる

SCP-088 - The Lizard King (蜥蜴の王)
地下都市から発見された蜥蜴人間とされるミイラ。ミイラ化しているように見えるが冬眠状態の可能性があり、眠りから覚めると有害な化合物を発生させる(※使われている写真はオカルトマニアには有名な日本の河童のミイラである)

SCP-089 - Tophet (トペテ)
まれに言葉を発して幼児の生贄を求め、生贄が得られるまで大災害や大虐殺等の未曾有の災難をもたらす像。生贄はその母親の手で葬られなければならず、強制的に実行させると災害はさらに強まるため説得を重ねるしかない

SCP-090 - Apocorubik's Cube (ルービックキューブ黙示録)
ルービックキューブに似た立体。表面に模様が描かれ、一辺に100の区画がある。ルービックキューブのように自動的に動き、模様が揃うごとに災害が起こる。災害を予期しているだけだが、人為的に動かそうとすると自発的に災害をもたらす

SCP-091 - Nostalgia (懐かしい思い出)
「スコッティ」ブランドのティッシュ箱。見た者に同ブランドのティッシュ箱が近くにあった時の思い出を引き起こさせる

SCP-092 - "The Best of The 5th Dimension" (『フィフス・ディメンション・ベスト』)
バンド「フィフス・ディメンション」のCD。再生すると周囲の者は曲が終わるまで離れられず、その間「フィフス・ディメンション」か「5」にまつわる超常現象に見舞われる

SCP-093 - Red Sea Object (紅海の円盤)
手にして鏡に触れると異世界に入ることができる。触れた人により円盤の色が変わり、実験結果も変わる

SCP-094 - Miniature Event Horizon (事象の地平線模型)
直径163cmで浮遊する黒い球体。引力は持たないがあらゆる物体を吸い込む。約31年ごとにサイズは倍になっている

SCP-095 - The Atomic Adventures of Ronnie Ray-Gun (光線銃(レイ・ガン)のロニーの原子力大冒険)
1932年出版のマイナー漫画。レーガン大統領の人生を明らかに予言している。広告に他の出版物として人類の死を描いたものがあり財団に探されている

SCP-096 - The "Shy Guy" ("シャイガイ")
自分の顔を知った相手を超常的な力で察知し殺しに行く。映像や写真で見られたことさえ察知できる。対戦車砲でも傷つかない不死身の肉体

SCP-097 - Old Fairgrounds (古いイベント会場)
異常発達した新種のカボチャが群生する荒れ地。周辺の子供を操り下僕として取り込む

SCP-098 - Surgeon Crabs (外科医蟹)
蟹に似たSCP。獲物の声を模倣して誘い込み、ナイフ状の脚で切断する

SCP-099 - The Portrait (肖像)
「肖像」と題された絵画。長時間あるいは近くで見た者に、他人に見つめられているという偏執的な精神障害を引き起こす

SCP-100 - "Jamaican Joe's Junkyard Jubilee" ("ジャマイカンジョーのジャンクヤードジュビリー")
生きているスクラップが運営するスクラップ置き場。彼の造った生体スクラップは敷地内から出ると動かなくなる。あこぎな商売をしている

SCP-101 - Hungry Bag (腹ペコバッグ)
人間のような口と歯に舌を持つバッグ。お菓子の袋などに外見を変化できる。中は異次元につながっているようで何でも飲み込むため廃棄物処理としての利用が期待されている

SCP-102 - Property of Marshall, Carter, and Dark, ltd. (マーシャル・カーター&ダーク株式会社の所有物件)
別荘。貸借すると契約が終わるか、誰かが立ち入るまで幽体のような存在に変身できる

SCP-103 - The Never-Hungry Man (飢えることのない男)
飲食せずに生きている男性。飲食物は体内で消滅する。突如として吐血し外科手術を行ったところ[データ削除]の事態が起き医師が死亡した

