SCP-1401~1600

SCP-1401 - Lost Highway (ロスト・ハイウェイ)
アメリカのある国道。夜間に通行した車両の●%が消失する。うち何割かが3日~17年の間に再出現し付近を走行する。追跡すると猛スピードで逃げ回り、停車させると乗員は消失期間に相当する衰弱を急激に表し死亡する。緊急医療処置により生存させた乗員は、何十年も走行していたにも関わらず数時間の出来事としか認識していなかった

SCP-1402 - The Tell-All Briefcase (全てを暴露するブリーフケース)
ブリーフケース。生物や物体に向けて開くと、その生物や物体の現時点までの詳細な記録が書かれた文書が現れる。ただし正確なこともあれば全くの虚偽なこともある

SCP-1403 - Electric Goldfish (金魚灯)
金魚が入っている電球。電流に繋げると栄養を生成する。電力を上げるとそれに応じて放射線を発する

SCP-1404 - Cereal Bowl (シリアル入りボウル)
ボウルとスプーン。食卓に向かって自律移動し、到着すると内部にミルクを生成し、英語のシリアルが浮かびメッセージを作る。脅迫やネガティブな内容がほとんどだが他の異常性は無く、食べられる

SCP-1405 - A Large Prehistoric Sloth (先史時代のオオナマケモノ)
絶滅したオオナマケモノの模型。プラスチック樹脂や金属で出来ているにも関わらず、時折まるで生きているように動き回る。驚くと即座に模型に戻るが、傷付けると活性化した際に興奮状態となり暴れ回る

SCP-1406 - An Old Entity (ある旧き実体)
フランスのある廃墟の小屋。内部には発光する液体に覆われた椅子があり、様々な幻覚が見える。付近で火を伴わない炭化現象により奇妙な像が生成され、小屋の影響を受けた人物は名状し難いある旧き実体の存在を語った

SCP-1407 - DJ's Headphones (DJのヘッドホン)
ヘッドホン。装着すると耳道にワイヤーを延ばし、骨や体内組織をヘッドホンに作り変える。115デシベル以上の音に晒されると体内でその音を再現し、長時間に及ぶと音量が増大しやがて身体を突き破る

SCP-1408 - Victorian-Era Memory Rewriter (ヴィクトリア期の記憶書き換え装置)
1851年に造られた、木材や滑車、ぜんまい仕掛けで構成された装置。ケーブルで繋がった帽子を装着させ、記憶の書き換えや抽出が出来るが、部品の劣化や操作方法の消失により現在は使えない

SCP-1409 - The Whalesong Beacon (ホエールソング信号)
南大西洋で記録されたザトウクジラの群れの声。未知の言語による人間の歌に聴こえ、一定時間聴くと声の発生源へと向かわずにいられない衝動に駆られる。無事に到着すると価値のある何かを得られなかった失望感に囚われ、効果は終了する

SCP-1410 - Sweating Stone (汗かき石)
石。4種類の有色の汗を流し、色に応じた幻覚を出現させる。幻覚に対処すると汗が引いて行き、幻覚も消える

SCP-1411 - Mirror, Mirror (鏡、鏡)
ウズベキスタンの洞窟で発見された機器。ディスプレイには未知の惑星が映し出されており、生物はいないが良く似た機器が置かれている。他星の機器は損傷しており、放置すると地球の機器にも放電や熱伝導率の上昇が起こり壊滅的な被害をもたらす。使用者の意識をコピーしたロボットが作成出来るためそれを用いて修理されているが、完全には直せず24~48時間ごとにメンテナンスが必要

SCP-1412 - Two Dead Sisters (枯れた姉妹)
天竜奥三河国定公園で発見された、杉に良く似た2本の樹。動植物を消費して樹皮を作り、その推進力で動き回る。人間は消費せず積極的に狩りもしない

SCP-1413 - Black Pen
未翻訳

SCP-1414 - Passive-Aggressive Radio (受動攻撃性ラジオ)
古びたCDプレイヤー付きラジオ。電源を入れた人間が所有者となり音声認識し、地球上のあらゆる信号を受信出来る。ただし音量設定を「7」以上にし一定時間聞くと、このラジオからの放送以外の音が聞こえなくなる

SCP-1415 - Flesh Gauntlet (肉の小手)
左手用の皮の小手。つかんだ物体を人間の組織から造られた生体に変換する。大きさに応じて装着した者の体組織を消費する

SCP-1416 - Transmigratory Teapot(転生ティーポット)
ティーポット。人間の生体組織を入れて煮立て、それを飲むと生体組織の提供者の記憶や人格に変化する。ある研究員によって破壊された

SCP-1417 - Swiss Army Banana (スイスアーミーバナナ)
バナナと用紙とチップ。いずれも腐敗せず破壊も出来ない。用紙には「拳銃」や「ナイフ」「コンパス」等と書かれており、所定の位置にチップを置くと、バナナが拳銃やナイフやコンパス等の機能を持つ

SCP-1418 - The Dowager's Comb (後室の櫛)
12世紀に造られたと思われる櫛。使用した人物を前の所有者と思われる女性に変身させる。女性は生物学的に死亡しており、18時間後には腐敗が始まり24時間ほどで息絶える。22時間以内に櫛を外せば回復するが、それを過ぎれば助からない。その性質から前の所有者は何百年も前の人物と推測される

SCP-1419 - Religious Broadcasting(宗教放送)
テレビ信号。大半が砂嵐だが、稀に未知の宗教の番組が流れる。それと関わりあると思われる事件が発生している

SCP-1420 - Tartary Eggs(タタールの卵)
卵。毎月第1・第2木曜日の午前4時頃に孵化し、異常な鳥類や爬虫類が産まれ、すぐに死亡する。高濃度の水素にさらされると蒸発する。約12%で新たな卵が産まれる

SCP-1421 - The Unreliable Oracle (信用ならない予言者)
英国にあるイングリッシュオークの木。5m以内で化学または電気エネルギー反応が起こると、範囲内の人物を長期の絶食と同じ状態にする。また木には老人の像が彫られており、森の神を名乗り周囲の人物に忠告を与える。その内容は主に犯罪的、非倫理的なもので、超自然的な体験や飢餓状態によりしばしば被験者は忠告を信じ犯罪に至る

SCP-1422 - The Yellowstone Anomaly (イエローストーンの怪)
2007年7月9日まで財団の全職員がイエローストーン国立公園の存在を認識出来なかった現象。ある研究員が別のSCPの調査中にこの異常に気付き、それと同時に現象は消滅した

SCP-1423 - Summer of '76 (76年,夏)
1976年の夏に撮影されたと思われるポラロイド写真。触れると高校生活最後の夏の記憶を鮮明に思い出す。やがてその夏に訪れた場所を再訪し、その時ほどの感動を得られずに落胆する。その後、思い出を文章化するために写真に再度触れようと固執し、それ以外のあらゆる行動がおろそかになる ※他の複数のSCPと密接に関わっている

SCP-1424 - Patches (子犬のパッチ)
「私の可愛いパッチへ」と書かれた首輪を着けたアラスカン・マラミュートの子犬。生物学的に死亡しているが生きているように動き回る。行動は常に一定のパターンで決まっており、妨害された時のみ変化する

SCP-1425 - Star Signals (星のシグナル)
「星のシグナル」というタイトルの自己啓発本。読了した者の欲望を、現実を歪曲し高確率で叶える。読者の60%は「オーハイ症候群」と呼ばれる凶暴性を増進させる精神病を患い、各地に大きな混乱を巻き起こしたが、本の回収と記憶処理により鎮静化した。……とされている

SCP-1426 - Planetary Core Drill Bits(惑星コアドリルビット)
コアドリルビット(携帯ドリル)。数種類の色があり、それぞれ別の惑星に対応し、使用すると対応する惑星の試料が得られる。稀に失敗し、その際にはホルストの「惑星」の楽譜が現れる

