NXT感想 2016年7月~12月



デビュー・入団


07月:パトリック・クラーク(ベルベティーン・ドリーム)
08月:エンバー・ムーン クリス・アトキンス ダリア・ベレナト(ソーニャ・デビル) ニッキー・グレンクロス(ニッキー・クロス) ボビー・ルード マンディ・ローズ
09月:ゲイブリエル・イーリー ユリエル・イーリー
10月:エリック・ヤング オーティス・ドーゾビッチ ダニエル・カーメラ(ヴァネッサ・ボーン) ダン・メイサ ティアン・ビン ティノ・サバテリ ロデリック・ストロング
11月:
12月:



一軍昇格


07月:アレクサ・ブリス カーメラ ジェイソン・ジョーダン チャド・ゲイブル ナイア・ジャックス フィン・ベイラー モジョ・ローリー
08月:ベイリー
09月:リッチ・スワン
10月:
11月:
12月:



解雇・退団


07月:ジョシュ・ウッズ
08月:
09月:ヒューゴ・ノックス
10月:
11月:
12月:



2016/7/6のNXT #343 NXTの牢名主


ベイリー ◯-× アレクサ・ブリス
(ベイリー・トゥ・ベリー)

ラフファイトに苦しめられたベイリーは意外な怪力でアレクサを軽々と担ぎ上げ、ターンバックルへのパワーボムを決めると反撃開始したが、強烈な右フックで昏倒。
しかしバク転ダブルニードロップや雪崩式サンセットフリップからも耐え抜くと、必殺技で逆転勝利した。

試合後、ナイア・ジャックスへのリベンジを語っていると、すげえ地味な普段着のナイアが現れ対戦を受諾した。


ハイプ・ブロス(ザック・ライダー&モジョ・ローリー) △-△ ブレイク&マーフィー
(ライノの乱入によりノーコンテスト)

開始早々にブレイクとマーフィーは交代をめぐって口論を開始。モジョが呆れているとそこにライノが現れ、逃げ出したマーフィー以外の3人にゴアを喰らわせ唐突に復帰した。


NXTタッグ王座2アウト・オブ3フォール戦(三本勝負)
ザ・リバイバル(スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー) ◯-× アメリカン・アルファ(ジェイソン・ジョーダン&チャド・ゲイブル)防衛成功

ダッシュ・ワイルダー ×-◯ ジェイソン・ジョーダン
(アンクルロック)

まずはジョーダンが敵陣に捕らえられ左脚を徹底的に攻められる。どうにか交代しても今度はゲイブルがつかまる苦しい流れ。しかし再度の交代でペースを奪い返すと、ジョーダンがワイルダーのプランチャを受けながらも体勢を入れ替え、最近使い始めたアンクルロックでタップさせた。
全体の9割の時間で守勢に回りながらまずは挑戦者組が一本目を奪った。


スコット・ドーソン ◯-× ジェイソン・ジョーダン
(リバース・フィギュアーフォー・レッグロック(裏足四の字固め))

前半戦のジョーダンへの左脚攻めが功を奏し、丸め込みの応酬から関節技に切り替えたドーソンが短時間で二本目を奪った。


スコット・ドーソン ◯-× チャド・ゲイブル
(エプロン直下シャッターマシーン)

互いにツープラトン必殺技を阻止し合う展開から、狭いエプロンで必殺技を決めた王者組が三本目を制し、タイトル防衛を果たした。

一軍昇格しても地味なリバイバルはアセンションよろしくすぐに干されそうだから、NXTでずっと面白い試合を見せて欲しいと個人的には思う。



2016/7/13のNXT #344 フィン VS 中邑


・サモア・ジョーとライノがにらみ合い

現NXT王者サモア・ジョーが特番以来の登場。マイクアピールしていると先週復帰したライノが割り込み、次週の対戦が決定した。
ジョーとライノはもう何度も戦ってて格付け済んでるのに。


フィン・ベイラー ×-◯ 中邑真輔
(キンシャサ)

本日の試合はこの一戦のみ。4週間前の対戦決定から両者のインタビューや新日時代のプライベート写真が紹介されていた。

フィンはドロップキックで中邑の左膝を捉えると多彩な足攻めを披露。
中邑はそれをものともせず、むしろ左脚中心で蹴り技を返していくが、フィンも延髄斬りや顔面蹴りで対抗。早くも後頭部へのクー・デ・グラを喰らわせると、裏膝十字固めでさらに脚を絞り上げる。
中邑も高速の腕ひしぎ十字固めから三角絞めに移行するがロープに逃げられると、リバース・ブラディ・サンデーを被弾。だがこれをカウント2.9で返され、フィンは驚愕の表情を浮かべる。

さらに中邑はジョン・ウーを飛び膝で撃ち落とすと後頭部へのキンシャサを喰らわせ、フィンはキンシャサを正面からクー・デ・グラで迎撃するも、両者譲らずそれをキックアウトし合う。
最後はトップロープからの正調クー・デ・グラを寸前でかわした中邑がキンシャサを炸裂させ、30分近い激闘に終止符を打った。

試合後は握手とお辞儀を交わし合い、観衆も二人の名勝負をスタンディングオベーションで讃えた。



2016/7/20のNXT #345 トロフィー狙いの戦い


ライノ ×-◯ サモア・ジョー
(コキーナ・クラッチ)

復帰早々に負けブックを飲むあいかわらず気の良いライノは終始ジョーに主導権を握られ、ほとんどなすすべも無く打撃を浴び続ける。
最後まで良い所はあまりなく、カウンタのスパインバスターで投げられるとコキーナ・クラッチで簡単にタップした。


・7人が一軍昇格

一軍の2ブランド復活に伴い、NXTからフィン・ベイラー、アメリカン・アルファ(ジェイソン・ジョーダン&チャド・ゲイブル)、ナイア・ジャックス、アレクサ・ブリス、モジョ・ローリー、カーメラが一軍昇格。
ドラフト指名された彼等の喜びの様子が流された。


アメリカン・アルファ(ジェイソン・ジョーダン&チャド・ゲイブル) ×-◯ オーサーズ・オブ・ペイン(ギジム・セルマーニ&サニー・ディンサ)
(ボール&ギャグ)

入場中のアルファをペインが襲撃し試合は流れたかと思われたが、ウィリアム・リーガルGMが意志を確認するとアルファは試合を望みゴングが鳴った。
昔のWWEなら兄弟扱いされてもおかしくないペインだが、右肩にタトゥーが広がりやや色黒の方がディンサで、タトゥーが無く色白で良く見るとかわいい顔をしている方がセルマーニの模様。
ポール・エラリングは特に指示を出している様子もなく、マネージャーではなく精神的主柱かな?

試合はゴング前の襲撃の影響もなくアルファが優勢で、ゲイブルがディンサをアンクルロックで捕らえたものの、セルマーニがディンサの両手を引きずってロープへ逃げさせる。
ディンサは飛びかかってきたゲイブルを捕獲するとジャイアントスイングでエプロンに叩きつけ、リングに上げツープラトンで仕留めてみせた。


・ヒデオ・イタミ2週後復帰

肩の故障により1年あまり休養していたヒデオ・イタミことKENTAの復帰がついに発表された。


オースチン・エリーズ ◯-× パトリック・クラーク
(ラスト・チャンスリー)

初登場のクラークはWWEのリアリティ育成番組タフイナフで19歳の若さながら最終選考に残った有望株。
身体能力の高さは垣間見せたが、必殺技で固められるとその瞬間に高速でタップした。

試合後、1ヶ月前に襲われたノー・ウェイ・ホセが報復に乗り出し、エリーズは撤退していった。


ベイリー ◯-× ナイア・ジャックス
(雪崩式ベイリー・トゥ・ベリー)

なぜかギロチンチョークを封印したベイリーは左腕攻めに勝機を見出そうとするが、十分にダメージを与える前にパワーで引き剥がされ、猛攻にさらされる。
鉄階段と鉄柱に自爆させると反撃に転じたが、関節技を使わずにナイア撃破のトロフィー獲得を目指しているため決め手に欠ける。
しかし不格好なジャックハマーでベイリーを沈めたナイアはとどめのレッグドロップを寸前で取りやめると、トップロープからのダイビング式を狙おうとし、そこに蘇生したベイリーがつかみかかり、雪崩式の必殺技で逆転勝利した。
ナイアはナイアで飛び技でベイリー撃破のトロフィーでも狙っていたのだろうか。



2016/7/27のNXT #346 飯伏かBUSHIか


中邑真輔 ◯-× ウェズリー・ブレイク
(キンシャサ)

中邑はブレイクの挑発の投げキッスをつかむと、匂いを嗅いで臭がり、足元に捨てて踏みにじる。
ブレイクはクローズラインで動きを止めたが、痙攣式ストンピングを披露して中邑の怒りを買い、蹴りの洗礼を浴び、最後はキンシャサでとどめを刺された。

そして試合後、ウィリアム・リーガルGMが次回特番での中邑のNXT王座挑戦を決定した。


ビリー・ケイ ◯-× サンタナ・ギャレット
(ビッグブート)

大勢が一軍昇格し一気に手薄になった女子戦線に、オージーのビリー・ケイが初勝利で名乗りを上げた。


・ベイリーも一軍昇格

ドラフト指名されなかったが、元NXT女子王者サーシャ・バンクスの相棒として電撃的に一軍昇格したベイリーが、リーガル卿にアスカとの再戦を訴えた。


TM61(シェイン・ソーン&ニック・ミラー) ◯-× ロブ・ライジン&エイドリアン・ネイルズ
(サンダーバレー)

プロレスwikiでライジンはリンクを張られず、初登場のネイルズはかつてWWEに所属した同名のネイルズの方にリンクされているのでアメリカ人は誰か修正してあげて欲しい。
試合は特筆することもなくソーンがネイルズをフォールした。


ノー・ウェイ・ホセ ◯-× スティーブ・カトラー
(コブラクラッチスラム)

確か丸坊主にイメチェンしたカトラーは髪が伸びて普通の短髪で登場。
オースチン・エリーズに襲われご機嫌ななめのホセに、もたもた仕留められた。


飯伏幸太 ◯-× バディ・マーフィー
(シットダウン・パワーボム)

ネット放送中のクルーザー級クラシックを勝ち抜いている飯伏がゲスト参戦。こういう柔軟さもNXTの魅力の一つ。
大歓声で迎えられた飯伏は、場外への飛び技を狙ったところで足をすくわれるとマーフィーに攻め込まれる。しかしブートを浴びながらも平然と反撃に乗り出すとハイキックを深々と突き刺し、最後はパワーボムの体勢に入るもロープをつかんで粘ろうとするマーフィーを強引に引き剥がし、高々と担ぎ上げてからマットに叩きつけ勝負を決めた。

