SCP-201~400

SCP-201 - The Empty World (空白世界)
点滴スタンドに似た装置。触れた者をランダムで異世界に飛ばす。転移期間は数時間から8年以上の多岐にわたり、3ヶ月以上を過ごした者は独房に監禁されたのと同等の精神的ダメージを被る

SCP-202 - The Rewind Man (巻きもど氏)
会話や食事、歩行等のあらゆる日常動作を全て逆回しで行う男性。会話は逆再生すると正常な英語で、食事は口から食べ物を吐き出す。排泄に関してのデータは(想像通りのため)全て抹消されている

SCP-203 - Tortured Iron Soul (苛まれる鋼の魂)
骨格や肉体の大部分を機械に置き換えられた男性。起きている間、常に苦痛と混乱に苛まれている

SCP-204 - The Protector (保護者)
4~14歳の深刻な精神障害を抱えた子供を宿主とし、その意志によって雲状の姿から実体化し人を襲う。生肉を食するため、子供をそそのかしてコントロールしているフシがある

SCP-205 - Shadow Lamps (影のランプ)
二対の投光器。ある女性の半年間の動向とその最期を影絵で映し出す。女性を襲う集団は裸形で角が生えているが、なぜか女性はそれに全く気づいていない

SCP-206 - The Voyager (旅人)
火星へ到達前に行方不明になった火星探査車両。火星や地球、はては異世界の写真を送ってくる

SCP-207 - Cola Bottles (瓶コーラ)
ごく普通のコーラに見えるが5ml以上飲むと6時間ごとに身体機能を50%上げる。ただし生理機能は変わらないため、やがて身体が耐えられなくなり死に至る

SCP-208 - "Bes" ("ベス")
エジプトの遺跡から発掘された男。驚異的な回復力を持ち、周囲の人間を健康にする放射線を放ち、悪意を持つ者はその放射線を浴びると恐怖を感じる。温厚な人物で財団の医療助手を務めている

SCP-209 - The Sadist's Tumbler (サディストのタンブラー)
2人以上の人物が近づくと美味な液体が湧き出す。それを飲み干した者(アクティベーター)はいかなる手段を講じてでも液体でタンブラーを満たそうと考える。他の人物は犠牲者となりアクティベーターの20m圏内から出られなくなり、1m以内に近づけない。やがて犠牲者の血によってタンブラーは満たされるだろう

SCP-210 - Flooded House (洪水の家)
内部が水のような液体で満たされた家。ドアや窓を開いても水はこぼれず、それに触れた者は眠りに落ちて永遠に水の中を漂い続ける

SCP-211 - Paper-Covered Building (書類に埋もれたビル)
内部が無数の紙で覆われたビル。紙は取り除いてもどこからか補充され、強引に処分しようとすると鋭利な紙の束が降ってくる

SCP-212 - The Improver ("改善"手術台)
3つのロボットアームを備えた手術台。近くの生物を捕らえて"改善"手術を行う。現在の医療技術をはるかに超えた手術により健康になる者もいるが、麻酔や輸血を行わなわず、術中・術後に致命傷を負う者も多い

SCP-213 - Anti-Matter Parasite (反物質寄生虫)
未知の寄生虫に寄生された少年。あらゆる物質の原子間の結合を強制的に切断できる。ただし苦痛を伴うため能力は連続で使用できない

SCP-214 - Hemotopian Virus (血液異常ウイルス)
未知のウィルスに侵された男性。体液が水銀のような物質に置き換わっており、驚異的な再生能力と、逆に極端に低下した治癒能力、精神異常等を併せ持ち、周囲の人々にも伝染する

SCP-215 - Paranoia-Inducing Spectacles (偏執症誘導眼鏡)
着用した者に、無生物にも意識がありコミュニケーションを取れるという妄想を抱かせる眼鏡。着用した時間に比例して妄想は深刻化する

SCP-216 - The Safe (金庫)
7ケタのダイヤル錠の番号に応じて中身が変わる金庫。動物なら生きたまま、アイスなら凍ったまま現れる等、保存も可能

SCP-217 - The Clockwork Virus (時計仕掛けのウイルス)
感染した生物の身体構造を歯車やぜんまい、ゴム等の時計仕掛けに変異させるウィルス

SCP-218 - Lamprey-Mass Organism (ヤツメウナギ群体)
ヤツメウナギに似たSCP。50~90cmの固体が寄り集まって群体で活動し全体の重量は1800kgにも達する

SCP-219 - Resonance Engine (共振エンジン)
効果範囲を指定し、特定の素材を共振させる装置。素材は土やコンクリートの他、設定すればなんでも選べる。大地震を引き起こしたりビルを倒壊させたりと用途は広い

SCP-220 - Two's Company (二人暮らし)
二つの人格を持つ男性。彼と相対する者は事前に知識が有っても、本当に二人の人物が存在していると錯覚する。接触が長時間に及ぶと、他のあらゆる人物に対しても二人存在するという認識を得てしまう

SCP-221 - Compulsion Tweezers (強制ピンセット)
中世に作られたピンセット。手にした者はヒゲや眉毛に留まらず皮膚や眼球、臓器までえぐり取ろうとし、ピンセットを離しても素手でそれを続けようとする

SCP-222 - Clone Coffin (産道)
イタリアのある山脈に掘られた隧道。そこに納められた無数の石棺のうちの一つに人間を入れるとクローンが産まれる。クローンは過去の記憶を喪失している以外はオリジナルと同一の能力を持ち、財団は人材の確保に利用している

SCP-223 - A Photo Album (思い出のアルバム)
28葉の写真が収められ、最後の2ページが破られたアルバム。恋人が異性と交流している写真に見え、破られたページに浮気の決定的証拠が写っているという妄想にかられる。アルバムと関係ない写真も浮気現場の様子に見え、やがて精神障害を引き起こす

SCP-224 - Grandfather Clock (振り子時計)
振り子時計。ランダムに音が鳴り、音の届く範囲にいる生物・無機物の時間を加速させる。加速度は数秒から数年にも及び、急速な老化や病の進行をもたらすことも

SCP-225 - Unstoppable and Immovable (止められない動かせない)
太陽を周回する球体と、地上7.3mの位置から決して動かない球体。どちらも破壊不能で、もし軌道が一致して衝突すれば未曾有の災害をもたらすと考えられている