SCP-1427 - Extinguishing Stele (意識剥奪の柱)
アルジェリアで発見された石碑。電磁パルスを放ち周囲の人間20,736人の主観的意識を破壊し従順にさせる。パルスは無限に広がるが全体主義や独裁国家の住民には免疫がある。当初は不活性状態だったがイタリア、ドイツを経てソ連に渡り起動された。ソ連崩壊の兆しが見られると北朝鮮に移され現在に至る。北朝鮮も崩壊しこのSCPが解き放たれれば世界終焉の危機を迎えるため、財団は北朝鮮を秘密裏に援助しているが、反対意見も多い。元々は先住人類が我々の祖先である人類を洗脳するために使っていたと推測される

SCP-1428 - Jinwu (金烏)
ハシブトガラスに似た三本足の鳥と中国のある寺院。鳥は不死身で不活性、受動、活性の3つの状態を繰り返し、活性時には指数関数的に増大する強力な放射線を放つ。さらにオーロラを生じさせそれを見た者はオーロラに引き寄せられる。受動時に1,400℃以上の炎で焼かれると不活性に戻るため、絶えず1,500℃以上で焼かれている。しかし鳥の焼却と反比例して、寺院に安置された三本腕のミイラの火傷が癒えており、ミイラが復活すれば太陽に接触し何かをすると危ぶまれている

SCP-1429 - Organoid Organisms (類臓器性生命体)
青く光る1.5mmのアメーバ。人体に侵入し、臓器に四肢を生やし生物に作り変える。感染者が死亡すると体外へ逃げ出す

SCP-1430 - The Orator's Staff(雄弁家の杖)
ある大学で回収された杖。所持者は自身が十分な知識を持つ分野について語りたい衝動に駆られる。1時間半後、話題は知識の有無に関わらず、メソジストの話題に移行し、さらに回収された大学に所属するある牧師の教義についてのみ話し出す。4~5時間後には未知の暴力的な儀式や宗教を語り、以後に杖から引き離すと心理・神経学的損傷を被る

SCP-1431 - Scavenger Hunt! (借り物競争!)
「サルバドールのおかしな借り物競争!」と書かれた紙切れ。2人以上が同時に視認すると、借り物競争のお題と得点が浮かび上がる。全問達成すると自宅に石鹸とこの紙切れのコピーが届く。「競争しなければ絶望の後に死ぬ」と書かれているが、しなくても害はない

SCP-1432 - Doll DVD (人形のDVD)
全米各地で発見されたDVD。女性が巨大な人形に追われる17分の動画で、5分以上観た者は自分を含めた全ての生物が人形であるという確信を得る。そのうち89%が鬱病を患い、73%は人間を殺害し人形であることを証明しようとする

SCP-1433 - The Sound of Silence (静寂の音)
未知の演奏家によるジョン・ケージの前衛音楽「4分33秒」の録音。機器では自然音しか観測出来ないが、聴いた者は不可解な話し声がしたと訴える。被験者ごとに話の内容は異なり、さらに永続的にあらゆる音楽を認識出来なくなる。だが被験者が頑なに音楽と認めていない物は例外となる

SCP-1434 - The Brutal Brick (非道な煉瓦)
煉瓦の塊。周囲の小さな自治体の法律に、奇妙な条項を付け加える。議会はそれを不可解に思うこと無く施行し、時間経過に従い法律は拡大解釈され、罰則は生命を脅かすほど過酷な物へとエスカレートして行く

SCP-1435 - Grog the Cave Monster (洞窟モンスターのグロッグ)
子供番組のために作られたグロッグという名のパペット。グロッグは「洞窟モンスター」という生物の設定で、見た者が「身体はどこまで続くのか?」「地下に続くのか?」「下には何があるのか?」等の思考を抱くと、身体部分が伸長する

SCP-1436 - Entropy Phoenix (エントロピー不死鳥)
ハチクイに似た鳥。急速に成長し、死亡すると20時間で分解され中から卵が現れ、それが孵化する……を延々と繰り返す。死亡するために周辺の事象を確率操作し、ありえない事故を引き起こす。財団は1万日に1回の確率で電磁パルスを放つ装置を取り付け収容している

SCP-1437 - A Hole to Another Place (ここではないどこかに続く穴)
平行世界とつながった穴。平行世界のSCP財団からDクラスの死体と文書が届くことも

SCP-1438 - Invaders (インベーダー)
アメリカ中西部の大学生達によって行われるサバイバルゲーム。あるウェブサイトで運営され、30名以上から参加申請出来る。参加者にはおもちゃの武器やシール等が配られ、人間と侵略者に別れて戦う。参加者は本物の戦いに身を投じていると認識し、武器は参加者が用いた時のみ殺傷力を持つ。殺害された人物は遠方へ引っ越し連絡が取れなくなったと他者から思い込まれる

SCP-1439 - Serial Stickers (シリアル・ステッカー)
8つのスマイリーフェイスのステッカーの貼られたシート。貼った物に手足を生やし擬人化させる。生物にも貼れ、使い終わったステッカーは再出現する

SCP-1440 - The Old Man from Nowhere (どこでもない地からの老人)
80代の男性。ただし50年前の観測時から容姿は変わっていない。関わった人・物体を破滅させる。彼自身は温厚でその事象を止めるために行動し、また他人から距離を置くようにしているが、運命に導かれるように他人に接触し破滅させてしまう

SCP-1441 - Cold Fusion Paper-Towel Dispenser (常温核融合駆動型ペーパータオルディスペンサー)
外見は普通のペーパータオルディスペンサーだが、常温核融合で駆動している。複製し他のペーパータオルディスペンサーに取り付けても機能するが、それ以外の機器では動作しない

SCP-1442 - Incorporated (株式会社)
ある株式会社。知性を持っていると思われ、株式売買のパターンに暗号化したメッセージを忍ばせ、他の会社に話し掛ける。それ以外の異常は無いが、従業員は不自然なほど仕事に満足しており、自分がより大きな存在の一部であるという感覚を持っていると語る

SCP-1443 - Avernus Vine (黄泉国のつる草)
アメリカノウゼンカズラの変種。およそ24時間おきに蝶の幻覚が現れ、視認した者を眠らせる。蝶の幻覚は1m以内で眠った人物に止まり、その人物は2週間後に眠ると、頭部から蝶の幻覚が現れ、付近のまとまった土を探し、そこにSCP-1443を生やす

SCP-1444 - 無縁者のための墓掘り
埋葬されない無縁仏に起こる異常現象。死亡から24時間後に死体が消失し、埋葬された状態で再出現する。改葬されると以前の埋葬地に戻り、改葬を妨害する障害物が現れる。それでも改葬しようとした者は心停止する。ある研究員が無縁仏のための埋葬地を造り、そこに誘導する収容方法を考案した

SCP-1445 - An Antique Spacecraft (骨董宇宙船)
木製の台座と取り付けられた椅子。世界初の宇宙飛行士として著名な16世紀の中国人ワン・フーが使用した物と思われ、宇宙空間で死体とともに発見された。台座のロケットに点火すると宇宙に打ち上げられると推測されるが、莫大な予算に成果が見合わないとして実験は見送られた

SCP-1446 - Metaphysical Graffiti (形而上学的落書き)
落書き。人間に直接的に観察されると成長・拡大して行く。内容は観察者の記憶や経験に応じて変化し、塗料が定着出来る固形の物質ならば生物の上にも拡大する

SCP-1447 - Tulpa (タルパ)
時速200km以上で移動するチベット僧の姿をした生物と、それに狙われている男。男はチベット僧の姿の生物をタルパ(自らがチベット密教の奥義で作り出した幻影)と呼ぶ。タルパは重火器や爆薬で消滅させられるが、その後に付近に再出現するため、攻撃は推奨されない。男が瞑想し念じることでタルパを弱体化させることが出来るが、もし男が殺されれば何が起こるのかは不明

SCP-1448 - Legend Tripping (旅する都市伝説)
直径約8mの幽霊。各地を旅して回り、3ヶ月~15年程、一ヶ所に滞在する。滞在地には事件や超常現象といった都市伝説や、奇妙な儀式の噂が生成される

SCP-1449 - Dreamtime Whale Shark (夢の時代のジンベエザメ)
点描画で描かれたジンベエザメ。本物のサメのように活動し、絵と同じように固体表面に移動出来る。周期的に内陸に上がり、周囲2km以内の人々に、共通した世界の夢を見せる

