NXT感想 2016年1月~6月



デビュー・入団


01月:アリーヤ リッチ・スワン
02月:クリストファー・ジラード(オニー・ローキャン)
03月:オースチン・エリーズ ケネス・クロフォード(モンテス・フォード) 中邑真輔 ヒューゴ・ノックス
04月:
05月:シェイン・ソーン ニック・ミラー ノア・ケコア(コナ・リーブス) レイチェル・エラリング
06月:アンドラーデ・シエン・アルマス ギジム・セルマーニ(レーザー) サニー・ディンサ(エイカム) ジョシュ・ウッズ ポール・エラリング(復帰)



一軍昇格


01月:
02月:
03月:
04月:アポロ・クルーズ エイダン・イングリッシュ エンツォ・アモーレ コリン・キャサディ サイモン・ゴッチ バロン・コービン
05月:デイナ・ブルック
06月:



解雇・退団


01月:
02月:シルベスター・ルフォール ブル・デンプシー マーカス・ルイス
03月:
04月:
05月:アレックス・ライリー
06月:



2016/1/13のNXT #316 夢力量


・サミ・ゼインとサモア・ジョーがにらみ合い

GMのウィリアム・リーガル卿に呼ばれサミ・ゼインが登場。
話しているとそこにサモア・ジョーとバロン・コービンが順に割り込み、コービンは隙をついてゼインを襲うがヘルーバキックで場外へ蹴り落とされ、ゼインとジョーがにらみ合った。


・2015NXTアワード

タッグチーム:エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ
女子:ベイリー
男子:フィン・ベイラー
TAKE OVER:#293 BROOKLYN
ベストバウト:#293 BROOKLYNでのサーシャ・バンクス VS ベイリーの女子王座戦
全スパスタ:フィン・ベイラー


トマソ・チャンパ ○-× ダニー・バーチ
(アームバー)

まだどっちも契約下になかったはずの二人による試合。
バーチが強烈な正面跳びミサイルキックで先制。反撃もフルスイングのパンチで封じ客席の一部から声援も呼ぶが、全力ビンタを張り返され、最後はバックスライドをすり抜け、前転からアームバーに固めたチャンパが勝利した。


アセンション(コナー&ビクター) ×-◯ スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー
(フラップジャック&コードブリーカー)

一軍では不人気ヒールだがNXTでは謎の人気でフェイス扱いのアセンション。
ビクターが孤立し集中攻撃を受けるが不意打ちのSTOをワイルダーに浴びせ脱出。ワイルダーの左脇腹に「夢力量」という謎のタトゥーを確認。
ようやくリングに上がれたコナーはパンチ連打で一気にドーソンを攻め立てるが、ブラインドタッチ時にエルボーが誤爆するハプニングにも動じずドーソン組がツープラトンを決め、ワイルダーがコナーをフォールした。


エリアス・サムソン ○-× コリー・ホリス
(ネックブリーカー)

サムソンが待望のプッシュを味わうようにじっくりと攻める。
トップロープを利用したカンガルーキックを浴びせ、最後はDDTの体勢から高速の横回転でネックブリーカーを喰らわせ勝利した。


NXT女子王座挑戦権争奪バトルロイヤル
勝者:カーメラ

大トリで出てきたアスカは髪色も衣装もかぶったエヴァ・マリーの入場を遮り、眼中にないとばかりに肩で突き飛ばし喝采を浴びる。
実力断然のアスカと他全員がにらみ合う形で試合開始。アスカはいきなりエヴァを蹴り倒すと、次の獲物を物色するように全員の顔を順繰りに眺め渡す。
エマが不意打ちでアスカを殴り倒し試合が動き出す。まずはデビュー戦のアリーヤが一軍のキャメロンに落とされ、ディオナ・プラッツォも飛びかかったところでロープを下げられやはりキャメロンに仕留められる。
かわいいリヴ・モーリーがパワーボムでキャメロンを落とそうとするもロープ際で粘られ、その隙にアレクサ・ブリスが二人をまとめて落とす。
コーナーサイドの攻防からエマがアレクサを落とすも、地味に残っているペイトン・ロイス&ビリー・ケイのオージーコンビに攻められる。
トップロープに乗せられたエマはオージー組をどうにか蹴り離すが、そこにアスカが延髄斬りを一閃。ロープに絡まるも乱暴に蹴り落とされた。
オージー組はアスカを不意打ちするが脈絡もなく仲間割れを始め千載一遇のチャンスを逃すと、二人まとめてヒップアタックで落とされた。
リング上はアスカ一人になるが、昏倒していたエヴァが復活し背後から襲いかかって落としてしまう。
勝った気になりエヴァは狂喜乱舞するが、中盤で場外へ退避していたカーメラが不意打ちで落とし、小ずるく勝利と挑戦権を手にした。
なおエヴァは襲いかかる時に思いっきり目撃されていたが優しいアスカは見逃してくれた模様。

試合後、観戦していたベイリーが余裕の祝福に駆けつけ、それをアスカが不敵な笑みを浮かべて眺めていた。



2016/1/20のNXT #317 お前そんな強キャラじゃないだろ


サミ・ゼイン ○-× アダム・ローズ
(コウジ・クラッチ)

気がついたら生真面目キャラから元に戻っていたローズが、喉を狙ったチープショットでペースを握る。
容易に反撃を許さず、クリス・ベノワを思わせる両手を広げ落下式のダイビングヘッドバッドも喰らわせるが、ゼインは不意打ちのパーフェクトショットから久々のコウジ・クラッチに固めタップを奪った。


アポロ・クルーズ ○-× タイ・デリンジャー
(ブルーサンダーボム)

経験で勝るデリンジャーが試合をコントロール。不意打ちでペースをつかむとトペ・コンヒーロから必殺技にしている片膝のコードブリーカーを命中させるが、クルーズはカウント2で返す。
決め技を返されてはどうしようもなく、驚異的なパワーで空中に投げ上げてから持ち替えるブルーサンダーボムでクルーズが逆転勝ちした。

クルーズは試合後、バロン・コービンの乱入でうやむやに終わったNXT王座戦への意欲を語った。


リッチ・スワン ×-◯ バロン・コービン
(ディープシックス)

日本でもおなじみリッチ・スワンがそのままの名前でデビュー。
一回りでかいコービンに鋭い蹴りとスピードで対抗するが、新たに技名が付けられた旋回式のスパインバスターであえなく仕留められた。


ベイリー&カーメラ ○-× エマ&アレクサ・ブリス
(変型首四の字固め)

エマ組はゴング前に奇襲を仕掛けベイリーを痛めつける。
レフェリーは何か弱味でも握られてるのか、試合が始まってもカウントを無視してリングに居座るエマへ大した警告を与えない。
ベイリーは長時間にわたり集中攻撃にさらされるが、交代にこぎ着けるとカーメラが大暴れ。
そんな強キャラじゃなかったはずなのに一人でエマ組を蹴散らし、相変わらずかっこいい変型首四の字でアレクサをタップさせた。


ジョニー・ガルガノ ×-◯ サモア・ジョー
(コキーナクラッチ)

いまだフリー契約のガルガノは久々の登場。NXTイメージカラーの黒と黄色の衣装がジョーと丸かぶりした。
体重は1.5倍近くあるのにガルガノより素早いジョーが盤石の試合運びを見せ、最後はガルガノのロープ中段をすり抜けてのスピアーを察知しカウンターの蹴りを浴びせると、コキーナクラッチで絞め上げ勝利した。



2016/1/27のNXT #318 そんな試合で大丈夫か


ジェイソン・ジョーダン&チャド・ゲイブル ○-× ブレイク&マーフィー
(投げ渡しバックドロップホールド)

ロープワークからマーフィーが脚を負傷したと偽り、隙を見せたゲイブルを襲う。
抱き上げてドロップキックさせたり凶器扱いされるアレクサが素敵。
ゲイブルが執拗に左膝を狙われるも、脱出するとジョーダンが一息にブレイク組を片付け、最後はツープラトンからゲイブルがブレイクをフォールした。


リヴ・モーガン ×-◯ ナイア・ジャックス
(レッグドロップ)

ベイリーとの女子王座戦ではギロチンチョークに3連続ではまるという脳筋ぶりを存分に見せつけたナイアは、リヴにも同じ技を掛けられ動揺しかけるも、危なげなくサイドウォークスラムからのレッグドロップで仕留めた。


ブル・デンプシー ×-◯ アレックス・ライリー
(ジャンピング・ニーパット)

膝の手術からライリーが半年ぶりに復帰。
欠場前に不遇な扱いに毒を吐いていたがやはりヒールターンしたようで、荒々しい打撃で攻め立てると、地味な飛び膝で勝利した。


エリアス・サムソン ○-× ジョン・スカイラー
(ネックブリーカー)

両者ともに打撃しか出すつもりがないようで地味に試合が進み、サムソンが必殺技で勝利した。
今のところサムソンの試合は全部クソつまらないのだが大丈夫だろうか。


NXT王座挑戦権争奪3WAY戦
○ サミ・ゼイン ○ サモア・ジョー × バロン・コービン
(ゼインのシャープシューター&ジョーのクロスフェイス)