SCP-226 - Puzzle Of Terror (恐怖のパズル)
完成させると使用者が最も恐怖を覚える絵柄が出来上がるジグソーパズル

SCP-227 - Complete Antikythera Mechanism (完全なアンティキティラ島の機械)
有名なオーパーツである「アンティキティラ島の機械」の完全版。天文現象の起こる年月日を計算できる。未来のある日付以降は計算できず、その日に世界の終焉が訪れるという説も

SCP-228 - Psychiatric Diagnostic Tool (精神医学的診断ツール)
ポラロイド写真。見た人の抱えている精神的問題に応じて画像が変わり、精神分析に用いられる

SCP-229 - Wire Weed (電線草)
電線や電気コード、ケーブル等にそっくりな植物。電気を栄養源とし、生物にも寄生する

SCP-230 - The Gayest Man Alive (世界一ゲイな男)
毛穴から分泌した化合物で周囲の人々を従わせる男性。化合物は即座に中毒に陥れ、彼から離れれば禁断症状さえ起こす。「ゲイ」という言葉を好み会話に織り交ぜるが、彼自身は他人に性的興味を一切持っていない

SCP-231 - Special Personnel Requirements (特別職員要件)
カルト教団から保護された7人の少女。6人はSCPを出産し甚大な被害をもたらした末に死亡した。7人目が産み出すだろうSCPは世界崩壊をもたらす可能性が強いため、処置110-モントーク(非人道的なこと以外は一切が不明の処置)によりそれを妨げている

SCP-232 - Jack Proton's Atomic Zapper (ジャック・プロトンの原子光線銃)
1950年代のSF作品「ジャック・プロトン」に登場する光線銃のおもちゃ。「ジャック・プロトン」を鑑賞したことのある人物が持つと、自分を作中人物だと認識し、周囲の人々を敵だと思い込む

SCP-233 - 23-Sided Polyhedron (二十三面体)
二十三面体の物体。近くの23進法のコンピューターの処理速度を23倍にするなど、23にまつわる数字には有益な影響を与えるか無反応だが、ある数字にまつわる人物・物体が近づくと激しく攻撃する

SCP-234 - Extradimensional Fish (異次元魚)
異次元から現れる魚型のSCP。空中を浮遊し、ある地域に閉鎖空間(テントやポットも含まれる)が持ち込まれると現れる。SCPに危害を加えたり、地域から移動させたり、あるいは閉鎖空間が破られる(テントの扉を開く、ポットの蓋を開けるなど)とその空間内の物質を爆縮させる

SCP-235 - Phonographic Records (レコード)
4枚の古いレコード盤。ある速さで再生中に音飛びや停止すると、周囲の物体が静止する。範囲外の人物が静止した物体に触れると元に戻る

SCP-236 - Mimic "Crabs" (擬態"ガニ")
カニに似た生物。群体で活動し、イス等の家具から絵画まで、周囲の無機物に擬態する。またあらゆる有機物を加工して仲間を作り、中程度の群体は人間すら捕食する。追いつめられるとC-4爆薬相当の威力で自爆する

SCP-237 - Modern-Day Pygmalion (現代のピュグマリオン)
自作フィギュアに口づけすることで命を吹き込む日本人男性。2kgまでのフィギュアにしか命は与えられず、定期的に接触しないと休眠する。多くのフィギュアを財団に職員として提供している

SCP-238 - Building Complex (複合建造物)
ロシアで発見された地下施設。壁面は化石など生物由来の成分が半数を占め、中枢室は腐肉と金属で造られている。閉鎖を試みた調査隊が行方を絶ち、現在は入口を封鎖し調査を禁じている

SCP-239 - The Witch Child (ちいさな魔女)
自分の周辺に限り意識レベルでしたいと思ったことをなんでも叶えてしまう少女。現在は薬で眠りにつかされている

SCP-240 - Breath-Powered Flying Machine (呼吸力飛行機械)
付属したマウスピースに息を吹き込むと、それを推力に飛行できる装置

SCP-241 - Good Home Cooking (おいしい家庭料理)
料理本。レシピ通りに調理した料理を食べると確実にアナフィラキシーショックを起こさせる。そのまま本を閉じなければ次に作った時は中毒は起きない。料理の経験が無くてもレシピを読めば上手に作れる

SCP-242 - Self "Cleaning" Pool (自動洗浄プール)
長さ9mの家庭用プール。入れられた物質を全て滅菌水へと変換する

SCP-243 - Animation (生命を吹き込むもの)
小型湿電池の集合体。周囲の5個以上の似通った無生物(傘5本、椅子6脚等)に生命を吹き込む。群体のように活動するが24時間前後で生命は失われ元に戻る

SCP-244 - Ice Fog Jar (氷霧ポット)
陶器の壺。蓋を開けると氷霧があふれ出し、周囲を壺内部と同じ気温-37℃、湿度125%に変える。やがて霧にまぎれてガス状の物体が現れ、近くの生物の熱アレルギーを捕食する。600℃以上の火で消滅させられる

SCP-245 - SCP-RPG (SCP-RPG)
※実際に遊べるRPG。未プレイ

SCP-246 - Prophetic Projector (予言する映写機)
映写機。フィルムが無いのに視聴者の不幸な未来を暗示する1950年代の教育映画風の映像を流す

SCP-247 - A Harmless Kitten (無害な子猫)
小さな猫にしか見えないベンガルトラ。写真や映像でさえ猫に見え、油断した獲物を捕食する

SCP-248 - 110% (110%)
「110%」と書かれたステッカー。貼った物の性能を本来の110%に上げる。たとえば半壊したトラックに貼れば新品の110%の性能を引き出すが、生物に効果はない。2枚貼れば220%の性能を出すが、損耗はそれ以上に起こる

SCP-249 - The Random Door (どこだかドア)
古びた扉。開くと850m以内のどこかの扉につながる。くぐると普通の扉に戻るため元の場所には帰れない。およそ500回開くごとに世界中のどこかの、扉も無い地点にランダムにつながる

SCP-250- Most of an Allosaurus (アロサウルスの大部分)
生きているアロサウルスの化石。骨格しか残っておらず石膏やグラスファイバーで出来たパーツもあるが、生前と同じように活動する

SCP-251 - The Deceptive Snow Globe (当てにならないスノーグローブ)
複数人で見ると何の変哲もないスノーグローブ(雪景色を模した置物)だが、一人きりで見ると残酷かつ暴力的な情景を映し、見る者に対人恐怖症や暴力性を植え付ける