SCP-1450 - Iridescence (玉虫色の昆虫)
建物の壁に擬態する昆虫。油断した獲物を催眠効果のある模様で昏倒させ捕食する

SCP-1451 - Sunken Children's Perimeter (沈む子供たちの結界)
海底に沈んでいる、26体の子供が手を繋ぎ輪になった石像。時折、活性化し回転を始め、その間に輪の中央に入った物体を一斉攻撃で破壊する。とある世界終焉をもたらしかねない危険なSCPを封じ込めた箱が、破壊された状態で発見された

SCP-1452 - Terrible Home Additions (悲惨な増築)
自律移動する建物の増築部分。空き家に接続し、徐々に崩壊させ、自身のミニチュアを産み出す

SCP-1453 - Opalus Probandi(実証オパール)
黒いオパール。触れた人物は1週間~6ヶ月の間に重大な犯罪で告訴される。証拠も存在し、異常効果による現実改変なのか、本当に罪を犯しただけなのか区別は不能

SCP-1454 - Sibling Rivalry (仲悪し兄弟)
遺伝的に完全に同一な4人の男性。4人は記憶を共有しているが、自身の異常性には全く気付かず、矛盾した話を当然のように語る。顔を合わせると互いの存在を認めず、混乱の末に殴り合う

SCP-1455 - Lagging Door (ずれるドア)
自律移動するドア。6日以上の間隔を置いてドア枠から離れ、跳ね回って移動し他のドアと重なる。その状態で開くと元にいた位置の部屋と接続する。4日以上経つと異常性を失い、それを繰り返す

SCP-1456 - "You've Won!" (「あんたの勝ち!」)
電話参加型コンテスト。看板やラジオで宣伝され、電話を掛けると勝敗をアナウンスされる。勝者には告知していた賞品とだいたい同じ物が届けられる

SCP-1457 - Mourning Cloak (喪の外套)
翅の欠けたキベリタテハ(蝶)。接触した人間から「孤独」に関する記憶を得て、他者に分け与える

SCP-1458 - The Tired Mother(つかれた母)
下半身がヒレ状の女性人型実体。3~16歳の片親を亡くした子供が見ると、母親の容姿の記憶がこの実体の容姿に置換される。そうして影響下に置いた子供を世話する。能力について知識を持たない他者には傷ついた女性に見えるが、映像は改変されない

SCP-1459 - The Puppy Machine (子犬マシン)
クレーンゲーム機。25セント硬貨を入れると子犬が出て来て、指定した殺害方法で殺し、代わりにクッキーをくれる。以前に指定した方法は選択出来ず、15秒以内に指定出来ないとクレーンで叩き殺し、クッキーももらえない

SCP-1460 - Dreamwalker (ドリームウォーカー)
8年間にわたり昏睡状態の男性。家族や友人はこの10年間、彼が普通に暮らしていると証言し、昏睡状態にあることを認識出来ない

SCP-1461 - House of the Worm(ワームの館)
イギリスの邸宅。11日間消失し、再出現後に改変された。異常空間となった地下には強化された人型実体が徘徊し、侵入者を襲う。家主は壊れた神の教会(要注意団体)の関係者と思われる

SCP-1462 - Renewable Energy Source (再生可能エネルギー資源)
動植物に感染するウィルス。感染者の体液を石油に置換する。拡大すれば地球規模の核の冬をもたらす

SCP-1463 - Comprehension/Invasion/Evasion (認知/侵食/逃避)
ミーム存在? 認知した相手の精神を侵食する。財団はこのSCPに関する記録を残さないことで収容し、もし目にしたら対抗するミーム実体を埋め込み、逃避させるように対処した
(※難解でこの解釈で合っている自信が無い)

SCP-1464 - Pond of Atrocities (残虐な池)
ある池。夜明けまたは薄明時に見た人間に、周辺で残虐な儀式的犯罪に関与したという記憶を刷り込む。儀式の内容はしばしば現実離れしているが、儀式を行わなければ世界終焉の危機があったと訴え、その危機の内容の3割は実在するSCPがもたらす最悪の結果と一致する

SCP-1465 - Photographos Thaumantos (写真のタウマントス)
写真や映像から球状の光を抽出する女性。光を抽出された写真等は何も映さなくなる。彼女は抽出した光の球から独自のパターンを見出そうと観察するため、眼に損傷を負っている

SCP-1466 - A Canary(カナリア)
21ケタの偶数。ゴールドバッハ予想と矛盾する。矛盾が明らかになってから34秒後、計算に使われたデバイスの位置に、あらゆる物質を消し去る不可視の球体が現れる

SCP-1467 - The Man that Wasn't (存在しなかった男)
存在が希薄化し続けている男性。彼の主張する住所や所有物、家族等の記録も今や確認出来ない。いずれは彼自身も消滅すると考えられる

SCP-1468 - Literature Birds (文学鳥)
アメリカコガラ(鳥)。主にアルファベットを用い、著名な文学作品を嘴で木の表面等に刻印する。自身の損傷を全く顧みず、刻印する理由を「その物語が好きだから」と語る

SCP-1469 - Cookie Cutters (紋切型大量生産)
ユタ州のある道路。北から南に通過すると異常空間に繋がる。そこは雑木林と無人の家屋が延々と連なっており、内部で生物は発見されない。家屋は周期的に入れ替わる。財団が家屋からサンプルを採取したところ、商品を傷つけないよう求めるメモが現れ、被害額と思われる金額が財団の予算から消失した

SCP-1470 - Telepathic Spider (テレパシーグモ)
テレパシーで会話できるクモ。言葉は非常になまっており、彼は話している相手もクモだと思っていた。3ヶ月で寿命を迎え、子孫に同じ能力を持つクモは現在のところ現れていない

SCP-1471 - MalO ver1.0.0 (MalO ver1.0.0)
携帯アプリ。インストールすると3~6時間おきに犬のような頭蓋骨と体毛を持った人型生物の写る画像を受信する。生物は徐々に所有者に近づき、90時間を過ぎると肉眼でも視認できるようになる。危害を加える様子は無く、アプリの宣伝文句には「一人ぼっちの寂しさから解放する」と書かれていた

SCP-1472 - Multiverse Strip Club (多元宇宙ストリップクラブ)
イリノイ州にある建物。毎週土曜の午前2時になると店員が現れ、●ドル払うとストリップショー(?)が観られる。その異常な内容から観客は死傷したり心的外傷を負う

SCP-1473 - Live the Words (生ける言の葉)
レーザージェットプリンタ。印刷した文書に読者に似た特徴の人物を紛れ込ませる。読者がそれが自分であると気付くと、作中人物と同じ人格が現れ、一人の時には会話をするようになり、その作品の内容に応じた影響を受ける。また100m以内の印刷機に同じ能力を持たせ、印刷物には同じ影響を与える。財団により厳重に収容されると「生ける言の葉が欲しかっただけ」と弁解する文書を印刷した

SCP-1474 - In Solidarity with Xiu Lidao, Great Sage, Equal of Heaven (天にも斉しき大聖者、シュー・リダオと共に)
致死的なエアロゾルを放出する装置とスピーカー。約3日に一度起動し、スピーカーから奇怪な収容手順が指示され、それに従わないとエアロゾルを大量に放出する。内部に「天にも斉しき大聖者、シュー・リダオと共に」と書かれた文書を発見した博士は、これは芸術作品であると気付き、作品意図から隔離せずに放置するよう指示したところ、起動しなくなった

SCP-1475 - 100% Brainpower (脳力100%)
人間の頭脳を100%活用させる化合物を開発した男性。自身に投与したところ全神経機能を完全に制御出来るようになったが、引き換えに自律神経が全く機能しなくなり、心臓や肺、血管等の臓器の制御に忙殺されている

SCP-1476 - Shattering Geese (バラバラガン)
シジュウカラガンに酷似した鳥。周囲温度が氷点下を下回ると凍りつき、少しの刺激でバラバラになる。130cm3以上の体積を持つ欠片はそれぞれが元の姿へと再生する