ロイヤルランブルで一軍に電撃復帰を果たしたゼインをNXTで見られるのもあと数回か。
特にレフェリーは場外カウントを取っていないのに、リングに上ってはカウントを止めさせる動作を繰り返す律儀なジョーが打撃で二人を翻弄。三つ巴戦になるとより上手さが際立つ。
ゼインはブルーサンダーボムでコービンをカウント2まで追い詰めるが、ジョーに場外へ引きずり出されコキーナクラッチで絞め落とされた。
コービンとの一対一に持ち込んだジョーだが不覚にもエンド・オブ・デイズを被弾。失神したはずのゼインのカットが間に合い、今度はゼインがヘルーバキックでコービンを仕留めるがジョーがカウントを阻止。
3人とも必殺技を披露してしまい決め手に欠ける中、ゼインがシャープシューターでコービンを捕獲。そこにジョーが俺も混ぜろとクロスフェイスを加えるとコービンはあえなくタップした。

だがゴングを要請したくせにレフェリーは無能にも誰を勝者にすべきか判断できず、GMのウィリアム・リーガルが駆けつけ協議するも、結論が出ないまま番組は終わった。



2016/2/3のNXT #319 ブラディ・サンデー初披露


ハイプ・ブロス(ザック・ライダー&モジョ・ローリー) ×-◯ ボードビレインズ(エイダン・イングリッシュ&サイモン・ゴッチ)
(ウィーリング・ダービッシュ)

ヒールターンをにおわせているビレインズだが、打撃中心のラフファイトを展開するだけで今回は明白なヒールターンはなし。
ライダーを孤立させて集中攻撃を浴びせ、交代したモジョもコーナーへの自爆であっという間に体力ゼロになると、再びライダーを捕らえツープラトンで仕留めた。


カーメラ ○-× エマ
(バックスライド)

エマはカーメラの長髪をつかみ毛根にダメージを与える技を連発。
必殺の首四の字へとつなげるパーフェクトショットも察知して発動前に潰すが、ダブルアームスープレックスを狙ったところでカーメラがバックスライド(逆さ押さえ込み)に切り返し、3カウントを奪った。


エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ ○-× ジャック・ハーレイ&リッキー・スタークス
(イーストリバー・クロッシング→エンツォのスプラッシュ)

190センチと大柄なハーレイはアセンションのやられ役で1回登場している。プロレスwikiによるとスタークスは初試合だが、控室でライバックに襲われる役で一軍に出演しているとのこと。
試合はいつもの流れでエンツォがハーレイをフォール。スタークスはキャサディにトップロープ越えで場外へ直接放り捨てられるハードバンプを披露した。


アスカ ○-× サンタナ・ギャレット
(アスカロック)

インディーで無数の王座歴を誇るサンタナだがここではジョバー役。
アスカの技にカウンターを合わせる場面はいくつかあったが、一方的に敗れ去った。


フィン・ベイラー ○-× アポロ・クルーズ
(クー・デ・グラ→ブラディ・サンデー)

王座戦で一度手合わせ済みとあり、終盤にかけて互いの得意技へのカウンタの応酬が繰り広げられる。
最後はウーハー・コンビネーションを間一髪で返したフィンが、スリングブレイドからジョン・ウーそしてクー・デ・グラへつなげる必勝パターンに、NXT初披露のブラディ・サンデーをとどめに加えて接戦を制した。

試合後、両者は握手とハグで健闘を讃え合った。



2016/2/10のNXT #320 嗤うアスカ


ジョニー・ガルガノ ×-◯ バロン・コービン
(エンド・オブ・デイズ)

ガルガノは果敢にパンチで立ち向かうが体格差ではね返される。
ディープシックスも被弾するが、ここでものすごい威力のスーパーキックが炸裂。
コービンは場外を逃げ惑い、ガルガノはパンチで追撃したものの、リングに上がったコービンがすかさず必殺技を繰り出し勝利した。


ハイプ・ブロス(ザック・ライダー&モジョ・ローリー) ○-× コリー・ホリス&ジョン・スカイラー
(ハイプライダー)

ライダーがここのところヘビロテされているホリス組につかまる場面もあったが、交代したモジョがパウンスでスカイラーを吹っ飛ばし、ライダーがブロスキー・ブートでホリスを仕留めると、ツープラトンからライダーがスカイラーをフォールした。


キャメロン ×-◯ アレクサ・ブリス
(スパークル・スプラッシュ)

一軍所属ながら最近はすっかりNXT暮らしのキャメロンは機敏に技を決め続けるが観客の反応は薄い。
支持を受けたアレクサが結構技を受けてるのに余裕で立ち上がるタフネスぶりを見せ、必殺技でケリを付けた。
場外で応援するブレイク&マーフィーがアレクサの取り巻き感が非常に良く出ていて素晴らしいと思う。


エリアス・サムソン ○-× ジェシー・ソーレンセン
(ネックブリーカー)

試合運びがスロー過ぎて退屈だったサムソンが今回は序盤から活発に動き回り、ソーレンセンにほとんど何もさせず圧勝した。


NXT女子王座戦
ベイリー ○-× カーメラ
(ロールアップ)防衛成功

王座戦にこぎ着けたカーメラは試合前の選手紹介からすでに感極まって泣きそうな表情。
一軍昇格も秒読みのベイリーは余裕の笑顔で次々と技を浴びせる。カーメラのカバーの返し方がよっこいせという感じでひょっこりカウント3が入りそうでひやひやする。
なすすべも無くやられていたカーメラだが、トップロープのベイリーを場外へ落とすと、ロープ中段をすり抜けてのプランチャを初披露。
半分素人のカーメラの命がけダイブに客席も沸き、調子に乗って2連発で決めると、パーフェクトショットから必殺の首四の字へ移行。
しかしこれを読んでいたベイリーはジャックナイフフォールに切り返し、ここから丸め込みの応酬が繰り広げられ、何度目かのニアフォールの末にベイリーがカウント3を奪った。

試合後、退場するカーメラをエヴァ・マリーとナイア・ジャックスが襲撃。
ベイリーも蹴散らすとカーメラをリングに上げ暴行を加えるが、そこにアスカが現れるとエヴァ&ナイアはすごすごと引き下がった。
アスカはアルカイックスマイルと呼ぶには不気味過ぎる笑顔でベイリーのベルトを撫でさすり、タイトルへの意欲を見せてから去っていった。



2016/2/17のNXT #321 関節技は痛いです


エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ&アメリカン・アルファ(ジェイソン・ジョーダン&チャド・ゲイブル) ○-× スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー&ブレイク&マーフィー
(エンツォのスプラッシュ)

フェイスとヒールに4人ずつ分かれた8人タッグ戦。
まずはフェイス組が先手を取り、ヒール組をリング下に一斉に放り捨てるが、CMが明けるとゲイブルが捕獲されている。
ゲイブルは長時間にわたりリンチされるが、ワイルダーがエプロンのキャサディに殴りかかるも返り討ちにあったのをきっかけに脱出。
ジョーダンとキャサディがあっという間にヒール軍を片付け、アメリカン・アルファが投げ渡しバックドロップホールドでドーソンをカバー。
これにはワイルダーのカットが間に合ったものの、すぐさまエンツォ組がスプラッシュで追い打ちをかけ、フォールを奪った。


アスカ ○-× ディオナ・プラッツォ
(後ろ回し蹴り)

プロレス歴2年未満であまり関節技を痛がる演技のできないディオナの関節を次々と極め、エルボーを数発打たせてやった後に裏拳3連発からの後ろ回し蹴りでアスカが快勝した。


タイ・デリンジャー ○-× アレックス・ライリー
(ビクトリーロール)

髪と髭を無造作に伸ばし、やさぐれ感の漂うライリーが、デリンジャーのトリッキーな動きに手を焼く。
強烈なパンチで動きを止め、フルネルソンに捕らえたものの、ビクトリーロール(前方回転エビ固め)に切り返され3カウントを奪われた。


NXT王座挑戦権争奪戦
サミ・ゼイン △-△ サモア・ジョー
(Wフォールにより引き分け)

3WAY戦でバロン・コービンから同時にタップを奪った両雄が決着戦へ。
どちらもスピードが持ち味の一つだが、前半はキャッチレスリング気味に展開。
ジョーがスパインバスターで先手を取り、鋭い打撃で攻め立てるが、ゼインはクローズラインで反撃に出ると、ジョーの巨体を担ぎ上げブルーサンダーボムで落とす。
一進一退の攻防からコウジクラッチをすり抜けたジョーは、高速のパワースラムを決めるがカウント2.9でゼインはそれを返す。
ゼインは打撃を浴び続けるが、エクスプロイダーでジョーを捉え、ヘルーバキックの体勢へ。しかしジョーはスリーパーで切り返し、ロープブレイクの警告を受けながらコキーナクラッチで絞め上げ、ゼインを半ば失神させる。
ジョーはとどめのマッスルバスターを狙うが、間一髪で蘇生したゼインはヘルーバキックを命中させジョーをフォール。
ついにカウント3が入ったが、偶然にか無意識にか体力の尽きたゼインの両肩をジョーもマットに付けさせており、Wフォールの様相。
決着はまたも次回へ持ち越しとなった。



