NXT感想 2014年10月~12月



デビュー・入団


10月:トニー・ブリッグス
11月:フィン・ベイラー
12月:ケビン・オーエンズ



一軍昇格


10月:
11月:
12月:



解雇・退団


10月:
11月:
12月:コリー・グレイヴス(引退し解説に就任)



2014/10/2のNXT #243


NXT女子王座戦
シャーロット ◯-× ベイリー
(ナチュラル・セレクション)防衛成功

特番の再戦が第一試合で実現。シャーロットはすでに一度破っているベイリー相手に余裕の態度だが、丸め込みとアームドラッグの連発で序盤はベイリーがペースを握る。
しかしパパ直伝の足攻めでシャーロットが流れを引き戻し、フレアー家伝統の四の字固めへ。ブリッジしてさらに締め上げるアレンジも加えるが、ベイリーは反転して脱出。集中攻撃を受けた左足を引きずりながら反撃するも決め手に欠け、ぜんぜんネックに掛かってないネックブリーカーで仕留められた。相変わらずシャーロットは必殺技が雑だな。
試合後はハグと握手を交わし、健闘を讃え合った。


ヒデオ・イタミ --- ビクター
(試合不成立)

タッグ王座戦を妨害されたアセンションが、ゴング前に二人がかりでイタミをボコリ試合は不成立に。
ストーリーを優先するよりもイタミの二試合目を見たかったが。


バロン・コービン ◯-× トロイ・マクレイン
(エンド・オブ・デイズ)

「今夜も無表情を貫くのでしょうか」と実況が言った直後に微笑する空気の読めないコービンはバイカーキャラになった模様。バッドアス時代のアンダーテイカーは無理としてもチャック・パランボを超えられるか。ハードルは結構低いぞ。
試合はエンド・オブ・デイズと名付けられたシスターアビゲイルもどきで秒殺勝利だった。


ボードビレインズ(エイダン・イングリッシュ&サイモン・ゴッチ) ◯-× タイ・ディリンジャー&ジェイソン・ジョーダン
(ゴッチのエアプレンスピン→カミカゼ→イングリッシュのセントーンボム)

初めて見たがボードビレインズの入場は最高だな!
イングリッシュはキャラも技も個性を確立しもはや安定感が漂う。ゴッチもイングリッシュの相方に特化したコミカルなキャラ付けのようだ。
ディリンジャー&ジョーダンはビルドアップした肉体とパワーが持ち味のようだがビレインズと並ぶとさすがに地味。
試合もボードビレインズのペースで進み、ゴッチがエアプレンスピンからカミカゼでディリンジャーを叩きつけ、そこにシン・カラに勝るとも劣らない華麗なフォームでイングリッシュがセントーンボムを浴びせた。そんな飛び技まで使えたのか。


・フナキがヒデオ・イタミのサポートに

アセンションに痛めつけられアイシングするイタミのもとに、元クルーザー級王者のフナキが声をかけ、サポートを約束した。
フナキはTAKAみちのくらとともにWWEに乗り込んだ海援隊の一員・船木勝一。一軍に日本人最長の13年在籍し、短期間ながらベルトも2本獲得。現在はセミリタイアしWWEのエージェントを務めている。
さすがにイタミとタッグ結成はしないだろうが、セコンドにつくだけでもうれしいな。


NXT王座戦
エイドリアン・ネヴィル ◯-× タイソン・キッド
(レッドアロー)防衛成功

タイタス・オニールが客席から見守るなか、妻ナタリヤの尽力で王座戦にこぎ着けたタイソンが意気揚々と攻め込む。
対するネヴィルは観客の支持を集めるサミ・ゼインとの対比から歓声を得られず、いまいち気分が乗らない様子。
だが腕ひしぎの体勢に取られるも、そう体格の変わらないタイソンを腕ひしぎに掛けられたまま担ぎ上げるパワーを見せるとさすがに客席も盛り上がる。
タイソンは足技の連打で流れを奪い返すと、スタナーの体勢から旋回しブレーンバスターのように落とす新技を披露。さらに雪崩式サンセットフリップを仕掛けるもネヴィルはまさかの両足着地。逆に強烈なライガーボムを浴びるがカウント2まで。
ネヴィルはレッドアローを狙うがかわしたタイソンはシャープシューターに捕らえる。どうにか脱出したネヴィルが息も絶え絶えで場外をうろついていると、タイタスがレフェリーの見ていない隙にネヴィルを殴った。
そこにサミ・ゼインが駆けつけてタイタスを排除し、ネヴィルを激励。カウント9でリングに這い上がったネヴィルは、待ち構えていたタイソンにトップロープへ乗せられるも、スーパープレックスを崩してマットに落とし、すかさずレッドアローを直撃させ王座を守った。
敗れたタイソンはわざわざ「二度とNXT王座に挑めません」とアナウンスされ苦悶の表情を浮かべた。



2014/10/9のNXT #244


モジョ・ローリー ×-◯ タイラー・ブリーズ
(フジワラアームバー(脇固め))

先々週、入場時に揉めた両者が対決。しかしブリーズはその時に鉄柱に叩きつけた右肩を狙い撃ちし、脇固めであっさり勝利を奪った。モジョはさんざんな試合が続いている。


・カーメラの就職活動

エンツォ・アモーレがGMのウィリアム・リーガル卿を招き、カーメラの練習風景を見せる。
機敏な動きで簡単に相手をタップさせたカーメラに感心したリーガル卿は来週テストを行うと告げた。


ヒデオ・イタミ ◯-× ビクター
(ドロップキック)

先週流れてしまった試合が実現。たった3回しか絡んでないのにアセンションとの抗争を振り返るVTRを作られるあたり、イタミは本当に特別扱いされているな。
解説のジェイソン・アルバート(ジャイアント・バーナード)がイタミについて当り障りのないコメントをするなか、高山善廣 VS ドン・フライのようなノーガードの殴り合いで幕を開け、まずはビクターがラフファイトで優勢に。
しかしイタミは得意のキックで逆襲し、盛り上がりに欠ける展開に客席が死んだように静まり返るのも構わず必殺のフットスタンプを狙うが、コナーが裏方のフナキを引きずり出してきて暴行する。
イタミは思わずコーナーから下りるが、ビクターの不意打ちをかわすとドロップキックを顎に浴びせてカウント3を奪った。
だがアセンションにロープに貼り付けにされ、目の前でフナキをボコられる屈辱を味わった。客席はフナキが出てきた時が一番沸いてたな。
あと実況はフナキを「元ハードコア王者」と紹介してたがそれ戴冠10秒でフナキの黒歴史だから! 元クルーザー級王者と呼んであげて!


エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ ×-◯ ボードビレインズ(エイダン・イングリッシュ&サイモン・ゴッチ)
(ゴッチのカミカゼ→イングリッシュのセントーンボム)

たしか先週はエンツォ組と、因縁のあるシルベスター・ルフォール&マーカス・ルイスが戦うと予告していたはずが、なぜかなんの因縁もないボードビレインズとの試合に。先週と言っても撮り溜めしてて下手すりゃ1時間前のことなのだがWWEではよくあること。試合前のマイクで強引に因縁を作れるエンツォはマジ有能。
試合は例によってエンツォがつかまるも、脱出すると体格で圧倒するビッグ・キャスが瞬く間に二人を排除。しかしさんざん暴れて気が済んだのかエンツォに交代したのが運の尽き。キャサディがイングリッシュに不意打ちで場外へ落とされると、その隙にエンツォはツープラトンを浴びてあっさり敗北した。


ベッキー・リンチ ×-◯ サーシャ・バンクス
(バックスタバー→ジャストフェイスロック)

元気なアイルランド娘のベッキーとなんかケバくなったサーシャの一戦。
初めて見るがベッキーの場内人気とキレのある動きに驚かされる。赤毛と低い声はリタを思い出させなくもない。
対するサーシャはキャラも化粧も濃くなっているが、なによりバックスタバーからそのまま相手を離さず後転しジャストフェイスロックで固めるフィニッシュが見事だった。
ペイジやエマが抜けても着々と次が育ってるな。


サミ・ゼイン ×-◯ タイタス・オニール
(クラッシュ・オブ・タイタス(スカイハイ))

ゼインは一軍昇格へのテストなのかでかい相手との試合が多い。今回もタイタスの再調整や売り出しというよりも、昇格間近のゼインやエイドリアン・ネヴィルのテストとしてNXTに派遣されたのだろうか。
体格差がありすぎて、タイタスは単純な技を仕掛けるだけで与えるダメージの説得力が半端ない。
ゼインはほとんど何もできないまま試合後半へ。突進をかわして場外へ落とすとようやく逆襲開始。サマーソルト・プランチャ、クロスボディから串刺しブートを狙うも逆にブートを浴びてダウン。この試合3回目か4回目のボディスラムを抜け出しスリーパーホールドで固め、投げ落とされるも突っ込んできたタイタスにカウンタのブートが一閃。
しかしロープに近すぎてフォールできず千載一遇のチャンスを逃すと、ロープ渡りを足払いで防がれ股間を強打。ロープ上からタイタスの必殺技を浴びて敗北した。

試合後、タイタスはエプロンにゼインを寝かせ、トップロープからのレッグドロップを狙うがネヴィルが駆けつけゼインを救出した。お前の体格差でそれやったら首もげるぞ。



2014/10/16のNXT #245


バロン・コービン ◯-× エリアス・サムソン
(エンド・オブ・デイズ秒殺)

コービンが10秒足らずでサムソンを料理した。


・サミ・ゼインとタイソン・キッドの舌戦

ゼインがNXT王座を目指すと抱負を語っていると、タイソンが「お前は大事なところでよく負ける」と自分を棚に上げて絡む。
ゼインは「ナティ(妻)に対戦の許可を得て戻ってこい」とおなじみになった妻いじりで挑発し返し対戦が決まった。


ルチャ・ドラゴンズ(シン・カラ&カリスト) ◯-× ウェズリー・ブレイク&バディ・マーフィー
(雪崩式ビクトリーロール)

スカッシュマッチかと思いきや、シン・カラのトルネードDDTをパワーでこらえたマーフィーがランニング式のブレーンバスターで反撃し、意外にも優位に立つ。
しかしシン・カラはせこい蹴りで脱出するとカリストに交代。カリストはコークスクリュー式のクロスボディで目を回すが、なんとか場外のマーフィーをプランチャで排除。シン・カラは飛び込んできたブレイクを上手く反転してトップロープに座らせると、雪崩式のビクトリーロールで叩きつけ3カウントを奪った。
ブレイク&マーフィーの「チーム骨太(というらしい)」は見せ場を作らせてもらったが今後もタッグで活動するのだろうか。


・モジョ・ローリーが長期欠場へ

タイラー・ブリーズとの抗争でガチで右肩を負傷してしまったモジョが長期欠場へ。
「俺は最強になって戻る。なぜならハイだからだ」と意味不明の供述。


シャーロット ◯-× ベッキー・リンチ
(ナチュラル・セレクション)

フェイス化の進む女子王者シャーロットがアイルランド娘のベッキーを迎え撃つ。
序盤の腕関節の取り合いを制しベッキーが経験の差を見せるが、ガタイで勝るシャーロットは力業で反撃。
しかしベッキーはドロップキックをかわすと多彩な足技で猛攻撃。シャーロットをあと一歩まで追い詰めるも、最後は必殺技に沈んだ。
ベッキーは地力があるのでいつでもプッシュできるから、当分は噛ませ役をやらされそうな気配。


エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ △-△ リージョナーズ(シルベスター・ルフォール&マーカス・ルイス)
(リージョナーズが仲間割れ→ノーコンテスト)

ゴングと同時にキャサディに向かっていったルフォールは簡単に持ち上げられ、優しくボディプレスで落とされる。
一瞬で戦意喪失したルフォールは交代するが、誤ってルイスのカツラを剥ぎとってしまう。激昂したルイスはルフォールを暴行するとそのまま立ち去って行き、試合はノーコンテストとなった。


カーメラ ◯-× オールドブルーパンツ
(変形首四の字固め)

試合を終えたエンツォ組はそのまま相棒(?)カーメラがデビューする次の試合のリングアナを担当。
まずは糞だせえジャージ風コスチュームの対戦相手を「青パン」と紹介。資料によると彼女の名はレヴァ・ベイツらしいが最後まで実名は呼ばれなかった。
青パンは「レッツゴー・ブルーパンツ」の歓声に乗って勢いよく飛び出すが、小柄ながら鍛え上げられた腹筋を見せるカーメラはあっさり回避すると、変形の首四の字固めで秒殺勝利を挙げた。
先週も披露したがこの技かっこいいな。


サミ・ゼイン ◯-× タイソン・キッド
(ヘルーバキック)

技巧派同士の一戦で目まぐるしく攻守が入れ替わる。ゼインは一軍に8年いるタイソンにもまったく見劣らない動きで猛アピール。
ゼインはブルーサンダーボム、タイソンはひねり式のフィッシャーマンズスープレックスを決めるが3カウントには至らず。
そしてシャープシューターから逃げられたタイソンは、焦りからロープを悪用したレッグドロップを自爆し尾てい骨を強打。ケツの痺れから動きの鈍ったタイソンは裏投げで捉えられると、ヘルーバキックと名付けられたゼインの串刺しケンカキックで仕留められた。



2014/10/23のNXT #246


アセンション(コナー&ビクター) ◯-× タイ・ディリンジャー&ジェイソン・ジョーダン
(フォール・オブ・マン)

代わる代わる暴行されていたジョーダンがどうにかタッチにこぎ着けるも、ディリンジャーは出てきた早々にフラップジャックで叩きつけられ瀕死に。ツープラトンを被弾したった2発でビクターにフォールを奪われた。
こういう「どちらがより地味か」対決になると、逆に盛り上がるNXTの客席はいいものだ。
試合後にはヒデオ・イタミが報復に出てくるも、あっさり返り討ちになった。そういうのいいからイタミはもっと試合に出すべきだと思う。


