SCP-1601~1800

SCP-1601 - The Records of [REDACTED]([編集済]録)
北海道で発見された石灯籠。稀に光り、異常物体の目録を映し出す。既知のSCPオブジェクトと一致するものも多い。また目録に記載された異常物が5km以内に接近すると、複数の周波数でその説明と現在位置を読み上げる

SCP-1602 - A Shower Curtain (シャワーカーテン)
シャワーカーテン。広げた状態で室内に配置し、人間が一人しかいない状態が5~30分続くと、裏側に人影が現れる。その人型実体は室内にいる人物のトラウマを表す姿で、カーテンの裏に引きずり込み消失させる。10~60分後、9割のケースで直前に現れた人型実体が現れる。実体は消失した人物の記憶を有するが、身体が変質したのか、記憶を乗り移らせたのか、なりすましているのかは不明。1割のケースでは無事に帰還するが、消失していた間の記憶は保持していない

SCP-1603 - The Murder of █████ ███████ (█████ ███████殺人事件)
1983年に起こったある殺人事件。この事件を知った人物は犯人が自分だと思い込み、自首しようとする。詳細な犯行の記憶を捏造し、新たに情報を与えられるとそれに応じて記憶も作り変えられる

SCP-1604 - The Ball and Chain (球と鎖)
グリーンランドで発見された鎖。地球の核から月の軌道を越えて伸びており、基本的に張り詰めているが、九十分に一度くらいの頻度で緩む

SCP-1605 - Appeler Une Croix (苦難を呼ぶ声)
「苦難を呼ぶ声」というタイトルの白黒映画。全編を鑑賞した人物は消滅し、映像内に出現し傷付けられる。平均8回目の鑑賞で息絶え、以降は登場しない。吸収されるたび1人あたり約10秒映像が増える

SCP-1606 - Memory Loss (記憶喪失)
ウィスコンシン州の家とそこに住む女性。2階部分に立ち入った人物は短期記憶と意思疎通能力を喪失する。女性を家の外に連れ出すと消失し、1977年6月1日以降の記憶を持たない状態で家の中に再出現する。オリジナルの女性は1977年6月1日に2階に入って記憶を失い、同年9月に死亡しており、また存在は確認出来ないがアルツハイマーを患った彼女の父親が現在も2階に居住していると考えられる

SCP-1607 - Culture Generator (文化発生地点)
アラスカ南西部のある町。毎月初めに社会構造や文化が入れ替わる。常に全く異なる文化が現れる

SCP-1608 - Yu-Kaing (禺彊)
空中を浮遊する透明のシロナガスクジラ。食事の際に1~3秒ほど実体化し、その際に体内に当たる部分にあった物体は取り込まれた後、不定期に排出される ※禺彊は中国神話の風神・海神で人面鳥の姿に描かれる

SCP-1609 - The Remains of a Chair (椅子の残骸)
世界オカルト連合によってバラバラに破壊された椅子。2点間を瞬間移動する能力と意志を持ち、攻撃されると肺に移動し反撃する。現在は財団に収容され落ち着いているが、世界オカルト連合に関する衣装や言葉に怯える

SCP-1610 - Testing May Continue (実験は続けられる)
人間そっくりだが知性を持たない人型生物と正体不明の液体。液体に人間を浸すと、その人物は高次脳機能を失い、そっくりで知性を持たない人型生物を6体生成する。致命傷を負ったその人型生物を液体に浸すと、融解させ損傷の無い姿に作り変える。人型生物は重傷から急速に治癒するが、致命傷を負うと、その液体に浸されるまで大声で一定の言葉を叫び続ける

SCP-1611 - Guarded Apartment (守られたアパート)
マイアミのあるアパートとそこの最後の居住者に似た女性。アパートに近づいた人物に助けを求め、中に入ると24時間閉鎖される。その後、入った人物の身体の一部が排出され、二度と現れない

SCP-1612 - Fires of Pangloss (パングロスの火)
未知のダイズ科の植物。絶えず小さな火を灯しており、水没させても地上に出ると再点火される。周辺でパングロスという人物が署名した「火を絶やさぬように」と記された文書が発見された