どうでもいいが実況・解説はイブシのイを発音できず、声だけ聞いてると飯伏ではなくBUSHIが参戦しているようだった。


・決戦前の顔合わせ

番組の最後にはサモア・ジョーが現れてGMのウィリアム・リーガルと口論し、中邑真輔が出てきてジョーに不敵な笑みを送った。



2016/8/3のNXT #347 ヒデオ・イタミとボビー・ルード


ヒデオ・イタミ ◯-× ショーン・マルタ
(ショットガンキック)

ヒデオはおよそ1年半ぶりの復帰。故障前にはNXT王座にも手の届く位置につけていたが挽回なるか。
対するマルタはアノアイ・ファミリーの一員で、契約選手ではなく、クルーザー級クラシックに出場中。客席には同大会に出場しているザック・セイバーJrらの姿も見えた。

左肩の手術痕が痛々しいヒデオはマルタにフライング式のコードブリーカーという必殺技相当の一発を喰らい苦戦を強いられるが、クローズラインで反撃の狼煙を上げると、片足一本でのドロップキックで文字通りにケリを付けた。


モジョ・ローリー △-△ クリス・アトキンス
(サモア・ジョーの乱入によりノーコンテスト)

大柄のアトキンスはオージーと紹介される。ジョバーさんにも増殖中。
開始早々にモジョはパウンスで相手を吹っ飛ばしフォールに入るが、サモア・ジョーの乱入により試合はあっという間に中止となった。

モジョはジョーに背後から襲いかかり報復したが、すぐさまやり返されコキーナ・クラッチで絞め落とされた。
なおジョーの乱入が間に合わずパウンス一発で3カウントが入りかけていた模様。


アスカ ◯-× アリーヤ
(アスカロック)

アスカは試合前にイスを持ち出すとリングそばに設置し、ゲスト解説で来ていたベイリーを招く。
イスを放り捨て仁王立ちで観戦するベイリーに見せつけるように、アスカは目の前でアリーヤをいたぶる。
空中技をスーパーキックで撃墜し、カバーを中断するとさらに痛めつけ、アスカロックでとどめを刺した。


・ボビー・ルード登場

入団しそうな素振りを長々と見せていた元TNA王者のボビー・ルードがついに契約。
大物参戦とあり観衆も歓迎ムードだったが、傲慢なアピールをしているようで徐々に反感を買い、最後は代名詞の「グロリアス」で締めた。


TM61(シェイン・ソーン&ニック・ミラー) ×-◯ ザ・リバイバル(スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー)
(DDT)

チームワークではNXTタッグ王者にも勝るTM61が序盤は優勢も、すぐにソーンが捕まる展開。
交代したミラーはバックスープレックスとスパインバスターでドーソンを追い込むが、ワイルダーがツープラトンを阻止してミラーをおびき寄せると、リングに上った瞬間にドーソンが不意打ちのDDTを浴びせて勝利した。

試合後にはジョニー・ガルガノ&トマソ・チャンパがポケモンGOネタを交えつつ王者組を挑発。
ワイルダーに必殺ツープラトンを喰らわせ、3カウントを叩きベルト奪取へアピールした。



2016/8/10のNXT #348 中邑ご満悦


・NXT女子王座戦の調印式

ウィリアム・リーガルGM立ち会いのもと、アスカとベイリーによる女子王座戦の調印式が行われた。
アスカは先週からヒール寄りに振舞っているが、衝突はせずにらみ合いだけに終わった。


オーサーズ・オブ・ペイン(ギジム・セルマーニ&サニー・ディンサ) ◯-× ロブ・ライジン&エイドリアン・ネイルズ
(ボール&ギャグ)

ネイルズを痛めつけてからわざと交代させると、ディンサがネイルズを、セルマーニがライジンをパワーボムに抱え上げたまま衝突させ、投げっぱなしパワーボムからツープラトンにつなげ完勝した。

試合後に唐突にTM61がペインに襲いかかるもあっさり返り討ちにあった。


アンドラーデ・シエン・アルマス ◯-× アンジェロ・ドーキンス
(DDT)

特番前後にだけ現れがちなドーキンスが久々の登場。アマレスの経験よりも身体能力を活かして一瞬攻め込む場面もあったが、アルマスが串刺しWニーアタックを炸裂させ、ハンマーロックにいったん固めた後にハンマーロックを外してから決める謎のDDTで圧勝した。

試合後にはボビー・ルードが現れ勝利を讃えると見せかけ、次回特番での対戦を発表した。


・オースチン・エリーズが特番での試合を要求

エリーズがリーガル卿に特番での試合を要求。仕事の邪魔をされたリーガル卿はノー・ウェイ・ホセとの対戦を決定した。
リーガル卿のデスクに愛用していたブラスナックル(メリケンサック)が恭しく飾られていたが以前からそうだったっけww


リヴ・モーガン ×-◯ ビリー・ケイ
(ビッグブート)

まだ未勝利なのにかわいいからオープニング映像にも登場しているリヴが、観客の支持をそれなりに受けつつそれなりに攻め込むがビリーにそれなりに返り討ちにあった。
彼女らがNXTディーバの先達に追いつくにはまだまだ相当の時間が掛かりそう。


・エンバー・ムーン特番デビュー

新ディーバのエンバー・ムーンが次回特番でデビューすることが紹介された


ジョニー・ガルガノ&トマソ・チャンパ ◯-× タッカー・ナイト&パトリック・クラーク
(ガルガノのスーパーキック+チャンパのニーパット)

次回特番でのタッグ王座挑戦が決定したガルガノ組は、クルーザー級クラシックで直接対決したことでより一層、理解を深め合った様子。
ジョバー組に見せ場はほとんどなく、ツープラトンからガルガノがナイトをフォールした。


モジョ・ローリー ×-◯ サモア・ジョー
(コキーナ・クラッチ)

先週ジョーに理不尽に襲撃されたモジョは、自身のスタイルを放棄して正面から打撃戦を挑む。
ジョー得意の土俵に上がっても健闘したが、コーナーへのスプラッシュを受け止められスパインバスターを喰らうと、「ナカム~ラ~!!」と叫んでからのコキーナ・クラッチで仕留められた。

試合後もジョーは「ナカムラ! ナカムラ!」と叫びながら絞め上げ続けたがそこに中邑真輔当人が登場。
飛びかかろうとするジョーをあわててスタッフが数人がかりで抑え込むと、身動きできないのをいいことに中邑はジョーの鼻をつまんで笑い転げたりビンタしたり、やりたい放題で番組終了まで挑発し続けた。



2016/8/17のNXT #349 ディーバ緊急補強


ヒデオ・イタミ ◯-× ムスタファ・アリ
(ショットガンキック)

クルーザー級クラシック出場中のアリはパキスタン出身。
鋭いキックとネックブリーカーで先手を取るが、ヒデオは前回と同じくクローズラインで反撃に出ると、前回をなぞるような連続攻撃でたたみ掛け逆転勝利した。


カーメラ&リヴ・モーガン&ニッキー・グレンクロス ◯-× アレクサ・ブリス&マンディ・ローズ&ダリア・ベレナト
(コード・オブ・サイレンス)

ニッキー・ストームの名でたびたび来日し、プロレス歴8年のスコットランド人ニッキーが唐突にデビュー。
同じく初登場のダリア・ベレナトはパトリック・クラークと同じくタフイナフのファイナリスト。アメリカ版のプロレスwikiによると柔道経験があり、WWEにも何度か顔を出している人気司会者マリア・メノーノスとレズカップルの間柄とか。すげえどうでもいい。
やはりデビュー戦のマンディ・ローズはタフイナフを経てトータル・ディーバ(WWEの女子を集めたリアリティ番組)に出演中。ボディビル大会で何度も優勝しているらしい。

試合は他5人のキャリアを合わせたよりも長いプロレス歴を持つニッキーがアレクサに先制。
アシュラマンみたいな衣装&髪型のダリアが隙をついてリヴを殴り倒し、エヴァ・マリーより美人だけどエヴァ・マリーより素人丸出しのマンディが酷い動きを披露。
最後はカーメラがマンディに猛攻を仕掛け、カットに入ったアレクサをニッキーが懐かしのリーガルカッターで排除。
ダリアがタックルでニッキーを場外へ落とすが、マンディのジャックナイフフォールを首四の字に切り返したカーメラがタップアウト勝ちした。

カーメラもアレクサもこれがNXTで最後の出番と思われ、3人の新顔を補強しエンバー・ムーンの特番デビューを控えたNXTディーバ戦線の行方もまた楽しみである。

ペイトン・ロイス「………」アリーヤ「………」サラ・リー「………」

なお今週は目前に迫った特番の紹介が大半で試合はこの2つのみ。
番組の最後にはウィリアム・リーガルGMとセキュリティの監視のもと、サモア・ジョーと中邑真輔へのインタビューが行われ、一触即発の事態となった。



2016/8/20のNXT TAKEOVER BROOKLYN Ⅱ#350


ノー・ウェイ・ホセ ×-◯ オースチン・エリーズ
(ラスト・チャンスリー)

入場が一番盛り上がるホセはグレイシートレインをするファンを引き連れ登場。
ヒールターンしたエリーズは正面衝突を避け逃げ腰だが、雪崩式の技を回避し喉をロープに叩きつけると逆襲に転じる。
持ち技の少ないホセの反撃は単発止まりで、エリーズのニークラッシャーから中邑真輔ばりのリバースパワースラム、そして必殺のラスト・チャンスリーにつなげるコンボはロープブレイクで逃れたものの、初披露のTKOとファルコンアローも返されると、雪崩式サンセットフリップからの必殺技にあえなくタップした。

試合後、脈絡もなくヒデオ・イタミが現れエリーズと殴り合う。
疲労困憊のエリーズを蹴り倒すとヒデオは観客の要請に応え、GTSことgo 2 sleepをテレビ初披露した。


エンバー・ムーン ◯-× ビリー・ケイ
(フライング・スタナー)

特番でデビュー戦と相当期待されているエンバーはキャリア10年近く、アテナの名で多くの女子王座を獲得しているとのこと。
女子のヒールが少ないからと対戦相手に抜擢されたビリーは、序盤でロスト・イン・ザ・ウッズやゴーリー・ボムを丸パクリするなど必死に食い下がるが、動きの差は歴然で最後は豪快な必殺技で仕留められた。


アンドラーデ・シエン・アルマス ×-◯ ボビー・ルード
(グロリアスボム)

