NXT感想 2015年1月~6月



デビュー・入団


01月:チャド・ゲイブル
02月:ソロモン・クロウ ライノ(復帰)
03月:
04月:デイナ・ブルック
05月:KCキャシディ(ペイトン・ロイス) アポロ・クルーズ サモア・ジョー マイク・ラリス(リディック・モス)
06月:エヴァ・マリー(移籍) ジェシー(ビリー・ケイ)



一軍昇格


01月:コナー ビクター
02月:カリスト
03月:エイドリアン・ネヴィル
04月:
05月:ケビン・オーエンズ サミ・ゼイン
06月:



解雇・退団


01月:
02月:
03月:CJパーカー
04月:トニー・ブリッグス リッチー・スティムボード
05月:
06月:



2015/1/1のNXT #257


ルチャ・ドラゴンズ(シン・カラ&カリスト) ◯-× ジェイソン・ジョーダン&タイ・ディリンジャー
(雪崩式サンセットフリップ)

2015年最初のNXT。
誰と対戦しても終盤まではどっちかがつかまり集中攻撃されるファイトスタイルのドラゴンズは、今回もカリストがつかまるいつもの展開。
脱出すると余力十分のシン・カラが躍動。ヘッドシザーズを掛けそこなってるのに相手が吹っ飛ぶ奥義・空気投げまで披露し、最後は突進してきたディリンジャーを体勢を入れ替えてトップロープに座らせると、雪崩式サンセットフリップで叩きつける数週間前に見た流れで勝利した。やっつけ仕事だなシン・カラ。

試合後にはボードビレインズが乱入し、カリストにツープラトンを浴びせ王座奪取をアピールした。


カーメラ ×-◯ ブルーパンツ
(スモールパッケージホールド)

エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディがカーメラを伴いリングに上がると、観客は早くも彼女の登場を期待して名前を叫ぶ。ブルーパンツが3度目の来訪だ。キャサディによるアカペラ入場曲はてっきりその場で歌っていると思っていたが、ちゃんと収録されたものだった。

過去2戦はさっさと終わらせたカーメラだが、今回は余裕たっぷりにブルーパンツを痛めつける。しかしそれに焦れたエンツォがエプロンに上がると、気を取られた隙に丸め込まれまさかの敗北を喫した。
実況の「123キッド対レイザーラモン以来の波乱」は言い過ぎだが笑ったw


バロン・コービン ◯-× CJパーカー
(エンド・オブ・デイズ)

試合前にブル・デンプシーがパーカーを激励したが効果は全くなく、34秒でコービンが勝利を収めた。
さらにコービンは客席のデンプシーを引きずり出すと殴りかかる。しかし対決は次回の特番までおあずけだろう。


・カーティス・アクセルがNXT出場を懇願

一瞬だけプッシュされIC王座に輝くも、ここ一年あまり干され気味のアクセルがウィリアム・リーガルGMに「再生のチャンスをくれ」と低姿勢でNXT出場を懇願した。
リーガル卿は快諾し次週のヒデオ・イタミ戦を決定した。あっ…(察し)。


・シャーロットがインタビューを受ける

NXT女子王者シャーロットがリングでルネ・ヤングのインタビューを受ける。
「NXTの全ディーバを倒してきましたね」と言われると客席からは「ブルーパンツ!」コールが沸き起こり、水を差されたシャーロットも一瞬ブチギレた。本当にNXTの客はノリがいいな。
話がろくに進まないままサーシャ・バンクスとベッキー・リンチが現れ絡みかけたが、すかさずナタリヤが駆けつけるとおとなしく引き下がった。「ブルーパンツ!」コールは面白かったがわざわざリングでやる意味あったのかこれ。


・サミ・ゼインからのビデオレター

NXT王座戴冠祝いに帰省中……ケビン・オーエンズに奇襲され療養中のゼインが、携帯動画で近況を語った。


ヒデオ・イタミ&フィン・ベイラー ◯-× アセンション(コナー&ビクター)
(スピンキック)

特番のリマッチが実現。ヒデオは母国ではジョン・シナやリック・フレアーのような人気者と過剰に持ち上げられ、フィンはボディペイント無しでおとなしめに入場。
まず自陣にビクターをとらえるとフィンとヒデオが打撃主体で代わる代わる痛めつける。どっちがヒールかわからない流れからビクターがアッパーカットで脱出すると、今度は逆にフィンをとらえて暴行。長時間にわたり苦しめられるが急にペレキックと名付けられたオーバーヘッドをコナーに浴びせ、ヒデオと交代。
ヒデオは蹴りと飛び技でアセンションを一掃するが、ビクターの不意打ちのSTOで動きを止められる。ビクターはさらに掟破りのgo 2 sleepを狙うがヒデオは入れ替わって本家go 2 sleepの体勢へ。しかしコナーが「だからCMパンクがうるさいんだって!」とあわてて止めに入りまたも未遂に。
フィンがスリングブレイドからのフットスタンプでコナーを片付けると、ヒデオはトラブル・イン・パラダイスとバズソーキックを2で割ったけど当たり損ないのキックでビクターをしとめた。



2015/1/8のNXT #258


・NXT王座戦が決定

サミ・ゼインがNXT王座戴冠後の初登場。
ベルトは俺のものではなくファンみんなのものだ。俺とみんなはバンドメンバーだと、まずは意識高い演説をぶつ。
そして襲撃したケビン・オーエンズを「いつでも掛かってこい」と挑発すると、そこにエイドリアン・ネヴィルが現れる。
ゼインは「お前には再戦の権利があるはずだ」と言い、ウィリアム・リーガルGMもすぐに来週の再戦を認めた。


ヒデオ・イタミ ◯-× カーティス・アクセル
(スピンキック)

一軍で干されNXTにアピールの場を求めたアクセルがヒデオと対戦。
中盤まではヒデオの足技を回避したアクセルが地味…堅実な技でじわじわ攻める。
ヒデオはフライングクローズラインで反撃に出ると、蹴り技を連発。ボマイェは防がれたもののアクセルの父直伝のパーフェクトプレックスから抜け出すと説得力ゼロのスピンキックで仕留めた。
ヒデオの蹴速では威力も見栄えもなさすぎるし、期待されてるうちにgo 2 sleepを解禁すべきだと思うのだが。


アレクサ・ブリス ×-◯ サーシャ・バンクス
(バンクス・ステートメント)

前回のサーシャ戦で鼻を骨折したらしいアレクサが久々の参戦。
シャーロットとの抗争で一皮むけたサーシャを相手にアレクサは丸め込みで勝負を挑むが、コーナー中段に固定してのWニードロップというエグい技を浴び、さらにバックスタバーからのジャストフェイスロックの連続技を喰らい敗北した。
なおバックスタバーはクロスアーム式をデフォルトにした模様。


タイラー・ブリーズ ◯-× チャド・ゲイブル
(ビューティーショット)

休暇で世界旅行をしていたブリーズはドミニカを居住地に定めたらしく出身地が変更されている。毎週変えるつもりだろうか。
これがデビュー戦のゲイブルはレスリングの五輪代表で、ブリーズ相手でもやられ役ではなく、華麗な一本背負いやロープを利用して逆さ吊りになりながらの腕ひしぎ逆十字も披露。
ブリーズは左腕を痛めたが隙をついて必殺技を浴びせ、逆転勝利を挙げた。

試合後、いつものようにスマホで自分撮りをしていると、後方から何者かがそれを覗いていた。ブリーズの次の抗争相手だろう。


NXTタッグ王座戦
ルチャ・ドラゴンズ(シン・カラ&カリスト) ◯-× ボードビレインズ(エイダン・イングリッシュ&サイモン・ゴッチ)
(シン・カラが抱え上げる→カリストのコークスクリュー)防衛成功

ヒデオ&フィン・ベイラー組の台頭によりそろそろベルトをヒール組に譲りそうなドラゴンズは例によってシン・カラがつかまりかけるが、うまくイングリッシュを場外に引きずり出すとカリストとともにトペを敢行。珍しく先手を取った。
逆転されがちなCM中にも優勢を保つが、CMが明けると早速カリストがつかまる。連携で勝るビレインズはこまめにタッチを繰り返し、倒してはすかさずカバーしカリストの体力を奪いにかかる。
だがカリストはヘッドシザーズで回転しながらシン・カラに交代。シン・カラは二週続けて雪崩式ビクトリーロールで勝負を決めようとするがゴッチが危ういところでカット。
ゴッチはエプロンのカリストに襲いかかるがロープを下げられ落下。シン・カラはすかさずイングリッシュをスクールボーイの体勢から怪力で抱え上げると、そこにカリストがトップロープからコークスクリュー式のクローズラインかクロスチョップかクロスボディかよくわからない技でとにかく飛び乗り、フォールを奪った。



2015/1/14のNXT #259


フィン・ベイラー ◯-× タイソン・キッド
(ダイビングフットスタンプ)

この回よりアメリカでの配信が火曜から水曜に変更されたため、今回は特番なみのカードが揃えられた。

ゴングと同時にドロップキックを浴びせたフィンはそのままトップロープからのフットスタンプで秒殺決着を狙うが、さすがに回避される。
シューズに愛猫3匹のイラストを並べたヒールらしからぬタイソンは、フィンを場外の防護壁に叩きつけ、のびのびと反則攻撃を展開。フィンはオーバーヘッドを皮切りにスリングブレイドやノータッチトペで反撃するが、タイソンは延髄斬りの足をつかむとロープを悪用したドラゴンスクリューでフィンの足を痛めつける。
しかしスワンダイブ・エルボードロップとシャープシューターの新旧必殺技を返されると、リバース・ブラディサンデーからフットスタンプを喰らいフォール負けを喫した。


バロン・コービン ◯-× ブル・デンプシー
(エンド・オブ・デイズ)

無敗で秒殺勝利を続けている両雄がついに激突。
まずは打撃戦でコービンが優勢となり、デンプシーが場外へ逃げる。追われて無理やりリングに入れられると、デンプシーはすかさず蹴りを浴びせて反撃へ。体当たりでなぎ倒すと「無敗と言ってもジョバー役時代にお前何回も負けてるじゃねえか」とダイビングヘッドバッドを狙うが、コービンは「WWEではよくあること」と回避し、エンド・オブ・デイズで勝負を決めた。
秒殺とはいかなかったが2分足らずの決着。まだ抗争は続くか。


ナタリヤ&シャーロット ×-◯ サーシャ・バンクス&ベッキー・リンチ
(ターミヌース→タイツつかみフォール)

まずはナタリヤとベッキーが関節の取り合いを展開。次第にエスカレートしてつかみ合いになり、隙をついたナタリヤ組がツープラトンでベッキーを攻撃。たまらずベッキーはリングを転がって交代すると、サーシャはうまくナタリヤにカウンターを合わせて優勢に立つ。ペースが落ち着く間もなくナタリヤも自陣に逃げ、出てきたシャーロットは余裕しゃくしゃくでサーシャを攻めるが、突進をかわされロープに衝突すると、ターミヌースを被弾しついでにタイツもつかまれあっさりフォールを奪われた。