SCP-252 - Humboldt Squid (フンボルトイカ)
イカに似たSCP。獲物を見つけると体色を変化させることによって催眠状態に陥らせ、自身を巨大な怪物に見せかける

SCP-253 - The Cancer Plague (感染性癌)
癌細胞に似たSCP。患者の皮膚に腫瘍を作り、それに触れた生物に感染する

SCP-254 - Employee of the Month (今月の最優秀従業員)
「今月の最優秀従業員」と書かれたプレートの付いた額。4人以上の従業員が勤めている現場に飾ると、内部に写真が現れ、そこに写った人物が勤務を始め、その人物を他の従業員は同僚と認識して疑わない。その人物は一般的な従業員と同等に働くが、月が改まると勤務態度が悪化する。悪化から20日以内に解雇、または額を撤去すれば消滅するが、20日を過ぎると会社や他の従業員に深刻な被害をもたらす

SCP-255 - Base Eleven Disorder (11進法の病魔)
11年周期で地球に接近する天体。11にまつわる神経疾患を引き起こさせる

SCP-256 - Trapped in the Typewriter (タイプライターに囚われて)
タイプライターに似たSCP。関わった者に内部に少女が閉じ込められていると錯覚させ、ある物体が近づくと高圧の電流を放つ(※いくら読んでもよく理解できなかったため、この紹介は正しくないと思われます)

SCP-257 - Professor William Woodsworth’s Collection of Curiosities (ウィリアム・ウッドワース教授の珍獣コレクション)
廃棄された動物園。ランダムに未知の動物(既知のものも含む)と飼育マニュアルが忽然と現れる

SCP-258 - Weeping Frog (泣きガエル)
塗料が剥がれ、泣いているように見えるカエルの遊具。乗って遊ぶと多幸感に包まれ、その間カエルは涙を流す。逆に永続的な憂鬱を感じる被験者もいる

SCP-259 - The Weisenglass Spiral (ワイゼングラス螺旋)
「ワイゼングラス螺旋」と呼ばれるフラクタル画像。完全に描画すると未知の領域(プラズマの海、猛毒ゴキブリの巣、ブラックホール等)と接続する

SCP-260 - The Tracking Stone (ついてくる石)
表面にキリル文字で人名を刻まれた小石。その人名の主を追跡し、接触すると身体に埋まり、胸を目指して突き進み死に至らしめる。その後(原則として)最も近くにいた人物の名前が新たに刻まれ、追跡を再開する

SCP-261 - Pan-Dimensional Vending (異次元自販機)
中身は空にも関わらずランダムに商品を販売する。商品は既知で安全な物から未知で危険な物まで多岐にわたる

SCP-262 - A Coat of Many Arms (袖の多いコート)
古びたコート。着用すると人間から動物のものまで様々な腕が現れる。腕は意志を持つものも多く勝手に動く

SCP-263 - "Cash or Ash" ("キャッシュ・オア・アッシュ")
白黒テレビ。電源を入れるとクイズ番組が始まり、視聴者の周辺環境に応じた問題が出される。3問正解すれば豪華賞品が現れるが、不正解かカンニングを行うと決して消せない火で灰にされる。27cm未満の機械(携帯電話等)なら使用してもバレない

SCP-264 - Skeleton Temple (骸骨寺院)
およそ2メートルの骸骨。身体内部に寺院を模した建造物や人間の彫像が造られている。骸骨にも彫像にも意識があり、筆談や手話で会話でき、自身の調査にも応じる

SCP-265 - Black Volga (黒いボルガ)
無人で走行する黒いボルガ自動車。最高時速400km以上で走れ、追突したり無駄にアイドリングしたり、嫌がらせをする

SCP-266 - Will o' the Wisp (ウィル・オ・ウィスプ)
ガス状の生物。周囲の熱を吸収し、特に人間の体熱を好む。長時間吸収されると急性の低体温症を引き起こし死に至る。アイルランドの方言を稀に話すが、オウムのようにただ模倣しているだけとする説も

SCP-267 - TumorVore(腫瘍喰らい)
ある洞窟にのみ生息する齧歯類。獲物を猛毒で襲い身動きを封じる。毒は腫瘍を発し、その腫瘍を食料とする。獲物は寿命が尽きるまで生きた食料貯蔵庫となるため、寿命の長い人間が特に狙われやすい

SCP-268 - Cap of Neglect (いないこ帽子)
かぶっている間、周囲から全く認識されなくなる。映像や写真でもピンボケして捕らえられない。長期間にわたり着用すると、かぶっていなくても永続的に同様の効果が現れる。要するに石ころ帽子

SCP-269 - Dialysis Bracelet(透析ブレスレット)
身に付けた者の手首と融合するブレスレット。血液をフィルタリングしやがて血友病等を引き起こす

SCP-270 - Secluded Telephone (隔離された電話)
黒電話。電源コードは地面に刺さっているだけだが通話でき、意味不明な音声が聴こえる。音声は暗号になっており解読すると財団や世界にとって有益な情報からどうでもいい情報まで様々で、解読班には精神的な悪影響が生じる

SCP-271 - Inscribed Disc (刻まれた円盤)
未知の金属で造られ未知の文字が刻まれた小さな円盤。周囲の物体を(生物さえも)同じ金属に変え、同じ文字を浮かび上がらせる。気体以外の流動物には効果がないため水中で保管されている

SCP-272 - An Old Iron Nail (古びた鉄の釘)
影に打ち込むと、影の持ち主の身動きを封じる。持ち主は決して釘を抜くことはできないが、第三者には簡単に引き抜ける

SCP-273 - Human Phoenix (フェニックス人間)
物体を遠隔から急速に酸化させ灰にできる女性。食事は摂らないが生物(特に人間)を灰にしたいという飢えに12時間ごとに苛まれる。死亡すると炎上した後に蘇生する

SCP-274 - Graffito (グラフィティ)
生きているペンキ。壁面に塗られると落書きを描きながら広がっていき、家屋全体を覆うと建物自体が生物となり、中に入った人間を落書きの人物がSCP-274で襲って捕食する。その人物は24時間ごとに増殖し12体に達すると外に飛び出し、別の建物にSCP-274を吹きつける。放置すれば20日で大都市が征服されると見積もられている