高い所に現れ下降し、手振りに合わせて映像スタート、リングに上がれば照明がとやたら凝った入場をしたルードは待望の参戦とあってヒールながら大歓迎される。
アルマスも独創的なムーブで徐々に主導権と客席の支持を取り戻していき、ルードはオーソドックスな技ばかりだが確かな受けの上手さと巧みなアピールで存在感抜群。
一度はクローズラインで返された串刺しニーアタックを突き刺したアルマスだが、ハンマーロックDDTをかわされると、スパインバスターからのパンプハンドルスラムを被弾し、NXT初敗北を喫した。
ルードは普通に良いレスラーだが、平凡なパンプハンドルスラムをグロリアスボムと名乗るのは個人的にはいただけない。


・SAnitY

SAnitYなる読み方も不明な謎のプロモが流された。


NXTタッグ王座戦
ザ・リバイバル(スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー) ◯-× DIY(ジョニー・ガルガノ&トマソ・チャンパ)
(リバース・フィギュアー・フォー・レッグロック)防衛成功

ついにタッグ王座に挑むガルガノ&チャンパのチーム名がDIYに決定。
絶対面白い4人による安心して見ていられる試合はいつも通りのクオリティーで、終盤の息もつかせぬ攻防にはこの日最大の歓声が上がった。
ガルガノのスーパキックとチャンパのニーで挟み撃ちするツープラトンでいったんは3カウントが叩かれるが、直前にドーソンがワイルダーの足をロープに掛けさせており、裁定が覆る。
最後は動揺したところを狙われたガルガノが、ワイルダーのダイビングフットスタンプからドーソンの裏足四の字固めで左脚を集中砲火され力尽きた。


NXT女子王座戦
アスカ ◯-× ベイリー
(バズソーキック)防衛成功

勝っても負けてもこれが最後のNXTとなるだろうベイリーは、シャーロットやベッキー・リンチらかつてのライバルに見守られながら、アスカは数十メートルの白い布を引っ張りながら入場。
気合十分のベイリーは前回敗れているアスカへの対策は特になく、正攻法での勝負を選択。終盤のアスカロックからロープへ逃れベイリー・トゥ・ベリーを完璧に浴びせるがカウント2で返されると、もはや打つ手はなく、ハイキックを受けながら普通に立ち上がるハイパーアーマーを見せた直後に後ろ回し蹴りからバズソーキックを喰らい敗北した。

対決前はヒールに振る舞っていたアスカも健闘を讃えると、客席もこれがNXTでの見納めと察し大歓声でベイリーを送り出した。
取り立てて美人ではなく、体格も華奢で技も未熟だった普通の女が、努力を認められ過分な支持を受け、やがて支持に見合った実力を少しずつ身に着けていき、立派なディーヴァに育った。
一軍でもベイリーならば着実に一つずつ壁を乗り越えてやっていけるだろう。


NXT王座戦
サモア・ジョー ×-◯ 中邑真輔
(キンシャサ)王座奪取

中邑はバイオリンの生演奏とともに、ジョーは普通に登場。さんざん待たされたジョーはゴングを前にいきなり殴りかかろうとする。
試合中も何度となく観客が中邑の入場曲を自然発生で合唱する異様なムードの下、両雄は奇をてらうこと無く正面からぶつかり合う。
終盤には中邑はジョーのマッスルバスターを、ジョーはキンシャサを返し合ったが、ジョーのダメージは深くすかさず後頭部へのダイビング式キンシャサから正調キンシャサにつなげた中邑が、無敗かつ日本人初のNXT王座を戴冠した。

あまり手が合わずジョーもスタミナ切れして間延びする場面もあったが、最後は盛り上がりを見せ、待望の中邑の戴冠で占める、今回も一軍とは比べ物にもならない良い大会だった。



2016/8/24のNXT #351 白熱する余り試合


タイ・デリンジャー ◯-× ウェズリー・ブレイク
(タイ・ブレーカー)

タイトルホルダーに応じてオープニング映像は更新されるのだが、最後に女子王者・NXT王者として映るのがともに日本人というのはやはり感慨深い。
それはともかく特番後はおなじみの特番のカードから漏れたが同日に収録されていた試合を放送。
余り者同士で組まされたような第一試合は、そんな序盤から盛り上がってたらメインの頃には声枯れるぞと言いたくなるような、必要以上の熱狂的な声援に支えられたデリンジャーがタイ・ブレーカーと名付けられた牛殺しで逆転勝利した。


TM61(シェイン・ソーン&ニック・ミラー) ×-◯ オーサーズ・オブ・ペイン(ギジム・セルマーニ&サニー・ディンサ)
(ボール&ギャグ)

今回は特番のハイライトや試合後のインタビュー、ベイリーのRAW昇格の様子などに時間を割かれ2試合のみ。
TM61はゴング前に襲い掛かってきたペインを返り討ちにすると、試合が始まっても優勢。しかし今日もシェイン・ヘイストタオル着用で現れたソーンの左肩をコーナーポストに叩きつけるとペインが集中砲火を浴びせる。
なんとか交代にこぎ着けるとミラーがガチビンタやガチクローズラインで躍動するが、ペインに上手く分断され最後はディンサがミラーをツープラトンからフォールした。



2016/8/31のNXT #352 二人の初勝利


タイ・デリンジャー ◯-× バディ・マーフィー
(タイ・ブレーカー)

デリンジャーは前回のブレイクに続きマーフィーと対戦。タッグ解散したのに結局いっしょくたに扱われているブレイク&マーフィー。
メテオラを喰らわせたマーフィーが優位に立つが、トップロープからのダブルアックスハンドルの目測を誤りデリンジャーの目の前にドラゴンリングインしてしまうと猛反撃にさらされ、最後は元相方と同じく牛殺しで仕留められた。


・ザ・リバイバルとDIYの抗争続く

DIYのジョニー・ガルガノは特番でリバイバルに攻められた左脚の負傷の影響もあってか、クルーザー級クラシックの2回戦でTJパーキンスに特番と同じ逆足四の字固めでタップアウト負けし、この日は欠場。
相方のトマソ・チャンパはリバイバルに絡まれ果敢に殴り掛かるも、二人掛かりでは敵わずツープラトンを喰らった。


スティーブ・カトラー ◯-× ケネス・クロフォード
(キークラッシャー)

どちらも未勝利で元海兵隊員という、どっちが勝つのかわからない組み合わせに観客も若干戸惑いがちの中、TVデビューから2年間ジョバー役をやらされていたカトラーについにプッシュが始まる。
スタンディングのシューティングスタープレスを披露したクロフォードのほうが目立っていた気もするが、カトラーはコーナーに突進してきたところをフットスタンプで踏み潰すとキークラッシャー(フィッシャーマンみちのくドライバー)でフォールを奪った。
なお実況にはフィッシャーマン成分は無視されアメリカでも著名な「みちのくドライバー」と呼ばれていた。
エリアス・サムソンが(塩で?)干されており、カトラーはその後釜に座れるだろうか。


ノー・ウェイ・ホセ ◯-× アンジェロ・ドーキンス
(コブラクラッチスラム)

多くは語らないがこのホセと特番でちゃんと試合を作れていたオースチン・エリーズはすごいと改めて感心させる一戦だった。


リヴ・モーガン ◯-× アリーヤ
(後ろ回し蹴り)

オープニング映像にいるけど未勝利のリヴと普通に未勝利のアリーヤの一戦。
またも観客がどっちが勝つのかわからず戸惑うも、アリーヤがヒール気味にラフファイトを展開する役割分担を見せる。
アリーヤは脱出不能っぽい変型のグラウンド卍固めにとらえるも自ら解放して勝機を逃すと、ミッキー・ジェームスが使っていたキス・オブ・デス(後ろ回し蹴り)っぽい必殺技の当たり損ねを喰らい、リヴに初勝利を献上した。


・中邑真輔がマイクアピール

特番で新NXT王座に輝いた中邑が通訳を介さず英語でマイクアピールし、妨害も入らず客席を沸かせた。



2016/9/7のNXT #353 現実は非情である


TM61(シェイン・ソーン&ニック・ミラー) ◯-× トニー・ニース&アリーヤ・デバリ
(サンダーバレー)

ニースはアンソニー・ニースの名でドラゴンゲートにも参戦した強豪、デバリはイラン人レスラーでともにクルーザー級クラシックに出場しており、今回はゲスト参戦。
ものすごい筋肉からハイフライ・ムーブとパワーを繰り出すニースが、左臀部を半ケツしながら躍動する。NXTは今すぐこいつと契約すべき。
ソーンが長時間つかまり、ミラーへの交代でも流れを変えられず、連携技まで被弾し相手を引き立ててばかりのTM61だったが、最後はサンダーバレーからミラーがデバリをフォールし、試合は制した。


・アスカにロングインタビュー

NXT女子王座を守り抜きいまだ無敗のアスカにロングインタビューが行われた。


エンバー・ムーン ◯-× リア・ヴォーン
(フライング・スタナー)

リアはキャリア5年で多くのインディー王座を制しているカナダ人だが、契約外のため今回はサンタナ・ギャレットと同じくジョバー役を務める。
エンバーは身体能力の高さと女子離れした威力のミドルキックを披露し、豪快な必殺技で快勝した。


アンドラーデ・シエン・アルマス ×-◯ オースチン・エリーズ
(ラスト・チャンスリー)

観客の支持はヒールながら確かな技術でなんでも出来るエリーズに集まるが、多彩な飛び技でアルマスが徐々に巻き返す。しかし声援に乗せられムーンサルト的な技を狙ったところを場外へ落とされ、エリーズにペースを握られる。
アルマスはムーンサルトプレスから両足着地し、すかさずスタンディングのムーンサルトで追い打ちする大技を命中させるが、再三試みた串刺しWニーアタックは回避され、最後はスワンダイブ式のハリケーン・ラナをパワーボムで切り返され、そのまま必殺技につなげられるとあえなくタップした。


中邑真輔 ◯-× スティーブ・カトラー
(キンシャサ)

前回ついに初勝利を挙げたカトラーは絶対勝てない中邑とやらされる。現実は非情である。
ゲスト解説のサモア・ジョーが睨みを利かす中、中邑は近づこうとするカトラーに小キックを合わせたり、つま先で軽く顔面を蹴ったりと舐めプを展開。1分弱ほど攻められる時間もあったが、わずか3分半で簡単に勝利した。



2016/9/14のNXT #354 さよならグロリアスボム


・サモア・ジョーが中邑真輔にリマッチを要求

ジョーが中邑を呼び出しNXT王座戦のリマッチを要求。マイクを手に迷う中邑に客席は「イヤァオ!」を期待するが、さんざんすかした挙句に普通に中邑は要求を呑む。
ジョーがさらに握手を求めるとここでも観客は「イヤァオ!」を待つが中邑は普通に握手。
去り際に待望の「イヤァオ!」を披露した中邑だが、握手で油断させたジョーに襲撃され、鉄階段直下のスパインバスターを浴びてしまい、担架で搬送された。