タイラー・ブリーズ ◯-× CJパーカー
(ビューティーショット)

ブリーズと対戦予定だったモジョ・ローリーの故障により、久々にパーカーとの対戦に。
ロープブレイクの隙を突いたせこい不意打ちで優勢に立ったパーカーは、コーナーへの叩きつけを連発するプロレスIQの低さを見せ、3度目の叩きつけからの2度目からのダイビングアックスハンドルをかわされ形勢逆転。
モジョ・ローリーが出てきてブリーズに睨みを利かせるも、ガチで肩が痛いのか介入する気配はなく、ブリーズが勝利を収めた。


ボードビレインズ(エイダン・イングリッシュ&サイモン・ゴッチ) ◯-× ウェズリー・ブレイク&バディ・マーフィー
(ゴッチのアッパーカット→イングリッシュのネックブリーカー)

序盤はブレイク&マーフィーが軽快な動きでペースをつかむが、ビレインズはマーフィーの右腕に狙いを定めて主導権を奪い返す。かろうじて脱出し、薄目で見ると小柄なエッジに見えなくもない体力ゲージ満タンのブレイクに交代すると、ブレイクは一人でビレインズを蹴散らす。
だが連携で優るビレインズはブラインドタッチからの不意打ちで動きを止め、ゴッチの後頭部へのアッパーカットからイングリッシュのネックブリーカーにつなげる地味…古式ゆかしいツープラトンで勝利した。


ベイリー ×-◯ サーシャ・バンクス
(バンク・ステートメント)

入場で業務内容の8割を消化したベイリーはサーシャのせこい蹴りで人事不省に陥り、ペイジの後釜を狙うようなサーシャのラフファイトに苦しめられる。ロープの反動を利用してのビンタが素敵。
そういえば大した攻撃を受けていないことに気づいたベイリーは反撃に乗り出すも、自分も大技を持っていないため試合を決めきれず、サーシャのバックスタバーからのジャストフェイスロック(バンク・ステートメント)を浴びて敗北した。

試合後もサーシャが暴行を続けているとベッキー・リンチが救援に出てきたが、かませ犬になりかけている現状に不安を抱くベッキーはベイリーを不意打ちしてヒールターン。「あたしはカシアス・オーノにはならない」という意思表示をした。


NXT王座戦
エイドリアン・ネヴィル ◯-× タイタス・オニール
(レッドアロー)防衛成功

挑戦者決定戦でもなんでもなかったサミ・ゼイン戦を制しただけのタイタスが王座に挑む。WWEではよくあること。
「別にネヴィルを応援してもいいんだけどストーリー的にゼインに戴冠してもらいたいからあえて冷たい態度をとっている」空気の読める客席は、一軍だしぽっと出でタイトルを奪えるはずもないしヒールだしのタイタスに歓声を送るわけにもいかず、フロリダにこんな静かな所があるなんて状態。
タイタスは受け身のことなど考えていないような無造作な放り捨てでネヴィルを痛めつけるが、ネヴィルは鋭いキックの連打で反撃。
最後はコーナーに追い詰められたネヴィルがビンタで挑発し、突進してきたところにドロップキックで返り討ち。すかさずレッドアローを浴びせるというずいぶんあっさりした決着だった。

試合後、ゼインが王座挑戦を願い出るとネヴィルは快諾した。



2014/10/30のNXT #247


NXTタッグ王座挑戦権争奪バトルロイヤル
◯ ボードビレインズ(エイダン・イングリッシュ&サイモン・ゴッチ) アセンション(コナー&ビクター) エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ タイ・ディリンジャー&ジェイソン・ジョーダン ウェズリー・ブレイク&バディ・マーフィー

10人が同時に戦いチームの片方が敗退したらチームも敗退となるルール。なおWWEでのバトルロイヤルは基本的に「トップロープを越えて場外への両足着地」だけが敗退条件である。

まずロープ際で争っていたブレイク組とディリンジャー組をアセンションが背後からまとめて落とす。
アセンションは痛めつけたビレインズがロープ下から場外へ避難している間に、エンツォ組も分断してまとめて排除。
アセンションの勝利は確実かに思われたが、そこにヒデオ・イタミが現れてひと睨み。気を取られた隙に背後からビレインズに落とされて敗北した。片方が落ちたら敗退ルールだけど全組が2人同時に落ちて意味なかった。

なお試合後はイタミが通算3度目か4度目の暴行を受けた模様。無策か。


エマ ×-◯ カーメラ
(変型首四の字固め)

一軍で干されてる間にお腹もぽっこりしてきたエマにカーメラが鍛え上げられた腹筋を見せつけながら、おちょくったような攻撃を展開。
ボディシザーズを力任せのパワーボムで外したエマはやっつけ仕事のようなムーブで一気に攻め込むが、太り過ぎのスタミナ不足で(?)例によってエマ・ロックの発動にもたつき、回避したカーメラの首四の字に沈んだ。
デビュー二戦目で一軍選手を下したカーメラの将来よりも、エマの暗澹たる将来のほうが見えた気がする試合だった。


ジャスティン・ガブリエル ×-◯ ブル・デンプシー
(ダイビングヘッドバッド)

解説のジェイソン・アルバートに「動物映画を見ても泣かない」「顔を直視できるのは母親だけ」「万年ハロウィン」と軽快に罵られながらもデンプシーが優勢に試合を進める。
さすがにこれまでのような秒殺決着とはならず、ガブリエルの空中殺法に苦戦したものの、コーナーからの飛びつきDDTをショルダースルーで切り返すと、ボディスプラッシュからのダイビングヘッドバッドで仕留めた。


バロン・コービン ◯-× ブリッグス
(エンド・オブ・デイズ)

なんとかブリッグスは地元レスラーか。
ゴングと同時に観客が秒殺を期待してカウントを開始。20カウントほどで試合は終わった。


マーカス・ルイス ◯-× シルベスター・ルフォール
(投げっぱなしスパインバスター)

髪をめぐって決裂したリージョナーズの遺恨決着戦。いまだに何が必殺技かもわからないルフォールでは体格で優るルイスに勝てるわけもなく、ブックエンド気味のスパインバスターで叩きつけられあっさり決着した。
でもキャラの立ってるルフォールよりルイスの将来のほうが危うい。


・ヒデオ・イタミが友達を呼ぶと予告

無策でアセンションに暴行され続けてきたイタミがようやく友達を来週つれてくると宣言。やっとかよ。


サミ・ゼイン ◯-× タイタス・オニール
(ヘルーバキック)