NXT王座戦
サミ・ゼイン ◯-× エイドリアン・ネヴィル
(ヘルーバキック)防衛成功

入場からしてゼインはベルトを扱い慣れしすぎている。
クリス・ジェリコやレイ・ミステリオが欠場中の今、この二人より確実に上手いのが一軍にも数人しかおらず、この二人ほど手が合う対戦となるとさらに少ない。つまりこの一戦は現在のWWEでも最高峰のものとなるだろう。
ここ数ヶ月で5回目くらいの対決となるが、これまでの試合を踏まえてカウンターの応酬が繰り返され、まったく飽きさせないのがさすが。
最後はヘルーバキックをかわしたネヴィルが後方回転エビ固めでカウント2.9まで追い詰めるも、すぐさま起き上がったゼインがコーナー直下エクスプロイダーからヘルーバキックのフルコースを喰らわせ王座防衛を果たした。

試合後、ケビン・オーエンズがまたもゼインを襲撃した。これが一軍なら試合中にオーエンズが乱入して来てうやむやに終わるところだが、このあたりNXTのほうが気が利いている。



2015/1/21のNXT #260


・2月11日特番決定

ウィリアム・リーガルGMから2月11日にNXT TAKEOVERの開催と、それに向けてNXT王座挑戦権を賭けたトーナメントを行うことと、今回の女子王座戦が発表された。


サミ・ゼイン --- タイ・ディリンジャー
(ゴング前にゼインが襲いかかる→試合不成立)

先週ケビン・オーエンズに2度目の襲撃をされたゼインに試合をする気はなく、ゴング前に飛びかかるとディリンジャーを場外へ放り出し、オーエンズを呼び出した。
そしてゼインはなだめに現れたリーガル卿をなかば脅し、特番でのオーエンズとのノンタイトル戦の約束を取り付けた。


NXT王座#1トーナメント一回戦
フィン・ベイラー ◯-× カーティス・アクセル
(ダイビングフットスタンプ)

トーナメントの決勝は特番で行われるのだろう。エイドリアン・ネヴィルとフィンあたりが残り、優勝者とオーエンズを交えた三つ巴戦になるか。
試合はロープに逃げてのせこい前蹴りでペースをつかんだアクセルが中盤にかけて支配するが、何がしたいのかよくわからなかった飛び技を自爆すると、フィンのペレキック→スリングブレイド→ドロップキックから必殺技を流れるように被弾しあっさり決着した。


NXT女子王座戦
シャーロット ◯-× サーシャ・バンクス
(ベッキーの乱入により反則)防衛成功

NXT名物となった感もある早くも3度目の王座戦。
つかみ合いから二人揃って場外に落下し、どちらかというと悪い落ち方をしたシャーロットのほうが平然と立ち上がる。
そこにサーシャのセコンドのベッキー・リンチが背後から襲いかかるが、シャーロットは冷静にかわして排除。王座戦をフイにされかけたサーシャは友達を選んだほうがいい。

しかしリングに上って仕切り直したのもつかの間、ベッキーが乱入し反則裁定が下った。
サーシャはなぜかベッキーに怒る素振りもなくシャーロットを二人がかりで痛めつけるが、そこにベイリーが駆けつける。
ヒールターンしそう感をプンプンさせるベイリーは周囲の期待通りシャーロットを襲い、リーガル卿は次回特番で4人による女子王座戦を決定した。


ボードビレインズ(エイダン・イングリッシュ&サイモン・ゴッチ) ×-◯ ウェズリー・ブレイク&バディ・マーフィー
(リング下からマーフィーがキック)

まずはビレインズがマーフィーを自陣にとらえ巧みなタッチワークで優勢に。
マーフィーは本日2回目のツープラトンをかわすと、背後から突き飛ばすという斬新な攻撃でゴッチを転ばせブレイクに交代。パワースラムはゴッチにカットされるが、レフェリーがゴッチをコーナーに戻している隙にマーフィーがリング下からせこいキックをイングリッシュに浴びせ、待望の初勝利を挙げた。


NXT王座#1トーナメント一回戦
ヒデオ・イタミ ◯-× タイラー・ブリーズ
(ドロップキック)

今回もドミニカ在住と紹介されたブリーズは、入場時から正体不明の何者かに監視されておりいかにも負けそうな空気が漂う。
ヒデオは当たれば即決着のハイキックを連発しブリーズを牽制。足技で先手を取りかけるが、ブリーズはタイツをつかんでコーナーにぶつけペースを握った。
日本のレスリングとの違いを聞かれた解説のジェイソン・アルバート(ジャイアント・バーナード)が「リングの大きさとスタイルが違う」と脱力の答えを返すなか、ブリーズは悠々とスリーパーでヒデオを絞め上げる。
ヒデオはわずかな隙をつき反撃に乗り出すがブリーズのスーパーモデルキックを被弾。意識が飛ぶものの罵倒されながら殴られると正気を取り戻し、ブサイクへの顔面潰しからドロップキックの連発でたたみ掛け一気に勝負を決めた。

これまでのヒデオの試合の中で一番良かったが、対戦相手のブリーズによる所が大きいし、いいかげん必殺技を一つに決めたほうが良い。
次回はフィン・ベイラーとの相棒対決らしいが、go 2 sleepでも解禁しない限り勝利の目はないだろうな…。



2015/1/28のNXT #261


NXTタッグ王座戦
ルチャ・ドラゴンズ(シン・カラ&カリスト) ×-◯ ウェズリー・ブレイク&バディ・マーフィー
(ブラインドタッチ→ロールアップ)王座奪取

いつもながら初勝利を挙げただけで挑戦できるWWEのベルトの価値に草生える。
しかし現王者のカリストもデビュー二戦目でタッグ王座戦にこぎ着けており、文句は言えないだろう。

まずはシン・カラがつかまるも、例のスクールボーイの体勢から豪快に投げっぱなすルチャの秘技で脱出。交代したカリストは空中技の連打からサンセットボムでマーフィーを叩きつけるも、ブレイクがギリギリでカット。
シン・カラはブレイクを場外に落とすが追撃に失敗してダウン。カリストは必殺のサリダ・デル・ソルでマーフィーをしとめるが、直前にブレイクがブラインドタッチしており、すかさず背後から丸め込んで3カウントを奪ってしまった。
まだチーム名も必殺技も決まってないブレイク組のまさかのタイトル奪取に客席は沸き返った。


NXT王座#1トーナメント一回戦
エイドリアン・ネヴィル ◯-× タイソン・キッド
(レッドアロー)

タイソンの入場中に画面が乱れ「ソロモン」の名が一瞬映った。ハウスショーには出ていたがTVマッチには未登場のソロモン・クロウ(サミ・キャラハン)がいよいよデビューするようだ。

ネヴィルとタイソンへの歓声が交互に飛び交うなか、まずはネヴィルが空中技で先手を取るが、場外に逃れたタイソンはリングに戻らず10カウントを取られないようにしながら間合いを測る。
焦れたネヴィルが追撃すると隙をついてヘッドシザーズで鉄階段へ叩きつけ形勢逆転した。
ネヴィルはノータッチトペと足技で反撃を試みるが、頭痛に苦しみたたみ掛けられない。
互いに大技を返されあって事態は膠着しかけたが、ネヴィルはタイソンの突進をかわしコーナーへ衝突させると、好敵手サミ・ゼインのお株を奪うような串刺しハイキックを喰らわせ、すかさずレッドアローを決めて勝利した。


シャーロット&ベイリー △-△ サーシャ・バンクス&ベッキー・リンチ
(乱闘によりノーコンテスト)

ベイリーは先週シャーロットを襲ったことを忘れたようにいつものフェイスっぷりで入場。
シャーロットも細かいことは気にせず普通に連携して戦うが、終盤にサーシャがターミヌースを浴びせてシャーロットをカバーすると、カットに入ったベイリーのパンチがシャーロットに誤爆。
この日のベイリーは全般的に雑でぜんぜん誤爆したように見えなかったがとにかく誤爆し、シャーロットと殴り合いに発展。それに乗じてサーシャ組が襲いかかると収拾がつかなくなり試合はノーコンテストとなった。


NXT王座#1トーナメント一回戦
バロン・コービン ◯-× ブル・デンプシー
(エンド・オブ・デイズ)

無敗対決に続き早くも二戦目。グレート・カリに勝るとも劣らない技の引き出しの少なさを見せつけ、コービンがデンプシーを軽くひねった。無敗対決の前はあんなに煽ったのにこれでいいのか。


・サミ・ゼイン VS ケビン・オーエンズの調印式

冷静に考えるとノンタイトル戦なのになぜ調印が必要なのか意味がわからないが、そんなことを気にしていたらWWEは観られない。
ウィリアム・リーガルGMが仲介を務め、まずはゼインがサインし「12年間の関係はこれで終わりだ」とオーエンズに訣別を宣言した。
だがオーエンズは今になって「王座戦に変えろ」とゴネだし、ゼインもそれを承諾。先週は「実績のないオーエンズ相手には認めん」と言っていたリーガル卿もすんなり変更を認め、NXT王座戦が決定した。
ゴネ得であっさり賭けられてしまうベルトの価値を気にしていたらWWEは観(以下略。



2015/2/4のNXT #262


エマ ×-○ カーメラ
(変型首四の字固め)

エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディを伴い現れたカーメラが「ブルーパンツを出せ」チャントに「彼女は掃除道具入れに戻った」とあまり上手くない返しをし、前回よりも腹筋が締まったエマを迎え撃つ。
もう1年あまり一軍にいるのに上達の跡がうかがえないエマはディル・エマでカーメラを痛めつけるが、挑発した隙をつかれカニ挟みで倒されるとすかさず首四の字で固められタップした。


NXT王座#1トーナメント準決勝
エイドリアン・ネヴィル ◯-× バロン・コービン
(ブル・デンプシーの介入→レッドアロー)

体格で勝るコービンにネヴィルは蹴りとスピードで対抗するが、クローズライン一発で倒され場外へ転落。
秒殺決着が持ち味のコービンは勝負を急がず単純な打撃や、正座してから落とす礼儀正しいファルコンアローで圧倒。
ネヴィルはスワンダイブ式のドロップキックでコービンを場外へ落としプランチャで追撃するが、あっさり受け止められ場外フェンスへ叩きつけられる。だがそこへブル・デンプシーが乱入しレフェリーの目を盗んでコービンをコーナーポストにぶつけた。
コービンはカウント9でどうにかリングへ戻るが、隙を逃さずネヴィルが頭部へのドロップキックからのレッドアローで勝利を奪った。


ベイリー ◯-× ベッキー・リンチ
(ベリー・トゥ・ベイリー)