リヴ・モーガン ◯-× レイチェル・ファジオ
(後転フロントネックロック)

レイチェルはレイチェル・エラリングの名ですでに参戦しているが、パパのポール・エラリングがオーサーズ・オブ・ペインを率いているので、関係を隠すために改名した模様。

試合は世界中から様々な技を容赦なくパクってくるスタイルのリヴが以前から使っているトリッシュ・ストラタスのマトリッシュに加え、今回はドラゲーをマジリスペクトしK-nessの光の輪を出し、最後はCIMAのナカユビを思わせるDDTからの後転フロントネックロックで勝利した。

そして試合後には身の程知らずにもアスカへの挑戦を表明し、客席から苦笑交じりの声援を浴びていた。


ヒデオ・イタミ ◯-× ドリュー・グラック
(go 2 sleep)

復帰以来なぜかクルーザー級クラシック出場選手とばかり戦わされるヒデオの今回の相手は、CZW世界王座歴を持つグラック。
グラックはビンタでヒデオを挑発し主導権を握ったものの、顔面へのストンピングでさらに挑発し続けてヒデオの怒りを買い、ハルクアップから一気に仕留められた。


オーサーズ・オブ・ペイン(エイカム&レーザー) ◯-× クリス・ペインダグ・セッサ
(ボール&ギャグ)

サニー・ディンサがエイカム、ギジム・セルマーニがレーザーに改名したペインは、相棒を見捨てて逃げようとするバロン・コービン似のセッサを捕らえて合体パワーボムで片付けると、クローズライン一発で瀕死の重傷を負っているペインにツープラトンを浴びせレーザーがフォールを奪った。


ノー・ウェイ・ホセ ×-◯ ボビー・ルード
(インペイラーDDT)

#GLORIOUSBOMBを見て以来、面白くてしかたないルードはターンテーブルに乗ってくるくる回りながら登場。
客席が試合中に何度か入場曲を合唱しようとするも、まだ歌詞がうろ覚えですぐに鎮静化するのも笑った。
ルードはTNA時代を含め数試合しか見ていないが、相手の技を綺麗に受けながら試合を作るタイプか。
ホセの雑な技も見栄え良く受け続け、最後はあるある探検隊ポーズからの右ストレートをかわし、ネックブリーカーを叩き込んだ後にインペイラーDDTでとどめを刺した。
え。グロリアスボム(パンプハンドルスラム)1回でお蔵入りしたの?



2016/9/21のNXT #355 馬鹿なの? 死ぬの?


・サモア・ジョーが中邑真輔を挑発

先週、中邑を襲撃し病院送りにしたジョーが何かを要求。英語のためさっぱり意味はわからなかったが無理難題を突きつけたらしく、呆然とするウィリアム・リーガルGMの顔芸が久々に見られて良かった。


・リヴ・モーガンとアスカがにらみ合い

先週、身の程知らずにもアスカに挑戦状を叩きつけたリヴがインタビューを受けている所にアスカが現れ「馬鹿なの? 死ぬの?」と言わんばかりの笑顔を送った。


オースチン・エリーズ ◯-× オニー・ローキャン
(ラスト・チャンスリー)

抗争中のヒデオ・イタミとやたら似たリングコスチュームのローキャンの執拗なヘッドロックにエリーズは苦しめられるが、バックドロップで直接場外へ投棄する荒業で対抗。
しかしローキャンは野獣のような唸り声を挙げて反撃に乗り出し、小橋建太に捧げるマシンガンチョップからヒップアタックを連発。
エリーズの飛び技もアッパーカットというか昇竜拳で撃墜したが、最後はブレーンバスターの体勢からのGTSから必殺技で絞め上げ、エリーズが一進一退の攻防を制した。

さらにエリーズは試合後にヒデオを呼び出すが、現れるとすかさずリングを下り間合いを外した。


・ダン・メイサ2週後登場

今年3月にデビューしたばかりだが204cm、142kgの恵体で期待されるメイサのNXT登場が予告された


・DIYとザ・リバイバルの抗争続く

DIYが駐車場でリバイバルに襲撃されるも返り討ちにする映像が流された


アリーヤ ×-◯ ビリー・ケイ
(ビッグブート)

FFの中ボス感あふれるマントを引きずりながら現れたビリーは、いろいろ新技を仕入れてきたアリーヤに苦戦。
しかしシャーロット・フレアーのナチュラル・セレクションを大胆にパクった技を返すと、すかさずビッグブートで蹴り倒した。


アンドラーデ・シエン・アルマス ×-◯ セドリック・アレキサンダー
(ランバーチェック)

クルーザー級クラシックで飯伏幸太に惜敗するも、試合後に大喝采を浴びたアレキサンダーがNXTに登場。
これぞクルーザー級という高速の攻防に始まり、高角度のハイフライムーブを連発し合い、終盤にはものすごい音を立ててエルボーでどつき合う盛りだくさんの一戦。
アルマスはスクールボーイの体勢から投げっ放すソンブラドライバーを解禁するが、最後は串刺しニーアタックを必殺のランバーチェック(抱え上げてからのバックスタバー)に切り返したアレキサンダーが勝利した。



2016/9/28のNXT #356 プエルトリコ祭り


タイ・デリンジャー ◯-× アンジェロ・ドーキンス
(タイ・ブレーカー)

冒頭、ウィリアム・リーガルGMが今年もダスティ・ローデス杯タッグチーム・クラシックの開催を発表したが、一回戦は次週からでまずはシングル戦から。
相変わらず納豆をかき混ぜるような仕草が何を意味するのかわからないドーキンスを、デリンジャーが牛殺しで一蹴した。

するとボビー・ルードが現れローデス杯に向けてタッグ結成を持ちかける。デリンジャーも観客に背中を押されるように握手を交わした。
大人気のルードを早くもフェイスターンさせる流れか。


イーリー・ブラザーズ(ゲイブリエル&ユリエル) --- ザ・リバイバル(スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー)
(試合不成立)

全く見分けの付かない双子のイーリーズがデビュー戦を迎えかけたが、リバイバルの入場中にサモア・ジョーが乱入し、双子をまとめて片付けてしまった。


エンバー・ムーン ◯-× マンディ・ローズ
(フライング・スタナー)

シングルデビュー戦のマンディが的確にカウンターを合わせ試合を優勢に進めるが、エンバーは倒立からマンディの首を捕らえコーナーに叩きつけると、すかさず豪快な必殺技を喰らわせ逆転勝利した。


オーサーズ・オブ・ペイン(エイカム&レーザー) ◯-× ジョン・ヤーネット&ジェイ・クルーズ
(ボール&ギャグ)

本名で現れたヤーネットはヘスース・デ・レオンの名で何度となく登場済。相棒のクルーズもプエルトリコ人の模様。
例によってスカッシュマッチでヘスースはトップロープ越えでレーザーに場外へ投げ捨てられ、クルーズはツープラトンを浴びエイカムにフォールされた。


アスカ ◯-× リヴ・モーガン
(アームバー)

意気揚々と王者に挑んだリヴだがドロップキックを命中させてもアスカはふらついただけで、必殺技を出すまでもなく軽いアームバーに固められただけなのに1分足らずでタップした。
何かロッカールームで悪いことをした制裁なのだろうかと思いたくなるほどの情けない負けっぷりで、オープニング映像にも出てるリヴをこんな扱いでどうするつもりなのだろう。


ヒデオ・イタミ ◯-× リンセ・ドラド
(go 2 sleep)

大阪プロレスへの参戦経験があるドラドは、クルーザー級クラシックにも参加したプエルトリコ人の覆面ルチャドール。
俊敏な動きで「リンセ」チャントを引き起こしたが、野太い怒鳴り声で「ヒデオ!」と叫んだ男のインパクトがすごかった。

まずはエプロンからの飛び技にGTS相当の膝を合わせたヒデオが先制するが、リンセはトップロープに座ったヒデオを驚異的な跳躍力のドロップキックで蹴り落とし、アサイ・ムーンサルト(ラ・ケブラーダ)で追撃。
故障明けの左肩を狙いヒデオを苦しめるが、浮かび上がるようなシューティングスタープレスをかわされると、蹴りの連打からGTSでヒデオが勝利した。

リンセはシン・カラ(ミスティコの方)のように打撃が当てているだけで説得力に乏しかった。
同じ覆面ルチャドールのレイ・ミステリオはWWEデビュー当初から遠慮なくハードヒットさせていたが、WCWでの経験もあったし、ところどころに垣間見えたドSな性格も影響していただろうか。



2016/10/5のNXT #357 カーメラ2号登場


ダスティ・ローデス・タッグチーム・クラシック一回戦
オーサーズ・オブ・ペイン(エイカム&レーザー) ◯-× ボリウッド・ボーイズ(ガーフ&ハーヴ・シーラ)
(ボール&ギャグ)

クルーザー級トーナメントにも参戦したボリウッド・ボーイズが登場。
だがペインといつも当たるジョバー役と変わりなく、なすすべも無くハーヴがエイカムにフォールされた。


リッチ・スワン ◯-× パトリック・クラーク
(側転ムーンサルトプレス)

一軍のクルーザー級部門に昇格を果たしたスワンがNXTに凱旋。凱旋と言うほどNXTに出ていないし確か未勝利だったが。
光GENJIみたいな衣装のクラークが体格を利して攻め込む場面もあったが、スワンは強烈なソバット、串刺しハイキック、逆回し蹴りから、お手軽な側転ムーンサルトプレスで勝利した。
側転ムーンサルトプレスって。


ペイトン・ロイス ◯-× ダニエル・カーメラ
(フィッシャーマンズ・スープレックス))

2週前にアスカに挑むも、必殺技を出すまでもなく軽いアームロックでタップアウトしたリヴ・モーガンをからかったペイトンが、ビリー・ケイを帯同し久々の参戦。
対するは初登場ながら、ついこの前までいたカーメラと同姓とそれだけで団体の期待の薄さがうかがえるダニエル。元チアリーダーでプロレス歴は10ヶ月とのこと。
ダニエルは基本技しか使えずおそろしく低いドロップキックも披露したが、だいたい受けてやったペイトンが基本技を返して初勝利を挙げた。


ダン・メイサ --- ??
(サモア・ジョーの乱入により不成立)

プロレス歴半年ながら204cm、142kgの恵体を誇るメイサがデビュー戦を迎えかけるが、サモア・ジョーが乱入しフルボッコに。
ジョーは欠場中の中邑真輔を挑発したが、何週も前から予告していたメイサもこんな扱いなのか……。


ローデス杯一回戦
アンドラーデ・シエン・アルマス&セドリック・アレキサンダー ×-◯ ザ・リバイバル(スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー)
(シャッターマシーン)