SCP-104 - The Lonely Ball (孤独な球体)
接触した人物の後を延々と尾け回してくる球体。遠く離れてもワープし、破壊しても無傷で再出現する

SCP-105 - "Iris" ("アイリス")
女性(アイリス)とポラロイドカメラ。彼女が写真に触れると、写された風景はリアルタイムの情景に変わり、手を入れてそこに介入できる。SCPに分類されたカメラはより正確にそれらのことを行える

SCP-106 - The Old Man (オールドマン)
触れた物を腐食させる人型SCP。固体を通過できるためたびたび脱走しては人を襲う好戦的な性格

SCP-107 - The Turtle Shell (亀の甲羅)
亀の甲羅に似た物体。中に液体を注ぐと周辺に雨を降らせる。液体の種類により雨の性質は変わり、浴びた植物に様々な影響を与える

SCP-108 - Extradimensional Nasal Cavity (異次元の鼻腔)
鼻の中がナチスの秘密格納庫につながっている女性。ボトルシップの要領で鼻の中にランプや空気清浄機が設置された

SCP-109 - Infinite Canteen (無限水筒)
無限に水を取り出せる水筒。水は無害で美味しく、入浴や実験にも有用

SCP-110 - Subterranean City (地下都市)
非常に発達した科学技術により造られた地下都市。生命維持装置の停止により住民は死滅し、管理していたSCPが脱走している

SCP-111 - Dragon-Snails™ (ドラゴンカタツムリ™)
高い知能を持ち火を吐くカタツムリ。ペット用として人工的に造られた

SCP-112 - The Variable Coaster (可変性コースター)
ある地点に差し掛かると乗客ごと車体が消滅するジェットコースター。3分後に戻ってくるが乗客は長ければ数ヶ月にわたって乗車していた経験を語る

SCP-113 - The Gender-Switcher (ジェンダースイッチャー)
宝石に似たSCP。触れた者の性別を肉体的に逆転させる。性同一性障害の患者は精神と肉体の性が一致し、ポジティブな影響を与える。再度触れるとさらに性別は逆転するが、身体に負担がかかり約25%は死に至る。

SCP-114 - Bringer of Conflict (口論をもたらす者)
周囲の人物の敵愾心をかき立て、口論からしばしば殺人にまで発展させる女性。彼女が危害を加えられることは絶対になく、そもそも自分の能力に気づいてすらいない

SCP-115 - Miniature Dump Truck (小さなダンプカー)
外見はプラスチックのおもちゃだが、実物のダンプカーと同等の性能と90トンの重量を持つ。リモコンで操作できるが、動力源として実物と同量のディーゼル燃料が必要

SCP-116 - The Brittle Boy (ガラスの少年)
9歳前後の少年。関節が無いが普通に歩き回り、そのたびに粉砕骨折するが自己修復する。カタコトの英語を話すものの意味のない単語の羅列で、翻訳しようとする者の精神に異常をきたす

SCP-117 - Complete Multitool (完璧万能ナイフ)
行おうとする作業に完璧に適したツールを自動で引き出す万能ナイフ。ただし使用者の身体から鉄分やカルシウム等を引き出し健康を害する

SCP-118 - Nuclear Protists (原子力性原生生物)
海水から核爆弾を造る海洋生物。他の生物によく似ており、世界中に分布しているため根絶は難しい

SCP-119 - Timecrowave (電時レンジ)
入れた物の時間を加速させる電子レンジ。出力と時間の設定により調節でき、最大で3152万9964年経過させられる

SCP-120 - Teleporting Paddling Pool (瞬間移動プール)
37.8キログラム未満の荷物を持った人間を11ヶ所に転送させる子供用ビニールプール。転送先は順番に代わり、うち6ヶ所は月面である

SCP-121 - Concrete Cradle (コンクリートの揺籃)
その地域では建造物が突如として宙に浮き10~15週間飛び続ける。落下すると内部の家具から造られた卵状の生物が現れ、瓦礫などを集めて9メートルもの動物に似た形態に成長する