ゼインに「王座戦の前に俺を倒してみろ」と中ボスのようなことを言いタイタスが対戦要求。たしかに中ボス感あるな。
試合中もゼインへの応援をちゃかしながら「俺を踏み台にはさせない」と中ボス台詞を放ちつつ、先週のエイドリアン・ネヴィル戦と同様に無造作な放り捨てで圧倒。
アルバートに捧げるトレインレック(カナディアンバックブリーカー・ドロップ)まで被弾しゼインは窮地に追い込まれるが、エクスプロイダーでターンバックルに叩きつける荒業で形勢逆転。
最後はヘルーバキックを突き刺し勝利を収めた。

だが試合後、タイラー・ブリーズが現れ次週の対戦を告げる。ゼインの王座挑戦はまだまだ引っ張るようだ。



2014/11/6のNXT #248


サミ・ゼイン ◯-× タイラー・ブリーズ
(ヘルーバキック)

NXT王座への挑戦権こそかかっていないが事実上の挑戦権争奪戦か。まさか初戦でやるとは。
すでに2度ゼインを倒しているブリーズは余裕があり、落ち着いて序盤の丸め込み合戦を制すると終始自分のペースで試合を進める。
ゼインのブルーサンダーボムはショルダーネックブリーカーで、プランチャはドロップキックで切り返すなどカウンターも冴えわたり、スーパーモデルキックも直撃させたがフォールには至らず。
ブリーズはゼインのブートも阻止したものの、すかさずエクスプロイダーでターンバックルに叩きつけられ、追撃のヘルーバキックで仕留められた。
ゼインは勝つには勝ったがフィニッシュ以外はろくに技を決められず、ブリーズに圧倒されていた。


タイソン・キッド ◯-× ダッシュ・ワイルダー
(シャープシューター)

スコット・ドーソンとタッグ結成するも直後にドーソンが故障してしまい出直しとなったワイルダーの再デビュー戦。
ガチムチ系だが痩せればCMパンクっぽい顔立ちな気が。
試合はタイソンが主導権を握り、終盤に一瞬反撃されるものの、すぐさま体勢を立て直し必殺技でタップさせた。


シャーロット&ベイリー ×-◯ サーシャ・バンクス&ベッキー・リンチ
(タイツつかみフォール)

ベイリーの入場時にタイタントロン(巨大スクリーン)に写されるイラストは萌え絵のツボを心得ているが日本人が関わっていたりするのだろうか。
これで正式にフェイスターンしたらしいシャーロットは別格のガタイで二人まとめて痛めつける。レフェリーの隙をつきサーシャに髪をつかまれ引き倒されるという、普通なら劣勢に陥るパターンでも平然と立ち上がり反撃するあたり、もうあいつ一人でいいんじゃないかな。
一方の交代して出てきたベイリーは二人がかりの暴行につかまり、首四の字を掛けられシャーロットへの挑発の材料に使われる始末。
サーシャはシャーロットを気にしすぎてベイリーに背後から丸め込まれるが、反転してタイツをつかむ反則で丸め返し勝利を奪った。
せっかくヒールターンしたのにベッキーほとんど試合に出てない。


・リーガルGMが来週のNXT王座戦を決定

GMのウィリアム・リーガル卿がインタビュアーのルネ・ヤングを口説きつつサミ・ゼインの次週のNXT王座挑戦を認めた。


・ヒデオ・イタミが友人を連れてくる

アセンションの待つリングへヒデオがフィン・ベイラー(プリンス・デヴィット)を伴い乗り込む。
実況は「皆さんご存知フィン・ベイラーです!」と言ってたがみんなその名前はご存知ない。なおフィンもベイラーもケルト神話に登場する人物だとか。ナイス厨二。

デヴィ…ベイラーは豪快なダイビングフットスタンプをコナーに二発叩き込み客席も大盛り上がり。ヒデオはドロップキックを必殺技にするのかな。
個人的にはヒデオがWWEで活躍するにはプリンス・デヴィットと組むしかないと思っていたが、本当に組ませてもらえてうれしい限り。これで前提条件は全てクリアした。あとはヒデオ次第である。



2014/11/13のNXT #249


・フィン・ベイラーことプリンス・デヴィットが登場。

WWE入りがうれしくてしかたないベイラーは、お前は怪奇派レスラーかと思うような必要以上にねちっこい入場を見せる。
そしてしゃべり始めたのもつかのま、妻同伴のタイソン・キッドとジャスティン・ガブリエルが絡んでくる。すかさずヒデオ・イタミが駆けつけると、ウィリアム・リーガルGMの命令でタッグ戦が決まった。


ヒデオ・イタミ&フィン・ベイラー ◯-× タイソン・キッド&ジャスティン・ガブリエル
(ダイビングフットスタンプ)

序盤はベイラーが圧倒するも、二人あわせて5度のタッグ王座経験を誇るタイソン組は巧みな連携でベイラーを孤立させる。
だがベイラーはオーバヘッドキックで脱出するとヒデオに交代。ヒデオは蹴りの連打とドラゴンスクリュー、ドロップキックでタイソンを倒すもガブリエルがカット。
ベイラーが救援に出てきてタイソン組をストンピングで対角線上のコーナーにもたれさせると、先週も見せたヒデオとのドロップキックの競演を披露。
最後はベイラーがフットスタンプをガブリエルに叩き込んで試合を決めた。
一軍のタッグ屋を沈め、まずはNXTタッグ王座が照準に入ったが、なにぶん現タッグ王者はフェイスのため試合が組みにくそうではある。こんなことになるならアセンションがタッグ王座のままでよかったのに。


アレクサ・ブリス ×-◯ サーシャ・バンクス
(バンク・ステートメント)

ただのボーアンドアローバックブリーカーを解説に「これまでに見たことのない斬新で強烈な関節技」と絶賛されながらサーシャが攻め立てる。WWEの解説は人を問わずオーバーかつ適当。
アレクサのルチャ系の技に反撃される場面もあったが、同伴したベッキー・リンチが手を出すまでもなく、最後はバックスタバーからのジャストフェイスロックでサーシャが危なげなく勝利した。


ルチャ・ドラゴンズ(シン・カラ&カリスト) ◯-× バディ・マーフィー&ウェズリー・ブレイク
(セントーンボム)

出番は増えたが初勝利の遠いブレイク組がタッグ王者を相手に健闘。数週間前にも対戦した両者だが、つかまっているのがシン・カラかカリストかかの違いだけで試合の流れがほぼ同じ。ブレイクが中途半端なロメロスペシャルに固めたカリストの首にマーフィーが飛び乗るツープラトンは良かった。
試合はカリストが華麗な空中技でマーフィーを排除すると、シン・カラがスクールボーイの体勢からブレイクを腕力で持ち上げて投げっぱなすルチャでもなんでもない技でしとめ、セントーンボムでとどめを刺した。