2週前に名勝負を演じ意気投合したアルマスとアレキサンダーが結託しタッグ王者に挑む。
空中技で翻弄し中盤まではアルマス組の独壇場。リバイバルはワイルダーが隙をついてアルマスの左腕をアームDDTに捉えると、得意の負傷箇所への集中砲火へ。
どうにかアレキサンダーへの交代にこぎ着けるも、急造タッグではタッグ王者の連携には敵わず、分断されるとアレキサンダーがツープラトンを喰らいドーソンにフォールされた。

試合後、アルマスはアレキサンダーに責任を押し付けて襲撃しヒールターンした。
ボビー・ルードをフェイスターンした代償だろうか。



2016/10/12のNXT #358 隠し切れない愛国心


ローデス杯一回戦
ボビー・ルード&タイ・デリンジャー ×-◯ SAnitY(ソーヤー・フルトン&アレクサンダー・ウルフ)
(ブレーンバスター+オクラホマスタンピート)

ルードとデリンジャーは互いに目の前でおなじみのアピールを披露し対抗し合う。
対するはこれまでnWoっぽい名前だけが予告されていたSAnitY(サニティー)。
4人全員が覆面を身に着け、参戦する2人が脱ぐと中から現れたのはこれまでジョバー役だったフルトンとウルフ。
微妙過ぎるメンツに観客ともども虚を突かれデリンジャーが一方的に攻められると、ルードはガウンを着用し試合放棄して去ってしまう。
一人になったデリンジャーはなすすべも無く、やけに昔のフルトンそっくりになったウルフのブレーンバスターとフルトンのオクラホマスタンピートの合体技を浴びて、ウルフにフォールを奪われた。

試合後、SAnitYは全員が覆面を脱いで種明かし。小柄なメンバーはニッキー・グレンクロス改めニッキー・クロスで、リーダーはついに正式参戦のエリック・ヤング。
ヤングはジャケットにカナダ国旗をあしらう愛国心から若干ネタバレ気味であった。


リヴ・モーガン ×-◯ ビリー・ケイ
(ペイトン・ロイスの介入→ビッグブート)

アスカに秒殺されたけど元気いっぱいに入場したリヴは体格で勝るビリーに苦戦。
トーチャーラック(アルゼンチンバックブリーカー)で担ぎ上げられるも脱出するとSTOで反撃。しかしビリーに帯同したペイトンがリヴの足を引っ張る全力の反則を見せるも、なぜかレフェリーは全く見ておらず、その隙にビリーが蹴り飛ばした。


ローデス杯一回戦
TM61(シェイン・ソーン&ニック・ミラー) ◯-× ティノ・サバテリ&リディック・モス
(サンダーバレー)

黄色い声援に迎えられデビューしたサバテリはNFLで5年活躍したサビー・ピシテリ。2年間の下積みを経て、アメフト経験のあるモスと組みNXTに見参。
反発した最前列の男性客からは親指を下に向けられるが、ものすごい筋肉をアピールする。

ゴングが鳴るとTM61が圧倒するが、サバテリがロープを下ろしてソーンを転落させ形勢逆転。
しかしこれといった大技や戦術を持たないアメフト組は決定打に欠け、最後はツープラトンからソーンがサバテリをフォールし、二回戦へ駒を進めた。
元NFLという肩書きとすごい筋肉で、立ってるだけで存在感のあるサバテリはまた見てみたい。


ウェズリー・ブレイク △-△ バディ・マーフィー
(サモア・ジョーの乱入によりノーコンテスト)

喧嘩別れしたわけでも特に抗争しているわけでもない元タッグチーム同士の対戦に客席も困惑気味。
どうせすぐサモア・ジョーが乱入してくるんだろと思いながら観ていると、マーフィーがこれまで披露する機会のなかったサマーソルト・プランチャを浴びせ優位に立ったところで、ジョーが遅ればせながらの乱入。
二人を叩きのめし中邑真輔を挑発していると、CM明けに首にギプスをはめた中邑が登場。
すぐにギプスを外して猛然とジョーに襲いかかり、スタッフに制止されながらも最後はキンシャサを突き刺し報復を果たした。



2016/10/19のNXT #359 ルセフ2号登場


ローデス杯一回戦
ノー・ウェイ・ホセ&リッチ・スワン ◯-× トニー・ニース&ドリュー・グラック
(コブラクラッチスラム)

クルーザー級でもなく実績も無いホセがやけに浮いている中、スワンとグラックが高速の攻防を見せ、ニースは鋭い蹴りを連発。
スピードでは対抗できないホセは体格を活かしてパワーで押し、優勢に試合を運ばれながらも最後は必殺技でグラックを仕留めた。


ボビー・ルード ◯-× ショーン・マルタ
(インペイラーDDT)

会場人気の高いタイ・デリンジャーを裏切っても、全く好感度は落ちずルードが大歓声で迎えられる。
グロリアスポーズを決めた所にドロップキックを喰らったりと適度に相手にも見せ場を与えつつ圧勝。
無名の地元選手がブラウン・ストローマンやらに瞬殺されるWWEと、ジョバー役にマルタが出てくるNXT。どちらが面白いかは比べるまでもあるまい。

試合後にはデリンジャーが報復。ルードを場外へクローズラインで落とし抗争を激化させた。


・リヴ・モーガンがオージー組に襲われる

リヴ・モーガンがインタビューを受け、先週のビリー・ケイとの試合でペイトン・ロイスに妨害されたことを抗議していると、オージー組が襲撃。
暴行しながら入場口まで引きずっていき他ディーバへの見せしめとした。


ローデス杯一回戦
オースチン・エリーズ&ロデリック・ストロング ◯-× タッカー・ナイト&オーティス・ドーゾビッチ
(ショットガンキック)

初登場のドーゾビッチはプロレス歴は1年ほどだが、長いアマレス歴を持ち高校時代には最多勝記録も樹立しているとのこと。
しかしこれまでのスタイルを放棄したのかやたらと一軍のルセフに似せてきたナイトにどうしても目が行ってしまう。
一方伏せられていたエリーズのパートナーは満を持して参戦のロデリック・ストロング。
ROHをはじめ数多くの王座経験を持ち、ノアにも何度か参戦している強豪である。

コスチュームといい風貌といい身軽さといいルセフに寄せ過ぎのナイトは、ドーゾビッチとともにパワー殺法でペースを握る。
なんならロデリックよりはるかにナイトの方が目立っていたものの、最後はエリーズのローリングエルボーからデス・バイ・ロデリックにゆっくりとつなげるツープラトンから、ヒデオ・イタミが手放したショットガンキックでロデリックがナイトを仕留めた。


ニッキー・クロス ×-◯ ダニエル・カーメラ
(試合後の暴行により反則裁定)

SAnitYメンバーとともに現れたニッキーは、自分の胸元や顔をはたきながらのわかりやすい野性味あふれるスタイルで、簡単にカーメラ2号を料理した。
必殺技はマット・ストライカーが使っていた、フィッシャーマンズ・スープレックスの体勢から横回転で落とすゴールデン・ルールだった。

試合後もニッキーはカーメラ2号を暴行し続けたため、レフェリーは裁定を覆したが、ニッキーは全く気にしていない様子だった。


・中邑真輔のメッセージ

中邑が現れマイクアピールしていると、ゆってぃみたいな格好のパトリック・クラークが割り込む。
リングに上がり挑発を続けるが中邑は腹蹴りとハイキックであっさりKO。
サモア・ジョーが姿を現すも何もせず帰っていくと、中邑は彼に見せつけるようにクラークにキンシャサを浴びせた。



2016/10/26のNXT #360 ミッキー・ジェームス参戦


#DIY(ジョニー・ガルガノ&トマソ・チャンパ) ◯-× ホー・ホー・ルン&ティエン・ビン
(ガルガノのスーパーキック+チャンパのニー)

ホー・ホー・ルン(何顥麟)は香港出身でクルーザー級トーナメントにも出場。日本でも新日やゼロワンに登場している。ビンはIGFに参戦していた王彬(ワン・ビン)である。
アジア組は国籍に相応しいキック中心で攻めるが、連携で勝るDIYが盛り返し、ツープラトンからガルガノがルンをフォールした。


アリーヤ ◯-× ビリー・ケイ
(リヴ・モーガンの介入→スクールガール)

アリーヤが前からのナチュラル・セレクションや串刺しハイキックを浴びせ奮闘。
パンチ一発で動きを止められるが、そこにリヴが現れ場外のペイトン・ロイスに襲いかかる。ペイトンを手助けしようとしたビリーを後ろから丸め込み、アリーヤが初勝利を挙げた。

試合後、リヴはビリーにも襲いかかり、劣勢になるとアリーヤも加勢するが結局オージー組に返り討ちにされてしまった。


タイ・デリンジャー ◯-× ノア・ポトジェス
(タイ・ブレーカー)

衣装にハワイ出身感(実際にはフロリダ出身)を出してきたノアだが、ボビー・ルードに裏切られ怒れるデリンジャーには分が悪く、2分足らずであっさりフォールを献上した。

試合後、襲ってくれと言わんばかりに入場口でインタビューを受けていると、期待に応えてルードが襲撃し、インペイラーDDTを喰らわせた。


アスカ ◯-× ティア・トリニダード
(フジワラアームバー)

TNAで女子タッグ王座歴のあるティアだがスポット参戦のため今回はジョバー役。
倍近いスピードのアスカに圧倒され、最後は必殺技を出すまでもなく仕留められた。

試合後、ウィリアム・リーガルGMが現れ、次回特番の挑戦者として紹介したのはなんとミッキー・ジェームス。
WWEで5回、TNAで2回頂点を究めた強豪の参戦に、物足りない相手とばかり戦ってきたアスカは舌なめずりした。


ローデス杯一回戦
TJパーキンス&飯伏幸太 ◯-× リンセ・ドラド&ムスタファ・アリ
(裏膝十字固め)

ヒデオ・イタミの故障により飯伏幸太が緊急参戦。
相棒は新日にも長く登場し、今回のクルーザー級トーナメントを制し初代王者に輝いたTJパーキンス。32歳ながらキャリア18年、中学生の頃は素性を隠すためマスクマンだったというマンガみたいな経歴を持っている。

終盤には目まぐるしく攻守が入れ替わるクルーザー級らしい高速戦闘を繰り広げ、飯伏のムーンサルトからパーキンスのフロッグ・スプラッシュにつなげる連続技、ドラドのウラカン・ラナやアリのフライングニールキックなど試合が決まってもおかしくない技が飛び交った末に、パーキンスがアリを関節技で捕らえ急造タッグが一回戦を突破した。



2016/11/2のNXT #361 負傷者続出


ローデス杯二回戦
シェイン・ソーン ◯-× ロデリック・ストロング
(インサイドクレイドル)