SCP-275 - Ironskin (鉄の肌)
30半ばに見えるが168歳と主張する女性。体組織が金属質のものに置き換わっており、ほとんどの物理攻撃や温度差、放射線に完全な耐性を持つ。髪や爪でさえ強固で、老化速度は常人の1/4と推定される

SCP-276 - Time Schooner (タイムスクーナー)
過去や未来にタイムスリップできる船。船という物が存在する時間軸であればどこへでも行けるが、船自体の形態や乗船している人の所持品、人間以外の生物はその時代に応じた物・種へと置き換わる。

SCP-277 - Chalkland (ラクガキの町)
子供達が想像で産み出した落書きのような幻影が人々とともに暮らす町。幻影は現実の物体には触れられず、幻影同士にしか干渉できない。住民は幻影を自然に受けいれているがどのデータベースにも存在せず、町の記録も2000年代以降にしか確認できずと不審な点が多い

SCP-278 - A Large Mechanical Spider (大型機械蜘蛛)
巨大な蜘蛛のロボット。数百年前から細々な改良が加えられ、現在では容易に操縦できる。操縦していない時は未知の力で自律的に動いて巣を築くが、人や建物を襲うことはない

SCP-279 - Meandering Man (放浪者)
40代前半の男性に見えるSCP。ある町の中をさまよい、午前3時頃に消失し、2時間後に再びどこかに現れる。行動は全く意味不明で、攻撃を受けても反応しない。直接接触した人物は消失と同時に姿を消し、ほとんどの場合二度と現れない

SCP-280 - Eyes in the Dark (暗闇の中の眼)
黒い人型の塊で2つの眼と手を持つ。人間を見つけると接近し14cm以内に近づくと怪力で引き裂く。周囲に人間がいないと壁や家屋を破壊して探しに行く。光に弱く、照らされると後退する。強い光を浴びると消失し別の場所に再出現する

SCP-281 - The Snooze Alarm (スヌーズ時計)
ジャンクパーツで作られたような目覚まし時計。目覚まし機能を使い、スヌーズボタンを押すと9分間のカウントが始まり、その半径6mの中では時間がゆっくり流れる。(外界では1000分の1秒しか経過しない)効果範囲内から出ようとすると細胞を破壊されるため危険

SCP-282 - Ritual Devil Sticks (儀式用デビルスティック)
ジャグリング用のスティック。生贄や魔法陣を用意しその中で36時間、失敗することなくジャグリングを続けると何かが起こる。実験は33時間で失敗したが、実験中から多くの異常が起こり、施設に甚大な被害が出たため研究は止まっている

SCP-283 - A Rock That Falls Sideways (落横石)
重力に影響されず、正確に真東の方向に落ちる石

SCP-284 - twins (双子)
男女の二卵性双生児。二人で一つの脳を使用しており、知識や経験を共有できる。五感はある程度自在にコントロールでき、一方の感覚だけを受け取ったり遮断できる

SCP-285 - チートで一発
一貫した形状を持たない人型実体。規則性なく身体構造が変化する。背部に付いたポートからデータベースにアクセスし、形状を自在に変化させられるが、大半が破損しているため上手く機能しない

SCP-286 - The Brothers' Game (兄弟のゲーム)
中国古代のボードゲーム六博に似たゲーム。盤に触れた者はプレイヤーとなり、周囲にいた哺乳類が対戦相手として召喚される。両者は不可思議な言語を交わしながら勝手にゲームを行う。決着がつくと元に戻るが、プレイヤーになった者は宗教的な興味が高まる傾向にある

SCP-287 - クラークの第三宝剣
アイスランドの古墳で発見された宝剣。通電すると周囲の者に軍隊の幻覚と頭痛を与える。不時着した宇宙船がバイキングに発見され、乗員の宇宙人は彼らに神として崇められたが、宇宙船を修理出来ずに死亡したと見られる

SCP-288 - The "Stepford Marriage" Rings (ステップフォードの婚姻指輪)
男物と女物の2つの指輪。はめると意志に関係なく理想的な夫婦、理想的な家族を演じる。片方だけがはめると相手に従順になるためDVを招くことも

SCP-289 - Inertial Amplifier (慣性アンプ)
半径1.6m以内の物体の慣性を増大させる鉱石。停止している物は動かしづらく、動く物は止めづらくなる

SCP-290 - The Picasso Machine (ピカソマシーン)
直径3mで内部は空洞の金属球。開口部から中に入った途端に閉鎖され、次に出てきた時には身体の各部がランダムに入れ替えられる。内臓の位置もシャッフルされるがこれにより即死することはない

SCP-291 - Disassembler/Reassembler (解体/合体機)
ガレージ状の巨大な装置。生物を入れると生きたまま24個のパーツに解体される。元通りに合体させることも、他の生物のパーツと入れ替えることもできる

SCP-292 - Egg Timer of Déjà Vu (エッグタイマー・デジャヴ)
砂時計。引っくり返して砂を落としている最中にもう一度引っくり返すと、失神するほど強烈なデジャヴに見舞われる。引っくり返す前の状態へ時間遡行させていると考えられる

SCP-293 - Obsession (強迫観念)
実体はなく無生物に感染するSCP。人間はこのSCPに感染した物体に執着し、まるで子供のように大事にする。引き離そうとした者には敵意をあらわにし、あまりの強迫観念から最終的には日常生活すらままならなくなり死に至る。感染は世界中に広まっていると思われ把握できていない

SCP-294 - The Coffee Machine (コーヒー自動販売機)
コーヒーに限らず液体であればなんでも出力する自販機。周囲のものから抽出していると推測される

SCP-295 - Cauterpillers (焼けむし)
毛虫に似たSCP。可燃物を好み、燃焼させて自身の質量を増やす。石炭に似た構造の蛹を作り、孵化すると燃え上がり1~2匹の個体が産まれる

SCP-296 - Armed Containment Site-03 (武装収容サイト-03)
爆破された研究所の跡地で発見された暗渠。収容されていた55個のSCPが人型の氷状の物体に覆われており、侵入した犯罪者や罪の意識が欠如した者を、そのSCPで処刑する。未確認の56個目のSCPが統率しているらしい

SCP-297 - "Steely Dan" (『鋼入りのダン』)
最大強度で動かすと、生物なら一瞬で液状化させ、コンクリートも粉末に変えるほどの威力で振動するバイブレーター