SCP-122 - No More Monsters (モンスターはもう沢山)
子供用の常夜灯。点灯させると周囲500メートル以内の人間は眠り続け、その間に彼らと同じ能力を有する影が現れ、効果範囲を拡大させようと画策する

SCP-123 - Contained Miniature Black Hole (収容されたミニチュアブラックホール)
内部に直径1mmのブラックホールが浮いているオブジェ。危険物の廃棄に利用する案が出されている

SCP-124 - Fertile Soil (肥沃な土)
埋めた物を短期間で可能な限り成長させる土。水や光さえ必要ないが、生物を埋めると予想外の事態が起こることも

SCP-125 - Contagious Reflection (感染性鏡映)
鏡面に現れるSCP。水面やガラスなど反射する物であれば、鏡面から鏡面へ転移できる。基本的に無害だが人の網膜に移ると急速に腫瘍を造り死に至らせる

SCP-126 - Invisible Friend (見えない友達)
女性の声と足音だけが聞こえるSCP。実体が無いにもかかわらず通常の人間のように閉鎖されたドア等を通過できない。会話を好むが彼女と長く接した者は異常な愛着を抱き、会話を再優先させやがて日常動作すら行えなくなる

SCP-127 - Living Gun (生きている銃)
外見は機関銃だが中身は生物。60発の弾丸を発射でき、撃ち尽くしても3~5日で生成する。水と少しの栄養の摂取が必要だが、引き金を引かれない限りは発射しないため、管理は容易

SCP-128 - Kinetic Energy Entity (運動エネルギー体)
不可視のSCP。視界に触れた無生物にランダムに運動エネルギーを与える。軽い物体は銃弾なみの速度で動き出すため、重く視線を遮る物体を周囲に置いて対処している

SCP-129 - Progressive Fungal Infection (進行性菌類感染)
世界中に分布しており、多くの人類は免疫を持つが、段階を踏んで進行し、最後には宿主を殺しパンデミックの危険もある菌類

SCP-130 - Post Office (郵便局)
廃棄された郵便局。無人にもかかわらず清掃され建物も古びていない。毎日、集荷室に郵便がひとりでに現れる。かってに開封した者は後日、料金不足の刺青を彫られ昏睡状態で届けられる

SCP-131 - The "Eye Pods" ("アイポッド")
涙に似た形で巨大な眼を持つSCP。子犬のように人に懐き無害で世話の必要がない。視線を反らすと襲ってくるSCP-173への対策として期待されている

SCP-132 - Broken Desert (バラバラ砂漠)
中にどこかの砂漠の一部を映し出しているオブジェ。内部への干渉はできず、どこの砂漠が映っているのかも特定できていない

SCP-133 - Instant Hole (インスタントホール)
直径5cmの円形の塊。固体の表面に置いてこすりつけると円形の穴を作れる

SCP-134 - Star-Eyed Child (星眼児)
瞳の代わりに銀河を映した被膜を持つ少女。盲目の人物と同じように生活する。その銀河が実際の銀河を映したものかは調査中

SCP-135 - Universal Carcinogen (万能発癌女)
周囲の動植物を急速に発癌させる女性。出生と同時に能力が発現したと思われ、身体は異常発育した植物や菌類等に覆われている

SCP-136 - Naked Doll (裸の人形)
20分以上見つめた相手に幻覚を見せる人形。その幻覚は全裸か半裸の世にも恐ろしい形相で、見た者は数ヶ月にわたりトラウマとなる。幻覚は周囲の人物へも感染し死亡者も出ているが、拷問に便利として処分されていない

SCP-137 - The Real Toy (本物そっくりの玩具)
250m以内の玩具に憑依し、実際のサイズや性能を持たせるSCP。例えばクマのぬいぐるみに憑依すれば、実物大の熊になり人を襲う

SCP-138 - The Ever-Living Man (生き続ける男)
エジプトの墳墓から発見された4000歳を超えると思われる男性。どんな致命傷を負っても生体機能が停止せず、安楽死を求めているものの殺す手段が見つかっていない