SCP-1477 - The Philosopher's Stove(賢者のコンロ)
おもちゃのオーブンコンロ。入れた物体をより軽い元素に変換する。1時間あたり設定温度の数だけ原子番号を減少させる

SCP-1478 - Inconveniently Stereotypical Cacti (迷惑なほどにステレオタイプなサボテン)
ソノラ砂漠にある54本のサボテン。会話能力を持つが適当なエセ南部訛りで、相手にソンブレロやポンチョの着用を求め、拒否するとサボテンに変身させる。変身後も記憶を保つが徐々に他のサボテンの性格に近付いて行く

SCP-1479 - Inside-Outside (屋内-屋外)
閉鎖された火力発電所の関連施設の地下部分。広大な荒野になっており足跡は確認出来るが生物の姿は無い

SCP-1480 - Bus #64 (64番バス)
土星の衛星タイタンの地表に停まったスクールバス。稀に窓が点滅しモールス信号でメッセージを発信する。行方不明になったドレスデン小学校のバスと思われ、他にも関連するSCPがいくつか存在する

SCP-1481 - Crack Genie (ヤク中魔神)
コーヒーカップ。擦るとヤク中のような魔神が現れ、あまり話は通じないが、願い事を少しだけ一致した内容で叶えてくれることがある。逆に薬物や金銭を要求してくるが、自分で麻薬を出せないのかと訊いたところ号泣した

SCP-1482 - Mutilated Animal House (バラバラ・アニマル・ハウス)
スコットランドのシェトランド諸島のある住宅。家具や食器、動物の身体の一部等が糸やロープ、接着剤で貼り合わされて造られている。3ヶ所にホッチキスで留められた人間の声帯があり、来客に滞在を呼びかける

SCP-1483 - The Third Antarctic Empire (第三南極帝国)
クレバスから入ることの出来るもう一つの南極大陸。氷に覆われておらず、人間に似ているがいくつかの相違点のある知的生物が暮らす第三南極帝国が支配し、我々の世界のおよそ20世紀の技術を持ち、多数のSCPを保有している

SCP-1484 - Murder Diary(殺人日記)
日記帳。パネル状になっているページに触れると、殺人事件の被害者が受けているような感覚に襲われる

SCP-1485 - The Ordinary Dimension (通常次元)
平行世界とつながったワームホール。平行世界は我々の世界と99.98%まで一致し世界人口の3/4は同一人物に当たる。
だが平行世界にはSCPが存在せず、財団から平行世界へと脱走する人々が後を絶たない。失敗し捕獲された元財団のエージェントはその理由を「あの世界では道理が通じる」からと語った

SCP-1486 - "Benny" ("ベニー")
酷く破損し汚染された子供の人形。知性を持ち、50m以内で人間の男女が性交すると、瞬間移動して縮小し胎児となって産まれる

SCP-1487 - Beautiful Bones (美しき骨)
フィリピン系の少女。生物の骨格だけが見え、肉体を通り越し骨を直接触ることが出来る。徐々に能力が拡大し、ついに全ての生物が骨格しか見えなくなったが、ある職員だけは元の姿のままだったため困惑し、その職員は突如として失踪した

SCP-1488 - Partially Roboticized Tortoises (一部ロボット化された亀)
一部ロボット化されたメキシコゴファーガメ(亀)。当初は人為的に造られたものと思われていたが、成長した個体ほどより多くの部品を含む傾向にあること、全く部品の無い子供も生まれること、過去には現在より多くの部品を含む種がいたこと等から、メキシコゴファーガメの大部分もしくは全てがロボット化されている可能性も浮上した

SCP-1489 - A "Ghost Train" (「幽霊列車」)
幽霊のように実体の無い列車。直接なら視認出来るが録画等には一切写らず、決して触れられない。1860~1870年の間のある日付より以前に作成された、線路等の鉄道を構成する部品のみ接触することが出来る。その線路により進路を制御出来るが、制御されないと地球の測地線をなぞるように進み続ける。

SCP-1490 - Animal Sculptor (動物彫刻家)
7~8歳の少年に見える男性。4m以内に入った人物を素手で加工し動物の彫刻のような姿に変化させる。変化させられた人物は、このSCPに従順になるが、SCPは嫌気が差したような態度で無視する。

SCP-1491 - Camera man (カメラマン)
映像や写真では柱に取り付けられた総計3.1mのオービスに見える男性。彼の前でわざとスピード違反を犯したところ、私有地にも関わらず罰金の通知書が届いた。

SCP-1492 - Ill-Begotten Gains (不正産出利益)
装甲車。助手席に付けられた装置を起動すると、40m圏内の高価な物品を後部の貨物室に瞬間移動させ、代わりに皮肉めいた人生訓の書かれたメモを置く

SCP-1493 - The Whispering Worms(囁くワームたち)
オーディオスピーカーに似た機器。振動を受けるとノイズを放ち、布膜が変形する。落としてしまったところワーム形態の布膜が分離した

SCP-1494 - Terminal Castaways (ターミナルの放逐者たち)
ハリウッド国際空港から離陸してアメリカ国外へ向かう旅客機に発生する現象。一定の条件を満たすと、国内の乗り換え空港に着陸するよう指示が入る。乗り換え空港で機外へ降りた客は、ジャクソンビル国際空港のレプリカと思われる空間に入り込み、国籍に応じた反逆罪で告発され、自らも罪を信じ込む

SCP-1495 - Karmic Musth(因果の発情期)
アフリカゾウに似た11頭の生物。雌は高い知能を持ち、人間と筆談で会話できる。雄は高い回復力を持ち、他の動物を使役する。雄は発情期になると他の動物を攻撃的にさせる分泌物を出し、人間を襲わせる。標的は殺人等の凶悪犯のみと見られる

SCP-1496 - The Most Profound Statement in History A Place Setting (歴史上最も重大な声明 食器一式)
食器一式。前に座った人物に、皿の上に乗せられたものについて芸術作品に対するような批評を行わせる。またこの食器一式を説明しようとすると必ず批評風の文章になってしまう。賛否は半々に分かれるが極度に熱狂的か否定的なものとなる。現在は異常性は失われている

SCP-1497 - Visual Perfection (ビジュアルパーフェクション)
ガラス瓶の中に浮かぶ人間の眼球。3秒以上眼を合わせた人物の認知を変換させ、あらゆるものが魅力的に見えるようになる。ただし一切の暴力を認識出来なくなり、負傷しても負傷だけを認識しパニックに陥る

SCP-1498 - Dial-A-Dream (夢へと繋がる電話)
電話機とコードの身体を持つ30頭の生物。頭部の電話機を使うとオペレーターに繋がり、夢を改造するよう提案される。繰り返し使用すると徐々に身体の各部が電話機やコードに入れ替わり、最終的にはこの生物へと変身する

SCP-1499 - The Gas Mask (ガスマスク)
ガスマスク。装着者は消失している間、異世界に転送されるが無線を通じて会話が出来る。実験が繰り返され、あるエージェントが恐慌をきたしそこの人物を殺害したところ、モスクワの教会でガスマスクを装着したエージェントと思われる人物による襲撃事件が発生した。それ以来、実験を停止されている

SCP-1500 - Zachary Callahan (ザカリー・キャラハン)
ザカリー・キャラハンを名乗る男性。移動困難だが植物のように光合成し、地面に根を伸ばして養分や水を吸い取る
※以上の説明は事実を隠す為のカバーストーリー。人形生物。視界に入った人物を失神させ、目覚めるとこの生物をザカリー・キャラハンという数十年来の親しい人物と認識し、保護しようとする。この認識は記憶消去でも低確率でしか消去出来ない。最近の調査により視界に入らない遠方の、それも政治的・軍事的な有力者を選び影響を与えていることが確認され、その数は世界中で2万3千人にも及んでいる

SCP-1501 - Every Penny Counts (”1ペニーでこれだけできる”)
自動人形。街角に現れて募金を呼びかける。繰り返し募金した人物に付きまといしつこく寄付を募る。裕福な人物にたどり着くと偏執的に募金を求め、親しい人物に変装さえする

