2014/9/11のNXT TAKEOVER Ⅱ #240
NXT日本放送再開! 日本放送再開! 日本放送再開!
※ただしKENTAが登場している間だけ とか●みたいな但し書きはついたものの、とりあえずは喜んでおこう。KENTA様々である。視聴率さえ良ければ放送も続くだろうからみんな観ろ。
というわけで今年2回目の「NXT TAKE OVER」から日本放送が再開された。年に数回しか特番やらないんだから名前くらい変えろよ。
なお数え間違いでなければ今回はNXT #238で正しいはずだが、JSPORTSの表記に合わせ240とした。
NXTタッグ王座戦
アセンション(コナー&ビクター) ×-◯ ルチャ・ドラゴンズ(シン・カラ&カリスト)
(サリダ・デル・ソル)王座奪取
序盤はフニ…シン・カラが空中技でビクターを圧倒するも、コナーの介入で不意打ちを食らうと集中攻撃にさらされる。
客席は一軍なら静まり返るだろうアセンションの攻勢にもノリの良いチャントを浴びせ、シン・カラも「レッツゴー・フニコ」の歓声に支えられ必死の反撃を試みる。
どうにか交代にこぎ着けると「ルチャ」コールに乗ってカリストが躍動。技の掛け損ないはいくつかあったがシン・カラとのトペの競演でアセンションを翻弄し、最後はアサイDDTから着地と同時にフォールに固める必殺技でビクターを仕留めた。
予想通りの戴冠で特番は最高のスタートを切った。
バロン・コービン ◯-× CJパーカー
(フェイスクラッシャー)
これまでジョバー役だったコービンが過去を無かったことにして再デビュー戦。
相手を宙に浮かせたまま仕掛けるシスターアビゲイルのような新技でパーカーを秒殺してみせた。
ヘアー VS ヘアー(敗者髪切りマッチ)
エンツォ・アモーレ ◯-× シルベスター・ルフォール
(後方回転エビ固め)
まずは決戦に至る経緯がVTRで流されるが、誤って脱毛クリームを犬にぶっかけるシーンはアメリカの動物愛護協会的にOKなのだろうか。
しばらく見ない間にイタリアの伊達男から北斗の拳の雑魚にジョブチェンジしたエンツォが軽快なトークで客席を沸かせるも、試合が始まると両者ともに基礎技の応酬できわめて地味な展開。華があるのは外見だけの試合は最後まで続き、なんやかやあってエンツォが丸め込みで勝利。
だがルフォールは相棒のマーカス・ルイスを身代わりに差し出し逃亡。ルイスが頭から脱毛クリームをかぶった。
・ヒデオ・イタミ(KENTA)登場
ヒデオ・イタミという糞だせえリングネームに変更したKENTAがGMのウィリアム・リーガルに迎えられてリングイン。
オリジナル商標のグッズ売上でウハウハするため、よほど有名レスラーでなければリングネームを変えられがちのWWEであるが、それにしてもこれは糞だせえ。ヒデオやイタミよりKENTAのほうが絶対アメさんにも覚えやすいだろ。
まあ鈴木健想に最初に付けられたリングネームがヒロヒト(しかも皇族という設定。妻・浩子の猛抗議でボツとなり、その際の流暢な抗議で浩子も雇用された)だったことと比べればマシである。
「WWE史上最大級の契約」「日本のプロレス史上最も偉大な選手」と過剰に持ち上げられ「GTS(Go 2 Sleep)」コールが飛ぶ中、KE…イタミはヨシ・タツとは年季の違う堂に入ったトークと表情を披露。
だがそこにタッグ王座から陥落したアセンションが乱入。イタミはリング下に放り捨てられるも、何事もなかったように戻ってくるとローリングエルボーでコナーを、ハイキックでビクターをあっさり排除した。
いきなり前タッグ王者と絡む待遇も悪くない。おそらく遅れてデビュー予定のプリンス・デヴィットとタッグ結成し抗争するのではなかろうか。
なおこの場は大歓迎ムードだったが、毎回同じ会場で開催され身内同然の雰囲気で大多数が熱心なプロレスファンかノリの良い学生、フェイスもヒールも問わず全てを受け入れ楽しむNXTと、全米をサーキットし州ごとにお国柄が違い、プロレス知識もろくにない老若男女が押し寄せる一軍の空気はまるで別物なので、これで「成功間違いなし!」とか「Go 2 Sleepも使って大丈夫!」と騒ぐのは大間違い。まだまだ一軍への道は遠いし、上がったら上がったでそこはまったくの別舞台である。
モジョ・ローリー ×-◯ ブル・デンプシー
(ダイビングヘッドバッド)
タッグを組んでいたもののデンプシーに裏切られたモジョは怒り心頭。普段は追い込み脚質だが、序盤から一気に攻めこむ。
しかしデンプシーは落ち着いて猛攻をしのぐと、トップロープからのヘッドバッド一発でモジョを料理。1分足らずの決着となった。
NXT女子王座戦
シャーロット ◯-× ベイリー
(ナチュラル・セレクション)防衛成功
最低辺から王座戦にまでこぎ着けたベイリーと、ヒールターン以来フレアームーブを増やしている様子のシャーロットの一戦。
久々に見るシャーロットはふてぶてしい所作やラフファイトが様になっていて、技も個性的。首四の字に固めたまま前転する技はオリジナルか。
対するベイリーはあいかわらずコスチュームと入場だけが特徴的で試合が始まるといたって地味。丸め込みに勝機を見出そうとするが、一方的に攻撃を喰らい続ける。終盤にようやく雪崩式ハリケーンラナを浴びせるもダメージが深くカバーに行けない。
回復したシャーロットはスクールボーイでロープに後頭部を叩きつけるえぐい技でペースを取り戻すと、先に両足着地してから上体を浴びせる斬新なムーンサルトと必殺技(前転ネックブリーカー)につなげて快勝。
試合後、サーシャ・バンクスがベイリーを暴行するとそれを止めに入りフェイスターンに含みを持たせたが、ころころ変えるよりはまだヒールのままでいいだろう。
と言ってもNXTにはフェイスの女子が少ないんだよな。
NXT王座フェイタル4WAY戦
◯ エイドリアン・ネヴィル × タイソン・キッド サミ・ゼイン タイラー・ブリーズ
(レッドアロー)防衛成功
フェイスとヒールが半々のため前半戦は二手に分かれて争う展開。途中でタイソンとブリーズが共闘するも、タイソンは隙を突いてブリーズも排除。リングに上がろうとするネヴィルを的確に水際で落とし、ゼインに集中攻撃をかける。5分以上倒れたままのブリーズをリングに押し込んでフォールしてればたぶん勝ててる。
ようやくネヴィルが割り込むと試合は一気にペースアップ。四人が入り乱れる乱戦から、それぞれが決定機を迎えるものの寸前でカットされてしまう。
最後はゼインが串刺しブートでタイソンをKOするも、カウント3直前に場外のネヴィルがレフェリーを引きずり出して決着を阻止。
本来なら反則だが実況が「この試合はノーDQです」と唐突に言い出したため反則なし。WWEではよくあること。
ネヴィルはゼインにスーパーキックを浴びせると、倒れたままのタイソンをレッドアローでしとめ激戦を制した。
やっぱりマンネリ一軍の百倍面白いなNXT。
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