2016/2/24のNXT #322 ビフ・ビューシック登場


アメリカン・アルファ(ジェイソン・ジョーダン&チャド・ゲイブル) ○-× ブレイク&マーフィー
(投げ渡しバックドロップホールド)

アメリカン・アルファが前半は相手を翻弄し、気が付くとゲイブルが長時間捕まり、ジョーダンに交代すると一気にツープラトンで仕留めるいつもの流れ。動きのキレは素晴らしいがそろそろ新味が欲しい。


アポロ・クルーズ ○-× クリストファー・ジラード
(ブルーサンダーボム)

初登場のジラードはビフ・ビューシックの名で活躍したインディーの雄。これが本名とのこと。
ダッシュからのヨーロピアンアッパー、払い腰からのスリーパーで意外にもクルーズを圧倒。
長々と絞め上げられたクルーズは力ずくで強引に脱出すると、ジラードがエプロンへの退避で足を滑らせた隙を逃さず、エンズイギリから必殺技で逆転勝ちした。


・タッグ王者とエンツォ組が乱闘

タッグ王者のスコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダーがエンツォ・アモーレを襲撃し、コリン・キャサディが救助に入る様子を映した監視カメラの映像が流された。


トマソ・チャンパ ○-× ブル・デンプシー
(アームロック)

すでに退団したデンプシーの試合が見られるのはあと数回か。特に見たくはないが。
なおマーカス・ルイスとシルベスター・ルフォールも同時期に解雇された。底の知れた感のあるデンプシーと、完全に干されていたルイスとルフォールなので在庫一掃といったところか。

試合はデンプシーのおちゃらけたムーブに激怒したチャンパが打撃で圧倒。
デンプシーがボディスラムを体重で押しつぶし、反撃に乗り出したかと思った次の瞬間、チャンパは前転からアームロックに固めタップを奪った。


ベイリー&カーメラ ×-◯ エヴァ・マリー&ナイア・ジャックス
(ナイアのレッグドロップ×3)

エヴァはナイアの相棒というかお荷物ポジションで、単体でも強すぎるナイアのいいハンディキャップになっている。
カーメラがナイアに捕まるもエルボーで脱出し、突進してきたところをかわしてリング下に落とす。
交代したベイリーが一気にエヴァを仕留めるが、ナイアがフォールを妨害し頭突きをお見舞い。
すぐさまカーメラがベイリーに代わり、首四の字でエヴァを固めたものの、ナイアが5カウントも何もかも無視して蹴りを入れ、ついでにベイリーも排除。
エヴァを自陣に引きずって交代するとカーメラにレッグドロップを3発浴びせ、エヴァにごっつぁんフォールを譲った。



2016/3/2のNXT #323 ヒツジとGK


ボードビレインズ(エイダン・イングリッシュ&サイモン・ゴッチ) ○-× タッカー・ナイト&ヒューゴ・ノックス
(ウィーリング・ダービッシュ)

初登場のノックスはプレミア下部リーグでゴールキーパーをしていた元サッカー選手。
膝の負傷で引退したのにもっと膝に悪そうなプロレスに転向したのはなぜだ。
デビュー戦はビレインズにほとんどなすすべも無く痛めつけられ、交代したナイトも攻勢だったのは1分足らずで、あっさりツープラトンで仕留められた。


エマ ○-× サンタナ・ギャレット
(エマ・ロック)

歓声はサンタナに集まるが、エマがライフファイトで終始圧倒。
サンタナは反撃に転じるとキレのある技を次々と決めるが、トップロープに上がったところを追撃され、逆さ吊りから暴行を受けると、カーブストンプからのエマ・ロックでタップを強いられた。


・オースチン・エリーズが登場

大物と契約したというウィリアム・リーガルGMに呼ばれて現れたのは、TNAやROHで頂点を極めたオースチン・エリーズ。
しかし入場中にバロン・コービンに背後から襲撃され、さんざんなお披露目となってしまった。


エリアス・サムソン ○-× スティーブ・カトラー
(ネックブリーカー)

サムソンは手荒なヘッドロックで(?)カトラーをこめかみから流血させると、地味なエアギターを交えながら一方的な試合展開で勝利した。


フィン・ベイラー ○-× ネヴィル
(クー・デ・グラ→ブラディサンデー)

Takeover:Rival#264以来のシングル対決。
フィンの例によってかっこいいけど長い入場を、ネヴィルはガムを噛みながら不敵に眺める。
序盤から目まぐるしく攻守が入れ替わる激しい展開。しかし新日のプリンス・デヴィットとドラゲーのPACだった頃とは逆に、今は一軍の風格漂うネヴィルが次第に試合をコントロール。トップロープ越えで場外に放り捨てられても平然と反撃し、ラ・ケブラーダも浴びせる。
フィンはペレキックを機にようやく打撃中心で反撃に出ると、それでもペースを握らせないネヴィルのレッドアローを寸前で回避し、ジョン・ウー→クー・デ・グラから高角度のブラディサンデーを決め、接戦を物にした。

試合後、観客のスタンディング・オベーションを受けた両雄は握手を交わし健闘を讃え合った。



2016/3/9のNXT #324 三本勝負で1時間


NXT王座挑戦権争奪2アウト・オブ・3フォール戦(三本勝負)
サミ・ゼイン ×-◯ サモア・ジョー
(マッスルバスター)

今回は1回の放送を丸々1試合に費やすというNXTにしかできない構成。
関節を取り合う静かな立ち上がりから、まずはジョーが強烈な打撃で先手を取る。
ゼインはスピードを活かして反撃の機会をうかがうが、ほとんど単発に終わりセントーンや高速のパワースラム、豪快なクローズラインなどで幾度となくニアフォールに追い込まれる。
そして30分頃、コーナーサイドの攻防からついにマッスルバスターを被弾し一本目を奪われた。


サミ・ゼイン ○-× サモア・ジョー
(コウジクラッチ)

勢いを得たジョーはさらに打撃で圧倒。ゼインを場外へ落とすと鉄階段へ叩きつけ、STOでなぎ倒すとカウントアウト勝ちを確信したが、ゼインは寸前でリングに滑り込むと、重量級のジョーをブレーンバスターで投げ飛ばし、さらにサマーソルト・プランチャで追い打ち。
トップロープからの飛び技はかわされたが、一本目では発動前に外されたコウジクラッチに固めタップを奪った。


サミ・ゼイン ×-◯ サモア・ジョー
(コキーナクラッチ)

三本目。ゼインは序盤からブルーサンダーボム、雪崩式サンセットフリップと大技を続け様に叩き込むがカウント2まで。
ロープ中段をすり抜けてのDDTも成功させるが、ジョーはとどめのヘルーバキックを受け止めるとパワーボム→ボストンクラブ→クロスフェイス→アームバーの連続技へ。
どうにかロープに逃れたゼインは隙をついて掟破りのコキーナクラッチを繰り出すも、再度ヘルーバキックをかわされると本家コキーナクラッチで絞め上げられ、最後までタップは拒否したが失神しレフェリーストップを宣告された。

日本のファンには中邑関連で試合の結果は初めからわかっていたが、そんなことは問題なく1時間の長尺を感じさせない好試合だった。



2016/3/16のNXT #325 ビデオレター・フロム・中邑


・中邑真輔からのビデオレター

サミ・ゼインがNXT王座挑戦権を逃して残念だと演説していると、ウィリアム・リーガルGMが現れ、長らく貢献してきた君に褒美を与えようと、次回特番での対戦相手を紹介した。
モニターに映し出されたのは待望の中邑真輔!
中邑は大歓声にかき消されそうになりながら、ゼインに自己紹介した。


ハイプ・ブロス(ザック・ライダー&モジョ・ローリー) ○-× アンジェロ・ドーキンス&ケネス・クロフォード
(ハイプライダー)

初登場のクロフォードはキャリア1年未満の新人の元海兵隊。ソーヤー・フルトンと決裂したドーキンスと今後はタッグで活動するのか。
試合は前半はドーキンスが、後半はクロフォードがつかまりなすすべもなくツープラトンで仕留められた。


ディオナ・プラッツォ ×-◯ エマ
(エマロック)

ディオナは打撃を数発返しただけで一方的に敗れ去った。


・エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ敗北

WWEネットワーク特番のROAD BLOCKでスコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダーのタッグ王座に挑んだエンツォ組だが、キャサディが場外で、エンツォがリング上で必殺ツープラトンを浴び敗北を喫した様が流された。


トマソ・チャンパ ○-× ジェシー・ソーレンセン
(アームバー)

ゴングと同時にドロップキックをかましたガチおじさんチャンパが、ソーレンセンにドロップキックをお返しされると火がつき、技でもなんでもない乱暴な肘の連打から前転アームバーに極めタップを奪った。


ベイリー&アスカ ○-× エヴァ・マリー&ナイア・ジャックス
(ベイリー・トゥ・ベリー)

アスカは心霊現象のように不気味な新作Tシャツを着て登場。
交代のタイミングを誤ったり、フォールをカットしようとしてエヴァにレッグドロップをかましたりとナイアが存分に脳筋ぶりを発揮し、アスカのエプロンからのハイキックを喰らったところにベイリーが必殺技を浴びせ、わりと短時間でエヴァをフォールした。