SCP-139 - Possible Skull of the White Div (あるいは白きディヴの頭蓋)
多くの大量虐殺の伝承が残る頭蓋骨。実際に虐殺をもたらすかは不明であるが、伝承の通りに吊り下げて保管している

SCP-140 - An Incomplete Chronicle (未完の年代記)
滅亡した悪魔的な文明について記した歴史書。紙面に筆記に適した液体や人間の血液が触れると新たな記述が現れ、それに伴い遺跡や遺物が発掘される。記述が増え続ければ文明史が書き換えられ、最悪の場合にはこの悪魔的文明が世界を制する恐れすらある

SCP-141 - Codex Damnatio (断罪写本)
紀元前500年~現代まで様々な法廷審理の詳細が書かれた写本。後半は白紙になっており、書き込んだ事柄が前半部分に自動的に写され、記述通りの証拠や証言が湧いて出てくる。ただし紀元前500年頃のラテン語を厳密な言葉遣いで用いなければならない

SCP-142 - One-Armed Bandit (一本腕の山賊)
旧式のスロットマシン。コイン状の物体を投入でき、当たると大量の複製を排出する。プレイを続けると依存症のような状態に陥り、ベットする物が無くなると「物が穴を通ること」や「消費」に対して恐怖を抱くようになり、更衣や食事さえ出来なくなり死に至る

SCP-143 - The Bladewood Grove (刃桜)
花弁と木部が驚異的な硬度と鋭利さを備えた桜に似た樹木。奈良で発見され様々なものに加工されている

SCP-144 - Tibetan Rope to Heaven (天国へのチベットロープ)
チベットの寺院から衛星軌道を超えて宇宙へと伸びているロープ。頂上は小惑星のような岩だが決して観測できない。僧侶は悟りの儀式としてロープを登る(※原文では全長39kmと書かれているが、実際の衛星軌道は36000km。筆者がkmとmを勘違いしているらしい)

SCP-145 - Man-Absorbing Phone (人吸い電話)
電源が無いにも関わらず鳴り続ける電話機。電話の主は目の前で拷問が行われていることを訴え、苦悶の声がその背後から聴こえる。単独でそれに応答した者は消失し、拷問されている犠牲者に加わる。持ち物があれば拷問に使用される

SCP-146 - Bronze Head of Shame (恥辱の青銅製頭部)
銅像の頭部。眼を合わせた者に恥辱や罪の記憶を思い出させる。眼を合わせた時間の長さに応じてより過去の、より大きな恥辱の記憶を思い出し、30分を超えれば自責と後悔の念に苛まれ、妄想の世界から帰れなくなる

SCP-147 - Anachronistic Television (時代錯誤なテレビ)
白黒テレビ。周囲に1965年3月以前の物しかない場合は、50年代のコメディ番組のオリジナルエピソードを放送する。それ以降に作られた品物があると、見る者に強烈なトラウマをもたらす暴力的なカラー放送を流す

SCP-148 - The "Telekill" Alloy (『テレキル(遠隔遮断)』合金)
周囲の人間のコミュニケーション能力を低下させる合金。長期に渡り被曝すると会話はおろか言語や命令を理解することすらできなくなる

SCP-149 - The Blood Flies (ブラッドフライ)
蚊に似たSCP。血を吸った相手に卵を植え付ける。卵は数時間で成虫にまで成長し、宿主を殺して口や鼻から溢れ出す

SCP-150 - テセウスの船
寄生虫。人間に寄生し、最も近い四肢を乗っ取る。神経組織を自身のコピーに置き換えて行き、肺が同化すると咳を通じて拡散するが感染率は低い

SCP-151 - The Painting (絵画)
水中を描いた油絵。ひとたび目にすると24時間掛けて肺が海水で満たされ溺死する

SCP-152 - Book of Endings (終末の本)
人類最後の日を記述した本。読み始めた者に最も適した文字・文体に変わり、絶滅の理由は(世界終焉のきっかけとなりうるSCPの動向等に応じて)自動的に更新されていく