シャーロットを2週続けて殴ったけどフェイスのままなベイリーと、見るたびにリタ感を増しているベッキーが特番を前に対戦。
解説のコリー・グレイヴスに「彼女のヘッドバンギングは下手だ」「中途半端な音楽ファンだ」と罵られながらもベッキーはまだサポーターを着けているベイリーの左膝を狙い撃つ。
ベイリーはドラゴンスクリューを浴びて万事休すかと思いきや、興奮状態に陥ると逆にベッキーの左膝に集中攻撃。
ハーフボストンクラブからベッキーはほうほうの体で場外に逃げるが、遅れて応援に駆けつけたサーシャ・バンクスが、まだ息の上がっている彼女をリングへ放り込み、すかさずベイリーが必殺技で仕留めた。
今回から「ベリー・トゥ・ベイリー」と名付けられたが、すごく安易なダジャレだけどナイスネーミングだ。

試合後にはベッキーとサーシャが口論し、忘れちゃ困るとシャーロットも現れ3人をにらみつけた。


NXT王座#1トーナメント準決勝
ヒデオ・イタミ ×-○ フィン・ベイラー
(ダイビングフットスタンプ)

そういえばまだ無敗の相棒同士の一戦。実況席にはゲスト解説でネヴィルが入った。
フィンは入場曲にあわせてランディ・オートンを丸パクリしたポーズを披露。これはまずい。
序盤は目まぐるしく関節を取り合い早くも客席から「RAWよりすげえ」チャントが飛ぶ。マンネリRAWより面白いのは同意。
これまであまり適応しているとは言えないヒデオだが、相手がフィンなら明らかに動きが違う。GTSへのカウンターのリバースブラディサンデーへのカウンターのブサイクへの顔面潰しへのカウンターのペレキックが決まると、ヒデオには初の「名勝負」チャントが浴びせられた。
平均試合時間が5分を下回るだろうWWEでは珍しいCMを2回挟んだ長丁場の末に、ヒデオがキックの連打から勝機をつかみかけるが、フィンはスリングブレイドからジョン・ウーと呼びたくなる強烈なドロップキックでヒデオをコーナーへ叩きつけ、フットスタンプを深々と突き刺し勝利を決めた。
ジョン・ウーは繰り返しリプレイされ、あまりの衝撃に多くの観客が驚いていた。
ヒデオのみならずフィンにとってもここまででベストバウトだろう。やはりフィンは華があるしこの勢いのままネヴィルに勝っても不思議はない。

なお番組の最後に特番の放送は無い旨のテロップが流れた。ヒデオが決勝に行っていれば……。



2015/2/11のNXT TAKEOVER:Rival #264


日本放送が無かったので結果だけ。
なお#263はこの特番の予告番組のため省略。日本で話数が時々ズレるのはその予告番組を放送しないからなのだろう。


ヒデオ・イタミ ◯-× タイラー・ブリーズ


ノーDQ戦
バロン・コービン ◯-× ブル・デンプシー
(エンド・オブ・デイズ)


NXTタッグ王座戦
ウェズリー・ブレイク&バディ・マーフィー ◯-× ルチャ・ドラゴンズ(シン・カラ&カリスト)
防衛成功


NXT王座#1トーナメント決勝
エイドリアン・ネヴィル ×-○ フィン・ベイラー
(ダイビングフットスタンプ)


NXT女子王座4WAY戦
◯ サーシャ・バンクス シャーロット ベイリー ベッキー・リンチ
王座奪取


NXT王座グルッジ戦
サミ・ゼイン ×-○ ケビン・オーエンズ
(レフェリーストップ)王座奪取



2015/2/18のNXT #265 ライノが見られるのはNXTだけ!


・新NXT王者ケビン・オーエンズが演説

番組冒頭でGMのウィリアム・リーガル卿が、新王者になったからといってオーエンズの好きにはさせないと釘を刺し、エイドリアン・ネヴィルとの試合を命じた。腕組みして苦みばしった表情が素敵すぎる。
NXTデビューからわずか3戦で王座を奪ったオーエンズだが、就任演説に現れると特番の試合が好勝負だったのかブーイング一色ではなく歓声もかなり飛んでいた。
挑戦者に決まったフィン・ベイラーにさっさと対戦日を決めろと言い放ち、自分もさっさとリングを去っていった。


ライノ ◯-× エリアス・サムソン
(ゴア)

NXT限定でライノが電撃復帰! プオタだらけの会場は熱狂の渦に包まれた。
ライノはオリジナルECW最後の世界王者で、WWEでは外様のため大成しなかったがTNA(アメリカ第二位の団体)でも世界王座を獲得した強豪。
大男揃いのWWEでは小柄に見えるが、岩のように頑強な体躯で圧倒する一目瞭然のパワータイプ。彼の放つ必殺のスピアー(タックル)は唯一「ゴア」と呼ばれる。
この試合でもサムソンでは相手にもならない。見るからに痛いゴアを突き刺し秒殺で復帰戦を飾った。

当面はNXT限定の登場となるそうだが、どうにかしてポール・ヘイマンをゲストに招き「ゴアーッ!ゴアーッ!」の絶叫を聞きたいものだ。


エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ ◯-× ボードビレインズ(エイダン・イングリッシュ&サイモン・ゴッチ)
(キャサディのビッグブート)

解説に「美容学校で実験台になってきたのか?」とからかわれるほど個性的すぎるヒゲを蓄えてきたエンツォがまずは捕まる。
しかしイングリッシュの隙をついて交代するとキャサディがあっという間にビレインズの二人を料理し、タッチからカウント5を数えられる前にビッグブートでイングリッシュを片付け、エンツォに3カウントを奪わせた。

試合後にはタッグ王者のウェズリー・ブレイク&バディ・マーフィーが、エンツォ組に同伴していたカーメラに粉をかけた。
エンツォ組と抗争するにあたりヒールターンするのだろうか。


・ソロモン・クロウが登場

特番に登場できなかったCJパーカーが「NXTを終わらせてやる」とリングを不法占拠。
しかし1分足らずでソロモン・クロウが現れ、パーカーを排除した。


サーシャ・バンクス ◯-× ブルーパンツ
(バンク・ステートメント)

特番でシャーロットからフォール勝ちでNXT女子王座を奪ったサーシャが人気沸騰中のブルーパンツを迎え撃つ。
ブルーパンツは出身地が清掃道具入れなのかw
余裕のサーシャはロープを下げて「見逃してやるから帰れ」と挑発するが、ブルーパンツは乱暴に場外へ蹴り落とし、さらに丸め込みで金星を狙う。
しかし激怒したサーシャはロープ中段に固定してのニードロップを投下。3カウント前に無理やり立たせると、さらにバックスタバーからのバンク・ステートメントで締め上げ制裁を加えた。


エイドリアン・ネヴィル ×-◯ ケビン・オーエンズ
(ポップアップ・パワーボム)

ネヴィルは好敵手のサミ・ゼインはもちろん、自身も暴行したオーエンズに怒り心頭。オーエンズがリングを下りて間合いを取ろうとするも、追撃して強引にリングに上げた。
しかしガットバスターからセントーンを浴びて劣勢に。長時間にわたり一方的に攻められるが、二度目のガットバスターをDDTで切り返しようやく反撃体勢へ。多彩な蹴り技とエプロンから場外への450スプラッシュ、滞空時間の長いジャーマンスープレックスに頭から突き刺すリバース・フランケンシュタイナーと今度はネヴィルが一方的に攻めまくる。
だがオーエンズはレッドアローを寸前で回避するとすかさずパワーボムでネヴィルを仕留めた。

オーエンズは体格に似合わない身軽さはもちろんのこと受け身が非常に上手い。伊達にたった3戦目でベルトを預けられてはいないところを見せつけた。



2015/2/25のNXT #266 ケンドリックを見られるのもNXTだけ!


ヒデオ・イタミ ◯-× ブル・デンプシー
(ドロップキック)

フィン・ベイラーに喰らったジョン・ウーがオープニング映像にも追加されたヒデオが落ち目のデンプシーを迎え撃つ。
倍近い体重のデンプシーに序盤から圧倒されるが、ブサイクへの顔面潰しからのドロップキック連発であっさり逆転勝ちした。

しかしエントランスで勝ち誇っていると特番で下したタイラー・ブリーズに急襲される。
スーパーモデルキックで倒されるが、ブリーズが自撮り棒で撮影にいそしんでいる間に蘇生し、すぐさま報復した。


ルチャ・ドラゴンズ(シン・カラ&カリスト) ◯-× タイ・ディリンジャー&ジェイソン・ジョーダン
(サリダ・デル・ソル→シン・カラのセントーンボム)

ディリンジャー組の入場中に先週デビューしたソロモン・クロウの映像が流れ、ゴング前から消化試合の雰囲気。
珍しくドラゴンズが優勢でディリンジャーを長時間にわたり攻撃。どうにか脱出して交代しようとするも、ジョーダンは試合中に一度タッチを拒否されたのに気を悪くしたか、試合放棄して去ってしまう。
残されたディリンジャーはツープラトンを浴びて敗北した。
組むだけ組ませて初戦以来ずっと未勝利のディリンジャー組にようやく動きがあった。


バロン・コービン ◯-× タイ・ディリンジャー
(エンド・オブ・デイズ)

ディリンジャーはリングに残りジョーダンが説明するまで動かないと訴えるが、そこにコービンが登場。
最初から予定されていたように普通にゴングが鳴らされ、秒殺で連敗した。


ベイリー ×-◯ ベッキー・リンチ
((白目式)腕固め)

テンションの高い両名はほとんど動きを止めずに激しい応酬を繰り広げる。
終盤、ベイリーがビーストモードを発動し猛攻を仕掛けるが、左腕を痛めたのをベッキーは見逃さず、脇固めから永田裕志の白目式腕固めへ白目を剥かずに移行しタップを奪った。


フィン・ベイラー ◯-× ブライアン・ケンドリック
(クー・デ・グラ)

先週のライノに続き、二度の解雇を経てケンドリックが復帰!
ZERO1など日本でも活躍したケンドリックは特にこれといった抗争相手がいないおかげで1年以上もWWEタッグ王座を保持した記録を持つ強豪。当面はNXTだけの参戦となるようだ。

ゲスト解説でNXT王者のケビン・オーエンズが参加し、挑戦権を持つフィンを偵察。しかし実況陣の発言に気を悪くしさっさと帰ってしまう。
せっかく復帰したケンドリックもいまいち精彩を欠き、終盤のコーナーからの飛びつきDDT→ミサイルキック→タイガースープレックスも返され、必殺のスライスブレッドNo.2(不知火)も回避されるとスリングブレイド→ジョン・ウー→ダイビングフットスタンプを浴び完敗した。
フットスタンプには「とどめの一撃」を意味するクー・デ・グラという名前が付けられた。