試合後、リーガル卿が無敗のアスカの実力を認め、特番でベイリーの女子王座への挑戦権を与えた。


タッグ王座挑戦権争奪戦
アメリカン・アルファ(ジェイソン・ジョーダン&チャド・ゲイブル) ○-× ボードビレインズ(エイダン・イングリッシュ&サイモン・ゴッチ)
(投げ渡しバックドロップホールド)

ゲイブルがつかまりジョーダンが一気に片付けるいつもの流れからは決められなかったが、イングリッシュがゲイブルへのライガーボムを返され悔しがっている隙にジョーダンがこっそりタッチし、不意打ちからのツープラトンでアメリカン・アルファが待望の挑戦権を手にした。



2016/3/23のNXT #326 特番まであと9日


ジョニー・ガルガノ ○-× エリアス・サムソン
(スクールボーイ)

サムソンはプッシュ後に初めて迎える強敵のガルガノ相手にも優勢に試合を進める。
ロープ中段からのスピアーも膝で撃ち落とし、ロープに振ってニーパットを狙ったが、ガルガノはそれをかわしながらスクールボーイに固め、サムソンにプッシュ後初の黒星を付けた。

試合後、サムソンは背後からガルガノを襲い、場外でも暴行しているとアポロ・クルーズが救出に現れ、特番での因縁を急ごしらえで作った。普通にガルガノと再戦でもいいのに。


フィン・ベイラー ○-× リッチ・スワン
(クー・デ・グラ→ブラディ・サンデー)

スワンはキレの良いダンスで、フィンは入場曲に合わせたみんな大好きのアピールで試合前から客席を沸かせる。
フィンは素早いスワンを離さず、アームロックやヘッドロックで執拗に捕獲。隙をついて脱出するたびにスワンは超人的な身体能力を披露するが、フィンは落ち着いて対処を続け、ジョン・ウーからクー・デ・グラにつなげると容赦なくブラディ・サンデーを決め危なげなく勝利した。


・中邑真輔の様子

前回ついに姿を現した中邑が契約のサインを交わし、トレーニングセンターに合流しジェイソン・アルバート(ジャイアント・バーナード)と再会する様子や、前回の登場シーンが改めて流された。


アレクサ・ブリス ○-× サラ・ドブソン
(スパークル・スプラッシュ)

仮面を着ければ白銀聖闘士になりそうな衣装のサラが軽快な動きで先制するが、コーナーに自爆させると以降はアレクサのペース。
取り巻きのブレイク&マーフィーに応援されながら一方的に攻め立てるが、サラのトップロープからのプランチャが目測を誤ったのか脚が顔面に直撃するアクシデントが発生。
試合中に鼻を折られたことのあるアレクサだが、これをなんとか返すと、女王様の危機に取り巻きが立ち上がり、サラの攻撃を妨害。
すかさずアレクサがバク転からのニードロップと必殺技につなげ辛くも勝利した。


ブル・デンプシー --- ダニー・バーチ
(サモア・ジョーの乱入により不成立)

サモア・ジョーが入場中のデンプシーに背後から襲いかかるとコキーナクラッチで絞め落とし、さらにリングに上がるとマイクアピールをすると見せかけてバーチも殴りつけ、やはり絞め落として試合を中止させてしまった。


・アメリカン・アルファの足跡

タッグ王座への挑戦権を得たアメリカン・アルファ(ジェイソン・ジョーダン&チャド・ゲイブル)のアマレス時代の様子を中心にインタビュー映像が流された。


アスカ ○-× エマ
(アスカロック)

試合前のシャドーで見せていたパンチとキックがガチで速かったアスカは、高速のアームバーや執拗なハンマーロックでエマを翻弄。
しかしアンクルロックの体勢を入れ替え場外に落とされると形勢逆転。エマは打撃を喰らわないように密着してのキャッチレスリングと、セコンドのデイナ・ブルックを交えたラフファイトでアスカを苦しめる。
試合は長尺になったが、エマは不用意にロープに振ったせいでアスカにヒップアタックを喰らうと、打撃で反撃され、最後は投げ捨てジャーマンから顔面への低空ドロップキックを浴びた上、アスカロックで仕留められた。



2016/3/30のNXT #327 ブル・デンプシー最後の勇姿


アメリカン・アルファ(ジェイソン・ジョーダン&チャド・ゲイブル) ○-× コリー・ホリス&ジョン・スカイラー
(投げ渡しバックドロップホールド)

てっきり特番2日前だしPR番組かと思ったら意外にも通常放送。
おなじみジョバー組に苦戦するはずもなく、ゲイブルが必殺ツープラトンからホリスをフォールした。
ツープラトンについてwikiには「ジョーダンがベリー・トゥー・ベリーの体勢で相手を宙へ投げ」と書かれているがあれがベリー・トゥ・ベリーに見えるなら一刻も早く眼科に行くことをおすすめする。


バロン・コービン ○-× マイク・クエラリ
(ディープシックス)

初登場のクエラリの正体はROH所属のQTマーシャルとのこと。
エルボー、パンチ、ドロップキックを立て続けに決めたもののコービンをふらつかせただけで、第二必殺技で軽く仕留められた。


・中邑真輔とノー・ウェイ・ホセ

中邑真輔のプロモとノー・ウェイ・ホセの登場予告が流れた。
ホセは一試合だけ登場したレビス・バレンズエラJr.の新ギミックとのこと。


スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー ○-× スティーブ・カトラー&タッカー・ナイト
(フラップジャック+コードブリーカー)

わりとイケメンだったはずのカトラーは丸坊主にモデルチェンジ。ランディ・オートンというよりマーカス・ルイスに似ている。
なすすべも無くタッグ王者に痛めつけられるが、交代したナイトは巨体で一気に二人を蹴散らす。
しかしブラインドタッチで隙をつき、コードブリーカーが顔面ではなく胸に入る当たり損ねのツープラトンで一発逆転し、ワイルダーがフォールを奪った。


アポロ・クルーズ ○-× アレックス・ライリー
(ブルーサンダーボム)

やさぐれライリーがクローズラインで先手を取るが、クルーズは同じくクローズラインで反撃に出ると、連続技からあっという間に勝利した。

試合後にはエリアス・サムソンがギターを手に現れ、特番に向けクルーズとの因縁を重ねて作った。


ブル・デンプシー ×-◯ サモア・ジョー
(コキーナクラッチ)

放送時点で解雇されてるデンプシーの最後の勇姿。
コミカルな動きは封印し怒りに任せて暴れ回るが、見せ場は少なくあっさりコキーナクラッチで絞め落とされた。

決着後もジョーは執拗にコキーナクラッチをデンプシーに仕掛け、止めに入ったスパスタも蹴散らしてしまう。
フィン・ベイラーが駆けつけると乱闘になり、放送終了まで激しく殴り合った。



2016/4/1のNXT TAKE OVER DALLAS #328


NXTタッグ王座戦
ザ・リバイバル(スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー) ×-◯ アメリカン・アルファ(ジェイソン・ジョーダン&チャド・ゲイブル)
(投げ渡しバックドロップホールド)王座奪取

タッグ王者組はいちおう昔から付いてはいたが番組内では使われなかったチーム名で今さら呼ばれる。
確かな技術を持つ4人による思わず見入ってしまうような名勝負で、前半はゲイブル劇場からアメリカン・アルファの華麗な連携、中盤からはザ・リバイバルが巧みなタッチワークでゲイブルを捕獲。
ジョーダンに交代されても流れを渡さず、ワイルダーが9割反則だが陰ながらドーソンを助ける八面六臂の活躍を見せるもとどめを刺し切れず、最後はゲイブルとドーソンのニアフォールの応酬から、隙をついてブラインドタッチしたジョーダンが必殺ツープラトンに持ち込み勝利を飾った。

ジョバー役を2年近く続けて、デビューから4年でついにタイトルにたどり着いたジョーダンの泣き顔と、リング下を駆けずり回りドーソンの黒子に徹したワイルダーの暗躍が印象深かった。
また客席にはなんかクチャクチャ食ってる元実況のJRとフナキ、そして飯伏幸太の姿があり、飯伏はテロップ付きで紹介されていた。


オースチン・エリーズ ○-× バロン・コービン
(後方回転エビ固め)

元TNA世界王者のエリーズは一回り以上でかいコービンに打撃戦を挑む。
なおエリーズは牡羊座の意味で、アリエスと読んだほうが日本人には馴染み深い。左肩に「羊」という巨大なタトゥーを入れているがwikiには右肩と書かれており、あれが右肩に見えるなら一刻も早く眼科に行ったほうが良い。
劣勢のコービンはエリーズをロープに叩きつけて形勢逆転すると、時間を掛けて痛めつける。
エリーズはやはり打撃主体で反撃に乗り出すが、場外でディープシックスを被弾。
なんとかリングに戻るもコービンにパンチ連打で叩きのめされ、とどめのエンド・オブ・デイズの体勢に入るも、それを一回転してかわすとすかさず丸め込み、逆転勝利を挙げた。


サミ・ゼイン ×-◯ 中邑真輔
(キンシャサ)

間違いなくNXT史上最大の、いやWWE全体でも年に数回クラスの大歓声に迎えられ中邑が登場。
中邑はもちろん対するゼインも笑みを抑えきれない様子。
リングインしただけでHolly Shit(超ヤバイ)チャントが飛び交い、中邑とサミ・ゼインの名が交互に叫ばれる異様な雰囲気。やはり中邑の期待度はレベルが違った。