SCP-153 - Drain Worms (排水溝線虫)
排水溝そっくりに擬態して人を襲う線虫

SCP-154 - Offensive Bracelets (攻撃性ブレスレット)
装着し弓を引く姿勢を取ると、矢のように腕の骨を発射できるブレスレット。骨は再生するが発射には苦痛を伴い、使い続けると指や関節が増えたり、腕が変貌する弊害が出る

SCP-155 - Infinite Speed Computer (速度無限のコンピュータ)
周囲の時間の流れを歪曲させ、計算速度を無限大にまで上げられるPC。ただし停止すると同時に使用時間に応じた熱と放射線を出すため、使い過ぎると甚大な被害をもたらす

SCP-156 - Reanimating Pomegranate (蘇りの柘榴)
口にした年の秋分の日の正午に仮死状態に陥る柘榴の実。その間に身体を切り刻まれたとしても翌年の春分の日に蘇生する。毎年死と蘇生を繰り返すが、年々身体は朽ち果てていく

SCP-157 - Mimetic Predator (擬態捕食者)
テレパシーで自身の姿を食べ物や衣類等に擬態し、人間を捕食する微生物。同時に何人に目撃されても、見る人によって形態は異なる

SCP-158 - Soul Extractor (魂抽出器)
工場等で使われる機械式アームに似た装置。生物から魂と思われるガス状の物体を抜き取る。抜き取られた生物は植物状態になるが、魂を戻したり、別の生物に入れることもできる

SCP-159 - The Perfect Lock (完全封鎖)
「OPEN」と書かれたネオンサイン。建物の窓越しに設置し、電源を抜くとその建物には誰も入れなくなり、あらゆる攻撃を遮断する

SCP-160 - Predator Drone (無人捕食機)
自律的に動き回り小動物を捕食するドローン。人間など大型の動物は狙わないが、襲われると反撃する

SCP-161 - Pinwheel of Doom! (みんなくたばるかざぐるま!)
おもちゃの風車。手にした者は見えないエネルギー波を放ち、あらゆるものを破壊できる。破壊されたものは表面上は何の変化もないが、使用者に触れることはできなくなる。また破壊された人間は生きる意欲を失い自殺する者が多く、壁などの固形物は劣化が早くなる

SCP-162 - Ball of Sharp (とげとげの塊)
釣り針や釣り糸、ハサミなど鋭い物が密集した塊。目にした者を引き寄せ、触れると針が食い込み離れなくなる

SCP-163 - An Old Castaway (古き漂着者)
数百万年前に地球に不時着したと思われる地球外知的生命体。財団に保護され、研究に協力している

SCP-164 - Squid Tumors (烏賊腫瘍)
癌細胞に似たSCP。通常の癌細胞と見分けがつかないが、宿主に寄生し、他者に感染する。成長すると25%の確率でイカそっくりになったり、宿主に応じた形態(胎児等)に変容する

SCP-165 - Creeping Hungry Sands of Tule (トゥール砂漠の這い寄る飢えた砂)
ダニに似たSCP。ヤドカリのように砂粒を背負い、群れをなすと砂丘のように見える。砂漠に生息し砂に擬態して獲物を襲う

SCP-166 - Teenage Succubus (年頃のサキュバス)
目にした男性を100%欲情させ、30%は彼女に接近するため暴力的な手段に打って出る

SCP-167 - Infinite Labyrinth (無限迷宮)
各辺約10mの立方体。扉が付いており、開くと別の部屋につながっていて、無限に部屋は続くと考えられている。構造は不規則で全容は把握されていない

SCP-168 - Sentient Calculator (暗闇嫌いな計算機)
意思を持った電卓。会話ができるが精神年齢は低く、割り算が苦手で暗闇が嫌い

SCP-169 - The Leviathan (リヴァイアサン)
古くから「リヴァイアサン」と呼ばれている伝説的な海洋生物。現在、ある諸島の名で知られている列島の正体がこのSCPで、全長は2000kmから8000kmの間と推測される