SCP-298 - The Blood Organ (血のオルガン)
演奏すると音波で周囲の生物の血液を体外に排出させ、さらに硬化させるパイプオルガン

SCP-299 - Infectious Tree (感染木)
周囲の樹木と接触し、自身の複製を造る樹木。生物をおびき寄せ、鋭利な枝と伸縮自在の蔓で襲う

SCP-300 - "A World in a Bottle" ("瓶詰めの世界")
アンティークな香水瓶。内部の液体を一滴垂らし、顕微鏡で観察するとビクトリア朝時代のイングランドの風景が見える

SCP-301 - Teleporter (テレポーター)
ある国立公園の一角。その直径3mの範囲内に入った物体をランダムにテレポートさせる

SCP-302 - Ant Sculpture (彫刻のアリ)
アリの彫刻。触れた者の周囲の視認していない所にアリが現れる。日を追って数は増し、より凶暴な種類になる

SCP-303 - The Doorman (ドア男)
ドアやそれに類する者の向こう側に現れる人型SCP。発見した者は激しい恐怖の念にかられ、第三者が現れるまで身動きできなくなる

SCP-304 - The Signal (信号)
1960年代に確認された無線通信。ウィリアム4世をはじめに世界中の指導者の名前を読み上げ続けている。いまだ解読されていない信号で7名の名前を読み上げた後、最初に戻る。発信源は不明

SCP-305 - The Whisperer (ささやく者)
人型の岩石群。近寄った者の脳内に直接ささやきかける。はじめは賛辞だがやがて侮蔑に変わり、自殺させるほどの精神的な打撃を与える。それにも耐えると周囲の地面や壁からささやかれる幻覚を生じ、最後には岩石から人型の彫刻が現れダイレクトアタックを仕掛ける。殺された人物からは小型のSCP-305が現れ、人里を襲う

SCP-306 - The Frogs (かえる)
菌類。感染すると2~5ヶ月掛けて50cmほどのカエルそっくりの生物へ変化させる。変化を終えた個体はカエルのように繁殖し、好んで人間に近づき接触すると即座に感染する

SCP-307 - Carnivalous Ivy (人喰いツル)
つる植物。ある程度の知性を持ち、動物に向けて急速に生長し、巻き付くと臓器や筋肉を液状化させて捕食する

SCP-308 - Aztec Burial Sarcophagus (アステカの石棺)
500年前に作られたと思われる石棺。中に入れると心臓さえあれば死者でも蘇生させるが、傷や病気は治癒しない。心臓のない死体は蘇らず、逆に心臓だけ入れると脈動を始める

SCP-309 - Plush Toy (プラシ天のおもちゃ)
プラシ天(布)製のぬいぐるみ。表裏が逆に縫い合わされており、生物が指(またはそれに類する部位)で触れると激しい嘔吐感をもよおす。指でつまみ上げようとすると、骨格を除き筋肉や臓器等が裏返しになろうとする

SCP-310 - Eternal Flame (永遠の炎)
157mmのロウソク。火は水や風で簡単に消えるが、すぐに再点火される。しかし延焼すると決して消火できず、対象が燃え尽きるまで燃え続ける。獣脂の部分は容易に取り除けるが徐々に元の状態に戻り157mmの全長を保つ

SCP-311 - Tactile Displacement Gloves (触覚変位グローブ)
一対の手袋。着用した者の手に与えたダメージを、着用者が見ている相手や、集中している相手、思い描いている相手に移す

SCP-312 - Atmospheric Jellyfish (空気クラゲ)
空中を漂うクラゲに似た生物。雲に擬態して獲物を追い、獲物がそれに気づき、無数の目で構成されたコアと目が合うと、上昇気流を発生させて巻き上げ捕食する

SCP-313 - Powerfull Hand Dryer (超強力ハンドドライヤー)
ボタンを押すと1.5%の確率で超強力なプラズマを放つハンドドライヤー

SCP-314 - Motion-Seeking Blade (動体追跡ブレード)
半径およそ52m以内に近づいた動体に自動で襲いかかり両断する刃。射程距離から出るか、動かなくなるまで攻撃するため収容できず、周囲に施設を造り監視している

SCP-315 - The Recorded Man (記録された男)
95枚のDVD。居間でくつろぐ白人男性が3時間にわたり録画されており、視聴者と会話できる。別のDVDを再生すれば会話を続けられるが、すでに視聴した物をもう一度再生するとその際の会話が記録されているだけになってしまう

SCP-316 - Color-Draining Light (色彩吸収ライト)
銅製の古いランプ。照射した物の色彩を奪いモノクロに変える。生物に照射すると色とともに意志や気力も奪うが、24時間で効果は減衰する

SCP-317 - Cretaceous Physicist (白亜紀の物理学者)
知的爬虫類。服やコンタクトレンズを身に着け、壊れたデジタルカメラやタイムマシンと思われる物を所持。保護されてから40日で死亡した。彼女以外に知的生命体や文明の痕跡は一切見つかっていない

SCP-318 - Soul Press (魂印刷機)
生きている人間か死亡して6時間以内の人間を入れると、巻物に作り変える箱。巻物は広げると絵や文字を浮かび上がらせてコミュニケーションを図れ、入れられた人物の記憶や知識を持っている。巻物を破損させると痛がり、大部分を破損させると反応しなくなる

SCP-319 - A Curious Device (奇怪な機械)
世界崩壊をもたらす物質を制御している装置。計算によると●●年後には制御不能になると考えられている

SCP-320 - Higgs Field Acceleration Manipulator (ヒッグス場加速操縦機)
加速させると周囲の質量や重力を増大させるガラス球

SCP-321 - Child of Man (我々の子供)
財団職員が死産した娘を複数のSCPで蘇らせ、誕生したSCP。驚異的な治癒能力と成長力を持ち100年以上生きているが、知性は乳児と同等

SCP-322 - "Grow Your Own Castle" Kit (「キミだけのおしろをそだてちゃおう」キット)
子供向け玩具のようなキット。「タネ」を土に埋め7日間世話をすると巨大な城が出来上がる

SCP-323 - Wendigo Skull (ウェンディゴの骨)
シカ科と思われる生物の骨。半径15m以内に1時間以上いた人間を獰猛にし、頭に装着させる。装着すると身体を獣のように作り変え、人肉を求めさせる