SCP-1613 - The Spoken Fool (ザ・スポークン・フール)
ザ・スポークン・フール(物申す愚者)というタイトルの新聞連載漫画。アメリカの一部の州で発行される新聞連載漫画が、徐々にこの漫画に変化する。やがて他の全ての漫画が消失し、代わりにこのSCPや作者を糾弾する批評が載せられる

SCP-1614 - The Flea(蚤)
aviファイル。中年夫婦の日常を撮影したもので、再生するたびに内容が変わり、過激化していく

SCP-1615 - Photosynthetic Manna (太陽育ちのマナ)
未知の菌類。食品等に感染し、摂取した人物が10,000ルクス(晴天の木蔭くらいの明るさ)以上の光を浴びると、体内に葉緑素に酷似した組織が作られ、光合成を行えるようになる。非常に高効率でビタミンを補えば食事は不要となる。効果は永続するが、1日に1,700カロリー以上の食事を7日間続けると元に戻る

SCP-1616 - Nibbles (カリカリくん)
実物・写真・イラストを問わず目にした物を口に含みかじるハムスター。眼球を食われた職員もいる

SCP-1617 - Cracked Classics (違法コピーな古典芸術)
美術品の贋作。鑑賞すると様々な幻覚とともに80~90年代歌謡曲のカバーの幻聴が聴こえ、作品のタイトルや作者からのコメントが見える。10分間隔で何度でも観られる

SCP-1618 - Gilded Urinal (黄金色の小便器)
黄金色に塗装された小便器。小便をすると周囲350m内の価値のある物をガラクタに変え、人糞を同体積の純金に変える。腸内の人糞も変化させるため危険

SCP-1619 - Site-45-C: Floor 24 (サイト-45-C:フロア24)
地下区画サイト-45-Cのフロア24で起こっている異常現象。エレベーター以外の入口が消失しており、内部は調査した限り無限に続く異次元空間に作り変えられている。内部には黒ペンキで満たされた防水紙で作られた女性型の彫刻が徘徊し、呼吸を浴びると襲いかかり、口中にペンキを噴出する。ペンキは自己増殖し身体を破裂させ、彫刻はそれを摂取する。また照明器具の身体を持つ動物もおり、彫刻を攻撃する

SCP-1620 - Reflection Infection (鏡に伝染る病)
鏡とその鏡面に現れる人型実体。姿を映した人物を模倣し、徐々にひとりでに振る舞うようになる。脅迫や挑発するジェスチャーを行い、さらにその人物が内面で描く最もネガティブな自身の姿へと変身し、精神を病ませ、鏡恐怖症を患わせる

SCP-1621 - A Useful Plant
未翻訳

SCP-1622 - Cheese With Expensive Tastes (お高いお味のチーズ)
シロナガスクジラから作られたチーズ。完璧と称されるほど美味だが、食事の準備に使われた総額(部屋の調度品や調理器具、食器等も含む)が97,250米ドルを下回ると、一口食べた瞬間に平手打ちされたような衝撃を受け、さらに知性が低下する。差額が大きいほどダメージは深くなる

SCP-1623 - Night Marches (夜の行軍)
イタリアのある地域で起こる「夜の行軍」と呼ばれる現象。毎年の最高気温が記録される4日間の夜に、一部の地元住民が意識を失い、その幻影が独特の衣装をまとった二種類の集団に分かれ、平原で乱闘する。勝敗によって周辺の農業生産性や出生率が上下する

SCP-1624 - Heartworms (君のハートに寄生チュウ)
寄生虫専用の出会い系サイト。寄生虫たちがプロフィールを載せ宿主を募集しており、返信すると寄生虫がいないにも関わらず症状をきたす。やがて宿主は寄生虫と恋愛関係に陥り、その状態を「長距離寄生」と呼ぶ

SCP-1625 - Tradition (言い伝え)
ケニアのアマスキ族に伝わる神話。アマスキ族の始祖である族長について語ると、その結末が語る人ごとに必ず異なる。結末に沿って新たな族長の遺体が現れ、埋葬地や碑文の内容が変化する。アマスキ族の遺伝子を10%以上持つ者は、知識が無くとも神話を新たに思い出すため収容は困難