試合後、オーエンズが再度現れ解説のアレックス・ライリーを襲撃。おっ、ライリーも復帰するのか。



2015/3/4のNXT #267 再起不能だったリーガル卿


・アレックス・ライリーがケビン・オーエンズ戦を直訴

前回、オーエンズに襲われたライリーがGMのウィリアム・リーガル卿に対戦を直訴。
リーガル卿は「解説のごたごたから試合を行い再起不能になった」と衝撃の告白をし、解説か現役復帰か二つに一つを選べと迫り、ライリーは即答できずに去っていった。
リーガル卿がまさか再起不能設定だったとはw


アダム・ローズ ×-◯ タイラー・ブリーズ
(ビューティーショット)

NXT出身のローズが久々に凱旋を果たした。ヒールターンしそうでしなかったり、取り巻きの着ぐるみと抗争しそうでしなかったりと台本の犠牲になり続けているが再起を図れるか。
なんならローズよりよっぽどローズバドズ(ローズの取り巻き連中)がよく似合うブリーズは、ローズに対抗意識を燃やしアピール合戦に。
マンハッタンドロップの打ち合いなどコミカルな展開の末に必殺技一発でブリーズが逆転勝ちした。


ブレイク&マーフィー ◯-× アンジェロ・ドーキンス&ソーヤー・フルトン
(フロッグスプラッシュ)

NXTタッグ王者組はテロップではまだフルネームで紹介されていたがリングネームから名字を略した模様。
アマレス歴のあるドーキンス組はハウスショーではチームを結成し活躍しているものの、ここでは特に言及されず。見せ場はいくつかあったがマーフィーが動きを止めると、ランニング式のブレーンバスターで叩きつけ、そこにブレイクがフロッグスプラッシュを浴びせ勝利した。


・エマがベイリーに絡む

NXT出身のエマが「ダンスもシャボン玉も飽きた」「結局はNXTに出戻り」と自虐ネタでベイリーをドン引きさせた。
そりゃ一軍昇格が時期尚早すぎたのは確かだがお前の場合は万びry


・獣人ライノのPV

NXT限定で復帰したライノの名場面集が流される。ポール・ヘイマンの「ゴアーッ! ゴアーッ!」やゴアを喰らったロック様のシューティングスタープレス受け身などなど懐かしいシーンが目白押し。
一戦限りの契約という噂も流れているがここまでの扱いしといてそれはないだろ。


バロン・コービン ◯-× トニー・ブリッグス
(エンド・オブ・デイズ)

コービンが無駄にドーキンス組に似た衣装のブリッグスを秒殺した。

試合後、オーエンズが実況席のライリーにまたも絡む。
ペットボトルの水を掛けられるとさすがにライリーは激高してつかみかかろうとしたが、解説のジェイソン・アルバートに止められる。
だがCM後、リーガル卿に現役復帰と、そこに居合わせたCJパーカーとの対戦を表明した。


ソロモン・クロウ ◯-× ブル・デンプシー
(ロープ利用ヘッドバッド)

西口プロレスのラブセクシー・ローズに似ているソロモン・クロウがついにデビュー。
だが体格で圧倒するデンプシーに大苦戦。序盤からいいところなく攻められ、ボディスプラッシュからのダイビングヘッドバッドをどうにかかわすと、いまいちクリーンヒットしていない技を連続で浴びせて勝利した。
ニーなのかハイキックなのか、エルボーなのかフォーアームなのか、スプラッシュなのかヘッドバッドなのか3連続で何の技なのかはっきりしなかった。


NXT女子王座戦
サーシャ・バンクス ◯-× シャーロット
(ロープ悪用フォール)防衛成功

もはやNXT名物の一戦。ベルトを失い笑顔の消えたシャーロットは気合十分。
サーシャは勢いを恐れてレフェリーを盾に逃げまわり、ついにはベルトを持ち逃げしようとするがシャーロットに無理やりリングに戻される。
序盤戦でフィギュアー・フォー・レッグロックに固められピンチに陥るが、CMが明けると一転してサーシャの攻勢に。ヘッドシザーズからバンク・ステートメントにつなげ、ローリングセントーンも剣山で返し、ロープと鉄柱を巧みに利用してシャーロットの背中を痛めつける。
さらにバックスタバーからの極楽固め、バックスタバーからのバンク・ステートメントと絞め上げるがシャーロットはタップを拒否。
怪力とスピアーで反撃し、鉄柱に足を巻きつけてのフィギュアー・フォーで勝機を得るが、雪崩式のナチュラル・セレクションを回避されると、ロープを悪用したフォールで敗北を喫した。

やはりWWE全体の女子の中でこの二人が一番、手が合っている。



2015/3/11のNXT #268 アレックス・ライリー復帰


エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ ◯-× ルチャ・ドラゴンズ(シン・カラ&カリスト)
(イーストリバー・クロッシング→エンツォのスプラッシュ)

どちらもフェイスだが観客はエンツォ組を支持。ドラゴンズはいまだに必殺技すらわからないエンツォに狙いを定め集中攻撃。
場外に落ちたエンツォをキャサディが助けに行ったところへ二人同時にトペを浴びせるが、キャサディがエンツォを突き飛ばして犠牲になる。
シン・カラはスクールボーイの体勢から投げっぱなすルチャの奥義でエンツォを叩きつけるが、そこにキャサディが駆けつけてブートで一蹴。トップロープに上がっていたカリストがシン・カラにぶつかり転落すると、キャサディはエンツォを自陣に引きずって交代。
さらにイーストリバー・クロッシング(スイングサイドスラム)でカリストをしとめ、エンツォのスプラッシュをボディスラムの要領で手助けし、チームを勝利に導いた。


アレクサ・ブリス ◯-× カーメラ
(スパークル・スプラッシュ)

NXT女子王者サーシャ・バンクスとの対戦で鼻を折ったアレクサの復帰戦。
アレクサが空中技で先制するが、カーメラはレッグシザーズでターンバックルに治りたての鼻をぶつけ形勢逆転。
ふてぶてしい態度でラフファイトを展開するが、アレクサはミドルキックをつかむと反撃へ。トップロープから180度横へ旋回するスプラッシュで久々に勝利を上げた。


アレックス・ライリー ◯-× CJパーカー
(飛びつきネックブリーカー)

NXTの解説を務め2年近くTVマッチから遠ざかっていたライリーが復帰。元世界王者のミズとも抗争していた新鋭が再起できるか。
試合勘の欠如からか長い間パーカーのペースで進められるも、ショルダースルーから反撃に転じるとジョン・モリソンの退団以来、使い手のいないムーンライト・ドライヴ(前転ネックブリーカー)からトップロープに上がり、飛びつきネックブリーカーで復帰戦を飾った。

試合後にはNXT王者のケビン・オーエンズが現れ、解説をやめたなら今度はレスラー人生も終わらせてやると挑発した。


ヒデオ・イタミ ×-◯ タイラー・ブリーズ
(ビューティーショット)

世界中の誰よりも自撮り棒を活かしているブリーズは連敗中のヒデオを相手に慎重に攻める。
一進一退の攻防からブリーズの鉄柱攻撃を逆利用しヒデオが攻勢へ。ブレーンバスターの体勢から前のロープ上へ落とすと、トップロープからニードロップを投下。
観客の「GTS!」チャントはいつものように華麗にスルーし、ブサイクへの顔面潰し→ドロップキックの必勝パターンに行くが回避されコーナーに自爆すると、すかさずビューティーショットを叩きこまれ敗北を喫した。



2015/3/18のNXT #269 なんのために復帰したライリー


今回はアーノルド・シュワルツェネッガー主催のスポーツイベント会場からの放送。

カリスト ×-◯ タイラー・ブリーズ
(ビューティーショット)

カリストのシングル戦はTVマッチではまだ2試合目。その時に敗れたブリーズを多彩な飛び技と足技で攻めるが、的確なカウンターを合わせられペースをつかめない。
450スプラッシュもロープブレイクで逃げられると、SDSを必殺技に切り返され連敗を喫した。


コリン・キャサディ ×-◯ ウェズリー・ブレイク
(マーフィーの介入→スクールボーイ)

キャサディの相棒エンツォ・アモーレがタッグ王者に宣戦布告し、まずはシングルで前哨戦。
序盤から圧倒的な体格差でビッグ・キャスが優勢。しかしバディ・マーフィーがエプロンに上がって注意を引きつけると、犠牲になった隙にブレイクが背後から丸め込んで勝利をかすめ取った。

いざこざの間に落下したカーメラが膝を軽くすりむ…足首を負傷し因縁がさらに深まった。


・デイナ・ブルック近日登場

新人DIVAのブルックが紹介される。ボディビル出身ながら身軽にリングを飛び回っていた。


アレクサ・ブリス ◯-× サーシャ・バンクス
(カウントアウト)

地元オハイオ出身のアレクサが鼻を折られた因縁の相手であるサーシャに挑んだ。
サーシャ人気からあまり地形効果を得られないアレクサは苦戦を強いられるが、中盤に勢いに乗ると猛反撃。リング下に逃れたサーシャを追うと、うまく体を入れ替えてコーナーに叩きつけ、その間にリングへ戻りカウントアウトながら勝利を上げた。

試合後、アレクサが勝ち誇っているとサーシャが文句をつけ、次週の王座戦が決定した。
地元出身なのに勝ったらブーイングを浴びていたアレクサに勝機は無さそう。


アレックス・ライリー ×-◯ ケビン・オーエンズ
(ポップアップ・パワーボム)

まだ体のなまっているライリーはいいところなく攻められ通し。どれだけヒールに振る舞っても「Mr.レスリング」チャントまで飛ぶオーエンズの会場人気は抜群で、罵倒を交えながら軽快に攻撃を続ける。
ライリーの反撃は数えるほどで、場外で痛めつけるとパワーボムで悠々ととどめを刺した。

試合後も暴行しようとすると、フィン・ベイラーが駆けつけジョン・ウーを浴びせ王座奪取をアピールした。



2015/3/25のNXT #270 オーエンズ VS フィン


NXT女子王座戦
サーシャ・バンクス ◯-× アレクサ・ブリス
(バンク・ステートメント)防衛成功

前回サーシャを破ったアレクサが早くも王座戦にこぎ着ける。
アレクサは序盤から丸め込みで番狂わせを狙うが、サーシャが狙いすました腹蹴りで動きを止め、得意技を次々と決める。
アレクサも後半に盛り返し連続で技を浴びせ、歓声を引き寄せたものの、トップロープでもたつく間に一本背負いで投げ落とされ、すかさず必殺技で固められ敗北を喫した。


・エマがベイリーにビンタ

やさぐれたエマが「ファンなんか無視しろ」とベイリーに忠告。反論したベイリーを平手打ちし去っていった。
実力も人気も不足しているエマをヒールターンさせるのは好判断だ。