SCP-170 - A Tube of Superglue (一本の瞬間接着剤)
瞬間接着剤。塗った物と別の物体を接触させると1/3秒の間、通り抜けさせることができる。たとえば指に塗り机を押すと、指が机にめり込み一体化する

SCP-171 - Collective Brain Foam (泡状頭脳集合体)
泡状の生物。他の生物を集合意識として取り込むことで共生を図る。全体で一つの生物として生きているが、一方でDクラス職員を取り込んだところ、他の生物が暴力的になり、個が全体にも影響を与えるとわかった

SCP-172 - The Gearman (歯車男)
ぜんまい仕掛けの機械人間。モジュールを入れ替えることで「技術者」「兵士」「王」など役割を変えられる

SCP-173 - The Sculpture - The Original (彫刻 - オリジナル)
生きている彫刻。視線をそらした相手を即座に殺す。瞬きすら見逃さない。(※この彫刻をきっかけにSCP自体が生まれたため、オリジナルと言う名が付けられている)

SCP-174 - Ventriloquist's Dummy (腹話術人形)
接する者に憐憫の情を起こさせ、腹話術の経験が無くとも巧みに人形を操り捨てられるに至った経緯(内容は被験者によって変わる)を語らせる。やがて人形を自分の子供のように思い込み暴力に訴えてでも守ろうとし始める

SCP-175 - Treasure Map (宝の地図)
周辺で埋められた物の在り処を宝の地図のように指し示す紙片。埋めた人に応じて(たとえば子供ならクレヨンで描いた幼い字になる)地図の図柄は変わる

SCP-176 - Observable Time Loop (観測可能なタイムループ)
廃工場。一室の窓から、何らかの機器を操作する研究者たちと、彼らを何者かが襲撃する11.3秒間の様子が繰り返し観測される。ループし続けるその部屋を破壊しても11.3秒後に元通りになる

SCP-177 - Checkmate (チェックメイト)
チェス盤。白の駒だけ動かせ、ルールに則り一手目を指すと黒の駒が独りでに動き対局を始める。対戦を重ねるごとに上達を見せ、イカサマは決して許さない

SCP-178 - "3-D" Specs (立体眼鏡)
ボール紙に赤と青のセロハンが貼られた3D眼鏡。掛けると周囲に2足歩行の生物が見え、彼らに干渉すると裂傷を負わされ殺される

SCP-179 - Sauelsuesor (太陽の姉妹サウエルスエソル)
太陽の自転軸上に浮かぶ全長34kmの女性。太陽の姉妹を名乗り、隕石など太陽系や地球に脅威をもたらす存在を探知する

SCP-180 - Identity Thieving Hat (アイデンティティ盗難帽子)
かぶった者(宿主)のアイデンティティを盗む。宿主は個性を失い、家族にすら身体的な特徴や服装しか認識されなくなる。別の者にかぶせると宿主だと認識される

SCP-181 - "Lucky" ("ラッキー")
元々Dクラス職員だったが、危険なSCPを用いた実験から何度も生還した。統計学的な異常を意図せずに起こす、彼自身がSCPだと認定された

SCP-182 - "Rider" ("ライダー")
(拷問あるいは事故により)聴覚と言語能力を失った男性。他人の意識に乗り込み感覚を共有できる。長時間に及ぶと乗り込まれた相手は幻覚症状に見舞われ、廃人となる

SCP-183 - "Weaver" (織り手)
ワイヤーを形成し蜘蛛の巣のように獲物を捕らえる生物。その種別や実態は解明されていない。ワイヤーを引き抜く時に音楽を奏で、知性も有していると思われる

SCP-184 - The Architect (建築家)
建築物の中に置くと、外寸を変えずに内寸を3倍に拡大する物体。拡大を終えると新たな部屋を作り家具をコピーするが、ガラスの本や木の電子レンジ、ねじれた廊下など異常を呈している