SCP-1502 - The Feeny Stitcher(フィーニーを縫う者)
高さ38cmの革や針金、骨片で組み立てられた人型実体。メスや縫い針、注射針を所持し、テレポーテーションで家具に潜み、就寝中の人間を麻痺させ、テレビ番組「ボーイ・ミーツ・ワールド」に登場するミスター・ジョージ・フィーニーの顔に整形しようとする。整形された人物は社会性を失いフィーニーの性格を模倣する

SCP-1503 - Agoraphobic Stone (広場恐怖症の石)
生きている人間型の石。1年あたり最大1m移動する。火山噴火から逃げるため洞窟から出てきたと思われ、洞窟内には外に出ることへの不安を訴える碑文が残されている

SCP-1504 - Joe Schmo (うすのろのジョー)
男性。彼の行為は全く知覚出来ず、周囲の電子機器を故障させ何も起きなかったように記録を書き換える。また彼を肉体的に傷付けることは絶対に出来ない。一人きりで仮想地獄の中で生きているようだと語り、消息を絶った

SCP-1505 - Paradoxical Avian Propagation (鳥類異常繁殖)
1羽のワタリガラスから始まる時間ループによる異常現象。10時間周期で行動し、周期の終わりに分裂し複製を作る。複製体は元の個体と同じ行動を取り、やはり周期の終わりに分裂する。それを無期限に繰り返すため放置すれば指数関数的に繁殖し続け、世界終焉すらもたらす

SCP-1506 - Aerial Arachnid(空に浮かぶクモ)
多種の蜘蛛の群れ。多様な糸で密度の軽い巣を作り、雲のように空中を漂う。未知の方法で獲物を見つけ、下降して人間等を襲う

SCP-1507 - Pink Flamingos (ピンク・フラミンゴ)
ピンクのプラスチックで造られたフラミンゴの庭飾り。本物のフラミンゴと同じように行動する。始めは友好的だったが誤って傷付けたところ凶暴化した

SCP-1508 - Mikey's Chore (マイキーのお仕事)
ダンボールやプラスチックで造られたロボット。背中に「ワンダーテインメント博士©2003」と書かれ、説明書ではマイキーと呼ばれている。周囲の人物の雑用や力仕事を手伝うがきわめて非力で、喋れないが仕草で疲労や骨折を訴える。財団が収容し仕事を与えずにいたところ、お礼の手紙を残し活動停止した

SCP-1509 - The Blade of Rebirth (復活の刃)
インドネシアのパラング(ナタ)に似た武器。この刃によって負った傷は空間歪曲により深さが無限大となり、傷の場所や長さによってさらに異常な効果が現れる。四肢に負った傷か、傷の幅が7cm以下の際には傷口からイエヒメアリの群れが繰り返し現れ、やがて急速に治癒する。四肢以外の場所や傷の幅が7cm以上の場合は、負傷者の知人で30年以内に老衰以外の原因で死亡した人物が傷口から現れる。生成された人間は死亡者と同一の記憶を持ち、同一人物と名乗る。一連の流れにより負傷者は確実に死亡する。また負傷者が過去に殺人を犯していると、生成されるのはその被害者のうちの一人である

SCP-1510 - The Tarnished Legionnaire (曇った軍団兵)
紀元前ローマの歩兵用の兜。28~35歳の男性が被っている間、ローマ兵の亡霊が憑依する。当初は混乱から凶暴化したが、落ち着くと協力的となり、呪いを掛けられ肉体を失い意識だけが残っていると語った

SCP-1511 - Mobile Paradise (移動する楽園)
不規則な形状の多面体。1年に3~8回、2点間を決まった経路で移動する。形状や速度はまちまちだが到着すると消失し再出現しない。浮遊しているが時折着地することがあり、その際には周囲を旋回する人間の彫像が生物化しメンテナンスを行う。彫像達はその間、まるで楽園にいるような独り言をつぶやく

SCP-1512 - Irrational Root (無理根)
ある大学寮の一室から発生した根状の有機体。現在8万tの質量を持つと推定され、蔓から有害な粘液を分泌する。毎秒8m成長するが近くで発生点の漸近線の擬リーマン微分トポロジーの演算を手作業で行っている間は成長が抑制される。計算の精度と速度が高いほど成長は阻害されるが、計算者は常に計算機の演算結果を信用しないことを求められる

SCP-1513 - Potted Pets (鉢植えペット)
袋に「ペット栽培」と書かれた植物の種。地面に蒔き適切に世話をすると犬や猫といったペットそっくりの温和な性格に育つ。世話をしなくても成長するが人間の手を逃れようとする。また2本集めると合体しより大きくなり、より高い知能を得る

SCP-1514 - Star Wars (スターウォーズ)
レーガン大統領の「スターウォーズ計画」として偽装された、アメリカ政府と某組織により開発された核抑止力システム。未知の動力により稼働する、内部に生物の入った装置と人工衛星からなり、装置から1時間に1回、衛星に無線通信を行う。36時間以上受信に失敗すると、地上の標的に向けレーザー攻撃を行い、核報復による世界終焉を引き起こすと推測される。現在は活動停止している

SCP-1515 - Wallaby Wannabes (ワラビー・ワナビー)
トビウサギに似た生物。5体で他の哺乳類を襲い胎児を摘出する。そして母体の皮膚や骨を利用して袋を作り、それをワラビーのように自身の腹部に縫合し胎児を入れ、群れで世話をする。一連の行為で襲われた母子はもちろん、胎児の腐敗による感染症でこのSCPも死亡する

SCP-1516 - The Written Man (書かれた男)
身体が文字で構成された男。各部はスペイン語で手や顔を意味する言葉になっており、接近するとより細かい言葉(指や目等)に変わる。彼の立てた音は擬音の文字として現れるが、録音機器には音として記録される。また書かれた文字に触れると、その文字の機能を持った物体(ソファーやトマト等)が文字の姿で出現する。知らない文字や、電話等の仕組みのわからない物体には作用しない

SCP-1517 - Candy Critters (アメダマゼミ)
ジュウシチネンゼミに似た昆虫。飴玉に良く似た、外殻が糖類で出来たカラフルな卵を生む。卵からかえった幼虫は付近の生物を襲い、体色に応じた組織を食べ、様々な菓子類に変換する

SCP-1518 - The Bubble Fountain (泡の噴水)
石灰岩で造られた噴水。未知の動力により常に水で満たされており、315秒ごとに7~8つの泡を放出する。固体か液体にぶつかるまで決して破裂せず、固体に当たると泡と同じ体積分が消滅し、液体に当たると同じ体積に膨らむ。泡が一つでも海に当たれば世界終焉を引き起こすと推測される

SCP-1519 - Renaissance Organism(ルネサンスの有機体)
円柱。関節や腱、臓器等を配置すると活性化し、電気を生成する。開口部からあらゆる電源へ接続できる。人間由来の部位を使えば寿命は長く、昆虫等では短くなる

SCP-1520 - An Elderly Monk (息身仏)
400年以上生きている即身仏。会話もできるが基本的には終日瞑想している

SCP-1521 - The Most Holy Bank of His Holiness Pope Leo the Tenth, Saint in Waiting (聖人候補たる教皇レオ10世聖下の最上神聖銀行)
ローマの某所に存在する見えない銀行。表の看板には「聖人候補たる教皇レオ10世聖下の最上神聖銀行」と書かれ、視認出来る人物が現在17名いるが法則性は認められない。視認出来れば中にも入れ、カトリックの司祭や修道女に似た行員が、あの手この手で金銭を要求する

SCP-1522 - Ships That Pass In The Night (夜の海ゆく船たちは)
2隻のトロール漁船。廃船後に無人で回遊するようになったがスコットランド沖を航行中にミサイルに撃沈され、活動停止した

SCP-1523 - Soul Brother (アイツが魂)
コイル状のお香。焚かれている間、あるミュージシャンの記憶を有した知能が現れ会話出来る

SCP-1524 - A Small Business(ある小さな仕事)
造園業者の形態を取る生物。人間と乗用バンの姿で、分離して行動できるが単一の生物である。バンから流れるカーラジオで人型実体に指示を出し、植物を回収して食料とする