今回はローデス杯二回戦が行われたハウスショーを交えての放送。
第一回大会では結果だけ報じられた試合も多かったが、クルーザー級トーナメントの出場者を交えた今大会は全試合が放送され、ロスターの強化ぶりがうかがえる。

オースチン・エリーズの故障によりTM61の不戦勝かと思われたが、ウィリアム・リーガルGMは特例でロデリックとソーンのシングル戦による二回戦を認める。
ともにNXTでは初のシングル戦ながら、白熱した名勝負に。
ソーンはスーパープレックスを崩しコーナーに宙吊りにさせた所へのダブルフットスタンプやファルコンアローを、ロデリックは得意の多彩なバックブリーカーや、バックドロップを裏返しにして落とす技を喰らわせるがカウントは2まで。
ソーンが高角度からシットダウンパワーボムを浴びせ決まりかけるが、エリーズがエプロンに上がりレフェリーを引き付けて阻止。
ロデリックはショットガンキックを突き刺すがこれも返されると、エリーズが再び介入する素振りを見せる。それを排除しようとしたニック・ミラーをロデリックがドロップキックで片付けると、隙を逃さずソーンがすかさず丸め込み熱戦を制した。


ローデス杯二回戦
#DIY(ジョニー・ガルガノ&トマソ・チャンパ) ◯-× ザ・リバイバル(スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー)
(不戦勝)

タッグ王座を保持するスコット・ドーソンが嘘か誠か松葉杖をついて現れ、負傷したため試合を放棄すると一方的に告げた。


ローデス杯二回戦
ノー・ウェイ・ホセ&リッチ・スワン ×-◯ オーサーズ・オブ・ペイン(エイカム&レーザー)
(ボール&ギャグ)

ホセはおちゃらけたムーヴでエイカムを翻弄し、スワンは正面からの打撃戦でレーザーに一歩も引かない。
セコンドのポール・エラリングの助言で体勢を立て直したペインは、連携を駆使してスワンを孤立させるが、ホセへの交代を許してしまい逆襲される。
だが場外でスワンを排除すると、それに気を取られたホセを捕らえツープラトンでケリを付けた。


ローデス杯二回戦
TJパーキンス&飯伏幸太 ×-◯ SAnitY(ソーヤー・フルトン&アレクサンダー・ウルフ)
(ブレーンバスター+オクラホマスタンピート)

パーキンスは開始早々に相手2人を必殺の裏膝十字固めに捉えるが、まだ余力十分でロープに逃げられる。
その後もパーキンス&飯伏がペースを握るが、パーキンスのプランチャを受け止めたフルトンがそのままエプロンに叩きつけると、背中に狙いを定めて集中砲火。
そんなことより場外のエリック・ヤングのリアクションが激しくついついそっちに目が行ってしまうが、パーキンスはまだまだ不慣れなSAnitYの合体技を自爆させて飯伏に交代。
飯伏はハイキックの連発から、187cm、105kgと自分よりでかいフルトンを軽々と担ぎ上げゴールデンスター・パワーボム(シットダウン式ラストライド)を炸裂させたが、ヤングがレフェリーの注意を引いてカウントを阻止。
さらにウルフの不意打ちからツープラトンを被弾しあえなくフルトンにフォールを奪われてしまった。



2016/11/9のNXT #362 理由なき凶行


ローデス杯準決勝
#DIY(ジョニー・ガルガノ&トマソ・チャンパ) ×-◯ オーサーズ・オブ・ペイン(エイカム&レーザー)
(ボール&ギャグ)

今週もローデス杯が行われたハウスショーを中心に放送。
ペインはドロップキックを浴びても倒れないハイパーアーマーぶり。ガルガノのトペも受け止め、追撃のトペを狙ったチャンパにガルガノを投げつけて阻止するなど、圧倒的なパワーを見せつける。
セコンドのポール・エラリングを交えて代わる代わるガルガノを痛めつけるが、オクラホマスタンピートをDDTに切り返してようやく脱出。
交代したチャンパは執拗にレーザーの顔を狙ったキック、ビンタ、ニーの連発から、巨体をジャーマンで投げるも、レーザーはDIYを二人まとめて担ぎ上げぶん投げて見せる。
DIYはツープラトンをかわして、ついにエイカムにスーパーキックとニーパットの挟み撃ちを叩き込んだが、エラリングがレフェリーを引き付けてカウントを妨害。
その隙にリング下から忽然と現れたザ・リバイバルがガルガノを襲撃し、ペインは孤立したチャンパを必殺技に捕らえ、レーザーがフォールしてしまった。


ローデス杯準決勝
TM61(シェイン・ソーン&ニック・ミラー) ◯-× SAnitY(ソーヤー・フルトン&アレクサンダー・ウルフ)
(ジャックナイフフォール)

ヒールのオーサーズ・オブ・ペインが決勝進出し、なんとなく結果の見えた二試合目。
SAnitYはアピール中のTM61を背後から襲撃するも、なぜか反則裁定は下らず、ミラーが場外で倒れたまま普通に試合開始。軽く落ちたミラーよりエプロンに背中を強打しながら落ちたソーンのほうが痛そうだったのに。
ソーンが孤軍奮闘を強いられる苦しい展開が続いたが、あんまりダメージを負ってないことに気づいたミラーが復帰し、交代すると一気に形勢逆転。
最後はSAnitYの必殺ツープラトンをソーンがドロップキックで崩し、すかさずミラーがウルフをフォールに固め勝利を奪った。


エンバー・ムーン ◯-× レイチェル・エバース
(フライング・スタナー)

エラリング→ファジオ→エバースと名前が定まらないレイチェルはポール・エラリングの娘。
引き締まっていないお腹がまぶしい彼女を、エンバーが終始圧倒し続け簡単に仕留めた。
エンバーは衣装といい神秘的な雰囲気を醸し出そうとしているが、最後に見せた決めポーズ(?)はキラッ☆にかなり似ていた。


・NXT王座戦調印式

ウィリアム・リーガルGM立ち会いのもと、中邑真輔とサモア・ジョーが王座戦の調印式に臨んだ。
ジョーはテーブルとイス持参で現れ、入場口に設置すると、このテーブルまで調印書を持ってくるよう要求。死んだ目でリーガル卿が調印書を持って行き、サインした。
一方の中邑は周囲のセキュリティを全員殴り倒し、一人をリング上のテーブルにパワーボムで投棄した後にサイン。それヒールのやることだぞ。



2016/11/16のNXT #363 冷たく役に立たず余計なアリーヤ


リヴ・モーガン ◯-× ペイトン・ロイス
(ビリー・ケイの乱入により反則)

オージー組と遺恨の続くリヴだが、ペイトンにはビリー・ケイが帯同しているのに、初勝利に貢献してやったアリーヤは現れず。アリーヤは冷たい女。
試合はリヴが後転からのネックロックに捕らえてペイトンをタップ寸前にまで追い詰めたところで、ビリーが乱入し反則裁定に。

その後、オージー組がリヴを暴行しているとようやくアリーヤが駆けつけるが、ものの数秒で片付けられる。アリーヤは役に立たない女。
リヴがさらに痛めつけられそうになったところで、エンバー・ムーンが現れオージー組を排除した。
遺恨決着のタッグ戦をやるにしてもアリーヤが余計だなあ……。


エリアス・サムソン ◯-× ネイサン・クルーズ
(ネックブリーカー)

塩漬けかと思っていたが負傷欠場だったサムソンが久々に復帰。
対するクルーズは英国人でキャリア10年、多数のインディー王座を制している。
サムソンは間の悪さが特に改善された様子もなく、客席も盛り上がらないまま普通に勝った。


セドリック・アレキサンダー ×-◯ アンドラーデ・シエン・アルマス
(ハンマーロックDDT)

アルマスは寝そべったりビンタしたりと挑発を交えつつ、上手くセドリックの反撃を単発に抑えてペースを握り続ける。
後半には左腕に狙いを絞り、チャド・ゲイブルが使っていたロープを利用しての宙吊り腕ひしぎなどを披露。
セドリックは無事な右腕と豊富な空中技で反撃に乗り出し、必殺のランバーチェックも炸裂させたが、アルマスはロープをつかんでフォールに抵抗し、ならばとエプロンに出ようとしたセドリックがまたいだロープを揺らし、急所攻撃に成功。
せこい反則からDDTを喰らわせ、対戦成績を五分とした。



2016/11/19のNXT Takeover:Toronto #364


タイ・デリンジャー ×-◯ ボビー・ルード
(インペイラーDDT)

カナダで初のNXT TAKEOVER開催。トロントの観客といえば流れを無視して勝手に騒ぎまくったり、ただ煽るだけのチャントを送ったりとたちが悪いことで有名だが、果たしてどうなるか。

大合唱団に迎えられ登場したルードはいつもに増してグロリアス。これ大規模な#GLORIOUSBOMBじゃないかww
デリンジャーも歓声の大きさではひけを取らず、入場対決では互角の様相。
序盤から劣勢のルードは両手を広げてタイムを要求するが「それは10か?」とデリンジャーに逆手に取られる。
両者ともにカナダ人で凱旋帰国ということもあり、非常に良く手も合い盛り上がり続け、第1試合から早くも普段は使わないカナダ特産シャープシューターも飛び出し、最後はカウンターの応酬からルードが必殺技を決め、激戦を制した。


ローデス杯決勝
TM61(シェイン・ソーン&ニック・ミラー) ×-◯ オーサーズ・オブ・ペイン(エイカム&レーザー)
(ボール&ギャグ)

再三にわたり試合に介入していたペインのセコンドのポール・エラリングが、天井から吊られた檻の中に閉じ込められるという衝撃の幕開けww
TM61側コーナーに足場が組まれ、そこの頂上にエラリングを解放するスイッチでもあるのかと思ったがそんなことはなかった。
ソーンは足場からのサマーソルトプランチャや、エプロンでレーザーに足を引っ掛けられ脳天からエプロンに突き刺さるなどの危険技を連発。
終盤、エラリングが隠し持っていたチェーンをレーザーに渡すが、レーザーは空振りしてチェーンを客席に投げ入れてしまうハプニングが発生。ソーンをエプロンに突き刺したのと合わせ試合後には大層怒られただろう。
なお試合はチェーン空振り後も何事もなく、普通にペインがツープラトンを浴びせ、ソーンをエイカムがフォールするという不自然な決着であった。

またコーディもエデンも退団したため表彰式にはダスティン(ゴールダスト)しか現れず、これもさみしい幕引きとなった。


NXTタッグ王座2アウト・オブ・3フォール戦
#DIY(ジョニー・ガルガノ&トマソ・チャンパ) ×-◯ ザ・リバイバル(スコット・ドーソン&ダッシュ・ワイルダー)
(シャッターマシーン)