試合が始まっても客席の乗せ方を心得た所作は日本でもアメリカでも全く変わらず、どの体勢からでも飛び出す蹴りと膝の一撃の鋭さは説得力抜群。
中盤には2分にわたりエルボーでどつき合い、中邑は鼻を折られたか激しく出血。「ストロングスタイル」と書かれたサインボードを掲げたファンも満足したことだろう。
盛り上がりは終始収まることはなく、互いに大技を決め合い一進一退の攻防になるも、リング下に逃れた中邑を追い、ロープ中段をすり抜けてのDDTを狙ったゼインをハイキックで撃墜したのが決定打となり、後頭部へのフライング式ボマイェから正調ボマイェにつなげ、中邑がデビュー戦を飾った。
なおボマイェは「ぶっ殺せ」という意味のため自主規制に引っかかったようで、同じモハメド・アリ由来のキンシャサというクソだせえ名前に変えられた模様。

プヲタ揃いのNXTとはいえTAKE OVERの舞台ならば一般層もかなり混ざっている。その中でこれだけの絶大な支持を得られたなら、WWEの檜舞台に上がる日はそう遠くないだろう。
っていうかだから中邑はずば抜けてるって言っただろうが! RAWしか観ない層に馴染みがないのはTNAでもROHでも日本でも同じこと。誰と比べても日本で長年トップを張っていた中邑の実績は断然で、本来一軍デビューが当然なのだ。
やはり神の子ミスティコやヨシ・タツが1ミリも適応できないまま去ったのが上層部のトラウマになっているのだろう。全く問題なく客席を沸かせた中邑は流石である。


NXT女子王座戦
ベイリー ×-◯ アスカ
(アスカ・ロック)王座奪取

アスカはコスチュームはもちろん着物も能面も新調。能面は眼から口から緑の液体を垂れ流しており、とてもフェイスの衣装に見えない。
ベイリーは当たれば一発で試合を決めかねないアスカの高速の蹴りをかいくぐり、得意技を次々と決める。
雪崩式ハリケーンラナからナイア・ジャックスを仕留めたギロチンチョークに固めるが、アスカは体勢を入れ替えアンクルロックへ。
ベイリーも回転してアスカを場外へ落とし、ハリケーンラナで追撃をかけるが、エルボーを見舞うとアスカの闘志に火をつけてしまい、猛攻にさらされる。
しかしベイリーは強烈なキックからのシャイニングウィザードを返し、ヒップアタックを受け止めるとバックドロップで投げ捨て、ハイキックもつかむと裏膝十字からアンクルロックへつなげるアスカ対策を披露。
ニークラッシャーからのドラゴンスクリューはたぶん初めて出すから不格好ながら、足技を弱めるには十分。
必殺の後ろ回し蹴りをふらつくだけで耐え、アスカ・ロックからも一度は脱出したものの、二度目のアスカ・ロックに捕らえられ、たっぷり1分以上絞め上げられるとついに力尽き、無敗のままアスカが新王者に輝いた。

あっけない幕切れだったが、誰でもわかる実力者のアスカの戴冠は観衆も素直に祝福。
敗れたベイリーはリングにもたれ、去って行くアスカを悔しそうな顔で見送った。


NXT王座戦
フィン・ベイラー ○-× サモア・ジョー
(ロールアップ)防衛成功

試合前、元TNA世界王者で、TNAを退団し去就が注目されるボビー・ルードが映される。これ絶対入団する流れなのに本人は否定してるんだよなぁ…。
念入りにフェイスペイントを施したフィンはチェーンソーを振り回しながら登場。どこの怪奇派だお前はwww
しかしジョーが序盤の攻防でいきなり目蓋かどこかをカットし大流血し、よっぽど怪奇派になってしまう誤算。
全世界中継で規制の厳しい一軍なら血が止まるまで中止になるところだが、ここはネット放送だし規制の緩いNXT。
レフェリーが止血しようとタオルで拭うたびにジョーは乱暴にそれを押しのけ、フィンも気にせず殴りかかる。

さすがに傷が深すぎてドクターストップが入るが、止血するやいなや試合は再開。
当然のごとく傷口もすぐに開き、たびたび止血で試合がストップ。こうなるといつ終わってもおかしくなくなり、巻きが入った両者は動きを止めずに高速で技を繰り出し合う。
延髄斬り、顔面キック、セントーンと絶対痛い技を応酬し、マッスルバスターが完璧に決まるがフィンはフォールを拒否。
逆にスリングブレイド→ジョン・ウー→クー・デ・グラの必勝パターンを決め、ブラディ・サンデーでとどめを狙うが、ジョーはコキーナ・クラッチに切り返す。
しかし最後は不知火のようにコーナーを駆け上がり、コキーナ・クラッチを裏返したフィンがそのままフォールに固め、王座を守り抜いた。

まったくこんなに全試合がこんなにも盛り上がるなら、PPVの癖に会場が沈黙することすらままある一軍ではなく、こっちが本当のWWEなのではないだろうか。



2016/4/6のNXT #329 ストロングスタイルがやってきた


今回は特番のハイライトを交えつつ試合後のアメリカン・アルファ、ベイリー、オースチン・エリーズ、フィン・ベイラーのインタビューを放送。
試合は特番で放送カットされた1試合だけとなった。


アポロ・クルーズ ○-× エリアス・サムソン
(ブルーサンダーボム)

テンションの高い客席は勝手に盛り上がったが、別に特番でやることもない普通の試合をクルーズが普通に勝利した。


番組の最後にはメイン戦や他のタイトル戦を差し置き中邑真輔のデビュー戦のハイライトが流され、試合後のインタビューでは通訳のフナキを押しのけ中邑は英語で「ストロングスタイルがやってきたぜ」と言い放った。



2016/4/13のNXT #330 笑いも取れる中邑真輔


オースチン・エリーズ ○-× アンジェロ・ドーキンス
(ローリングエルボー)

今回はいつものフルセイル大学ではなく、レッスルマニア(WWE年間最大イベント)の宣伝会場からの放送。
納豆をかき混ぜているようにしか見えない謎の仕草を交えつつ、体格で勝るドーキンスが優勢に試合を展開。
しかしコーナーに自爆させるとエリーズが一気に反撃に転じ、強烈な打撃を連発するとエルボーでとどめを刺した。


アレクサ・ブリス ○-× テッサ・ブランチャード
(バク転ダブルニードロップ)

初登場のテッサはかの伝説的ユニット「フォー・ホースメン」で知られるタリー・ブランチャードの娘。まだ20歳でプロレス歴も2年と浅いが2世レスラーらしいセンスの良さを随所に見せ、単なるやられ役ではない戦いぶりだったが、最後は首をつかんで叩きつけるというただの乱暴からニードロップを喰らいアレクサに敗北した。


ジョニー・ガルガノ&トマソ・チャンパ ○-× ボードビレインズ(エイダン・イングリッシュ&サイモン・ゴッチ)
(前転アームバー)

まずはガルガノ組が独創的な技でビレインズを翻弄。ガルガノが隙をつかれ左腕をロープに叩きつけられ敵陣に閉じ込められるが、グダグダな流れで抜け出すとチャンパが大暴れ。イングリッシュを痛めつけ場外に落とすと、そこにガルガノがサマーソルト・プランチャで追い打ちし、残ったゴッチをチャンパが関節技であっさり仕留めてしまった。
一軍昇格も果たしたビレインズを、フリー契約のガルガノ組が倒すとは意外だった。


バロン・コービン ○-× タッカー・ナイト
(エンド・オブ・デイズ)

ナイトはクリス・ジェリコの着ているラメ入り銀色ジャケットを1ケタ安くしたようなものを羽織り登場。
コービンに意外と機敏な動きで反撃し、ドロップキックやルー・テーズ・プレスを浴びせたが、かえってコービンを怒らせただけに終わり必殺技であっさり仕留められた。


ベイリー ○-× リヴ・モーガン
(ベイリー・トゥ・ベリー)

ベルトを失いかえって一軍昇格が秒読みとなったベイリーは客席からの大声援を受けながら軽快に技を決める。
対するリヴはマトリッシュ他、見覚えのある技をいくつも大胆にパクりながら対抗するが、決め手を欠きいきなり必殺技で投げられ完敗した。


中邑真輔 ○-× タイ・デリンジャー
(キンシャサ)

死ぬほどかっこいい入場曲で登場した中邑は、渡米2戦目にしてジェスチャーだけで客席を沸かせるわ笑いは取るわ米国ファンの心をわしづかみ。
隙をつかれスーパーキックを被弾し、攻め込まれる場面はあったが、虎尾で反撃すると、膝と蹴り技のみで翻弄し、強烈なキンシャサでとどめを刺し、試合後には観衆とイヤァオ!を唱和した。



2016/4/20のNXT #331 不安過ぎるデビュー戦


アメリカン・アルファ(ジェイソン・ジョーダン&チャド・ゲイブル) ○-× エンツォ・アモーレ&コリン・キャサディ
(投げ渡しバックドロップホールド)