SCP-1525 - The Emperor's New Watch (裸王の腕時計)
ロレックスの腕時計。着用している間、服を脱ごうとするたびに既に脱衣したと思い込み、着ている衣服を一切認識出来なくなる

SCP-1526 - Papers, Please (書類を。)
2ヶ国以上の国籍を持ち、人口200万人以上の国に居住する人物に起こる現象。襟に複数の国旗をピン留めした男性が現れ、国籍を1つ買い取ることを申し出る。承諾すると国籍を持つ国のうち人口の少ない方の領土に瞬時に転移させられる。以降、不可視の壁に阻まれ、売却された国籍の国の領土に立ち入れなくなる。それと同時に売却された国籍の国内には、永住権を示す書類を持った、人型の異常な存在が現れる

SCP-1527 - Our Bellmaker, Our Radiant Skies (我等の鐘職人、我等の輝く空)
ある無人の村落。午前12:25に時計台の鐘が鳴り、村内に頭部の無い甲殻類のような生物が現れる。生物はテレパシーで他の生物を操り、村外へ出ようとする。時計台を含め村の施設は破壊不能のため、財団は武装職員を配備し生物の駆除に追われている

SCP-1528 - Finished With Lies (仕上がった嘘)
漂白剤に似た液体。商店や自宅内にランダムに現れる。噴射し吸入した人物は、壊れている・欠陥があると認識している物体にこの液体が吹き掛けられていると、物体は無傷で欠陥が無いと、認知を改変する。例えば常に倍速で再生する壊れたスピーカーに液体を掛けると、被験者は自身が倍速で動き出す

SCP-1529 - King of the Mountain (山の王)
エベレスト山頂付近に現れる人型存在。登山家の姿で、フードとゴーグルで覆われ顔は見えない。普段は死体のように動かないが、活性時には標高8000m以上の位置にいる登山家に接近し、目を合わせた相手を眠らせ、低体温症で死亡させる。遺体は急速にミイラ化する

SCP-1530 - A Bender's Friends (彼女の友だち)
ある森の中の廃屋。出入り口は全て閉ざされ、中からは犬猫の鳴き声や家具の破壊音、男性の絶叫等が聴こえる。中に入った調査員は全身に重傷を負った犬と猫に襲われ、自身も重傷を負わされ屋内に取り込まれた。犬猫は知性を持ち、2階で死んでいる女性の友だちと名乗った

SCP-1531 - Perfect Lie Detector (完全な嘘発見器)
ポリグラフ。被験者に質問すると回答の真偽を判定する。判定はランダムだが、それを見た者は絶対に正しいと信じ込み、判定に合わせて強引に解釈する

SCP-1532 - Dr. Gale’s Human Emporium© (ゲイル博士の人間エンポリアム©)
人造人間を製造・販売する組織。アメリカとカナダの住宅にカタログを送り、料金を支払うと注文通りの人造人間を届ける。配送するバンは追跡しても消失する。Dクラス職員の代わりとして購入する案が出されたが、危険性を鑑みて却下された

SCP-1533 - The Collective(集団)
集合知性。数十人の人格を支配し、過去に交流した人間の行動をデータベース化して模倣する。そうして魅力的に振る舞い他者を操作する

SCP-1534 - A Leafy Lammergeier (葉ねの多いヒゲワシ)
ヒゲワシに似た鳥。高い知性を持ち、人間に引き抜かれた羽根は葉になる。骨を食べると尾羽が抜け落ちるが葉にはならず、不可視の何者かが尾羽を持ち去る。何者かは監視者や監視機器を様々な方法で潜り抜けるため決して視認出来ない

SCP-1535 - Purgatory (煉獄)
メーソンジャー(ガラス瓶)。内部に昆虫や爬虫類等の知性を持たない生物を入れ、蓋を閉じると、酸欠で死ぬまでの間、生物に16世紀のスペイン人男性の意識が宿る。男は観察する職員を神と認識し、天国に迎え入れるよう求めたが、最後にここは地獄かと問い掛けた

SCP-1536 - Doppelgängers(ドッペルゲンガー)
脚の生えた卵。動物やぜんまい仕掛けの玩具のような、複雑な移動する物体を見ると擬態する。外見も記憶も元の個体と完全に同一で、殺害されても回復し卵に戻る

SCP-1537 - The Words of Akul'hil (Akul'hilの御言葉)
ある言語。発声すると聞いた者の99%(1537-A)を2週間以内に死亡させ、その後に自在に形状を変える極めて高い身体能力を持った生物に変える。残る1%(1537-B)は言語を理解し、1537-Aを操る能力を得る

SCP-1538 - Instructions to a Twin-Screw Extruder (二軸スクリュー押出機の説明書)
2008年7月29日から2010年2月11日の間に出現した15通の文書。全く関連の無い15名の人物の遺書の中に、未知の二軸スクリュー押出機の説明文が挿入されている

SCP-1539 - Semantic Dissociator (意味論的分離装置)
ペンシルバニア州にあるおよそ6mの異常空間。81秒以上、内部に留まった物体の物性と意味論的アイデンティティが分離し、分離したアイデンティティは周囲にある意味論を持たない物体と容易に再接着する。洗濯機と人間、財布と人間が融合した例がある

SCP-1540 - Metamorphic Identity (変成アイデンティティ)
ユタ州プロヴォで保護された人型生物。29~30日おきに繭を作って身体を溶解させ、別の人物に生まれ変わる。それぞれ別個のアイデンティティと記憶を有し、言及した土地や人物は実在するが、記憶と現実の出来事は全く合致しない。ある人物が狼人間に変身する儀式を行った結果、生まれたと思われる

SCP-1541 - The Drunk God (呑んだくれの神様)
わし座G34.3エタノール雲に位置している存在。神を名乗り100年前の信奉者の子孫にメールを送ってきたが、アルコール依存症と躁鬱病の傾向を示している

SCP-1542 - Subject: A-35 (被験体A-35)
ゲル状の粘膜に覆われた人型生物。自我があるようで人間と交流しようとする素振りを見せる。体内から「被験体A-35」と記されたフラッシュドライブや金属片が見つかった

SCP-1543 - Efrain's Dialtone (エフレインの発信音)
ある電話番号。国際電話によってのみ繋がり、プエルトリコに住むエフレイン某なる男が応答する。彼は異世界の街に迷い込み捕食者に追われていると語る。ある日を境に応答者はオルハ(またはオルガ)を名乗るウクライナ人女性に代わった

SCP-1544 - Slinky Man(スリンキー・マン)
人型実体。身体がよく伸縮し、中心部のゼラチン質から肉を食べる。人に危害を加えず、音楽を聴くと陽気に踊り出すが、それ以外の時は憂鬱に横たわったまま動かない。ワンダーテインメント博士の製品である

SCP-1545 - Larry the Loving Llama (リャマ・ラブ・ラリー)
2人用のラマの着ぐるみ。入ると外から強制的に引っ張り出さない限り絶対に出て来ない。そのため放っておけば脱水や飢餓等により死に至る


SCP-1546 - University Ballcap (大学の野球帽)
野球帽。着用して会話すると自信や説得力が増加し、相手に不利益なことを強いやすい。内部にはチップが組み込まれており、使用者の周囲にはある存在しない大学の姿が見え隠れする

SCP-1547 - A Mother's Love(ある母の愛)
スラウェシ島やボルネオ島で起こる異常現象。黒い毛皮に覆われた人型実体が現れ、目撃者に構造物の幻覚を見せる。そして構造物を模倣したと思われる祭壇を造らせ、完成すると周囲の植物が永久的に枯れる。人型実体は攻撃によって消失するが、再出現する場所は予測できず、妨害を避けて徐々に都市部へ移動しており、財団は祭壇の完成をできるだけ遅らせる手法で対処している

SCP-1548 - The Star, the Hateful (星、忌み嫌われるもの)
太陽表面に現れる異常現象。プロミネンスや黒点が奇跡論的シンボル(刻印すると異常な効果を発揮するシンボル)を形作る。ある日を境に活発化し、調査により太陽圏界面に迫る外敵を撃退していると判明。太陽圏外の星はほとんどが消え去り、人類に真実が知らされる日が迫っている