SCP-324 - Eulogy Shrub (追悼の木)
近くに死体を埋めると急速に生長し実をつける常緑樹。実を食べると死者の記憶が鮮明に脳裏に蘇る

SCP-325 - The Detergent (洗剤)
この洗剤で洗った衣類を身に着けると極度の潔癖症を引き起こし、最終的には死に至る

SCP-326 - A Chinese Peasant (中国人の農婦)
100年ほど前、革命のために改造手術を受けさせられた女性。動揺すると体の内部から外骨格のような構造体が現れ怪力を発揮する

SCP-327 - The Mermaid (人魚)
突然変異したマナティ。人間に似た顔や手指を持つ。悪意はないが彼女の歌声は哺乳類を苦しめ、周囲の藻類を増殖させ魚類の大量死を招く

SCP-328 - Alien Disc (異文明のディスク)
未知の物質で作られたディスク。コンピューターで読み取れるが複雑な暗号が記録されており解読は進んでいない

SCP-329 - The Cancer Garden (癌の園)
廃墟の一室に寝かされた5名の癌患者。末期的症状を示しながら死亡しない。24時間ごとに扉が勝手に閉まり、病状が変化する。部屋から出るとすぐに死亡する

SCP-330 - Take Only Two (君に2つだけ)
たくさんのキャンディが入ったボウル。「2つしかとっちゃダメ!!」と注意書きがされており、3つ以上のキャンディを取ると即座に両手首を切断される

SCP-331 - "Tumbles" ("タンブルス")
猫の首輪。死亡した猫に取り付けると生き返らせるが、腐敗は止まらない

SCP-332 - The 1976 Kirk Lonwood High School Marching Band (1976年度カーク・ロンウッド高校マーチング・バンド)
30人のマーチング・バンド。かつてカーク・ロンウッド高校のフットボール場があった場所で整列し続けている。48時間ごとにフットボール場の周囲を行進した後に演奏を行う。演奏を聴いた者は行進と演奏に加わり、疲労で倒れるまで参加する。10人増えるごとに影響範囲は300m拡大する

SCP-333 - City in a Symphony (シンフォニー流れる街)
1618枚の楽譜。演奏している間に部屋から出ようとすると無人の都市にワープする。演奏している間、内部を探索できる

SCP-334 - Stellar Vulpine (ほしのキツネ)
プラズマの体を持つキツネ。生物をプラズマ化させて食べ、熱であらゆる物体を昇華させるが体力を消耗する。隕石の落下地点の近くで発見された

SCP-335 - One Hundred and Fifty 3.5" Floppy Disks (150枚の3.5インチフロッピーディスク)
無限の容量を持つ150枚のフロッピーディスク。インターネット上の全てのコンテンツが記録されており、内容は日々更新されている

SCP-336 - "Lilith" ("リリス")
不老不死と思われる女性。声を聞いた者のY染色体に異常を引き起こし、生物を産まれさせる。生物は2種の動物が混ざった構造で、2週間ほどで死亡する

SCP- 337 - Hairball (毛玉)
巨大な人毛の塊。近づいた人間の毛髪を捕食しさらに巨大化する。毛髪を抜かれる時に痛みはなく、時に発毛効果を表すことも

SCP-338 - A Portable Radio (ポータブルラジオ)
異世界からの放送を受信するラジオ。4~6週間前の世界情勢(ただし人名や地名は未知の物に置き換わったパラレルワールド)や、現代よりも進歩した技術にまつわる講義、あるSCPによって引き起こされた世界崩壊の様子、などが放送されている

SCP-339 - Be Silent, Be Still (沈黙せよ、静寂たれ)
つる状の触手のような物を生やした物体。14デシベル以上の雑音が鳴ると、その音が響いていた時間+5倍の時間活性化し、視界に入った動く物体につるを伸ばして襲いかかり、体液や筋組織を吸う

SCP-340 - Viral Rebreather Membrane (ウイルス性水中呼吸膜)
感染すると鼻や口を覆う粘液を出すウィルス。水中では粘膜を通じ呼吸できるが、空気に触れると硬化し呼吸を妨げる

SCP-341 - A Collection of Extra-Solar Orreries (太陽系外の天球儀コレクション)
太陽系外の星系をかたどったと思われる11つの天球儀。うち5つは既知の星系のものと突き止められており、1つは太陽系に良く似ているが細部が異なっている

SCP-342 - A Ticket to Ride (涙の乗車券)
切符。所有者が使いたいと思った区間の切符に変化する。しかしこれを使い乗車すると二度と降りることは出来なくなり、使用者は妄想に駆られて恐慌をきたし、目的地に着くと消失する

SCP-343 - "God" ("神")
神を名乗り実際に全知全能と思われる力を示した男性。財団にも協力的だったが、関連記録と担当博士等が消滅し、その記憶さえ失われた

SCP-344 - Schrödinger's Can Opener (シュレーディンガーの缶切り)
この缶切りで食品の缶を開けると、生きた原材料が丸々そのまま出てくる。例えばツナ缶にマグロ50頭分の肉が使われていれば50頭のマグロが出てくる

SCP-345 - Stone Puzzle Cube (ストーン・キューブパズル)
6種類の岩石で作られたルービックキューブ。一つの面を揃えるごとに岩の種類に応じた現象(火成岩なら発熱等)が起きる

SCP-346 - "Pterry" the Pterodactyl (翼竜の"プテリー")
手の平サイズの未知の翼竜。ペットショップでオウムの希少種として売られていた。財団職員に飼育されている

SCP-347 - The Invisible Woman (透明女)
透明人間の女性。スリと鍵開けの技術を持つ常習の窃盗犯で、いくつかの殺人事件にも関わったと思われる

SCP-348 - A Gift from Dad (パパの贈り物)
軽い病人や怪我人に癒しのスープを提供するボウル

SCP-349 - The Philosopher's Stone and the Graveyard of the Immortals (賢者の石と不死者たちの墓地)
不死者が葬られた墓地。サンジェルマン伯爵ら著名な人物から、財団だけが把握している人物まで多岐に及ぶ

SCP-350 - Unbreakable Contract (破られざる契約)
契約書のつづり。些細なサービスと引き換えに少額の金銭を与える契約を結ぶ旨が書かれている。内容や使われる言語、法律等は契約者に応じて変わる。1週間以内に契約が果たされないと、何をおいても契約を果たそうとする強迫観念に駆られ、無理にそれを封じると最終的に死に至る