まずはエンツォがタッグ王者組に翻弄され、続いてゲイブルがつかまり集中攻撃を浴びる。
隙をついて交代するとジョーダンが一気呵成の攻勢からエンツォを仕留めるいつもの流れだった。

というかエンツォは満足に受け身も取れていないのだが、こいつを一軍昇格させて本当に平気なのだろうか。


ノー・ウェイ・ホセ ○-× アレクサンダー・ウルフ
(パンチ)

元レビス・バレンズエラJr.のホセのデビュー戦。対する元アクセル・ティスチャーのアレクサンダー・ウルフは#291以来と実に9ヶ月ぶりの登場。
ホセはダンスを交えたムーブとスピード感のないエアプレンスピン、受けてもらってる感丸出しの技の数々からただの右パンチで快勝した。


ディオナ・プラッツォ ×-◯ ナイア・ジャックス
(レッグドロップ)

ナイアが全くのノーダメージで圧勝した。


アポロ・クルーズ ×-◯ サモア・ジョー
(コキーナクラッチ)

打撃主体のジョーに対しクルーズは無謀にも打撃で対抗してしまい、延々と猛攻にさらされる。
試合開始から8分経って初めて出した投げ技のブレーンバスターを逆に投げ返したクルーズが反撃に転じるが、スタンディング・ムーンサルトをカウント2で返され、必殺のブルーサンダーボムも崩されると、強烈なスパインバスターを浴びて虫の息となり、コキーナクラッチの前に沈んだ。



2016/4/27のNXT #332 ハーディーズの紛い物


・NXT王座が移動

冒頭、ハウスショーでサモア・ジョーがフィン・ベイラーのNXT王座を奪ったという衝撃のニュースが紹介された。
フィンの負傷によるベルト移動を心配するところだが、ストーリー上の要請だった模様。
これでフィンの早期一軍昇格もありえるか。


アスカ ○-× エヴァ・マリー
(後ろ回し蹴り)

エヴァは普段ほどブーイングを浴びせない優しい観客に迎えられる。最初は一人で入場したが後からナイア・ジャックスが合流するとペースを握り、アスカの半分ほどのスピードで躍動。
しかしアスカは一通りの技を受けてやって10分超の長尺を埋めると、必殺の蹴りで仕留めた。

試合後、次の抗争相手と目されるナイアとにらみ合い、後ろ回し蹴りで牽制した。


ザ・リバイバル(スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー) ○-× ジェフ・パーカー&マット・リー
(フラップジャック+コードブリーカー)

リングアナにものすごくぞんざいな紹介をされたハーディーズの紛い物みたいな名前のパーカー組は、なすすべも無く痛めつけられる。
リバイバルはパーカーに大技を次々と決めるがフォールせず、相手コーナーに投げわざとリーと交代させると、必殺ツープラトンでとどめを刺しワイルダーが踏みつけフォールで3カウントを奪った。


ハイプ・ブロス(ザック・ライダー&モジョ・ローリー) ○-× ブレイク&マーフィー
(ハイプライダー)

相棒のライダーが一軍でプッシュされ始め正念場を迎えるモジョだが、収録時点ではまだ未来の出来事。
ライダーがつかまり、交代したモジョが反撃するいつもの展開からあっさりとライダーがブレイクをフォール。
しかし試合後、タッグ王座への返り咲きを狙うリバイバルに襲撃されてしまった。


カーメラ ○-× アリーヤ
(変型首四の字固め)

正念場といえばエンツォ・アモーレ&コリン・キャサディに置いて行かれたカーメラはさらに深刻。
対するアリーヤは#316のバトルロイヤルでの顔見せから今回が初のシングル戦となり、弱冠21歳ながらインディーで2度の王座歴を誇るカナダ娘。

アリーヤが前半は攻め込むも、カーメラは得意ムーブから鋭いスーパーキックを披露し、最後は変わらずかっこいい必殺技で逆転勝利した。


中邑真輔 ○-× エリアス・サムソン
(キンシャサ)

中邑が序盤から自分の世界に引きずり込むが、サムソンはクローズラインとフォーアームを要所要所で浴びせ、ペースを完全には渡さない。
だが決め手に欠けたところを、中邑が虎尾と強烈過ぎる膝蹴りで反撃し、最後はキンシャサで一蹴し意外と短時間で勝負を決めた。



2016/5/4のNXT #333 エリック・ヤング電撃参戦


・エリック・ヤングが電撃参戦

いつものフルセイル大学に戻り、新NXT王者サモア・ジョーがマイクアピールしていると、そこに元TNA世界王者の"ショータイム"エリック・ヤングが電撃登場!
同時期にTNAを退団しNXT入団がささやかれていたボビー・ルードに先駆けての参戦となった。


ナイア・ジャックス ○-× テッサ・ブランチャード
(レッグドロップ)

テッサは巨漢もとい巨女のナイアにスピードで対抗しようとするが歯が立たず、1分強で簡単にフォールを奪われた。


オースチン・エリーズ ○-× タイ・デリンジャー
(450スプラッシュ)

三人目のTNA世界王者を迎え存在感を示したいエリーズだが、場内人気ではデリンジャーも引けをとらない。
デリンジャーは猛攻にさらされながらも初披露の牛殺しでカウント2.9までエリーズを追い詰めたが、必殺技(※ただしアポロ・クルーズにあっさり返された)の片足コードブリーカーを狙った隙をつかれ、エリーズの空中技の前に屈した。


ハイプ・ブロス(ザック・ライダー&モジョ・ローリー) ×-◯ ザ・リバイバル(スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー)
(フラップジャック+コードブリーカー)

ライダーがつかまり交代したモジョが大暴れするいつもの流れになるが、ブラインドタッチからリバイバルが必殺ツープラトンを喰らわせ、ドーソンがモジョをあっさりフォールした。


ノー・ウェイ・ホセ ○-× ノア・ケコア
(コブラクラッチスラム)

場内人気だけは高いホセは、前回の必殺技だった右パンチから体勢の崩れた不格好なコブラクラッチスラムにつなげあっさり勝利した。
初登場のノア・ケコアはインディーで王座歴があり194センチと体格に恵まれた期待のホープだが、今回は名前すらほとんど呼ばれなかった。


エリック・ヤング ×-◯ サモア・ジョー
(マッスルバスター→コキーナクラッチ)

ヤングまで参戦しNXTはいよいよWWE子飼いの若手&他団体オールスターの様相を呈してきた。
挨拶代わりにヤングはフルスイングのパンチ、ジョーは場外への乱暴な放り捨てからトペを披露。
ジョーはかつての同僚に花を持たせるつもりは毛頭なく、いつも以上に容赦なく打撃を浴びせていく。
負けじとヤングはジョーの巨体をブレーンバスターで投げ切り、ダイビングエルボードロップも喰らわせるがカウント2まで。最後はジョーのスパインバスター→マッスルバスター→コキーナクラッチのフルコースを浴びてあえなくタップした。



2016/5/11のNXT #334 プロレスは世界共通言語


・フィン・ベイラーが登場

ハウスショーでまさかの王座転落を喫したフィンが久々に現れ、タイトル奪回への意欲を語った模様。
途中でエリアス・サムソンがギターを弾きながら絡んできたが、背後に立ったところにペレキックを浴びせて追い出す。
さらに落としたギターを場外のサムソンに投げつけるも、サムソンはそれをナイスキャッチした。


アメリカン・アルファ(ジェイソン・ジョーダン&チャド・ゲイブル) ○-× コリー・ホリス&ジョン・スカイラー
(投げ渡しバックドロップホールド)

タッグ王者組がおなじみジョバー組を相手にやりたい放題。それでもいったんゲイブルがつかまり苦境に陥る様式美を挟み、最後はフィニッシュ直前にザ・リバイバルが現れ不穏な空気が流れたが、何事もなかったように試合再開すると1分以上放っておかれたのにホリスは全く回復しておらず、普通にそのまま仕留められた。


中邑真輔 ○-× アレックス・ライリー
(キンシャサ)

キング・オブ・ストロングスタイルと呼称される中邑がフルセイル大学に初降臨。
かっこよすぎてもう入場だけで金が取れるレベル。
やさぐれライリーはドロップキックを浴びせ「俺がストロングスタイルだ!」と勝ち誇り頭を乱暴にはたくが、中邑を怒らせただけで、蹴りとエルボーの洗礼を受けた末にキンシャサでKOされた。
それにしても中邑への観客の熱狂ぶりを観ているとつくづくプロレスは世界共通言語だと思う。


アレクサ・ブリス ○-× レイチェル・エラリング
(スパークル・スプラッシュ)

初登場のレイチェルはWWE殿堂者でロード・ウォリアーズのマネージャーとしても知られるポール・エラリングの娘とのこと。
序盤から左腕を攻めていたのに、途中で間違えて右腕を何度か攻めたアレクサが、レイチェルの反撃をチョークで封じると飛び技で勝利した。


フィン・ベイラー ○-× エリアス・サムソン
(1916)

早くもやられ役のヒールという地位を確立してきたサムソンだが、フィンとは意外と手が合うのか今までで一番スムーズに試合を展開。
しかしだからと言って良いところはほとんどなく、ジョン・ウーからのブラディ・サンデー改め1916であっさりとフィンが勝利した。
なお1916はブラディ・サンデーと同じくアイルランド史に残る事件が元ネタの模様。