SCP-1549 - In Absence of a Perfect Medium (完全媒体を欠きながら)
あるスクリプトを含むウェブサイト。このスクリプトを実行すると、スクリーンを通じて電脳空間に出入り出来る。別のスクリーンに移動出来るため、財団は移動手段として活用したが、管理者の不興を買い閉鎖された

SCP-1550 - Dr. Wondertainment's Custom-Pets™ (ワンダーテインメント博士のカスタムペット™)
ワンダーテインメント博士製の卵。パッケージを開けると周囲の環境に適応したペットが産まれる。真空や炎の中等、劣悪な環境では産まれずに割れる

SCP-1551 - Repeating House(反復の家)
アルゼンチンのある家。住民はこの町へ移住し、家族を得るが伴侶に財産を持ち逃げされ、その前後に職を失い、この家を修理すれば高額で転売できるという情報を得て移り住む。という同様のプロセスを経る。現在の住民は23代目

SCP-1552 - The Dog Who Loves Closeups (大写し大好き犬)
オスのイングリッシュ・ブルドッグ。鏡やよく反射する(光沢係数が95以上)金属等がこの犬を映しているところを観察されると、永続的に犬の顔を大写しにするようになる。現在257個の物体がこの性質を帯びている。犬の背後に収容している財団施設が映っているため機密保護が危惧されるが、一方で緊急時の通報手段としての利用も検討されている

SCP-1553 - Dr. Wondertainment's Shadow Paint Play-Set! (ワンダーテインメント博士の影絵遊びセット!)
ワンダーテインメント博士製のおもちゃ。筆で絵の具を塗りつけると、描いた絵が動く。生物を描くと元の生物の行動を模倣する。付属のスポンジで擦ると簡単に消せるが、実在の影を消そうとしたり、扱い方によっては危険を招く

SCP-1554 - The Damaged Fellowship (傷つけられた「旅の仲間」)
J・R・R・トールキンの著作「旅の仲間」の一冊。破損させると動く模型を生成したり重力操作して報復する

SCP-1555 - Facility (施設)
ある国立公園の地下に造られた施設。全体で砲台を形作り、不定期に砲弾を北東6km先の渓谷に撃ち込む。着弾すると中から5~16匹の野鼠が現れ、砲弾は速やかに分解される。稀に中身や挙動が異なる

SCP-1556 - Misthorses (霧馬)
アメリカのある山岳地帯に棲む15頭の馬。視認性を100m以下に低下させる霧が発生している時のみ現れる。捕獲しようと麻酔弾を撃ち込んだところ1頭が死亡してしまい、以降は人間を避け、攻撃的になった

SCP-1557 - Giraffe Hell (キリンの地獄)
グリーンランドの某所にある施設。2700℃の高熱を帯び、なんらかの信仰心に篤い者は不可視の壁に阻まれ50m以内に近づけない。信仰心が薄くキリンではない生物が近づくと扉が開く。内部はツンドラ気候に似た環境で、未知の力により死ぬことの出来ないキリンが白色の光球に罵倒されながら虐待されている

SCP-1558 - Snuff Tower (スナッフ・タワー)
電話用アンテナ。設置した基地局を経由した通話のうち、時速65km以上で移動中に、親密な相手に電話を掛けると通話内容を書き換える。通話相手は何者かに銃を突きつけられていると語り、脅迫者は命を助けたければ対向車線に飛び込め等の自殺行為を要求する。一連の会話は全て、スナッフフィルム所持の罪で実刑判決を受け、自殺した男のサーバーに保存されていた

SCP-1559 - Birdsoul In Your House (魂に響く鳥の詩)
世界各地に出現する「まだ僅かに鳥の声を聴く者がいる」と現地の言語で書かれたポスター。5秒以上視認した人物は鳥の鳴き声の意味を理解し、鳥を崇拝するようになり、このポスターを作成できるようになる

SCP-1560 - Extradimensional Albatross (異次元アホウドリ)
異次元から現れたと思われるアホウドリに似た巨大な鳥。高度8100m以上で暮らし、それ以下に降下すると5~10分の間消失する。観察により消失中は異次元で獲物を捕らえていると推測される。捕獲を試みたり負傷させると瞬時に消失するため一羽も捕獲出来ていない。航空機との衝突が懸念され、間引きが検討されている

SCP-1561 - The Tyrant's Pretext (暴君の託け)
高貴なる王冠。被った者はまるで王のような最高の権力者と見なされ、周囲の者は王に仕える臣下のように振る舞う。視認しなくてもこの比類なき王冠について言及すると王を称えるように格調高い文体になる。ある財団施設がこの陛下のSCP-1561に支配され、財団に託けを与えたもうた

SCP-1562 - Tunnel Slide (隧道滑り)
ある廃公園の滑り台。頭を下にして両腕を脇に折りたたみ、腹ばいに滑り下りた人物は消失する。消失後も通信機器により会話出来るが、狭い隧道のようになっていること、前方に先に消失した人物がおり、延々と同じ会話を繰り返していること等が確認された

SCP-1563 - Property Markers(土地標)
プラスチック製の土地境界標に似た生物。主に鹿を襲って捕食する。裏側に様々な色と文字が記され、色によって習性が異なる

SCP-1564 - Post-Nibbanic (涅槃の後)
6つの卵型オブジェクト。高度な機械構造で破壊出来ない。それぞれ表面に異なった彫刻がされ、奇妙な収容プロトコルが設定されており、それが守られないとこのオブジェクトを視認した、もしくは形状を記憶している人物は、オブジェクト内部にいると思われる存在とテレパシーで繋がり、語り掛けられる

SCP-1565 - Martian Turtles(涅槃の後)
火星最大の衝突クレーター、ヘラス平原に生息するカミツキガメ。不老不死で地中に潜行できる。地下には巨大な尖塔が埋まり、亀は改造されている

SCP-1566 - Free Hugs (ハグしませんか)
「free hugs(ハグしませんか)」とプリントされたTシャツ。人間が着用すると、プリントされた文字を読んだ人物は着用者をハグしたい衝動に駆られる。着用者もハグし返すが限界を超えた驚異的な腕力を発揮するため、しばしば死に至る

SCP-1567 - The Dunne of Gallen (ガレンのダン)
スコットランドのガレントンという町と住民。彼らはパイプラインが全く無いにも関わらず生活し、町に誰かが侵入しようとすると、周囲を走る線路に、強烈な放射線を放つ機関車が現れる。古来からガレンの村を脅かすダンの獣を記した文書があり、最古の物は15世紀にまで遡る

SCP-1568 - Kingston the Crab (大蟹キングストン号)
巨大ヤドカリ。船を殻に用い、現在は漁船キングストン号を殻にしている。漁船が魚を釣るとそれを横取りし、一定時間、漁がされないと転覆させ落ちた船員を捕食する

SCP-1569 - Jumbo Shrimp (巨大シャコ)
巨大シャコ。驚異的なパンチ力を持ち、サメに対して異常な凶暴性を示すが人間には好意的。内部から人間が現れ、実験により人間が装着する水中戦闘用のパワードスーツのような物と推測される

SCP-1570 - The Shocked Woman (衝撃をうける女性)
1989年に61歳で死亡した女性。遺体は腐敗せず、何かに衝撃を受けているような表情を浮かべた現在の姿のイメージを、遠隔地に投影させる。生前に好んでいた猥褻な光景が見られる場所に現れやすいため、財団職員はわざと公然猥褻を犯し投影を誘導している

SCP-1571 - Keeper of Treasures (宝の護り手)
財布。所有者の思い出の物品を内部に生成する。物品は全てが実在する物品のコピーだが、所有者の記憶に応じて改変されており、またその物品に関わる人物は必ず故人である

SCP-1572 - Root Map (裏未知の地図)
古びた画用紙。視認した人物はそれを幼少期に強く印象付けられた場所へと至る地図だと認識する。地図をもとにその場所へと向かえるが、記憶にまつわる奇妙な実体が現れて使用者を追跡し、到着すると使用者は不意に消失する