NXT王座戦
エイドリアン・ネヴィル ◯-× サミ・ゼイン
(スモールパッケージホールド)防衛成功

観客の後押しを受けるゼインはかつてなく落ち着いた試合運びでネヴィルを翻弄。
ネヴィルは鋭いキックで巻き返しを図るもゼインのパワーボム、ジャーマンスープレックス2連発からの投げっぱなしハーフネルソンスープレックスと大技を立て続けに喰らう。
だがヘルーバキックをカウンタのブートで跳ね返すと、ハイキックで倒しレッドアローを敢行。これをゼインが寸前でかわすと、自爆したネヴィルは右膝を負傷。
ゼインはヘルーバキックを狙うがレフェリーが止めに入り、ゼインも心配して近寄ったところ、ネヴィルがいきなり丸め込んで3カウントを奪ってしまった。
ヒールターンしたわけではなく、右膝の負傷からやむなく汚い手を使っただけのようで、試合後もネヴィルは右膝を抱えていた。不透明決着となったため、またラダー戦あたりで再戦だろうか。



2014/11/20のNXT #250


ベイリー ×-◯ ベッキー・リンチ
(サーシャ・バンクスの介入→タイツつかみスクールガール)

入場はフェイス時代と同じだったベッキーだが試合が始まるとロープを悪用したラフファイトで優位に立つ。
対するベイリーも髪をつかむ反則をやり返し反撃開始。お前はそれやっちゃ駄目だろ。
だがエプロンに逃れたベッキーをつかまえたところで、セコンドについていたサーシャ・バンクスがベイリーの気を逸らす。すかさずベッキーはロープにベイリーの首を叩きつけると、スクールガールで丸め込み、ついでに思い出したようにタイツを掴んで3カウントを奪った。

試合後もサーシャらはベイリーに絡もうとしたが、女子王者のシャーロットが現れて暴行を阻止。
かつてサーシャと喧嘩別れをしたシャーロットは彼女に関わらないようベイリーに忠告した。


ボードビレインズ(エイダン・イングリッシュ&サイモン・ゴッチ) ◯-× 偽ルチャ・ドラゴンズ
(ゴッチの後頭部へのアッパーカット→イングリッシュのネックブリーカー)

タッグ王座への挑戦権を手に入れたらしいビレインズが王者のルチャ・ドラゴンズを呼び出すが、現れたのはマスク以外に共通点のないミゼットレスラー二人組。
試合をするつもりはなかった二人組を相手にビレインズは代わる代わる暴行を働き、最後はご丁寧にツープラトンを決めた。
フェイス色の濃かったビレインズにヒールへの軌道修正を図ったようだ。


・2014年12月11日の予告

NXT王者になると豪語する何者かが、12月11日に現れるのを予告するプロモが流された。


バロン・コービン ◯-× エリアス・サムソン
(エンド・オブ・デイズ秒殺)

先週と同じくゴングと同時に観客がカウントを開始。22秒で試合は終わった。


ブル・デンプシー ◯-× スティーブ・カトラー
(ダイビングヘッドバッド)

コービンが退場するのと入れ違いにデンプシーが登場し、CMを挟まずに四試合目が開始。
観客はまたもゴングと同時にカウントを始めるも、ヒール気味のデンプシーは期待に応えるつもりはなく、じっくりとカトラーを料理。
22秒を過ぎると観客は逆にカトラーを応援しだしたが、デンプシーは動じることなく1分足らずで勝利を収めた。


タイソン・キッド ◯-× CJ・パーカー
(シャープシューター)

ヒール同士の一戦で微妙に興味の持てない観客は双方に声援を送ったり、タイソンと妻ナタリヤの出演する別番組のタイトルを叫んだりと勝手に盛り上がる。
タイソンはパーカーを実験台にするようにロープをくぐってハンマーロックを入れ替わったり、ロープ悪用ドラゴンスクリューを披露したりと翻弄。
ライトニングスパイラルからのシャープシューターでパーカーをタップさせると、マイクを手にしフィン・ベイラーと来週戦うことを表明した。


エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ ◯-× スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー
(エンツォのマンハッタンドロップ→キャスのビッグブート)

例によってじゃんけんでエンツォが先鋒に決まったが、久々に登場したドーソン組の連携に苦しめられる。
しかしキャサディに交代すると圧倒的な体格差でビッグ・キャスが大暴れ。エンツォのマンハッタンドロップからキャサディのビッグブートにつなげるツープラトンでドーソンを一蹴し、エンツォがフォールを奪った。

しかし試合後、アセンシヨンが現れエンツォ組とドーソン組に無差別攻撃。
ワイルダーにフォール・オブ・マンを決めると、観客からの「あと7回!」という無茶ぶりを無視してヒデオ・イタミ&フィン・ベイラーへの報復とタッグ王座への返り咲きを訴えた。


・サミ・ゼインがNXT王座への再挑戦を要求

先週、騙し討ちのような形でエイドリアン・ネヴィルに敗れたゼインが、ネヴィルを呼び出して再戦を要求。しかも負けたら自分はNXTを去ることを条件に挙げた。
足を引きずって現れたネヴィルが「試合はGMが決めることだ」とはぐらかそうとするとゼインは激昂。口論が始まるとGMのウィリアム・リーガル卿が出てきて12月11日の特番での対戦を決めた。

ゼインは負ければNXTを去り一軍昇格となるだろうから、勝敗はいちおうわからないか。



2014/11/27のNXT #251


タイラー・ブリーズ ◯-× マーカス・ルイス
(ビューティーショット)

3週前のサミ・ゼイン戦は圧倒的に優勢だったのに「大敗を喫した」と実況・解説に言われながらブリーズが登場。WWEでは時空がねじれるのはよくあること。
シングルで再起となるルイスはタオルで禿頭を覆い入場曲無しでリングインするが、情緒不安定でゴングが鳴っても戦おうとしない。
ブリーズはマイクを手にするとルイスを軽快に罵り、振り向きざまに必殺技を浴びせて一発で勝利を奪った。
ルイスは「こうなったのはお前らのせいだ」と観客に絶叫するが「キモい奴」チャントを浴び、タイツ一丁のまま会場の外に出て行ってしまった。


カーメラ ◯-× オールド・ブルーパンツ
(変型首四の字固め)

エンツォ・アモーレが「驚く対戦相手を用意した」と言うと客席からは「ブルーパンツ!」チャントが沸き起こり、コリン・キャサディのアカペラ入場曲に乗りブルーパンツが再登場。もう契約しちゃえよ。
観衆の支持を一身に受けブルーパンツは一瞬カーメラをハンマーロックにとらえるも、すぐさま反撃され必殺技で仕留められた。


ルチャ・ドラゴンズ(シン・カラ&カリスト) ◯-× タイ・ディリンジャー&ジェイソン・ジョーダン
(サリダ・デル・ソル)

ドラゴンズは例によって序盤は劣勢。シン・カラがつかまりかわるがわる痛めつけられるも、誤爆を誘うと素早くカリストに交代し、シン・カラがディリンジャーをトペで、カリストがジョーダンをSDSで片付け逆転勝ちした。


・ケビン・オーエンズが特番でデビュー

先週、特番でのデビューが予告された何者かの正体がケビン・オーエンズと判明。
ROHなどでケビン・スティーンの名で活躍し、サミ・ゼインとは長くタッグを組んでいたそうだが、ゼインが入れ違いで一軍昇格の危機にある。一度は再結成してもらいたいが。