SCP-351 - Read-Only Memory (読み込み専用記憶)
テキストファイル。文章を書き加え、それを読ませると偽の記憶として埋め込まれる。記憶の風景は全てAAで書かれている。感染者と会話することにより周囲の人物にも自身の記憶として埋め込まれる。テキストの主要30文字を除き空欄にしたファイルを読ませると記憶は除去される

SCP-352 - "Baba Yaga" ("バーバ・ヤーガ")
人食を好む魔女のような老婆。超人的な身体能力を持ち、極細の髪のような物を伸ばし、触れた者の動きを封じ捕食する

SCP-353 - Vector (ベクター)
伝染性のウィルスや細菌、病原体を周囲から体内に取り込み、貯蔵できる女性。ウィルスを変異させ解き放つこともできる。絶滅したウィルスや未知の細菌を多く貯蔵しているため処分されず研究されている

SCP-354 - The Red Pool (レッド・プール)
血液に似た底なし沼。中からクリーチャーが現れ監視員を襲う。水を抜こうと試みたために怒りを買い恐るべきことが起きた

SCP-355 - The Serrated Lawn (ギザギザ芝)
芝生そっくりの植物。非常に鋭利な葉を持ち、踏み入った生物の足に刺さり、酸で溶かして捕食する

SCP-356 - Autointerrogation (自白男)
すでに62歳で死亡した男性。周囲3m以内の電話(及び電話の機能を持つ機械)が着信し続け、応答するとその男性そっくりの声で、彼の過去や経歴を勝手に話す

SCP-357 - "Hungry Clay" ("はらぺこ粘土")
粘土に似た物質。固体を上に乗せると沈み込んでいき、やがて取り込まれて同じ物質となり分離できなくなる

SCP-358 - A "Deserted" Hospital ("荒れ果てた"病院)
廃病院。内部は45℃の熱風が絶えず吹き抜けており、侵入した者は熱中症のような症状を訴える。侵入が47分を超えると治癒不能の解離性障害に陥り、またその患者に良く似た生霊が院内をさまよい始める

SCP-359 - The Hawk (鷹)
鷹の彫刻。夜になると動き出し、動物を襲う

SCP-360 - Ascendance (昇天)
ある儀式の手順。高度10,500m以上の地点でそれを行った者は激しい閃光を放ち消滅する。儀式の手順はどこからともなく郵送で送られてくる

SCP-361 - Bronze Liver (青銅の肝臓)
青銅で造られた羊の肝臓を模した工芸品。本物の羊の肝臓に接触させると音声案内が始まり、30秒以内に案内に従った行動を取れば天気予報から大災害まで様々な効果を現す

SCP-362 - A Cool T-Shirt (クールなTシャツ)
着用者を陽気にさせるTシャツ。しかし脱いだ瞬間、多数の人型の影のようなものが見える

SCP-363 - Not Centipedes (ムカデモドキ)
ムカデに似た生物。暗闇の中で不規則に成長し、光を当てられると元の形態に戻る

SCP-364 - Ionian Drop Point (イオの投下地点)
木星の衛星イオにあるスルト火山のある地点。不規則に謎の人工物が現れては火山に投下されている

SCP-365 - Pool Noodle (浮き棒)
この浮き棒を浮かべた周囲の水域に入った人間を溺れさせる。被験者は無限に水が広がっているように感じる。棒を取り除けば元に戻る

SCP-366 - Carriage Grubs (運送幼虫)
未知の寄生虫。男性の体内で孵化し、性交により女性の体内に移り成長する。女性の体内では孵化せず、男性の体内では成長しない。成虫になると未知の動力で空を飛び宇宙へ消える

SCP-367 - Little Dog (小さな犬)
小さな犬に擬態する単細胞生物。普通の犬のように活動するが睡眠も排泄もしない。鉄からコンクリートまでなんでも食べ、元の体重の2倍に達すると2匹に分離する。3時間以上食事を摂れないと凶暴化する

SCP-368 - Paper Crane (折り鶴)
生きている折り鶴。数年に一度コピー機で子供を作る。無害で友好的

SCP-369 - Living Migratory Roadwork (生きている移住性道路工事)
補修されていない道路に現れ勝手に工事をする区画。ロードローラー等の工事用車両も現れるがそれは使わず、誰にも観察されていない時にひとりでに道路が、プロの仕事ではないがそれなりに補修される。ただし工事を妨害しようとすると襲われる

SCP-370 - A Key (鍵)
外見や材質等の特徴を知っただけで強烈なミーム汚染を引き起こす鍵。感染者には性格によって3種類の異なる症状が現れ、いずれも多数の死をもたらす。死者は発光や発声により見た者、聞いた者に症状を伝染させる

SCP-371 - Macrovirus (マクロウィルス)
海に生息するマクロウィルス。人間などに寄生し20cmに達すると宿主を食い破る。2.5mまで成長する

SCP-372 - Peripheral Jumper (視界を飛ぶモノ)
未知の生物。2mもの体長があるが人間の脳内の電気信号を感知し、視界の外や盲点に隠れるため容易に発見されず、しばしば幻覚と間違われる

SCP-373 - Ghost Record (幽霊レコード)
蓄音機。レコードを再生すると音声を改変した声が混じり、会話できるが記憶は保持せず、再生のたびにやり直しとなる。再生中に針を上げれば長く会話できるが、相手の親しかった故人に化け操ることも

SCP-374 - Oracular Guillotine (謎めいたギロチン)
フランス革命時代のギロチン。使用すると約35分後に死体にフランス革命時代の人物の魂が宿る。彼は質問に真実を答えるが、罵倒交じりで真実だが役に立たないことばかりしゃべる

SCP-375 - Forever A-Loan (末永い貸付を)
ある商店街の地方銀行。職員や広告、書類等もSCPの一部。住民から貴重品を預かり代わりに現金や別の貴重品を渡す。住民の家族や友人も利用するよう働きかける。預けた貴重品は時折別の物に置き換わる。地域経済が不自然に変動したため発見された

SCP-376 - The Traffic Light Tree (交通信号樹)
交通信号そっくりに擬態する植物。地下の電線から電気エネルギーを養分として得て、電線を通じて繁殖もする

SCP-377 - Accurate Fortune Cookies (正確なフォーチュンクッキー)
必ず当たる予言が書かれたフォーチュンクッキー入りの箱。12時間ごとに中身は自動的に補充される