試合後にはフィンとサモア・ジョーがにらみ合い一触即発の空気に。
GMのウィリアム・リーガル卿が割って入り次回特番での王座戦を決定するが、フィンはよそ見したジョーにサマーソルト・プランチャを浴びせ先手を取った。



2016/5/18のNXT #335 スリー・アミーゴ(エマ、ペイトン、ビリー・ケイ)


オースチン・エリーズ&中邑真輔 ○-× ブレイク&マーフィー
(キンシャサ)

先週ブレイク組に絡まれたエリーズが探して来たパートナーは意外にも中邑真輔。
エリーズが自陣でもたつくマーフィーにいきなりドロップキックをぶちかまし3カウントを奪いかける幕開け。
中邑はエリーズが気の毒になるくらい客席の支持で圧倒。マニアの前評判では中邑の人気・知名度は元TNA世界王者に劣るんだったっけか。へえ~。
エリーズが本当に一瞬つかまる場面はあったが、交代した中邑が軽快にマーフィーを痛めつけると、エリーズのタッチ要求を華麗にスルーし、キンシャサで簡単に勝負を決めてしまった。

試合後には3分足らずで完敗したブレイク組に呆れてか、アレクサ・ブリスが一人で退場。アレクサ込みなら一軍昇格もあると思っていたが暗雲が生じてきた。


カーメラ ○-× ペイトン・ロイス
(変形首四の字固め)

ペイトンはお花を手に入場し個性をアピール。長い脚を活かしてカーメラを苦しめ、結構上手いけどなぜお前が使うのかと謎のスリー・アミーゴ(3連続ブレーンバスター)からフィッシャーマンズ・スープレックスも決めるが、カーメラはカウント2ではね返すと、アリーヤを倒した時と寸分たがわぬ技の連携から逆転勝利した。


ジョニー・ガルガノ&トマソ・チャンパ ○-× ダニー・バーチ&ロブ・ライジン
(チャンパのニーパット+ガルガノのスーパーキック)

ついにガルガノ&チャンパが正式契約したと噂だが、それよりショートタイツにイメチェンしてきたバーチがやけに小さく見えるのが気になって仕方ない。
試合はチャンパのニーパットとガルガノの延髄斬りで挟み撃ちにするツープラトンから、チャンパのニーパットとガルガノのスーパーキックで挟み撃ちするツープラトンを連発し、ライジンをチャンパがフォールした。


ベイリー ×-◯ ナイア・ジャックス
(レッグドロップ)

不覚にもデイナ・ブルックに先に一軍昇格されてしまったベイリーが苦手のナイアに挑む。
何かやらかしそうなエヴァ・マリーも同伴せず、隙のないナイアは前回特番と同じようにパワーで圧倒。
ベイリーは何もできなかった前回から長足の進歩を遂げ、要所で反撃を試みるが終盤に脚を負傷。コーナーにもたれて立ち上がったところにナイアが飛び込み負傷箇所を狙い撃つと、うつ伏せのベイリーにレッグドロップでとどめを刺した。



2016/5/25のNXT #336 オージー増殖の波は男子にも


ジョニー・ガルガノ&トマソ・チャンパ ◯-× TM61(シェイン・ソーン&ニック・ミラー)
(スーパーキック+ランニング・ニー)

ノアで活躍していたTMDKのシェイン・ヘイスト&マイキー・ニコルスが新たなリングネームとチーム名で参戦。オージー増殖の波は男子にも及び出した。
カタカナで「シェイン・ヘイスト」と書かれたタオルを腰に巻き現れたソーンがガルガノを捕らえ、まずはTM61が巧みな連携で優勢に立つ。
しかしガルガノ組は容赦のない打撃で対抗すると、ダブルタップ(水車落とし+ネックブリーカー)にもカットが間に合い、最後はチャンパが場外に転落するほどの勢いで串刺しニーパットを喰らわせ、ガルガノのスーパーキックとチャンパのランニング・ニーで挟み撃ちするツープラトンで、ガルガノがソーンをフォールした。


・ベイビーメタルとラ・ソンブラ

次回特番のテーマ曲がベイビーメタルの「カラテ」になったことと、ラ・ソンブラの名で活躍したアンドラーデ・シエン・アルマスの近日登場が発表された。


・NXT王座挑戦権争奪戦

オースチン・エリーズがNXT王座への意欲を語っていると、そこに先週タッグ戦で共闘した中邑真輔が登場。
「ちょっと待ってちょっと待って息切れた」と日本語で言った後に「NXT王者にはキング・オブ・ストロングスタイルがふさわしい」と英語で語ると、そこにGMのウィリアム・リーガル卿も現れ、次回特番で挑戦権を賭けた二人の試合を決定した。


ノー・ウェイ・ホセ ◯-× ジョナサン・オレゴン(ジョニー・ヴァンダル)
(コブラクラッチスラム)

会場人気だけは高い、というかヤケクソ気味に盛り上げられているホセが、オレゴンと呼ばれているのに本名のヴァンダルと書かれたタイツを履いたジョニー・ヴァンダルにおちゃらけたムーブで圧勝。
プロレス界一遅いエアプレンスピンも披露し、試合後には実況席上で踊り狂った。


NXT女子王座挑戦権争奪3WAY戦
× カーメラ アレクサ・ブリス ◯ ナイア・ジャックス
(レッグドロップ)

アレクサは試合開始後すぐにリングを下りて静観。隙を見てトップロープに上がりナイアに飛びかかろうとしたが、発見されすごすごと引き下がる。
その後もナイアが劣勢に陥るとすかさずカーメラに襲いかかり、いきなりタイツをつかんだフォールで丸め込む等なりふり構わない。
だがカーメラにバク転ダブルニー、ナイアにスパークル・スプラッシュを浴びせるがどちらもカットされると、カーメラの首四の字で戦線離脱に追い込まれ、カーメラとの一対一を制したナイアが挑戦権を手に入れた。



2016/6/1のNXT #337 必殺技お披露目回


タイ・デリンジャー ◯-× バディ・マーフィー
(牛殺し)

アレクサ・ブリスの離脱でチーム解散し、マーフィーがフルネームに戻してシングルで参戦。そういえばこいつもオージーだった。
荒々しい攻撃で主導権を握るが、中盤からは一方的にデリンジャーに攻められ、最後はつなぎ技からフィニッシャーに昇格した牛殺しで仕留められた。


オースチン・エリーズ ◯-× エリアス・サムソン
(ラスト・チャンスリー)

いつものようにサムソンが中盤までは優勢も、エリーズはローリングエルボーから始まる徹底的な首攻めから、NXT初披露のえぐいラスト・チャンスリー(前転鎌固め)につなげ逆転勝利した。


ジョニー・ガルガノ&トマソ・チャンパ ◯-× ザ・リバイバル(スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー)
(ロールアップ)

番組冒頭に口論から乱闘に発展した両者が対決。リバイバルはチャンパを自陣に閉じ込め猛攻を加えるが、ガルガノに交代され反撃にあう。
しかしドーソンが強烈なDDTで動きを止め、トップロープに乗せてスーパープレックス(雪崩式ブレーンバスター)を炸裂。だが次の瞬間、ガルガノがその体勢のままドーソンをフォールに固め逆転勝ちした。

試合後にはリバイバルがガルガノ組を暴行し、必殺ツープラトンのフラップジャック+コードブリーカーにシャッターマシーンという技名も付いたが、アメリカン・アルファ(ジェイソン・ジョーダン&チャド・ゲイブル)が駆けつけ救出していった。


・NXT女子王座戦の調印式

女子王者アスカと挑戦者のナイア・ジャックスが、GMのウィリアム・リーガル卿の立ち会いのもとで調印式を行う。
挑発されたアスカはサイン後にナイアに襲いかかるが、ハイキックを受け止められパワーボムで沈められた。



2016/6/8のNXT TAKE OVER THE END #339


※#338は予告番組のため省略

タイ・デリンジャー ×-◯ アンドラーデ・シエン・アルマス
(串刺しランニングWニーアタック)

IWGPインターコンチネンタル王座を制するなど日本でもラ・ソンブラの名で活躍したアルマスのデビュー戦。アンドラーデは本名の一部の模様。
会場人気からフェイスターンしたデリンジャーにも劣らぬ声援を受け、トペと見せかけ中段ロープに絡まって寝そべる、トップロープで倒立、ムーンサルトプレスで着地しすぐさまスタンディングのムーンサルトなどの独創的なムーブを披露。
倒立したところにスーパーキックを浴びて窮地に陥ったものの、最後はコーナーにもたれたデリンジャーに両膝を叩き込みデビュー戦を勝利で飾った。


NXTタッグ王座戦
アメリカン・アルファ(ジェイソン・ジョーダン&チャド・ゲイブル) ×-◯ ザ・リバイバル(スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー)
(シャッターマシーン)王座奪還

現在のNXT名物といえばこのタッグ戦。
王者組はいつものようには簡単に主導権を渡さず、中盤まではリバイバルを圧倒。後半からやはりゲイブルが捕まるも、ジョーダンに交代すると反撃に転じるが、ここでワイルダーがリング下の魔術師とでも呼ぶべき暗躍を始め、とどめを巧みに回避。
最後は必殺技に捕まりかけたワイルダーを逆にドーソンが助けると、必殺ツープラトンをジョーダンに叩き込みベルトを奪い返してしまった。