・ベイリーがいじめられる

いじめっ子には屈しないと決意表明したベイリーだが、サーシャ・バンクスとベッキー・リンチに二人がかりの暴行を受け左膝を負傷した。


・ボードビレインズがルチャ・ドラゴンズを挑発

ビレインズが先週の偽ドラゴンズを交えた無声映画風の寸劇でドラゴンズを挑発した。ビレインズ周りは妙に凝っている。


フィン・ベイラー △-△ タイソン・キッド
(アセンションの乱入によりノーコンテスト)

グラウンドの攻防で幕を開け、ベイラーが空中技を狙うもタイソンは妻のナタリヤを盾にしてそれを阻止。
リングに上って仕切りなおすと、ベイラーのエプロンからの飛び技をドロップキックで撃墜しタイソンが優位に立つ。
フェイスのため見守るだけで手出ししない妻に「少しは手伝え」と罵声を浴びせながらラフファイトを展開するも、観客の「タイソンの家」「ベイラーの家」というわけのわからないチャントに戸惑ったか、ブレーンバスターから脱出されるとオーバーヘッドとツイスターを立て続けに被弾し形勢逆転。
タイソンは起死回生の飛び技を狙うも延髄斬りで叩き落とされ、ベイラーはダイビングフットスタンプの体勢へ。からくも回避しダイビングエルボードロップをやり返そうとするが剣山で返り討ちに。ベイラーのボマイェ気味のランニングキックを喰らい万事休すも、そこにアセンションが乱入し無効試合となってしまった。

試合後も混乱は続き、ヒデオ・イタミや他のスパスタ、裏方が次々と飛び出してきて収拾がつかないまま放送は終わった。


・特番のライブ放送が決定

放送後のCMで、現地12月11日に行われる特番のライブ放送が予告された。本当にKENTA様々だが翻訳なしの英語放送だし契約していない有料チャンネルなので、通常放送を待ちたい。



2014/12/4のNXT #252


シャーロット ◯-× ミア・イム
(ナチュラルセレクション)

ミアは日本の女子プロ団体REINAにも所属したインディレスラーだが、今回は名前すら紹介されず1分足らずでシャーロットに片付けられるジョバー役だった。

試合後、女子王座への挑戦が決まったサーシャ・バンクスがシャーロットを父リック・フレアーもろともこき下ろす。
そこに松葉杖をついたベイリーが現れサーシャに絡むが、負傷した足を蹴られて転倒。
自分への罵声は受け流していたシャーロットもこれには激怒し、サーシャを軽々と担ぎ上げるとリングへ連行しレフェリーを呼ぶ。
だがベッキー・リンチが駆けつけ注意を引くと、サーシャが背後からバックスタバーを炸裂させた。
そのまま足なり腕なり壊せばいいのに、ベルトを掲げただけで去っていくサーシャはフェアプレイ精神の持ち主。


ボードビレインズ(エイダン・イングリッシュ&サイモン・ゴッチ) ◯-× ウェズリー・ブレイク&バディ・マーフィー
(ゴッチの後頭部へのアッパーカット→イングリッシュのネックブリーカー)

来週タッグ王座に挑戦するビレインズはブレイクをつかまえると左足に的を絞り、代わる代わる集中攻撃。
終盤、ブレイクは命からがら抜け出して交代すると、体力満タンのマーフィーが躍動。しかしゴッチが隙をついてイングリッシュにブラインドタッチし、背後から一撃を加えるとツープラトンにつなげてフォールを奪った。


ブル・デンプシー ◯-× エリアス・サムソン
(ダイビングヘッドバッド)

デンプシーがいつものパターンでサムソンを30秒足らずで倒した。


バロン・コービン ◯-× スティーブ・カトラー
(エンド・オブ・デイズ)

前回とは逆にデンプシーと入れ替わりにコービンが入場。カトラーを13秒で倒した。
タイム争いをしているようだが、いったんトップロープに登らなければいけないデンプシーに勝ち目はない。


・ケビン・オーエンズが経歴を語る

来週デビューするオーエンズがセス・ロリンズやダニエル・ブライアン、サミ・ゼインとの対戦経験やタッグ経験を語った。


ヒデオ・イタミ&フィン・ベイラー ◯-× タイソン・キッド&タイラー・ブリーズ
(ベイラーのダイビングフットスタンプ→ヒデオのバズソーキック)

ベイラーの怪奇派なねちっこい入場をヒールの相手がおとなしく見ているのがシュールきわまりない。

まずはベイラーに気付かれずに交代したタイソンの不意打ちが成功し、ヒール組が先手を取る。
ベイラーは長時間つかまるが一瞬の隙を突きオーバーヘッドをタイソンに叩き込みヒデオと交代。
ヒデオはキックのみでブリーズを圧倒し「行くぞーッ!」と日本語で客席を煽りドロップキックを連発。対戦権のないタイソンに場外へ引きずり出されそうになるが、ロープをつかんでこらえていると、その隙にベイラーが立ち上がろうとするブリーズの背中に打点の高いダイビングフットスタンプを直撃。
とどめにヒデオがブラジリアンキック気味のバズソーキックを後頭部に決め試合を制した。
あのフットスタンプをいつ当たるかわからない姿勢で受けるの怖すぎる。


・エイドリアン・ネヴィルにサミ・ゼインが宣戦布告

ネヴィルが前回のゼインとの防衛戦を振り返り「勝つためには手段を選ばない俺に、お人好しのお前は勝てない」と言い放つ。
ゼインはそれを侮辱と受け取るも、ネヴィルは「地球上の誰よりもお前を尊敬している」と好勝負を誓い握手を求めた。
だがゼインは平手打ちでそれに応じ、勝利を宣言してリングを去った。



2014/12/11のNXT TAKEOVER R EVOLUTION #254


ケビン・オーエンズ ◯-× CJ・パーカー
(ポップアップ・パワーボム)

14年越しの夢を叶えWWEと契約したオーエンズのデビュー戦。
すっかり新人の噛ませ役となったパーカーが相手となるが、オーエンズは巨体を感じさせない身軽さで先制を仕掛け、場外への命知らずのサマーソルトプランチャで客席を沸かせる。
意外にも秒殺決着とはならず、パーカーのアッパーカットを顔面に浴びて流血する場面もあったが、危なげなくデビュー戦を勝利で飾った。


・コリー・グレイヴスが引退

重度の脳震盪で長期欠場していたグレイヴスにドクターストップが掛かり、引退と解説への就任が発表された。
エイドリアン・ネヴィルとサミ・ゼインが一軍昇格したら、普通にNXT王座を争える位置にいただろうに残念である。