リバイバルがまずはチャンパを捕らえ得意の集中攻撃。交代したガルガノは一人でリバイバルを翻弄するが、チャンパの回復が間に合わず孤軍奮闘を強いられた影響もあったか、ロープ中段をすり抜けてのスピアーを完全に察知され必殺ツープラトンを被弾し、ワイルダーにフォールを献上した。


#DIY ◯-× ザ・リバイバル
(ガルガノのスーパーキック+チャンパのニー)

2本目が始まるがガルガノのダメージは深くなかなか立ち上がれない。
集中砲火を浴び、ようやく交代にこぎ着けてもワイルダーがリング下で暗躍し、レフェリーにタッチを確認させず。
ガルガノは雪崩式バックドロップを崩して脱出に成功すると、チャンパがドーソンにフェイマサー、トリプル・ジャーマンと普段は見せない大技を連発。しかし強烈なニーパットでもフォールを奪えず、倒れたガルガノを呼び寄せ、ツープラトンを要求。
いったんは阻止されたものの、ニーを浴びたワイルダーがフラフラになってレフェリーにもたれかかっている隙に必殺技を浴びせ、チャンパがドーソンをフォールし、勝敗を五分に持っていった。


#DIY ◯-× ザ・リバイバル
(ガルガノ・エスケープ)王座奪取

3本目。DIYの連携が冴え、ハングマン式パーフェクトショットやスワンダイブ式DDTを浴びせるがドーソンはフォールを拒否。
逆にワイルダーのアッパーカットからドーソンのジャーマンにつなげるツープラトンを返すがチャンパのカットが間に合う。客席の盛り上がりは最高潮を迎える中、ワイルダーがベルトをドーソンに渡し、ガルガノのキックをそれで阻止。
あんまり阻止し切れておらずベルトが額に当たりドーソンは流血するが、構わず負傷した脚に裏四の字固めを極める。
だがガルガノはロープブレイクに逃げ、リバイバルは掟破りのDIYのツープラトンを狙うが、ワイルダーのスーパーキックがドーソンに誤爆してしまう。
すかさずDIYは掟破りのシャッターマシーンをワイルダーに喰らわせるが、これもドーソンのカットが間に合い決着せず。
前列の観客のほとんどが立ち上がり、大歓声の中で丸め込みの応酬から初披露の(?)ガルガノ・エスケープでワイルダーを固め、チャンパが前転アームバーでドーソンを捕獲。
ついにリバイバルは同時にタップし、DIYが念願のタッグ王座を奪い取った。


NXT女子王座戦
アスカ ◯-× ミッキー・ジェームス
(アスカロック)王座防衛

殿堂候補にも上がったことのあるミッキーは、5年半ぶりの登場とありさすがに顔は老けたが貫禄十分。
前列の客に能面が配られ、異様な雰囲気で迎えられたアスカにもミッキーに負けず劣らずの声援が送られるが、ミッキーのハリケーンラナの掛け方、痛がり方、伸び上がるようなキックと一挙手一投足がファンには懐かしい。

アスカは駆け引きからの小ずるいヒップアタックで落とした場外で、ミッキーをジャーマンで投棄し俄然優勢に。
だがミッキーはミドルキックを捉えシングルレッグ・ボストンクラブから鎌固めに移行し、さらにトップロープからのルー・テーズ・プレス、後ろ回し蹴りと畳み掛けるが、ロープに近すぎ逃げられる。
必殺のジャンピングDDTを狙うが、アスカはそれを切り返すとアスカロックの体勢へ。ミッキーは必死に引き剥がそうとするが外し切れず、不完全ながら喉元に腕が食い込むとたまらずタップした。

試合後、ミッキーは紳士的に握手を求めたが、アスカはベルトを見せつけるように掲げると、握手をせずに去っていった。


NXT王座戦
中邑真輔 ×-◯ サモア・ジョー
(マッスルバスター)王座奪還

前大会よりエスカレートし10人のバイオリニストを従え中邑が見参。
延々と続いた入場にジョーはうんざりした表情で、試合前から心理戦で優位に立った中邑がまずは先制。
しかしコーナーの攻防から決めた延髄斬りをきっかけにジョーが主導権を握り、連続で技を浴びせ続ける。
打撃、投げ技、関節技、飛び技と一通り喰らった中邑は、虎尾からようやく蹴り技で反撃に乗り出すが、フロントネットロックを力ではねのけられ、再び劣勢に。
フライング式キンシャサを深々と突き刺すが、ダメージが大きくカバーに行けず、正調キンシャサも膝のダメージからジョーの足を抱えられず返されてしまう。
コキーナクラッチは観客の合唱する入場曲に励まされこらえたものの、ジョーのジャーマン→ドラゴン→タイガーとつなげる日本リスペクトのスープレックス3連発を被弾。
後頭部への3発目のキンシャサはロープ際で放たれたためジョーは場外へ退避し、乱闘のどさくさにジョーは中邑に急所攻撃を浴びせ、鉄階段直下のスパインバスターで追い打ちし、リングに上げてマッスルバスターでとどめを刺してしまった。

大会全体で見ればタッグ王座戦が最も盛り上がったのは間違いないが、その後の二試合も支持を受け続け、相変わらずNXTの大会はハズレ知らず。
またトロント名物の観客のモラルのないチャントも、字幕が無いおかげで、あったかどうかもわからず個人的には良かった。



2016/11/23のNXT #365 ハブられなかったアリーヤとハブられるダリア


リッチ・スワン △-△ コナ・リーブス
(SAnitYの乱入によりノーコンテスト)

今回は特番で収録されたが特番の対戦カードからは漏れた試合を放送。
つい最近までノア・ポトジェスだったコナは体格差を利してスワンに善戦。
スワンもスピードを活かして反撃に乗り出したところで、SAnitYが登場。コナとスワンに無差別に襲いかかり、試合をブチ壊してしまった。

さらに暴挙に怒ったノー・ウェイ・ホセがSAnitYに喧嘩を吹っかけたものの、4対1ではなすすべも無く普通にリンチされた。


エンバー・ムーン&リヴ・モーガン&アリーヤ ◯-× ビリー・ケイ&ペイトン・ロイス&ダリア・ベレナト
(オージー組が試合放棄→フライング・スタナー)

特番のダイジェストや試合後のインタビューを中心に放送したため、今回は2試合だけ。
アリーヤをハブるのはかわいそうだと思ったオージー組は、デビュー戦以来の登場となるダリアを勧誘。
期待通りにダリアが両足タックルでなぎ倒したのをきっかけに、ヒール組がいらない子アリーヤに集中砲火を浴びせる。
しかしエンバー・ムーンへの交代を許すと、オージー組は早々に試合を諦め、ダリアを強引にリングに上げると試合放棄してしまう。
戸惑うダリアにエンバーが不完全ながら不意打ちで必殺技を決め、フェイス組が勝利を飾った。



2016/11/30のNXT #366 エリック・ヤング再び


アスカ ◯-× ニコール・マシューズ
(アスカロック)

今回も特番に続きカナダ公演。
ニコールはキャリア10年の地元カナダの雄だが、オタワの観客はアスカを支持。
歓声に応え一通りの得意技を披露し、必殺技で圧勝した。


ノー・ウェイ・ホセ ×-◯ エリック・ヤング
(ニッキー・クロスの介入→ヤングブラッド)

SAnitY結成以来の初試合となるヤングだが、先週に集団リンチされ怒り心頭のホセに圧倒される。
レフェリーを引き付けアレクサンダー・ウルフを介入させたのを機に、徹底した首攻めで反撃に乗り出すが、ホセの闘志は衰えずアッパーカットでヤングをKO。
しかしこれもニッキー・クロスがレフェリーを妨害したためカウントは叩かれず、ヤングが不意打ちから、ぶっこ抜きジャーマンで担ぎ上げネックブリーカーで落とす必殺技のヤングブラッドでホセを仕留めてしまった。


タイ・デリンジャー ×-◯ サモア・ジョー
(コキーナクラッチ→レフェリーストップ)

観客の支持を得て序列を着実に上げているデリンジャーは、ジョーにも正攻法で勝負を挑む。
苦戦するジョーは中邑戦から使い出した、足を交差させチンクラッシャーのように落とす新技で、デリンジャーの足殺しを狙う。
しかしデリンジャーは足が丈夫なのかさほど効果は得られず、再三にわたりタイ・ブレーカーを掛けられそうになるが、体重に物を言わせてジョーはそれを阻止。
最後はパワーボム→ボストンクラブ→クロスフェイス→コキーナクラッチのフルコースで失神させ、ジョーが難敵を下した。



2016/12/7のNXT #367 運の悪いフルトン


・#DIYが凱旋帰国

カナダで念願のタッグ王座を手に入れたDIYが凱旋帰国。客席に入っていき喜びを分かち合ったが、ローデス杯を制したオーサーズ・オブ・ペインがすぐさま宣戦布告。
さらにザ・リバイバルも現れたものの、ペインに軽く突き飛ばされると戦意喪失して去っていき、ペインはDIYに一にらみをくれた。


リッチ・スワン&ノー・ウェイ・ホセ ×-◯ エリック・ヤング&アレクサンダー・ウルフ

実況陣に元WWEのパーシー・ワトソンが加わる。そもそも一軍だったのかどうかも定かでないが、前任のアレックス・ライリーも似たようなものだったから問題あるまい。

一軍でクルーザー級王座を獲得したスワンが、ホセとローデス杯以来のタッグを結成したが、一方のSAnitYはソーヤー・フルトンが故障し長期欠場となったため3人だけで入場。
ヤングはフルトンのジャケットを踏みつけ、つばを吐きかけるとリング外に投げ捨ててしまった。

試合はスワンが孤立するも、ホセに交代すると先週に続きSAnitYを圧倒。
しかし謎の大男が現れ、ホセを鉄柱に突き飛ばしてしまい、援護を得たヤングがまたも必殺技でホセを仕留めた。
大男は捨てられたフルトンのジャケットを手にすると、ヤングのつばが掛かってるけど着るのか?という心配をよそに、床に叩きつけて去っていった。


エンバー・ムーン ◯-× キンバー・リー
(フライング・スタナー)

チカラ所属で多数のインディー王座歴を持つキンバーは、ムッチリした戦闘体型から多彩な技を繰り出しエンバーを苦しめたものの、切れ味鋭いスタナーでエンバーが逆転勝ちした。