さらにまさかの初防衛戦に敗れたアメリカン・アルファは、気落ちする間もなく試合後に謎の二人組に襲われる。
二人組はロード・ウォリアーズのマネージャーを務めWWE殿堂入りしているポール・エラリングとともに勝ち名乗りを上げた。


NXT王座挑戦権争奪戦
中邑真輔 ◯-× オースチン・エリーズ
(キンシャサ)

中邑と同様に打撃も得意なエリーズだが、体格で勝る相手への対抗策として飛び技を多用。中盤までは一方的に攻め続ける。
三角絞めやキンシャサも回避しラスト・チャンスリーで固めるが、中邑は長い脚をロープに伸ばして脱出。エプロン直下のデスバレードライバーを喰らわせ、カウントアウト勝ちも見えたものの、エリーズはトペでの追撃を選択。
しかしこれが判断ミスで、中邑にかわされ場外フェンスに激突すると、リングに上げられ後頭部へのフライング・キンシャサ→リバースパワースラム→キンシャサのフルコースを浴びて逆転負けを喫した。
非常に手が合っており、また見たいと思わせる名勝負だった。


NXT女子王座戦
アスカ ◯-× ナイア・ジャックス
(ランニングキック)王座防衛

経験豊富なアスカとはいえここまででかい相手と戦ったことはあるのか。
圧倒的な体格差で、必殺の後ろ回し蹴りは届かず、卍固めも満足に掛からない。ギロチンチョークは投げられ、三角絞めもそのまま持ち上げられコーナーに叩きつけられる。
返されない技を探すようにアスカは次々と関節技をつなげていき、合間に打撃を浴びせるも、ナイアはダウンすら容易に許さず、関節技もパワーで引き剥がし続けたが、蹴りの連打で膝をつかせると、走って行って思いっ切り蹴るという技でもなんでもない一発でついに沈み、アスカがベルトを守り抜いた。


・ボビー・ルード再び

GMのウィリアム・リーガルがインタビューを受けていると、その背後を何気なく元TNA王者のボビー・ルードが通り過ぎて行き、リーガル卿が後を追っていった。


NXT王座ケージ戦
サモア・ジョー◯-×フィン・ベイラー
(雪崩式マッスルバスター)王座防衛

NXTではおそらく初となるケージ(金網)戦。
フォールやタップアウトだけではなく脱出でも勝利となるのは日本での金網戦と同じだが、ドアから普通に出ても良いし、近づいただけでレフェリーがドアを開けてくれるのがアメリカ流。
また会場の都合から通常より金網も小さめで、フィンが本気で逃げたら絶対ジョーは追いつけないと思う。

手の内を知り尽くした同士、互いに脱出を阻止し合いながらカウンターを応酬。フィンはマッスルバスターを、ジョーはクー・デ・グラを返し、1916とコキーナ・クラッチは事前に潰す。
最後は脱出寸前のフィンを金網の頂上で捉えたジョーが、雪崩式のマッスルバスターをお見舞いし激戦に終止符を打った。



2016/6/15のNXT #340 おかえりバシャム・ブラザーズ


オーサーズ・オブ・ペイン(ギジム・セルマーニ&サニー・ディンサ) ◯-× CJオードイル&ショーン・スワッグ
(ボール&ギャグ)

特番でアメリカン・アルファを襲ったオーサーズ・オブ・ペインが、ポール・エラリングに付き添われ早くもデビュー戦。
ロシアンレッグスイープとクローズラインの合体技……というかバシャム・ブラザーズのボール&ギャグを披露し、ディンサと思われる方がスワッグと思われる方をフォールした。
なおセルマーニはオランダ人の元格闘家で、ディンサはカナダ人の元アマチュアレスラーとのこと。


カーメラ ◯-× テッサ・ブランチャード
(コード・オブ・サイレンス)

カーメラが二世レスラーのテッサを短時間で下した。必殺の首四の字固めにはコード・オブ・サイレンスという名前が付けられた。
ワンピース姿で戦っていた男性レスラーのヴィトーのDDTが同じ名前だったが、WWEでは必殺技名の使い回しは良くあること。


TM61(シェイン・ソーン&ニック・ミラー) ◯-× ブレイク&マーフィー
(サンダーバレー)

豊富な合体技で攻めるTM61を、ブレイク組は分断してソーンに集中攻撃。
しかし誤爆を誘って脱出すると、体力満タンのミラーがまとめて蹴散らし、最後はサンダーバレー(ツープラトンの高角度スパインバスター)からソーンがブレイクをフォールした。


アンドラーデ・シエン・アルマス ◯-× タイ・デリンジャー
(串刺しWニーアタック)

特番で敗れたデリンジャーは「10」のアピールを封印して真剣に攻め込むが、むしろ特番より危なげなくアルマスが連勝した。


・NXTでの再会

特番でサモア・ジョーに敗れ王座奪回はならなかったフィン・ベイラーを客席は熱狂的に迎え入れる。
そこに中邑真輔が現れると、フィンをNXTのアイコン(象徴)と讃えつつも、次のアイコンには自分がなると対戦を要求。
フィンも快く受け入れNXTでの再戦が決まった。



2016/6/22のNXT #341 長いノリツッコミ


タイ・デリンジャー ×-◯ オニー・ローキャン
(スローバック)

ローキャンは本名のクリストファー・ジラード名義でNXTでも一試合したビフ・ビューシックの新リングネーム。
入場シーンはカットされ、ぞんざいな紹介を受けやられ役かと思いきや中盤まで試合を支配する。
主導権をデリンジャーに奪われてからも粘りを見せ、ついには隙をついてジョン・シナが使っていたスローバックに似たネックブリーカーで3カウントを奪い、番狂わせを演じた。


ノー・ウェイ・ホセ ◯-× ジョシュ・ウッズ
(コブラクラッチスラム)

入場が一番面白いホセは試合ではワンテンポ遅れた動きで不安を感じさせながらも危なげなく勝利した。

試合後、オースチン・エリーズが現れ、求めに応じてダンスを披露。実況席の上で並んで踊っていたが、不意に殴りかかると、ホセをラスト・チャンスリーで絞め上げた。随分と長いノリツッコミであった。


ベイリー ◯-× ディオナ・プラッツォ
(ベイリー・トゥ・ベリー)

もうNXTでやること別にないベイリーの一軍昇格に備えた調整試合。
中盤にかけてディオナに攻めさせてやり、コーナーに頭を叩きつけられると久々にビーストモードを発動し、あっさり片付けた。


リヴ・モーガン ×-◯ ナイア・ジャックス
(パワーボム)

リヴは前回の対戦よりは健闘したものの圧倒的なパワーで振り回され、パワーボムの前に沈んだ。


中邑真輔 ◯-× バディ・マーフィー
(キンシャサ)

中邑が満場一致の支持を受けながら得意ムーヴを総ざらいし、強烈過ぎるキンシャサで一蹴した。マーフィーの受けも派手で上手かった。
もはや中邑がアメプロに適応しているのではなく、アメプロが中邑に適応している感。



2016/6/29のNXT #342 がんばれノア・ケコア


カーメラ ×-◯ アレクサ・ブリス
(スパークルスプラッシュ)

まだまだ未熟な二人だが手は合ってきて一進一退の攻防を見せる。
終盤、ただ丸め込まれただけなのに倒れたままのカーメラに、アレクサは必殺技を狙いトップロープに上がるが、ストラタス・フィアー(コーナーでの倒立式ハリケーン・ラナ)に捕らえられる。
だが落ち着いて簡易式チョークスラムで反撃すると、今度こそダメージで動けないカーメラに飛び技を浴びせて勝利した。


アンドラーデ・シエン・アルマス ◯-× ノア・ポトジェス
(串刺しダブルニーアタック)

前回は名前すらろくに紹介されなかったノア・ケコアがリングネームをマイナーチェンジ。
体格を利して攻め込む場面もあったが、終始アルマスのスピードに翻弄され完敗した。


ハイプ・ブロス(ザック・ライダー&モジョ・ローリー) ×-◯ ジョニー・ガルガノ&トマソ・チャンパ
(ガルガノのスーパーキック+チャンパのニー)

序盤は最近話題の容疑者みたいに挙動不審のモジョに惑わされガルガノがつかまる展開。
終盤にかけて目まぐるしく攻守は入れ替わり、試合を決めかねない大技を返し合った末に、ブラインドタッチからチャンパがライダーを不意打ちでなぎ倒すと、ツープラトンを喰らわせガルガノがフォールを奪った。

試合後、ガルガノがタッグ王座への意欲を語っていると、王座転落したばかりのアメリカン・アルファと王座奪回したばかりのザ・リバイバルが現れて口論。
GMのウィリアム・リーガルが割って入り、リバイバルとアルファの3本勝負による再戦を決定した。

蚊帳の外に置かれたガルガノ組が引き上げようとすると、でかいバシャム・ブラザーズことオーサーズ・オブ・ペインがアルファを襲撃。
助けに行ったガルガノ組も排除し、アルファにボール&ギャグをお見舞いした。

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