・ヒデオ・イタミとタイラー・ブリーズが口論

ブリーズに初めて敗れたヒデオが次週に三本勝負を持ちかけた。
アメリカにウン年いたヨシ・タツより1年いないヒデオのほうが英語が達者に聞こえるのはなぜだろう。


NXT王座戦
ケビン・オーエンズ ◯-× フィン・ベイラー
(ポップアップ・パワーボム)防衛成功

いまだ無敗の両雄が王座戦で激突。
フィンがスピードを利してペースを握りかけるが、オーエンズが要所要所で細かい反則を織り交ぜた反撃を喰らわせ優勢に。
フィンは場外でのパワーボムはショルダースルーで切り返したが、それで流れは変えられず執拗にチンロックで固められ体力を一方的に削られる。太い腕で締め付ける見るからにきつそうなチンロックについに歓声も飛び始めた。
どうにかオーエンズを場外に落としたフィンは追撃の飛び技も浴びせ、必殺のフットスタンプも決めたもののダメージ不足であえなく返される。
さらにペレキック→スリングブレイド→クローズライン→リバース・ブラディサンデーとたたみ掛けるがジョン・ウーをかわされコーナーに自爆。痛めた左膝を集中攻撃され万事休したかと思われたが、パワーボムを崩すと再びフットスタンプを突き刺す。
起死回生のスーパープレックスは逆に雪崩式のツイスターで返されるも、キャノンボール(コーナーへの串刺しセントーン)を自爆させ、ジョン・ウーからついにクー・デ・グラを叩き込んだが膝のダメージからフォールに行けず、回復したオーエンズの必殺技を浴びて惜敗した。

双方ともに株を上げた名勝負だった。



2015/4/1のNXT #271 ゼインとライノが宣戦布告


・サミ・ゼインが決意表明

ゼインが久々に来場し、観客に乗せられNXT王座の奪回と、何よりケビン・オーエンズのケツをしばくと決意表明した。


ライノ ◯-× ヘスース・デ・レオン
(ゴア)

ゴングと同時に突進したライノがゴアを炸裂させ1分足らずで勝利した。
試合後、ゼイン、オーエンズ、フィン・ベイラーの名を上げ誰でもかかってこいと吼えた。


ベイリー ◯-× エマ
(ロールアップ)

やさぐれエマとエマ予備軍のベイリーが対決。
ヒールターンしたてのエマは罵倒しながらラフファイトを展開しようとするが、慣れないせいかふわふわとリングを漂い、まるで脳震盪でも起こしている雰囲気。
ディル・エマからエママイト・サンドイッチという救えない名前を付けられたコーナー串刺しクロスボディを浴びせ、余裕綽々とカバーに入ったところを丸め込まれ、逆転負けを喫した。


ルチャ・ドラゴンズ(シン・カラ&カリスト) ×-◯ ウェズリー・ブレイク&バディ・マーフィー
(フロッグスプラッシュ)

シン・カラ込みで晴れて一軍昇格を果たしたカリストがブレイク組を翻弄。
しかしロープを下げられ転落するといつものように序盤劣勢に。
交代したシン・カラは逆水平チョップで攻めるが、ブレイクがせこい不意打ちで阻止すると、マーフィーのブレーンバスターからブレイクのエディ・ゲレロを彷彿とさせなくもないフロッグスプラッシュにつなげて勝利を上げた。


タイ・ディリンジャー ×-◯ ジェイソン・ジョーダン
(ハーフネルソンスープレックス)

遺恨マッチらしい盛り上がりもないまま、いちおうフェイスっぽく振る舞うディリンジャーを観客が応援しようかどうか迷ううちにジョーダンがタイガースープレックス'04っぽい投げ技で勝利した。


2アウト・オブ・3フォール戦(3本勝負)
ヒデオ・イタミ ◯-× タイラー・ブリーズ
(ドロップキック)

軽量級のエイドリアン・ネヴィルとカリストが一軍昇格し正念場を迎えたヒデオがブリーズとの大一番へ。
まずはヒデオが鮮やかな速攻からドロップキックを突き刺し簡単に1本目を奪った。


ヒデオ・イタミ ×-◯ タイラー・ブリーズ
(ビューティーショット)

ブリーズはダメージが深くコーナーによりかかったまま立ち上がれない。
いちおうロープブレイクと見なしレフェリーがヒデオを制していると、ブリーズは隙をついて必殺技を浴びせあっさり2本目を物にした。


ヒデオ・イタミ ×-◯ タイラー・ブリーズ
(ビューティーショット)

ヒデオに2本目のダメージが残っているうちにブリーズが攻め込むが決めきれない。
ふらつきながらもヒデオが反撃に乗り出し、ハルクアップまで繰り出すと1本目の再現を狙うが、ロープに振られた勢いのままブリーズがビューティーショットを返し勝利を飾った。



2015/4/8のNXT #272 レッスルマニアへの道


今回はWWE最大の祭典レッスルマニアで行われる、アンドレ・ザ・ジャイアント記念杯争奪バトルロイヤルへの出場権を賭けたトーナメント戦が開かれた。


トーナメント一回戦
フィン・ベイラー ◯-× バロン・コービン
(クルーシフィックス)


タイラー・ブリーズ ◯-× ブル・デンプシー
(ビューティーショット)


ヒデオ・イタミ ◯-× ジェイソン・ジョーダン
(ドロップキック)


エイドリアン・ネヴィル ◯-× カリスト
(レッドアロー)


一回戦はダイジェストだけで、放送は準決勝から。


トーナメント準決勝
ヒデオ・イタミ ◯-× エイドリアン・ネヴィル
(ドロップキック)

いつもの大学を離れ、祭典事前イベントのレッスルマニア・アクセス会場からの中継で、より観客との距離が近く独特の雰囲気。
だいぶアメプロに適応してきたヒデオはTVマッチ初対決のネヴィルとも手が合い、プオタからの支持でも優勢。
WWE殿堂入りを果たした藤波辰爾に捧げるドラゴンスリーパーまで披露するが、GTSはいつものように不発。
串刺しドロップキックもスーパーキックで返され、ネヴィルにレッドアローの体勢に入られるも、これを回避するとキックの連打で片をつけた。


フィン・ベイラー ◯-× タイラー・ブリーズ
(クー・デ・グラ)

のっけからテンションの高い両雄はほとんど動きを止めることなく技を繰り出し合う。
最後はフィンが見るからに痛すぎるクー・デ・グラを超高度から突き刺して勝負を決めた。


トーナメント決勝
ヒデオ・イタミ ◯-× フィン・ベイラー
(ドロップキック)

まずは高速で関節を取り合い技術を見せると、中盤からは各自の前の試合を踏まえてカウンターの応酬へ。
ストロングスタイルなエルボーの打ち合いはフィンが制し、ジョン・ウーからクー・デ・グラを狙うがヒデオがトップロープ上のフィンを担ぎ上げる。一試合で二度目のGTS未遂はやはり未遂に終わったが、すかさず速攻からドロップキックを浴びせて、ヒデオが祭典への切符をつかんだ。

アントニオ猪木が殿堂入りした際にヨシ・タツがレッスルマニアのバトルロイヤルを制したように、藤浪の殿堂入りに合わせての日本向けの話題作りなのは間違いない。
だがヨシ・タツが勝ったバトルロイヤルとヒデオが駒を進めたバトルロイヤルはまるで格が違うし、ヨシはまさかの勝利を上げた当時も半分は干されていた。
たとえ日本向けサービスだとしても、この勝利はヒデオが示した一定の成果であることは疑いないだろう。

試合後にはレッスルマニアに向かうヒデオのドキュメンタリーまで流され、祭典直前のハウスショーではついにGTS(go 2 sleep)も解禁された。
バトルロイヤルでは優勝したビッグショーの一撃に沈んだものの、元NXT王者ボー・ダラスを落とし爪あとも残した。
英語もヨシよりはるかに流暢に操っており、ヒデオがNXTの顔になり、一軍へ上がるための道がいよいよ拓かれたのかもしれない。



2015/4/15のNXT #273 串刺し式ゴアは威力半減


ソロモン・クロウ ◯-× CJパーカー
(マフラーホールド)

パーカーは先日退団を表明。いつまで経っても一軍昇格できないのが不満だったらしいが、プロレスIQ低め・ぽっちゃりお腹・間が悪いと三拍子揃ってるのに身の程知らずとしか言いようがない。
ラブセクシ…クロウが先制するがブートで迎撃されパーカーがペースを握る。
しかし2回目のセントーンを剣山で返すと、クロウは足を狙ったフライングボディプレスからマフラーホールドで一気に逆転勝ちした。


バロン・コービン ◯-× スティーブ・カトラー
(エンド・オブ・デイズ)

落ち目のコービンが今さらカトラーを秒殺した。
出てくるたびに秒殺されるがようやく元海兵隊員と紹介されたカトラーは満足だろう。


エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ ◯-× アンジェロ・ドーキンス&ソーヤー・フルトン
(イーストリバー・クロッシング→エンツォのスプラッシュ)

調子に乗ったエンツォがアマレス技で痛めつけられるが、かろうじて脱出すると交代したキャサディが大暴れ。
イーストリバー・クロッシングでドーキンスをしとめ、エンツォのスプラッシュを手助けしほぼ一人で相手を片付けて見せた。
なお試合中にNXTタッグ王者のブレイク&マーフィーが現れてカーメラに花を贈ったが、試合には介入せず帰っていった。


ブルーパンツ ×-◯ デイナ・ブルック
(デスバレードライバー)

ボディビル出身のデイナのデビュー戦。筋肉量に似合わぬ体のバネはすごいが、プロレス経験が浅いのか動きはいまいち。
ブルーパンツはどうして当たるのかわからないゆっくりハイキックを三連発で決めたが、見せ場はそれだけで一方的に敗れ去った。


サミ・ゼイン ◯-× ライノ
(ヘルーバ・キック)

ゼインはケビン・オーエンズとのNXT王座戦以来の試合。ライノも復帰以来初の長時間の試合で、観客の支持は二分された。
ライノは奇をてらわず単純な技しか出さないが、頑強な体躯から繰り出されるだけで説得力は十分。
客席からはライノと同じくスピアーを必殺技とする一軍のローマン・レインズを引き合いに出され「レインズよりすげえ」チャントが飛ぶ。そらそうや。
気を良くしたライノはコーナー串刺し式のゴアを三連発するが、なぜか串刺し式はノーマルのゴアより威力が弱くゼインに普通に返される。
ゼインはトップロープに上がったライノを前腕で叩き落とすとサマーソルト・プランチャで追撃。しかしリングに戻ったライノのダメージは薄くベリー・トゥ・ベリーを返すとゴアで決着を狙うが、ゼインはそれをかわしてコーナーに衝突させ、すかさずヘルーバ・キックを叩き込んで勝利した。



2015/4/22のNXT #274 ベッキー・リンチが王座戦へ


フィン・ベイラー ◯-× タイ・デリンジャー
(クー・デ・グラ)

ジェイソン・ジョーダンとの抗争でフェィスっぽい振る舞いをしたけどやっぱりヒールで登場したデリンジャーは、ほとんど無抵抗でフィンのフルコースを浴びて料理された。


NXT女子王座#1 3WAY戦
◯ベッキー・リンチ シャーロット ×ベイリー
(シャーロットの足四の字固め中にフォール)