SCP-1626 - Drunkshirt (酔いどれシャツ)
硫化水素ガスを発生させるシャツ。着用し21分経過すると、繊維が体内へ侵入する。同時に麻酔薬とエチルアルコールを注入するため着用者は痛みに気づかず、酩酊状態に陥る。そして外気温と同等になるまで体内の熱を放出し、低体温症で死亡させる。その間ガスの匂いが強くなって行くが、死亡すると2日間はガスの放出が止まる

SCP-1627 - Mushroom Wars (キノコ大戦争)
ベニテングダケに酷似したキノコ。普通に摂食するとベニテングダケと同じ毒性を持つが、人間が血液に触れさせて直射日光の無い場所で食べると、異常効果を引き起こす。自分の血で条件を満たした者は全ての怪我や病気が回復し、長期間に渡り水や食料無しで生存出来る。また接触した人物の怪我や病気を治癒させるが、2週間後に老衰死する。他人の血で条件を満たした者は死体に寄生する菌類のような生物へと変貌する

SCP-1628 - Storage Tunnel #1812 (貯蔵トンネル#1812)
廃鉱山の地下にあるワシントンDCの実寸大の模型。真鍮と鉄で出来た人型実体が、1812年のワシントン焼き討ちを繰り返し再現している

SCP-1629 - Ready or Not (もーいーかい)
キャビネット。8~17週に1回、中に入れた物を排出して閉鎖される。その20~30分後に大気圏内に紙飛行機が現れ、キャビネット内部に入る。さらに20~30分後に紙飛行機も排出され大気圏外へと飛び去る。紙飛行機の進路を妨害されると速度を維持して貫通する。キャビネットに入る際に開かれるためハイスピードカメラで観測したところ、かくれんぼをしていると思われる文章が書かれていた

SCP-1630 - Human Food Pyramid (食品人間ピラミッド)
身体や衣服が食べ物で構成された人型生物達。成人と同等の知性や体力を持ち、3体以上集まるとアメリカ農務省が作成した食事ピラミッド図表に則った人間ピラミッドを作る。すると周囲の人物はそのピラミッドに応じた食事をした満腹感を覚え、無生物は形状の似た食物へと変換され、文章はバランス良い食事を呼びかけるものへと変わる。効果範囲は1時間に100mペースで拡大するが、人間ピラミッドを崩せば終息する

SCP-1631 - The Ghost Vehicle (車霊)
オレゴン州の森林道路に現れる自動車の亡霊。実在した車両を模倣していると思われ、その車両の最期の瞬間を再現する。もし人間や動物に衝突していれば、付近の適当な人間や動物を引き寄せて衝突する

SCP-1632 - Better Ring Xing (ベター・リング・シン)
別次元もしくは地球外から来たと思われるベター・リング・シンと名乗る男。主にネバダ州に現れ、離婚訴訟を専門とする弁護士として広告を出す。依頼を受け離婚訴訟を行い、完了すると元依頼者夫婦は物理的に融合する。元夫婦は離婚を望んでいたにも関わらずその状態に満足している

SCP-1633 - The Most Dangerous Video Game (最も危険なTVゲーム)
コンピューターゲーム。ゲーム内の敵が自己学習し徐々にプレイヤーへの対策を取り始める。戦術的な対策から、やがてバグを利用したり、システム上の欠陥を突いてプレイヤーの操作を妨害する等の手段を講じる

SCP-1634 - Dental Crown Cinema (夢見る歯の冠)
32本の人間の歯が埋め込まれた金属の輪。頭に嵌めると闘技場の中で拘束された動物や人間を殺すよう求められる明晰夢を見せられる。外さない限り夢は延々とループする。またマイクロSDスロットが後付けされており、6分間だけ夢を録画出来る