SCP-378 - Brainworm (頭の虫)
オオムカデに似た節足動物。高い知性を持ち、無性生殖で産み出した個体を複数の人間に寄生させて操る。操る人物の中には社会的地位の高い人物も多いが、なぜかピザ屋の女性店員を最重要視している

SCP-379 - Mechanical Pheromone (機械フェロモン)
香水瓶のような容器に入っており、中身の液体を振りかけた物体・生物の周囲にある機械が(オーバーヒート等)惚れ込んだような動作を示す。人工知能を持つ機械はより顕著な反応を見せる

SCP-380 - Biological Networking Device (生体ネットワーク機器)
インターネットルーターに似た機械。コンピューターにつなげると半径15m以内の生物にワイヤレス接続し、様々なデータにアクセスできる。心拍数や血糖値等をテキスト形式で読めるが、書き込みはできない

SCP-381 - The Pyrotechnic Polyphony (華々しいポリフォニー)
7枚の楽譜。触れた者は老若男女かかわらずプロ並みの歌唱力で歌い始め、どこからともなく合唱が響く。だがある小節に差し掛かると範囲内にいるローマカトリックのキリスト教信者が自然発火し死ぬまで燃え盛る

SCP-382 - Haunted Baby Carriage (呪いの乳母車)
老朽化した乳母車。内部に負傷し痩せ衰えた乳児が断続的に現れる。視認した者は強制的に乳母車を押し始め、時間の経過とともに車は新品のように綺麗になり、乳児は健康体に近づいていくが、押している者は消耗しやがて多臓器不全で死亡する。30分後、乳母車と乳児は元の状態に戻る

SCP-383 - Variably Useful Flu (役に立つインフルエンザ)
感染すると、宿主にとって有益な物を口から吐き出させるウィルス。ただし体内物質から作られているため健康被害をもたらす。稀に肛門から出ることもある

SCP-384 - Let Her In (彼女を入れて)
建造物に現れるドア。監視されていない時に開閉されると、室内の壁や天井をタールで満たし封鎖する。その後、少女の声が聞こえ始め1分44秒以上会話を続けるとドアを開けるよう指示され、開けると大爆発を起こす。少女の声がしてから12分経過すると封鎖は解かれる

SCP-385 - Personal Anti-Gravity Field Generator (個人用反重力場生成装置)
古びたハーネス。チープな装置が付属しており、説明書の通りに作動させると、ハーネスの着用者とつかんでいる者が重力から解放される。屋外なら宇宙へ飛ばされ、屋内なら激突死を招くだろう

SCP-386 - Eternal Fungus (不滅の真菌)
真空や放射線にも耐え、非常に頑丈なキノコ。高熱や高濃度の酸で溶かせるが、胞子には効かないため根絶は不可能で、繁殖力も強いため放置すれば地球を覆い尽くす

SCP-387 - Living Lego (自律型レゴブロック)
組み上げると動力が無いのに自律的に活動するレゴブロック。周囲の環境に合わせて改良を加えたり、複製品や施設を勝手に組み上げる。人間には友好的で、敵対的な態度を見せるとすぐに無力化してしまう

SCP-388 - Ultimate Frisbee (アルティメット・フリスビー)
投げると飛距離3mを超えた地点から急加速しあらゆるものを切り裂くフリスビー

SCP-389 - Message in a Bottle (瓶の中の手紙)
手紙を入れ海に投げ入れると、翌日の満潮時に戻ってきて、返事が入っているガラス瓶。文通相手の女性は自分自身のこと以外の質問に答えるが、とても地球とは思えない様子が綴られている

SCP-390 - Ancient Military Laser (古代の軍用レーザー)
2300年前に造られたと思われるレーザー照射器。動力は見当たらず、大部分が木製だが最長1200m先まで高熱を照射できる

SCP-391 - The Midas Owl (ミダースフクロウ)
ペレット(鳥類が消化できない羽や骨を吐き出した物)ではなく貴金属を吐き出すフクロウ。餌によって種類は変わり、質量保存の法則も無視している

SCP-392 - A Plant Now Found in Site-103, and Formerly Found in the Households of Nobility (昔は貴族の館で、今はサイト-103で見られる植物)
SCP-140に描かれるダエーバイト文明で作られた植物。果実の代わりに男性の頭部が生える。小野妹子によって日本にもたらされた

SCP-393 - The Memory Planner (覚え書き予定帳)
手に取ると過去の日付で書き込まれた記録を、自身の記憶として刷り込まれる予定帳。一人の人物にリンクしており、他者が手にしても効果は現れず、リンクした人物が死亡すると別の人物にリンクする

SCP-394 - Ear Candles (イヤーキャンドル)
左耳に差し込み点火すると5分に1kgペースで使用者の体脂肪を減らすロウソク。消火するか体脂肪が尽きるまで効果は続く

SCP-395 - The Bottle Baby (瓶詰胎児)
ホルマリン漬けの胎児。5m以内に近づいた女性を操り、年齢を問わず母乳を分泌させ、血と肉を食する

SCP-396 - And Suddenly, Chair (> 突然の椅子 <)
ランダムに世界中のどこかにある椅子と自身の位置を入れ替える椅子。座っていた人物ごと瞬時に移動する。意識があり、自身の周辺で話されていた場所を選ぶ傾向にある

SCP-397 - A Hominidae (パン・サピエンス)
IQ160のチンパンジー。多言語を操り、古代史やクラシック音楽に傾倒している

SCP-398 - The Greeting Hall (再会の廊下)
通行者の過去の記憶に基づき姿を変える廊下と部屋。記録映像からは何も変化は見受けられない

SCP-399 - Atomic Manipulation Ring (原子操作の指輪)
装着した者の意志で周辺環境からエネルギーを引き出し、半径5m以内の物体を改変させる指輪。小さな物を動かす程度なら、大気からエネルギーを抽出し気温が下がるくらいだが、大掛かりな改変になると周囲の発電機や原子炉を利用する。周囲にエネルギーを得られる物が無いと、装着者から引き出し[削除済]

SCP-400 - Beautiful Babies (可愛い赤ちゃん)
乳児を殺し遺体に群れで寄生するダンゴムシに似た生物。寄生する際に周囲の人物を催眠状態に陥れ世話をさせる。姿形の異常さや何年も成長しないことに母親等は疑問を抱かない


SCP-002~200   SCP-401~600