まずはフェィス組がヒールのベッキーを二人がかりで排除。あらゆるスペックでベイリーを凌駕するシャーロットが圧倒するが、復活したベッキーが不意打ちでシャーロットを片付け、ベイリーに猛攻を仕掛ける。
だがベッキーはベイリーへの足関節技中にシャーロットのナチュラル・セレクションを、乱戦からベリー・トゥ・ベイリーも喰らい息も絶え絶え。
シャーロットは悠々とベイリーを足四の字固めに捕らえブリッジでさらに絞め上げるが、苦しむベイリーに這いよりそっと手を乗せたベッキーがごっちゃんフォールを奪った。

女子王者のサーシャ・バンクスとは異例のヒール対決となるが、歓声はヒールを越えた人気を誇るサーシャに集まるだろう。


ヒデオ・イタミ ◯-× CJパーカー
(ドロップキック)

レッスルマニア帰りのヒデオはパーカーのロープを悪用したせこい攻撃に苦戦。
優しい観客からは珍しく「レッツゴーCJ」チャントが飛ぶが、ヒデオは二度目のブレーンバスターをかわすと連続技でたたみ掛け、ケンカキック気味の乱暴なドロップキックで勝負を決めた。


ライノ ◯-× ジョバーさん
(ゴア秒殺)

先週はサミ・ゼインを相手に苦杯をなめたものの、今週は紹介すらされない地元レスラーをライノがあっさり仕留めた。


アレックス・ライリー ×-◯ ケビン・オーエンズ
(ポップアップ・パワーボム)

前回の対戦ではなすすべもなく完敗したライリーだが、今回は先制のドロップキックを浴びせ、中盤にはムーンライト・ドライヴも炸裂。
しかしトップロープから落とされると見せ場は前回よりあったものの、前回より短時間で敗北を喫した。

試合後、オーエンズはライリーにエプロンへのパワーボムを喰らわせようとするが、サミ・ゼインが乱入して阻止。
さらに乱闘を止めに入った他のスパスタごとサマーソルト・プランチャでオーエンズをなぎ倒した。



2015/4/29のNXT #275 今年3度目のTAKE OVERへ


・ケビン・オーエンズ VS サミ・ゼイン決定

先週サミ・ゼインに強襲されたケビン・オーエンズは怒り心頭でゼインを呼び出すが、GMのウィリアム・リーガル卿が割って入る。
ゼインも現れるとリーガル卿はすぐに5月20日のNXT TAKE OVERでの対戦を決めるが、オーエンズは「ベルトは賭けない」とごねたものの、ゼインに挑発されNXT王座戦を了承した。


エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ ◯-× ブレイク&マーフィー
(スプラッシュ)

ブレイク組はプレゼント攻勢を仕掛けている場外のカーメラにアピールしつつエンツォに集中攻撃。
チンクラッシャーで脱出し交代したキャサディは一人でタッグ王座を獲れそうな勢いで暴れ回る。カバー中の不意打ちで一瞬ピンチを迎えたが、カーメラに投げキッスしたマーフィーの振り向きざまにブートを浴びせると、エンツォのスプラッシュを手助けしノンタイトル戦ながら勝利を上げた。

なお試合前にカーメラはアレクサ・ブリスと一悶着あったがアレクサは出てこなかった。


ベイリー ×-◯ デイナ・ブルック
(デスバレードライバー)

女バティスタことデイナを相手に、ベイリーはさすがにブルーパンツとは段違いの動きを見せる。
デイナがたぶん意識せずに放ったプロレス界で三本の指に入る説得力皆無の技ウエイストランドを丸パクリした技は被弾したものの(なお本家より痛そうだった模様)、ベイリーが優勢に試合を進めたが、トップロープに上がったところでエマがベイリーのTシャツとヘアバンドに入場曲をパクって乱入。
ベイリーは気を取られながらもフライングエルボーをデイナに当てたが、エマを気にしている間に逆転負けした。


ヒデオ・イタミ ◯-× アダム・ローズ
(ドロップキック)

試合前に次回NXT TAKE OVERでタイラー・ブリーズ、フィン・ベイラー、ヒデオ・イタミの三人でNXT王座挑戦権が争われると発表された。TVマッチでもGTSが解禁されれば勝機はある。
ローズの独特の技に序盤は手こずったが、先週と丸っきり同じ技の順序でたたみ掛け逆転勝利した。
まるでリプレイを見ているようだったが同日収録で観客も同じなんだからもう少し考えたほうがいいぞ。


ベッキー・リンチ ◯-× サラ・ドブソン
(非白目式腕固め)

リングアナに呼ばれただけで解説に名前すら把握されていない相手を、ベッキーが白目を剥かない白目式腕固めで料理した。


サミ・ゼイン △-△ アレックス・ライリー
(オーエンズの乱入によりノーコンテスト)

リーガル卿にオーエンズ戦を直談判するも「もう諦めろ」とさとされ、居合わせたゼインに「肩慣らしにやってやる」と舐められたライリーだが、序盤戦からゼインを圧倒。
ゲスト解説のオーエンズもここぞとばかりに罵り、かつての必殺技TKOも喰らわせるがゼインはカウント2でどうにか返す。
肩慣らしどころか大苦戦のゼインはサマーソルト・プランチャでようやく反撃に出るが、すぐさまオーエンズが背後から不意打ちし試合はノーコンテストになってしまった。

さらに観客の「パワーボム!」チャントに乗せられライリーにはエプロンへのパワーボムを喰らわせ、ゼインはあえて見逃してやったと言わんばかりにベルトを掲げて悠々と去っていった。



2015/5/6のNXT #276 無敵のバロン・コービン


シャーロット ○-× エマ
(ナチュラル・セレクション)

ベイリーのヘアバンドとTシャツをパクったエマはいつものダンスやリングインを中途半端に切り上げ、観客をからかいつつ入場。
エマは明らかに調整不足だった前回よりも巧みにラフファイトを展開し、シャーロットをトップロープから引き落とすと痛めた左脚に集中攻撃。若干シャーロットが手伝ってあげてる感は否めない。
しかし長時間苦しめられたシャーロットは片足立ちで反撃に出ると次々と技を決め、あっさりと逆転勝ちした。

本気を出したシャーロットに完敗したエマのもとに試合後、ベイリーが駆けつけハグし、そのままベリー・トゥ・ベイリーで叩きつけるとTシャツを奪い返した。


・ベッキー・リンチのPV

NXT女子王座への挑戦権を得たベッキーが、日本では最年少の外国人レスラーだった等のキャリアを語った。


・ケビン・オーエンズのインタビュー

オーエンズが一軍実況のマイケル・コールのインタビューを受け、サミ・ゼインを襲ったのは私怨ではなく、家族のためにNXT王座を獲得する近道だったからだと強調した。


ライノ ○-× ブル・デンプシー
(ゴア)

並のジョバー役よりは数十秒は粘ったもののデンプシーがライノに秒殺された。

試合後、ライノはもう一人の無敵の男と戦いたいとバロン・コービンに宣戦布告した。
もうネヴィルやフィン・ベイラーにも負けてるけどなコービン。


・ウーハー・ネイション(仮)が登場

ドラゴンゲートを経てウーハー・ネイションがNXTに参戦。ウィリアム・リーガルGMと契約を交わした。
リングネームが決まってないのに顔見せだけさせるとは相当に期待されている様子。


エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ --- スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー
(試合不成立)

久々にドーソン組が出てきたものの、エンツォ組がバックステージでブレイク&マーフィーに襲われたため試合は行われなかった。


・サミ・ゼインのインタビュー

ゼインが同じくマイケル・コールのインタビューを受け、改めてオーエンズへの恨みを語り、試合前に来週出てきて話をしろと要求した。
また、一軍デビュー戦の模様と左肩の負傷についても紹介された。


・NXT女子王座戦の調印式

リーガル卿の立ち会いのもと、サーシャ・バンクスとベッキー・リンチが調印を交わした。
王座戦を機にフェイス化してきたベッキーは「スタントやCAや女優もしていたが今度は女子王者になる」と多彩な経歴をプチ自慢しつつアピール。
サーシャはサインではなく自前の特大ハンコで押印し、不意打ちを仕掛け「さすがボス」と喝采を浴びたものの、非白目式腕固めに捕らえられ思わずタップしてしまった。


・アレックス・ライリーが長期欠場へ

先週オーエンズに襲われたライリーが、それとは関係なく膝の手術のため長期欠場へ。
襲撃後に客席から「サンキューケビン」チャントが飛んでいたのと、やられた自分ではなくゼインを映して番組が終わったことに恨み節を吐いた。


ヒデオ・イタミ ○-× タイラー・ブリーズ
(ドロップキック)

女子にサーシャ VS シャーロットあれば男子にヒデオ VS ブリーズありといったNXT名物になってきた一戦。
彼らを含め特番での3WAY戦が決まったフィンがリングサイドで観戦するなか、対戦成績で勝るヒデオが先制。客席をあおる技術も増していて、2週後の戦線離脱が本当に残念。渡米からまだ半年でこの適応力は結構すごい。
ブリーズを狙ったキックがフィンに誤爆するハプニングにも動じず、ビューティーショットを冷静にかわすと鋭いキックで勝利を奪った。

試合後、ブリーズがヒデオに報復するとフィンが止めに入ったが、蹴られたフィンとヒデオの間には一触即発の空気。
しかしブリーズが二人を立て続けに蹴り倒し、アピールに成功した。



2015/5/13のNXT #277 心理戦をやるつもりはない(やらないとは言ってない)


バロン・コービン ○-× ソロモン・クロウ
(エンド・オブ・デイズ)

クロウは髪型を変えてラブセクシー・ローズからは遠ざかったが、同時にかっこよかった入場曲も変えてしまい残念。
コービン相手にもさすがに秒殺は許さないものの、普通に危ないコーナーやマットへの乱暴な叩きつけで苦しめられ、トリッキーな蹴り技で反撃したのもつかの間、スワンダイブで飛んだところを捕獲され、必殺技で仕留められた。

試合後、ライノが現れ対戦の返事を迫ると、コービンは殴りかかって快諾した。


サーシャ・バンクス ○-× KCキャシディ
(バンク・ステートメント)

サーシャは先週ベッキーにタップさせられたことをまぐれだと高飛車に言い放つが、序盤はKCに苦戦。
観客は紹介されなかったKCを勝手に「ブラックショーツ」と名付け応援するが、ペースを取り戻したサーシャは悠々と試合を制した。


アレクサ・ブリス ○-× カーメラ
(スパークル・スプラッシュ)

カーメラが長い脚を活かしてアレクサを絞めつけていると、ブレイク&マーフィーがリングサイドに現れて観戦を始める。
終盤、カーメラが必殺の首四の字に固めようとすると、ブレイク組がエプロンに上がって牽制し、その隙をつかれてアレクサの飛び技で勝利を奪われた。
アレクサは後半に出した技のほとんどがクリーンヒットしていなかった。