SCP-1573 - Kids These Days (この頃の子ら)
乳児の頭部に頭足類の触手が付いた人形。ある町内でのみ効果は発揮され、触れた人物は町内出身の子供に、この町で子供をもうけないと危害を加えると脅される幻覚に囚われる。子供が生まれると、この人形の姿をした寄生生物に知覚され、本当の子供は自分の体内にいると訴え、最終的に病死する

SCP-1574 - Searching… (捜索中…)
主にメキシコとキューバの農村地帯か海上国境に現れる球体。認識改竄能力により全く別の物体に擬態し、何かを捜索している奇妙なラジオ放送を発信する

SCP-1575 - Venus Statue (ヴィーナス像)
16世紀に造られたヴィーナス像。噴水として使用されると、その水を飲んだ人間以外の生物は擬人化される。身体の激しい改変によりほとんどが死に至る

SCP-1576 - Edisonian Afterlife Communicator (エジソン式対故人通信機)
トーマス・エジソンが開発に携わった装置。使用者に故人の声を聴かせる。内容は使用者の記憶に基づいた物で、使用者は徐々に頭蓋組織が融解し、鼻汁とともに排出される。それを吸引した者にも感染する

SCP-1577 - A Flare Gun (信号銃)
信号銃。信号弾を発射すると1時間後に輸送機が現れ、役立たない補給物資を投下する

SCP-1578 - Standers (立ち尽くす者たち)
衣服がまるで人間が着用しているような姿で現れる現象。触れると異常性を失ってその場に落ちる。12世紀からこの現象は確認されており、衣類一式は一つの衣装箪笥に収められていたもので、所有者はお気に入りの物だったと語る

SCP-1579 - Different Skin (様々な皮膚)
トーテムポール。人間が触れると皮膚が急速に剥がれ落ち、カナダ太平洋岸に生息する人間以外の生物の皮膚が現れる。触れるたびに皮膚が入れ替わるが、二回目からは出血を伴う

SCP-1580 - Recycling Leaves(巡る葉)
サザンライブオークの樹。葉は地面に落ちると手足を生やし、幹を登って元の枝に再接続する。録音されていない間、ささやき声で話したり歌い続けている

SCP-1581 - A Balanced Diet(あるバランス食)
2.4mの半ば消化されたニンジンの塊。除去すると同量が補充される。内部はある男性の腸内につながっている。男性を手術しニンジンを除去したが、なぜか財団の担当者がニンジン塊を食べ、男性の腸内にニンジンが戻った

SCP-1582 - Ant Man (蟻男)
身体が約4万匹の蟻で構成された男性。内蔵や手足のパーツを蟻が持ち運んでいる。巣の中に収容された重要なパーツを破壊しても再構成されるが、女王蟻に相当する脳を破壊されると死亡すると思われる

SCP-1583 - It Only Makes Us Stronger(それは我々をより強固にするのみ)
金属製バレル。開放すると糸状の物質が現れ、周囲の生物を分解して引きずり込む。その後、建造物や人物を再現する。高熱で破壊できるが開放されるたびに他のバレルの圧力が増大する

SCP-1584 - www.floatationdevice.net (水難救助サービス)
あるウェブサイト。アクセスすると救命具の画像が映り、同時に端末は質量を失い水に浮かぶようになり、現地の救急サービスに通報される。ただしデスクトップPC相当の大きさでないと効果は現れず、また防水機能は無いため水に浮かんでも端末はすぐに壊れ効果は失われる

SCP-1585 - Red Queen Island (赤き女王の島)
巨大クラゲ。カサの直径544m、触手の長さは2,500mに及び、カサの上で暮らす生物は急速に進化する。クラゲは各地を漂っているため、進化した生物は外来種として付近の地域へ脅威をもたらす

SCP-1586 - Fetal Singularity (胎児様特異点)
子宮内に胎児の形状をした重力特異点を持つ女性。出産や流産により外に出ればその瞬間に重力特異点として機能し世界終焉をもたらすと推測され、可能な限り現状を保つよう監視されている

SCP-1587 - Dreamland (夢の世界)
奇怪な箱の付いたベッドフレーム。上にマットを敷き人間が眠ると、夢の世界へと引きずり込む。夢の中では自由に動け、通信機器も使える。6時間経つか致命傷を負うと元の世界に戻され、身に着けていた物を持ち出せる。起床時の記憶や意志によって夢の内容が変わると思われる

SCP-1588 - The Cliff Face (崖親爺)
イギリスのドーバー海峡の崖の一部。人格を持ち、崖を振動させて声を発し、地面に耳を付けた人物と会話出来る。11世紀から存在が確認されており、艦隊の偵察等に協力した

SCP-1589 - Roman Anthropophagus(ローマの食屍鬼)
体長5mの人型実体。首無しで腹部に顔がある。死肉を食べ、簡単な命令を聞き、危害を与えなければおとなしい。食べた物は腹部の口からペーストや建材のような物として排出される。全身に古代ローマ由来の焼印や刺青が彫られている

SCP-1590 - The Book of Tamlin (タムリンの本)
「The Book of Tamlin (タムリンの本)」と題された1kbのプログラム。起動すると物を探すゲームが遊べる。内容は徐々にプレイヤーの個人的な事柄に移って行き、侮辱されて終わる。72時間以内にプレイヤーの開くドアがゲーム内に通じ、通過すると消失する

SCP-1591 - Fallen Star (堕ちた星)
14枚のステンドグラスに囲まれた、星の形をしたガラス彫刻。宙に浮き、絶えず光を放ち、それを浴び続けた物体は消滅する。生物は意思伝達能力を失った後に消滅する。より強い光を照射することで能力を抑制出来るが、SCP自体の光は徐々に強くなっている

SCP-1592 - Paradise Television (楽園テレビ)
「楽園テレビ」というタイトルのTV番組。ハリス牧師と名乗る人物が聖書を解説する体裁だが、内容は聖書から程遠い。視聴すると興味を惹かれ、やがて夢中になり、20~30回視聴すると身体が異常な変形を遂げる

SCP-1593 - The Dragging Finger (曳き指)
成人女性と思われる指の基節骨。触れるとその部分が腐敗していると感じる。さらにこの骨が死体そのものに見え、触れた部分から徐々に消滅して行き、やがて身体全体が消滅する。被験者はその感覚を、死体の手で死体置き場に引っ張られていると訴える

SCP-1594 - Earth's Corps(地球軍)
マントル周辺にいる8人のアメリカ軍人。実体はなく不老不死だが熱傷は感じている。4人以上で発声して地震波を起こし、財団はそれを解読し会話している。マントルを泳ぐ麺状の生物の存在を報告し、助けを求める

SCP-1595 - Out of Time (時過ぎて)
世界各地で発見される有り得ないメッセージ。数百世紀に渡り同一人物の筆跡で書かれており、当時には存在しなかったはずのマーカーペンやレーザーカッターが用いられていることも。内容は他愛のない私信が多い

SCP-1596 - House Fire (住宅火災マッチ)
マッチ。点火すると同時に使用者の自宅で火災が発生し全焼する。研究の結果、使用者が最も「自宅」として思い入れのある部屋が火元になると判明した

SCP-1597 - A Security Blanket(ある安心な毛布)
生きている毛布。10分以上使用すると活性化し、10歳以上の人間に敵意を示す。2人の財団職員には気を許していたが、別のオブジェクトの収容違反で死亡すると、再び心を閉ざした

SCP-1598 - Unforeseen Setbacks(予期せぬ挫折)
体長4.5mの生物。様々な虫の特徴を併せ持ち、身体中に器官や内蔵が急速に現れる。たびたび収容違反しては元の姿に戻る方法を探したり、自殺を試みる

SCP-1599 - Broken Spybot (壊れたスパイボット)
超高度な技術で造られたディスク。自律行動し、触れた人物の知識を読み取ったり、精密なホログラムを映し出してスパイ活動を行う。だが故障しておりホログラムは描写がおかしく、脚が欠けて走れず、自分では気付かないまま思考を全て喋ってしまうため、容易に対策が取れる

SCP-1600 - Philosopher's Cheese (賢者のチーズ)
未知の液体。固体に掛けるとチーズにそっくりな物体に作り変える。元の性質に応じて味が変わり、有害な物でも安全に食べられる


SCP-1201~1400   SCP-1601~1800