NXT王座戦
サモア・ジョー ×-◯ 中邑真輔
(キンシャサ)王座奪還

日本公演で行われたNXT王座戦のリマッチを放送。
CM明け、いきなりSTFで捕獲されている中邑。クロスフェイスに移行されエビ反りとなるが、なんとか抜け出して逆に腕ひしぎと三角絞めで対抗する。
ジャーマンでジョーの巨体を投棄し、早くもキンシャサを狙うがパワースラムに切り返されニアフォール。
ジョーもマッスルバスターとコキーナクラッチで早期決着を狙うものの中邑に粘られ、低空ジャーマン2発とTボーンスープレックスで痛めつける。
さらに中邑をコーナー上に座らせ、抵抗されると延髄斬りで場外に蹴り落とし、特番の再現をしようと鉄階段直下スパインバスターの体勢に入るが、中邑は脱出し後頭部にキンシャサを命中させる。

リングに戻り中邑の攻勢は続く。低空のキンシャサから、ジョーを両肩に担ぐとふらつきながらもサモアンドロップで落とし、トップロープから後頭部へフライング式キンシャサ。
そして正調キンシャサを正面から叩き込み、ベルトを取り戻すとともに故郷に錦を飾った。

だが日本で凱旋試合となれば中邑勝利が堅い流れのため、勝敗を読めなくさせるためにいったんベルトを手放させたのだろうが、特番と比べ試合内容はいたって低調だった。



2016/12/14のNXT #368 5割増しのウェイストランド


NXT王座ケージ戦
中邑真輔 ◯-× サモア・ジョー
(キンシャサ)防衛成功

今回は初のオーストラリア公演。なぜかオージーが妙に多いNXTにはうってつけの舞台だが、初戦はなんとNXT王座戦から。
オージーも中邑を大歓迎し入場曲を合唱。いや本当に誰なの「中邑の人気はアメリカではオースチン・エリーズより下(キリッ」とか言ってたバカは。マニアになるのはいいが一般層の目線を失ってはいけないと改めて自戒する。

それはともかくまずはジョーが金網攻撃で先手を取り、キンシャサをパワースラムで、ハイキックをコキーナクラッチで切り返し優勢を保つ。
中邑はカカト落としから低空キンシャサで反撃すると、脱出でも勝利となるルールのため、コーナーポストから金網によじ登る。
ジョーはそれを追い一撃必殺の雪崩式マッスルバスターを狙うが、中邑は不格好ながらサンセットフリップで投げると、ロープ上を伝い歩き、トップロープからのフライング式キンシャサで追い打ち。
アメプロでは扉に近づくと外にいるレフェリーが開けてくれるという謎ルールがあることも思い出し勝利は目前となるが、金網戦でのピンフォール勝ちトロフィーを狙い、自ら扉を閉めると立ち上がりかけたジョーの後頭部へのキンシャサから、正調キンシャサを浴びせ3カウントを奪った。


・オージーコンビにダリア・ベレナトが水を差す

里帰りとあって一段と濃い化粧のビリー・ケイ&ペイトン・ロイスのオージー女子組がインタビューを受けていると、3週前に裏切られたダリアが割り込み水を差した。


タイ・デリンジャー ◯-× エリック・ヤング
(ニッキー・クロスの乱入により反則)

デリンジャーが客席からの「10」チャントに乗せられ圧倒するが、タイ・ブレーカーを狙ったところでニッキーが背後から飛びかかり反則裁定が下った。

ヤングは試合後も暴行しようとするがデリンジャーに反撃されあっさり退散。しかし謎の大男がデリンジャーを襲撃すると、プロレス界屈指の効かなそうな技ウェイストランドを本家より5割増しくらい効きそうに喰らわせてしまった。


ノー・ウェイ・ホセ ×-◯ アンドラーデ・シエン・アルマス
(ハンマーロックDDT)

第一試合が長引いて押してるのかテンポの早い試合展開。終始ホセのペースで進められたが、最後はアルマスが出すたびに見栄えの良くなってきた必殺技で勝利した。


ロデリック・ストロング ◯-× エリアス・サムソン
(ショットガンキック)

サムソンがキックとパンチと首絞めだけで攻めるファイプロ初心者みたいなスタイルで優勢に事を運ぶが、ストロングはクルーザー級ばりのスピードで畳み掛け逆転勝利した。


NXT王座挑戦権争奪戦 予選
ボビー・ルード ◯-× オニー・ローキャン
(インペイラーDDT)

来週のNXT王座挑戦権争奪戦への出場を賭けた試合。まだ1勝しただけのローキャンにこんなチャンスが与えられるのがアメプロのすごい所。
ローキャンにテイクダウンを決め、頭をはたいてからかったルードはグロリアスポーズを披露したところにアッパーカットから連続技を浴び、自業自得の劣勢に。
その後もほとんど一方的にローキャンに攻められるがスパインバスターでようやく動きを止めると、必殺技でとどめを刺し来週へ駒を進めた。



2016/12/21のNXT #369 グロリアスな結末


ダリア・ベレナト ×-◯ ビリー・ケイ
(ペイトン・ロイスの介入→ビッグブート)

怒れるダリアが打撃で圧倒するが、レフェリーはペイトンとデキてるのか足を引っ張ろうが、場外へビリーを避難させようが警告止まりで退場させない。
しまいにはビリーがレフェリーを引きつけた隙にダリアの背中をエプロンに叩きつけ、勝利をアシストしてしまった。


オーサーズ・オブ・ペイン(エイカム&レーザー) ◯-× アンソニー・ボーウェンズ&ジョン・オータガン
(レフェリーストップ)

エイカムはいきなりボーウェンズを雑に投げて頭から落とす。誰かこいつらを本気で怒った方がいい。
それを見たオータガンことジョニー・ヴァンダルは逃げようとするがレーザーに退路を塞がれ、パワーボムに担ぎ衝突させるツープラトンを被弾。
ペインはさらにボーウェンズに必殺技を浴びせかけるが、すでに失神していると判断しレフェリーが試合を止めた。


・女子王座戦線

数の暴力でダリアを下しただけのオージー組が調子に乗って挑発したことに関してアスカがインタビューを受けていると、それをニッキー・クロスが不敵に笑いながら見ていた。


NXT王座挑戦権争奪フェイタル4ウェイ・エリミネーション戦
◯ ボビー・ルード × アンドラーデ・シエン・アルマス × ロデリック・ストロング × タイ・デリンジャー
(インペイラーDDT)

前回のオーストラリア公演での試合は全てこの試合のための予選だった模様。
ゴングが鳴るなりルードはリングを下り三人でやれと促すが、デリンジャーとストロングに囲まれ代わる代わる殴られる。
場外乱闘からリング上ではアルマスとストロングの一騎打ちとなり、高速の攻防を展開。
そこにルードとデリンジャーも戦線に加わり、ダメージの深いストロングが狙われる。

だが粘りを見せ誰も脱落しないまま試合も後半、アルマスが串刺しダブルニーアタックでデリンジャーを仕留め、フォールしようとリング中央に引きずっていると、そこにストロングのショットガンキックが一閃し、完全に不意をつかれたアルマスが敗退。

ストロングはそのままデリンジャーにトドメを狙うが、起こそうとした所をいきなり担ぎ上げられ、タイ・ブレーカーを喰らい敗退。

歓声を背にデリンジャーがルードに攻め込む。急にイスを持ち出してきたルードは振りかぶった所にスーパーキックを被弾し、必殺のDDTもタイ・ブレーカーに切り返されるが、カウント2.9で返してしまう。
ならばとデリンジャーは雪崩式タイ・ブレーカーを狙うが、体勢を崩され失敗すると焦って通常タイ・ブレーカーに変更しようとし、2度目とあってルードに逃げられ、逆にDDTを喰らい3カウントを奪われてしまった。



2016/12/28のNXT #370 やっぱり上手いタジリ


オニー・ローキャン ◯-× アンドラーデ・シエン・アルマス
(雪崩式リバース・エクスプロイダー)

今回は年末で通常放送はお休みし、12月3日に行われた大阪公演を2時間にわたり放送。
日本のファンへのサービスとしてラ・ソンブラのマスクを着けて現れたアルマスだが、ローキャンの握手を拒否してヒールをアピール。
要所では盛り上がるが、普段は無駄に騒ぐファンがおらず、アメリカと比べて怖いくらい静かな雰囲気の中、日本向けを意識してか終盤までヘッドロックの掛け合いや、エルボーでのストロングスタイルなドツキ合いもあり、最後はローキャンが豪快な雪崩式の技で番狂わせを演じた。


リヴ・モーガン&アリーヤ ×-◯ ビリー・ケイ&ペイトン・ロイス
(ビリーの膝に顔面叩きつけ)

リヴはビリーをいきなり光の輪で捕らえて回り続け、両肩が着くたびに律儀にカウントを叩くレフェリーを忙しくさせる。
いつものようにアリーヤが長時間つかまり、交代にこぎ着けるとリヴが反撃したが、ブラインドタッチからペイトンが不意打ちを喰らわせると、ビリーが片膝立てた所にペイトンがリヴの顔を思い切り叩きつけるという地味に痛いツープラトンでオージー組が勝利した。


NXTタッグ王座戦
#DIY(ジョニー・ガルガノ&トマソ・チャンパ) ◯-× タジリ&戸澤陽
(スーパーキック+ニーパット)防衛成功

クルーザー級クラシックにも参戦し、WWEとの契約も果たした戸澤が初登場。
先発しガルガノの関節を取りながら気合の入った大声を上げ、チャンパに静かにしろとたしなめられる。
PPVのECWワン・ナイト・スタンドを別とすればWWE関連のTVマッチには実に11年ぶりの参戦となるタジリは、いきなりグリーンミストを空撃ち。
空調の具合かミストの大半を自分で浴びたがひるまず、全くキレの衰えていない蹴り技とハンドスプリングエルボーでDIYを圧倒。戸澤にトペで2度に渡り追い打ちさせ、負けじと戸澤も高速ジャーマンと高角度ジャーマンで投げまくる。
たが最後はコーナーに突進した戸澤をガルガノが延髄斬りで迎撃すると、必殺のツープラトンで挟み撃ちにしベルトを守った。


NXT女子王座戦
アスカ ◯-× ナイア・ジャックス
(バズソーキック)防衛成功

序盤から関節技を狙うアスカだが、圧倒的な体格差で跳ね返される。
ならばとローキックやエルボーに活路を見出そうとするがダウンすら奪えず、一方的に攻められる時間が続く。
対戦経験が少ないせいか全く手が合わず、不自然な空振りや相打ちになりそうなシチュエーションが続発する放送事故がわりと起きていた気もするが、巨体を豪快にジャーマンでぶん投げ、すかさずバズソーキックでトドメを刺すラストは盛り上がっていた。


NXT王座戦
サモア・ジョー ×-◯ 中邑真輔
(キンシャサ)王座奪還

メイン戦は以前に感想を書いたため割愛する。

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