NXTタッグ王座戦
ルチャ・ドラゴンズ(シン・カラ&カリスト) ◯-× ボードビレインズ(エイダン・イングリッシュ&サイモン・ゴッチ)
(SDS)防衛成功

黄金のマスクとタイツで揃えた王者組に、勢いに乗るビレインズが挑む。
まずはシン・カラがこなれすぎて半分の力で流しているようなムーヴで相手を翻弄。だがビレインズはブラインドタッチで交代するとシン・カラを孤立させて集中攻撃。
今は亡きエディ・ゲレロの娘でNXTにも一瞬だけ在籍したラクエル・ディアスとの婚約が発表されたイングリッシュは意気揚々と攻め込むが、シン・カラは敏捷に包囲を脱するとカリストにタッチ。
まだまだあるルチャの秘技を駆使してカリストは反撃し、ビレインズを場外に落とすとドラゴンズは同時にトペを敢行。
だがこれをゴッチは素早くかわし、イングリッシュに命中したのになぜかグロッキーのカリストをリングに放り込む。
そして背後から技を仕掛けようとしたが、カリストの罠だったのか素早くサリダ・デル・ソルに捕らえられ敗北を喫した。



バロン・コービン ◯-× タイ・ディリンジャー
(エンド・オブ・デイズ)

例によってゴングと同時に観客はカウントを開始するがコービンは勝負を急がず、そういえばバイカーキャラの側面もあることを思い出したのかスネークアイズからのビッグブートという、かつてバイカーキャラだったアンダーテイカー御大の得意ムーヴを披露。
そして客席で見守るブル・デンプシーに見せつけるように必殺技を決め1分足らずで勝利した。


ヒデオ・イタミ&フィン・ベイラー ◯-× アセンション(コナー&ビクター)
(ステレオ・ダイビングフットスタンプ)

一軍昇格の決まったアセンションだが、どう考えても今回は勝ち目がない。
急に日本人キャラを出す気になったのか道着風のコスチュームをまとったヒデオと、顔から上半身に掛け不気味なペイントを施し、ドライアイスが立ち込めるなか這って現れる最高に厨二なベイラーはもう入場シーンだけで完勝状態。
クレイジーすぎる日本軍にアセンションはゴング前の奇襲を仕掛けるがあっさり返り討ち。さすがに試合が始まると特番だし遺恨決着戦だし一進一退の攻防を見せ、やがてヒデオをとらえて代わる代わる暴行するが、会場の誰もが逆転劇を期待してアセンションの攻勢を暖かく見守る優しい世界。
ようやくベイラーに交代すると、ノリノリすぎるプリンス・デヴィットだった男はスリングブレイドやリバースのブラディサンデーやドリームキャストをつなぎ技で次々とビクターに披露。
ヒデオも負けじと待望のgo 2 sleepの体勢に入るが、CMパンクとの間にこれ以上いざこざを起こしたくない上層部の意向を受けコナーが全力でカット。客席からは大ブーイングが上がった。
アセンションは起死回生のフォールオブマンを狙うが、ヒデオに分断され、最後は二人揃ってダイビングフットスタンプを叩き込まれて決着した。


・ローマン・レインズが抱負を語る

2~3試合だけNXTに在籍するもさっさと一軍昇格し今年の前半は大ブレイクを果たしたが、後半を故障で棒に振ったレインズが、WWE王者になるという抱負を語った。
だが客席は終わったばかりのヒデオ&ベイラーの試合に夢中なのか笑えるほど反応は薄かった。


NXT女子王座戦
シャーロット ◯-× サーシャ・バンクス
(雪崩式ナチュラルセレクション)防衛成功

控室で偉大なパパの激励を受けたシャーロットだが、気合十分のサーシャの前に序盤から劣勢。
パパのムーヴを目の前でおちょくられ、クロスアーム式のバックスタバーからそのまま首を絞められる新技まで被弾。あれ? それどう見てもサーシャが普段使ってるフィニッシャーより強力じゃね?
フィニッシャーより上位の技を中盤のつなぎに使う余裕を見せたサーシャはその後も優勢を保ち、不慣れな場外トペまで敢行。飛距離が足りずに横向きに落ちてるわ着地も微妙だわで命知らずにも程がある。
シャーロットは初披露のスピアーで反撃を試みるも、背中を見せた隙にサーシャはバックスタバーの体勢へ。これをシャーロットは背筋の力で無造作に跳ね返しパパ直伝の足4の字固めを狙うが、サーシャは回避するとかつて必殺技にしていたターミヌースを浴びせる。
シャーロットがフォールを3回返し、逆にエクスプロイダーで投げ飛ばすと客席からは「これぞレスリング」と意外な名勝負を讃えるチャントが飛び始めた。
サーシャはムーンサルトを察知してかわすが、シャーロットは両足着地しそのままセントーンで追撃。これはロープが近すぎ逃げられる。ロープ際の攻防からサーシャはスーパープレックス(雪崩式ブレーンバスター)を狙うが、これはガタイで勝るシャーロットには逆効果。投げ落とされると雪崩式のナチュラルセレクション…というかダイヤモンドダストを決められ勝負あり。
文句なく今夜ここまでで一番の、そして今年見たNXTディーバの試合でも最高の熱戦をシャーロットが制した。


NXT王座戦
エイドリアン・ネヴィル ×-◯ サミ・ゼイン
(ヘルーバキック)王座奪取

ハンマーロックの取り合いを皮切りに、ゼインは飛び技、ネヴィルは打撃主体で攻める。
中盤には日本でのキャリアを思い出させるストロングスタイルのエルボーの応酬で場内を沸かせ、ここから試合も一気にペースアップ。ゼインはクローズラインでネヴィルを一回転させ必殺のヘルーバキックを狙うが、ネヴィルは素早くかわしてハイキック一閃。
ゼイン支持の客席が「ノー!」と絶叫する中レッドアローを放つがこれは剣山で返り討ちに。ゼインはすかさず金本浩二に由来する技名だが金本浩二はたぶん使ったことないコウジ・クラッチに固めるも、ネヴィルはロープに逃げる。
ゼインはエクスプロイダーでコーナーへの叩きつけを狙うがネヴィルはこれを前方回転エビ固めに切り返す。2カウントで跳ね返したがネヴィルが衝突しレフェリーが負傷する事態に。
ゼインが思わずレフェリーの身を案じていると、隙を逃さずネヴィルがスーパーキックからリバースのフランケンシュタイナーでゼインを脳天から突き刺す。タイミング悪くレフェリーが復活しカウントするもニアフォール。
レフェリーも含め3人とも立ち上がると再びエルボーの応酬に。ゼインは2連続のジャーマンからハーフネルソンスープレックスで投げっぱなしヘルーバキックを狙うがネヴィルは場外へ回避。ゼインはロープ中段をすり抜けての飛びつきDDTで追撃すると、ついにヘルーバキックを炸裂させた。
しかしネヴィルはレフェリーをわざと巻き込んでおりカウントをとれず。急にヒールに目覚めたネヴィルはベルトを持ち出してくるが、ゼインはブートで反撃。今度はゼインがベルト攻撃を考えるが、卑怯な手は使えず立ちすくんだところにネヴィルがスクールボーイでカバー。しかしゼインはこれも跳ね返すとコーナー直下エクスプロイダーからヘルーバキックにつなげ、3カウントともにベルトを奪い取った。