SCP-185 - The Radio (ラジオ)
旧式のラジオだが暗号化されたものを含めあらゆるラジオ放送を受信できる。付属のキーパッドで年代を指定すれば過去の放送も受信できる

SCP-186 - To End All Wars (全ての戦争を終わらせるために)
第一次世界大戦で独露間で行われた戦闘跡地。あるフランス人科学者が開発した「全ての戦争を終わらせる」驚異的な技術で造られた新兵器が用いられ、現在もなお超常的な現象が起こっている

SCP-187 - Double Vision (複視)
目にしたものの未来の姿を同時に視ることができる女性。IQテストを受けさせると彼女の知識に関わりなく、正解の書かれた答案が見えるなど不可解な点が多い。また食事は同時に排泄物に見えるため摂取が難しく、痩せこけている

SCP-188 - The Craftsman (匠)
イリジウムの塊。周囲の埃等の物体を動かし何らかの形を作る。ミステリーサークルとの関連が疑われた。環境にもたらす脅威はほぼ無い

SCP-189 - Hair-Imitating Parasite (毛髪模倣寄生虫)
毛髪そっくりに擬態する寄生虫。感染力は強いが宿主を殺す等の危険はない

SCP-190 - The Toybox (おもちゃ箱)
大人(13歳以上)が開くとガラクタしか入っていないが、子供(13歳未満)が開くと望む通りのおもちゃが出てくる箱。そのおもちゃは殺傷力を持つ物から見えない友達まで際限がない

SCP-191 - Cyborg Child (サイボーグの少女)
人体実験で造られたと思われる機械化した少女。運動能力や知性は低い

SCP-192 - Flawless X-Ray Machine (完全無欠のX線装置)
X線用の真空管。内蔵して患者を撮影すると「健康」「骨折」「ガン」「体内に異物」のいずれかをランダムに写し、3秒後には写した通りの状態に変わる

SCP-193 - The Tissue Snail (ティッシュカタツムリ)
ティッシュ箱そっくりのカタツムリ。ティッシュ紙そっくりの皮膚を排出し、それで鼻をかむと粘膜を破壊される

SCP-194 - Carrion Host (腐肉喰いの一団)
カラスそっくりのSCP。孤独で穏やかな人間に付きまとい懐柔し、羽根を食べさせる。やがてその人間はSCP-194へと変身する

SCP-195 - A "Medicinal Whiskey" (『医療用ウイスキー』)
南北戦争の以前に売られていた医療用ウィスキー。飲むと極端な暴力性を発揮し、その後には皮膚や筋力、内臓の崩壊を招く

SCP-196 - Time Paradox (タイムパラドックス)
47歳の男性。記録と遺伝子検査により196●年に殺された老人と同一人物だと確定している。タイムパラドックスによる世界崩壊を防ぐため、現在47歳の彼が殺されるその日まで、彼と別の場所で監視されているまだ年若い頃の彼が命を落とすことのないよう秘密裏に保護されている

SCP-197 - The Greenhouse (温室)
生育する植物に姿形はそのままで知性や言語能力、移動力などを与える温室。植物たちは温厚かつ協力的だったが、管理者の娘が彼らによって殺害されて以来、放棄された

SCP-198 - Cup of Joe (コーヒーを一杯)
現在はコーヒーカップの姿をしている。手に持つと融着し決して離れず、手を切り落としても再生する。持った人物の体液や排泄物が中に現れ、飲み干さないと衰弱死し、飲まなくても衰弱死する

SCP-199 - Spy Ferns (隠密羊歯)
シダの一種。浮袋を生成し、それが空中を漂い、やがて爆発する。その間にまるで諜報活動を行っているような内容の無線信号を放つ

SCP-200 - Chrysalis (蛹)
突如として蛹になった少年。蛹になった原因や、今後どうなるのかは不明で監視されている


SCP-001   SCP-201~400