試合後、ブレイク組はエンツォ・アモーレらと付き合うなと忠告するが、試合を邪魔されたカーメラは余計なお世話だと激怒し、タッグ王座の奪取を宣告した。


ヒデオ・イタミ&フィン・ベイラー ×-◯ タイラー・ブリーズ&アダム・ローズ
(スモールパッケージホールド)

自撮り棒で意気投合したブリーズ組は連携しながら戦うが、先週の試合中に誤爆したヒデオとフィンの仲はぎくしゃくしている。
フィンが相手コーナーに長時間捕らえられて苦戦が続き、ようやく交代したヒデオが逆にブリーズを追い詰めるも、フィンがブラインドタッチで強引にリングに出る。
ヒデオもクー・デ・グラの体勢に入ったフィンにタッチしてやり返すも、死んだふりをしていたブリーズに不意打ちで丸め込まれ、敗北を喫してしまった。

試合後、ヒデオとフィンが口論していると、背後からブリーズが襲いかかりまたも二人を一蹴。
ついでにローズもスーパーモデルキックで蹴倒し、特番での勝利をアピールした。


・サミ・ゼインとケビン・オーエンズが対面

ゼインは特番で戦うのだから殴り合いや心理戦をやるつもりはないと言いながらも「俺を襲ったのは、お前の息子が俺のファンだからか?」と挑発。汚いなさすがゼインきたない。
だがオーエンズは無言でリングを下り、去り際に「俺に襲われた後に休暇をとったのは怪我のせいだろ? 今度は再起不能にしてやる」と心理戦をやり返した。

この後、ゼインは一軍デビュー戦で本当に左肩を負傷し長期欠場が見込まれているが、収録時点のプランではオーエンズとの試合で負傷しNXTを離れる予定だったのだろうか。



2015/5/19のNXT #278


この週はコリー・グレイヴスの司会で特番の事前番組が流された。

前回の特番のダイジェスト、
サミ・ゼインの一軍デビュー戦、
#275でのエンツォ組とブレイク組の試合、
#276でのライノとブル・デンプシーの試合、
先週のバロン・コービンとソロモン・クロウの試合、
ベッキー・リンチとサーシャ・バンクスのPV、
サミ・ゼインとケビン・オーエンズの因縁

などが紹介され、最後には予想通り特番の日本放送は無い旨のお断りが付いた。



2015/5/20のNXT TAKEOVER UNSTOPPABLE #279


例によって日本放送が無かったため概要だけ。


NXT王座#1
フィン・ベイラー ○-× タイラー・ブリーズ
(クー・デ・グラ)

もともとはヒデオ・イタミを交えての3WAY戦が予定されていたが、ヒデオがかねてから噂されていた左肩の手術のため急遽欠場するストーリーラインが組まれ、駐車場で何者かに襲われてしまった模様。


シャーロット&ベイリー ○-× エマ&デイナ・ブルック
(ナチュラル・セレクション)

シャーロットがエマを仕留めた模様。


ライノ ×-◯ バロン・コービン
(エンド・オブ・デイズ)

意外にもコービンが勝利し、雑魚専疑惑を払拭した模様。


NXTタッグ王座戦
ブレイク&マーフィー ○-× エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ
防衛成功

ブレイク組に味方したアレクサ・ブリスの介入により、ブレイクがエンツォをフォールした模様。


NXT女子王座戦
サーシャ・バンクス ○-× ベッキー・リンチ
(バンク・ステートメント)防衛成功

ザ・ボスが勝利した模様。


NXT王座戦
ケビン・オーエンズ △-△ サミ・ゼイン
(ノーコンテスト)防衛成功

ゼインがKOされノーコンテストとなり、試合後にはアメリカ第二の団体TNAでトップを張っていたサモア・ジョーが現れ、オーエンズと睨み合った模様。



2015/5/27のNXT #280 特番後の箸休め回


・ケビン・オーエンズの演説

サミ・ゼインの故障により急遽(?)一軍昇格したオーエンズがゼインの入場曲で登場。
「王座戦はやらない」「ゼインを潰してやった」とヒール丸出しの演説をぶつが、好感度が高すぎて観客は何を言われても支持の姿勢。
GMのウィリアム・リーガル卿が「お前が来て以来、怪我人が出続けている」と苦言をていするも、オーエンズはヒデオ・イタミ襲撃だけは否定。
そこへ脈絡もなくソロモン・クロウが出てきて挑発すると、病院送りにしてやるとオーエンズは試合に応じた。


・ヒデオ・イタミが長期欠場へ

特番で試合前に何者かに襲われたヒデオが、左肩の手術のため長期欠場へ。
改めて復帰後のNXT王座戴冠への意欲を語った。
襲撃犯はケビン・オーエンズだとにおわせているが、ヒデオが戻ってくる頃にはNXTにオーエンズがいない目算が高く、絶対まだ誰だか決めてないな。


ベイリー ×-◯ エマ
(エマ・ロック)

ヒールターンしてなんか老けたエマはデイナ・ブルックを伴い参戦。元からなんか老けてるベイリーはヒールターンしたらどうなるのだろう。
エマはベイリーの髪をつかむ反則攻撃で翻弄し、最後はドラゴンスクリューからエマ・ロックに固めあっさり勝利した。

試合後にはデイナと二人がかりでベイリーと、助けに現れたシャーロットを痛めつけ特番の復讐を果たした。


ブレイク&マーフィー ○-× エリアス・サムソン&マイク・ラリス
(フロッグスプラッシュ)

新メンバーのアレクサ・ブリスの活躍で王座防衛したブレイク組にご褒美代わりの箸休め試合。
コリン・キャサディっぽい良い体格のラリスに先制させ、交代したサムソンに攻め込ませる余裕を見せつつ、ブレイクがなかなか見事なフロッグスプラッシュでサムソンを片付けると、試合後にはサムソンにアレクサのスパークル・スプラッシュを浴びせるサービスも披露した。


フィン・ベイラー ○-× タイ・デリンジャー
(クー・デ・グラ)

特番でタイラー・ブリーズを下しNXT王座への挑戦権を手にしたフィンにご褒美の箸休め試合。
大一番を終えた疲れからか序盤はデリンジャーに一方的に攻められるが、ヒデオに捧げるようなドロップキックで流れを引き戻すと、ジョン・ウーからのクー・デ・グラで勝負を決めた。


・ジェイソン・ジョーダンの相棒探し

デリンジャーとのタッグ解消以来、相方のいないジョーダンにチャド・ゲイブルが「アマレスの州王者だし五輪にも出た」とアピールし名前入りタオルを渡したが、ジョーダンは汗だけ拭いてタオルを投げ捨てた。


ソロモン・クロウ ×-◯ ケビン・オーエンズ
(ポップアップ・パワーボム)

唐突感あふれるマッチメイクで試合を組まれたオーエンズはゴングと同時にリングを下りてクロウをおびき寄せると不意打ちで先制。
技とも呼べない乱暴な打撃とリング外への放り捨て、太い腕でのチンロックで苦しめ、これまた箸休めの様相。
クロウは強烈なキックとグーパンチを数発当てたものの、反撃はその程度で一方的に仕留められた。

試合後にはエプロン直下パワーボムを喰らわせようとしたが、サモア・ジョーが現れるとそれどころではなくなり、衝突を避け捨て台詞を残し逃げ去っていった。



2015/6/3のNXT #281 がんばれマーカス・ルイス


タイラー・ブリーズ ○-× アダム・ローズ
(ビューティーショット)

いつの間にかチリ・パタゴニア在住に変わったブリーズが、特番前のタッグ戦後にもののついでに蹴り飛ばしたローズとの遺恨戦へ。
旧名の「レオ・クルーガー」チャントに一瞬反応したローズは理不尽に蹴られたことに激昂するでもなく、薄笑いを浮かべて冷静にブリーズを攻め立てる。
おちゃらけたムーブを封印したそれこそクルーガー時代の堅実な試合運びにブリーズは苦しめられ、豪快なスパインバスターからボストンクラブに固められ瀕死になるも、フィニッシュのスライスを狙ったローズに必殺技をカウンターで合わせ、辛くも逆転勝利した。


・エヴァ・マリーが参戦へ

特番にも姿を見せたらしいエヴァが悪夢のように真っ赤に染めた長髪をなびかせてインタビューを受けるも、観客は「レスリング下手」チャントを飛ばす。下手以前にエヴァは圧倒的に試合経験が足りないから。
上から目線で「素晴らしいNXTディーバと競いあいたい」と参戦表明をしさらにブーイングを浴びていた。


・日本公演でNXT王座戦

ウィリアム・リーガルGMが7月4日の日本公演でケビン・オーエンズとフィン・ベイラーのNXT王座戦を行い、それをWWEネットワークで配信すると発表した。なおWWEネットワークに日本は対応していない模様。


カーメラ ×-◯ アレクサ・ブリス
(反則後方回転エビ固め)

カーメラはエンツォ・アモーレ&コリン・キャサディを、アレクサはブレイク&マーフィーを伴いタッグ王座戦のリマッチの雰囲気。
エマよりよっぽど堂に入ったヒールっぷりのアレクサは、怒り心頭のカーメラを上手くいなすと、ようやく観客にもエンツォ組の一員として認められてきたカーメラを後方回転エビ固めでカバーし、ロープを握る反則でそのままフォールを奪った。


・サミ・ゼインが長期欠場へ

一軍デビュー戦で負傷しながらもオーエンズとの王座戦へ強行出場したゼインだが、やはり重傷で手術を受け長期欠場となった。


ボードビレインズ(エイダン・イングリッシュ&サイモン・ゴッチ) ○-× ジェイソン・ジョーダン&マーカス・ルイス
(ゴッチの後頭部へのアッパーカット→イングリッシュのネックブリーカー)

干されかけていたビレインズが久々の登場。ブリーズに敗れ錯乱してリングを去ったルイスも、特に新しいプランを与えられないままなんとなくジョーダンの相棒に配されて復帰した。
設定が固まっていないルイスはちゃんと試合ができるのかどうかもあやふやで、とりあえずむやみに叫びながら戦い、本人もこれでいいのか迷っている様子で滝のような大汗をかいており、客席の同情を誘わずにはいられない。
見るに見かねたビレインズはゴッチに交代するとさっさとツープラトンで倒し、空気の読めるジョーダンもカットに入ろうとせず試合が終わった。


フィン・ベイラー ○-× ライノ
(スクールボーイ)

若手相手の負けブックを次々と飲む気の良いライノは、今日もお気に入りのNXTロゴ入りTシャツを脱がずにフィンをパワーで圧倒。
クローズラインやペレキックを浴びてもびくともせず、ジョン・ウーですら軽くふらつくだけという頑強さで驚かせるが、必殺のゴアをかわされコーナーに自爆すると、すかさずスクールボーイで丸め込まれ敗北した。