最後までお人好しキャラを崩さず、試合前の負けたら引退発言から始まり、試合中にも敗北フラグを3本ほど立てたもののその全てをへし折っての戴冠だった。

試合後、NXTスパスタのフェイス勢がリングに上って勝利を祝福。コーナーに座り込んで呆然とそれを眺めていたネヴィルも最後はハグを交わして去っていった。
だが放送終了直前、真っ先にゼインを祝福していた旧友のオーエンズが突如として襲い掛かり、エプロンへのパワーボムを放ち祝勝ムードを一変させた。
ヒデオ・イタミはなんだったんだろうというくらいオーエンズへのプッシュは露骨かつ拙速だな。



2014/12/18のNXT #255


そういえばNXT #253どこ行った。TAKE OVERの紹介だけだから省かれたとかだろうか。

・エイドリアン・ネヴィルがケビン・オーエンズを呼び出す

サミ・ゼインの戴冠を願う空気の読める観客たちに冷たい態度を取られていたが、激戦が終わればノーサイド。暖かい拍手と歓声に迎えられネヴィルが、ゼインの晴れ舞台を台無しにしたオーエンズを怒りの形相で呼び出す。
オーエンズは悪びれた様子もなく「NXTの頂点に立つため邪魔者を潰しただけだ。文句があるならやってやる」と挑発し去っていった。


ベイリー ×-◯ ベッキー・リンチ
(裏膝十字固め)

ベイリーは膝当てを着用しての参戦。怒り心頭で序盤からパンチや髪つかみの反則を連発するが、空気の読める一軍レフェリーのチャールズ・ロビンソンはカウントを取る気配すら見せない。
ラフファイトに劣勢のベッキーは、攻撃を無視して負傷中の左膝に狙いを絞ると、丸め込み合戦から素早くサブミッションに固めて勝利を奪った。一発逆転に賭けたベッキーの作戦勝ちといったところ。


・ボードビレインズがタッグ王座に再挑戦へ

ビレインズが特番での王座戦は対戦権がなかったはずのサイモン・ゴッチがフォールされたから無効だと主張。
ウィリアム・リーガルGMはそれを認め、来週の再戦を決定した。リーガル卿の寸劇が見られるのは今やNXTだけ。


ブル・デンプシー ◯-× ジーザス・デ・レオン
(ダイビングヘッドバッド)

いつもの圧勝。対戦相手は名前すら紹介されなかったので海外サイトを参照した。


バロン・コービン ◯-× ロブ・ライジン
(エンド・オブ・デイズ)

14秒で決着。対戦相手は名前すら(ry


エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ ×-◯ アセンション(コナー&ビクター)
(STO)

先陣を切ったキャサディはビクターを相手に優勢に試合を進めるが、隙をついてエンツォがタッチしてリングへ入る。
コナーに不意打ちを浴びせるが効果はなく、振り向きざまにビクターのSTOを被弾しあっさり敗れた。

ほとんど疲れなかったアセンションは試合後、ヒデオ・イタミ&フィン・ベイラーへの復讐を訴えた。


エイドリアン・ネヴィル △-△ ケビン・オーエンズ
(両者カウントアウト)

病院送りにされた盟友ゼインに代わりネヴィルが報復戦へ。オーエンズは怒りの矛先をそらすように、多少の技を喰らうとすかさずリングを下りて間合いを外す。
焦らされたネヴィルはそれを追うも不意打ちを受けてオーエンズにペースを握られる。技らしい技は使わず打撃主体の動けるデブ。ブレイ・ワイアットだこれ。
ネヴィルは蹴りと飛び技で反撃するが、空中で捕獲されるとガットバスターからのセントーンを浴びる。さらにスーパープレックスを狙われるが、これを崩してチャンス到来。レッドアローを狙うもオーエンズはすかさずロープを揺らして落下させると、トップロープにネヴィルの両足を掛けてからの強烈な串刺しDDT。
脳天からマットに突き刺さるもネヴィルはこれを返し、体勢を入れ替えるとジャーマンスープレックスからバズソーキックを浴びせ、オーエンズはたまらず場外へ退避。
ネヴィルはひねりを加えた挙句、両足着地するノータッチトペで追撃にも成功するが、重たいオーエンズをリングへ戻すのに苦労していると、逆にコーナーポストに叩きつけられてしまう。
その間に10カウントが数えられ両者カウントアウトとなった。

試合後、先週のリプレイのようにネヴィルをパワーボムでエプロンに叩きつけ、オーエンズは「お前の負けだ!」と叫んだ。



2014/12/25のNXT #256


今回はコリー・グレイヴスとルネ・ヤング司会で2014年の総集編を中心に放送した。

エイドリアン・ネヴィルの里帰り。
NXT R EVOLUTIONでのネヴィル VS サミ・ゼインNXT王座戦と、同じくルチャ・ドラゴンズ VS ボードビレインズのタッグ王座戦の終盤のリプレイ。
今年デビューしたバロン・コービン、ブル・デンプシー、ヒデオ・イタミ、フィン・ベイラー、ケビン・オーエンズの紹介。
今年一軍昇格したペイジ、ボー・ダラス、エマ、サマー・レイ、アダム・ローズ、ルセフとラナの紹介、などが流された。


NXT女子王座戦
シャーロット ◯-× サーシャ・バンクス
(変型フィギュアー・フォー・レッグロック)防衛成功


そして別の日に収録された試合も放送。
偉大な父リック・フレアーに迎えられシャーロットが登場。サーシャは興奮状態で入場・アナウンス中から襲いかかろうとしてはレフェリーに止められる。
まずはサーシャの突進を軽くいなし、シャーロットが左脚に狙いを定め着々とダメージを積み重ねる。だがパパの前ではりきりすぎて鉄柱攻撃を逆用され顔面を強打してしまう。
その後はサーシャがペースを握るが、バンクラプト(極楽固めの体勢から両膝を背中にあて、ロメロスペシャルのように吊り天井へ移行する技)をシャーロットが背中にサーシャをぶら下げたまま飛び跳ね二人揃ってケツから落ちるという荒業で脱出。それ自分から仕掛けただけでババ・ボムとダメージは同じ気がする。
なおバンクラプトはもともとターミヌースのサーシャ版の技名だったが、この絞め技の名前に変更された模様。技名が別の技にスライドするのはWWEではよくあること。

シャーロットはまたもパパにいいところを見せようと普段は使わないニードロップを狙うがこれを自爆。ターミヌースとバックスタバーからのバンク・ステートメントと新旧必殺技を喰らうが、器械体操の経験を活かし後屈でロープに逃れた。
さらに前回の試合では跳ね返せたスーパープレックスも被弾し息も絶え絶えとなるが、サーシャのカサドーラを力ずくで回避するとパパ直伝の四の字固めへ。これも丸め込みで返されるが、すかさずパパとは違うフォームの四の字に移行すると、さらにブリッジで締め上げるアレンジを加え、サーシャをタップさせた。

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