だが試合後、エントランスで勝ち誇るフィンにゴアを炸裂させ悠然と立ち去った。そりゃ丸め込みで負けたからダメージ無いもんな。



2015/6/10のNXT #282 サモア・ジョー降臨


ザック・ライダー&モジョ・ローリー ○-× エリアス・サムソン&マイク・ラリス
(ラフライダー・インパクト)

モジョが故障から復帰し一軍のザック・ライダーとタッグ結成した。
ライダーはTwitterから人気に火がつきフェイスターンしたという異色のキャリアを持ち、US王座とタッグ王座も制している。

試合はモジョに花を持たせるようにライダーがつかまり、交代するとモジョがほぼ体当たりだけで二人を片付け、サムソンを肩車したところにトップロープからライダーが必殺技のレッグラリアットで飛び乗る豪快な連携で勝利した。


ブルーパンツ ×-◯ エマ
(エマロック)

相変わらず爆発的な場内人気のブルーパンツがエマに一方的に攻められる。
「レッツゴー・ブルーパンツ」と「プロレス下手」チャントが交互に飛び交うが下手なのは両方である。
適当に荒い打撃と雑な絞め技でヒールのキャラ付けをするエマに、ブルーパンツはゆっくりハイキック3連発からシェイマスの胸へのパンチ、ナイトメア・オン・ヘルムズ・ストリート、バズソーキックを連続でパクる荒業で対抗するも、ちんたらエマロックに固められてあえなくタップした。


タイラー・ブリーズ ○-× ブル・デンプシー
(ビューティーショット)

デンプシーのパワーに苦しめられたブリーズは必殺のダイビングヘッドバッドの体勢に入られるも、転がって場外へ退避。
追いかけてきたデンプシーからリングの周囲を逃げまわると、運動不足のデンプシーは横っ腹をおさえて苦しむ。
さらにもう一周して疲労困憊となったデンプシーをリングに放り込み、すかさずビューティーショットを決めて逆転勝利した。


ベッキー・リンチ ○-× ジェシー
(腕固め)

特番でのサーシャ・バンクス戦に敗れた後、観客から健闘を讃えられたベッキーはすっかりフェイス化して登場。
オーストラリア出身のジェシーは噛ませ役かと思いきや長い手足を活かした(?)渋すぎる肩固めで執拗にベッキーを攻めるも、脱出されると速攻から一気に試合を決められた。


・ブル・デンプシーが食いしん坊キャラに

ウィリアム・リーガルGMが今夜のメイン、サモア・ジョーのデビュー戦の解説にケビン・オーエンズが入ると話していると、スナック菓子を食いながらデンプシーが闖入。
苛立ったリーガル卿に没収されると、チョコバーを取り出しさらに食べ始めた。


・ジェイソン・ジョーダンにチャド・ゲイブルが再アピール

マーカス・ルイスとのタッグは失敗だったと語るジョーダンにゲイブルがまたもアピール。
ジョーダンのロッカーの名札の隣に自分の名前を書き加えた。


バロン・コービン ○-× アンジェロ・ドーキンス
(エンド・オブ・デイズ)

ゴングと同時に観客はカウントを開始するが、コービンは勝負を急がず、飛び始めた罵声も無視してじっくりとドーキンスをいたぶり、反撃されかけるとすぐさま必殺技で仕留めてみせた。


サモア・ジョー ○-× スコット・ドーソン
(マッスル・バスター)

TNAとROHで頂点を極め、ノアやZERO-ONEにも参戦し、小橋建太との対決は2005年の世界ベストバウトに選ばれるなど日本との関わりも深いサモア・ジョーがついにWWEに降臨。当面はインディー団体との契約も結べるNXTで活動する模様。
体格に似合わぬ素早い打撃でドーソンを翻弄すると、最後はパワーを見せつけて圧勝した。

試合後、ジョーはさっさと帰ろうとするゲスト解説のオーエンズを呼び止めて対戦を要求。
しかしオーエンズは「新人をすぐに叩き潰したら気の毒だ。すぐに王座に挑めると思うな」と挑発し返す。
そこにリーガル卿が現れ、オーエンズの言うことはもっともだと認めつつ「ただし王座戦はできなくても試合はできる」と、なんと次週の対戦を決めてしまった。

日本ではさんざん渋るお宝カードをアメプロは簡単に組む傾向にあるが(どうせ反則決着だろうけど)さすがに驚いた。
これで噂されているAJスタイルズも本当にNXT入りしたらマンネリ一軍の立場がますます無くなる。



2015/6/17のNXT #283 あまりにも動けるデブたち


・追悼ダスティ・ローデス

冒頭で先日急逝したアメリカンドリームことダスティ・ローデスの追悼VTRが放送された。
晩年も数年に一度は試合もしたし、二人の息子ゴールダストとコーディ・ローデス(現スターダスト)は第一線で活躍し、NXTのGMもしばらく務めていた。あのエルボーがもう見られないのは残念である。


6人タッグ男女戦
エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ&カーメラ ○-× ブレイク&マーフィー&アレクサ・ブリス
(エンツォのスプラッシュ)

なお男女戦は同性同士で戦うルールのこと。
三つ編みツインテールという恐ろしい髪型のブレイクが、形容しがたい髪型のエンツォにからかわれる。
エンツォは敵陣に孤立するが、隙をついて抜け出すとカーメラに交代。すっかり観客に受け入れられたカーメラがアレクサを圧倒すると、アレクサはブレイクにタッチして逃げてしまう。
戸惑うブレイクをシングル戦ではころころ負けていたのにタッグ戦だとやたらと強いキャサディが強引にリングへ放り込み、マーフィーもろとも片付けると、エンツォのスプラッシュを手助けして勝負を決めた。


・フィン・ベイラーが足跡を語る その1

フィンが自らこれまでの足跡を振り返る特集の第一回。生い立ちからアイルランドで開いた道場、そこの弟子だったベッキー・リンチとの関わり、日本での武者修行に至るまでが語られた。


シャーロット ○-× キャシー
(フィギュアー・フォー・レッグロック)

キャシーは前回サーシャ・バンクスと戦った時に紹介されず、観客に「ブラックショーツ」と呼ばれていたKCキャシディの模様。
キャシーにも見せ場はいくつかあったもののシャーロットが受けてやってる、稽古をつけてやってる感の強い試合だったが実際はキャシーのほうが3年キャリアが長いとのこと。
シャーロットは四の字固めにブリッジを加え八の字にするアレンジ技で勝利。なにげに四の字で勝ったのは初めてか。


サモア・ジョー △-△ ケビン・オーエンズ
(乱闘によりノーコンテスト)

オーエンズがいつものようにゴングと同時にリングを下りると、すかさずジョーも下りて鼻がくっつきそうな距離まで顔を近づけて挑発。
オーエンズは一軍で下したジョン・シナのセリフをパクって「チャンプはここだ」と挑発し返すが、ジョーの素早い打撃を立て続けに食らう。
たぶんWWEに詳しくないジョーはザック・ライダーの持ち技のフェイスウォッシュも平然と披露し、これまで無敵を誇ってきたオーエンズを苦しめる。
オーエンズは執拗なチンロックに勝機を見出そうとするが、抜け出したジョーはあまりにも身軽に躍動。オーエンズは場外におびき寄せたジョーを鉄柱に叩きつけ、エプロンへのパワーボムを狙うが持ち上がらず、そのまま乱闘を開始。
止めに入ったレフェリーは殴り合いに巻き込まれると、もはや試合続行は不可能と判断しゴングを鳴らさせた。

試合後も二人は乱闘を続け、抗争はより激しさを増していった。



2015/6/24のNXT #284 くたばれJスポーツ


・ヒデオ・イタミが休場前の挨拶

左肩の負傷で3ヶ月の休場となるヒデオが復帰への意欲を語っているとケビン・オーエンズが現れ、ヒデオに「クズ」と呼ばれたことにつっかかる。
乱闘になりかけたところでフィン・ベイラーがオーエンズに襲いかかり、場外でクー・デ・グラを浴びせようとしたが、ライノに襲撃されエントランス下に蹴り落とされてしまった。


エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ ○-× ジェイソン・ジョーダン&シルベスター・ルフォール
(スクールボーイ)

ルフォールはマーカス・ルイスと戦って以来の登場。
ジョーダンがエンツォをパワーで翻弄し自陣に閉じ込めるも、エンツォはルフォールのハンマースルーを切り返して場外に投げ捨て、すかさずジョーダンを丸め込んで逆転勝ちした。
全然ルフォールは悪くないのにジョーダンは責任をなすりつけブチギレしていた。


デイナ・ブルック ○-× キャシー
(デスバレードライバー)

女子のジョバー役を一手に引き受け出したキャシーはオーストラリア出身と紹介される。前回シャーロットと戦ったジェシーや、この日もデイナのセコンドに付いたエマも同郷だが、全員しょっぱいのは気のせいだろうか。
試合はうまくヒートを買っているデイナがトップロープに上がったキャシーを捕まえ、危なげなく勝利を収めた。


・フィン・ベイラーが足跡を語る その2

フィンが自らこれまでの足跡を振り返る特集の第二回。趣味にしているレゴブロック、日本で出会ったジェイソン・アルバートとの友情、3ヶ月のつもりが8年いた日本でのプリンス・デヴィットとしての活躍が語られた。
「新日は世界一の厳しさで悪名高い」「日本もでかいがWWEはもっとでかい」と軽く日本をディスるアルバートと、抗争中のオーエンズと仲良く何枚も写真に収まるフィンが見どころだった。


ザック・ライダー&モジョ・ローリー ○-× アンジェロ・ドーキンス&ソーヤー・フルトン
(ラフライダー・インパクト)

ドーキンス組はワールド・グレイテスト・タッグチーム(シェルトン・ベンジャミン&チャーリー・ハース)のブロークンアローを見せたのが唯一の見せ場で、あっさりツープラトンからモジョがドーキンスをフォールした。


・エヴァ・マリーが試合を懇願

参戦表明しただけでブーイングを浴びるエヴァ・マリーがウィリアム・リーガルGMに試合を懇願した。
ちゃんと段階を踏んで上司に許可を求めるあたり謎の生真面目さである。


フィン・ベイラー ○-× ライノ
(クー・デ・グラ)

初めてNXTのTシャツを脱いだライノは、序盤戦こそフィンの打撃に圧倒されるが、クローズラインとスパインバスターの二発だけで戦況を引っくり返す。
フィンは隙を見ては細かな反撃を繰り返し、ペレキックを足がかりに形勢逆転。ゲスト解説に来ていたオーエンズの介入も防ぐと、クー・デ・グラで勝負を決めた。

試合終了のゴングが鳴るとすかさずオーエンズがフィンを襲い、ライノもそれに加わったが、サモア・ジョーが駆けつけると二人は蜘蛛の子を散らすように逃げていった。

番組の最後、ヒデオの負傷により放送休止することが小さなテロップで14秒だけ告知された。どんだけ視聴者を舐めてるのだろうか。

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