SCP-1635 - Returned Items (返品された商品)
死亡したばかりに見えるが腐敗せず体温を保ったままの5人の死体。脊髄にマイクロチップが埋め込まれており、指で押すと活性化させられる。その間は普通の人間のように振る舞い、指摘されない限り自身の異常性に気付かない。非活性化すると死体のような状態に戻り、活性化されていた間の記憶も消去される。これまで7体発見され、実験の結果2体が無力化された。6体目とともに、顧客から返品された旨を記した文書が発見された

SCP-1636 - The Principal Skinner(真の皮剥ぎ)
人間の表皮。絶対に傷付けることができない。もともとある子供の皮膚だったが、傷付けられないことにより数々の病気に苦しめられていた。死後、内部が放出され表皮だけが生き続けている

SCP-1637 - The Army of the Future
未翻訳

SCP-1638 - Silence (静寂)
カリフォルニア州の直径約5kmの地域。内部の森にオオカバマダラ(蝶)が棲息しており、効果範囲内で85デシベルを超える音が10秒以上発せられると、周囲から蝶が集まり、5万頭を超えると音を吸収・除去し3時間に渡り静寂をもたらす。中心部には病死した音響SCPオブジェクト専門の財団研究員の墓があり、彼女をライバル視していた人物がこのSCPを作り上げ、墓所を収容・保存するよう仕向けた

SCP-1639 - The Jazz Station (ジャズ放送局)
ラジオ。長波放送に設定すると、使用されていないはずの周波数から、ジャズと奇怪な一人語りをするDJの放送が流れる

SCP-1640 - Lunar Leporine (月兎)
月面に浮かぶ土壌の塊。数々の装置が取り付けられており、無線放送を流し、下部からは植物や野菜を放出している。また上に1匹の兎が確認され、無線の内容はその兎の述懐と思われる。某日に墜落し、無線は途絶え、これまで未知の力で保護されていた植物も破壊された

SCP-1641 - Mechanitis pyrotechnica (ヒノコトラフトンボマダラ)
トラフトンボマダラ属に似た蝶。身体のほとんどが金属で出来ており、繁殖後にテルミット反応で爆発炎上し、スラグ(鉄の燃えカス)から幼虫が生まれる

SCP-1642 - Dr. Wondertaniment's Insta-teen Tablets™ (ワンダーテインメント博士の瞬間ティーンタブレット™)
ワンダーテインメント博士製のタブレット(錠剤)。摂取した人物を12時間、18~19歳の状態に変身させる。2錠以上の摂取は脳への深刻な損傷を与える。また胎児も変身させるため妊娠中の女性の摂取は非常に危険

SCP-1643 - The City and the Tower (町と塔)
イラク北部の廃墟と塔。800m以内に近づくと、範囲内にいる他の人物が使用する言語を使えなくなる。それにより使える言語が無くなると、誰にも使用されていない知らないはずの言語を流暢に喋れるようになる。その後、範囲外に出ると現在使用している言語を第一言語としている国に転移され、またその言語以外を使えなくなる

SCP-1644 - The Obelisk (オベリスク)
エジプトの遺跡に建つオベリスク。高さは47.16mあり、極めて強い嫌悪感を催し47.16m以内には近付けない。碑文に刻まれた古代の王が儀式に失敗し神々の怒りを買い、王の名が明かされないよう呪いを掛けられたと考えられ、財団は王の名を記録から隠匿することで収容している

SCP-1645 - The Viper and the Virus (マムシウイルス)
多頭症のマムシ。体液を介してあらゆる動物を多頭症に感染させる。一部のギリシャ系と日系人には免疫がある

SCP-1646 - Vendetta (復讐)
満身創痍のアルビノの男性と白人女性の死体。マウント・レーニア国立公園に不定期に現れ、男性が死体を焚火に投げ入れ、周囲に石でマークを描き、いずこかへと消える

SCP-1647 - Log of Extra-Scholastic Events (学習外活動の記録)
アメリカ南部の高校教師に起こる異常現象。突如として無意味ででたらめな行動を取り、しばしば自身や他の学校関係者に重傷を負わせる。ただし生徒には絶対に危害を加えない。異常行動を誘発していると思われる装置と、生徒による教師への復讐を示唆するメモが見つかった

SCP-1648 - The Hunch and The Huzzard (ザ・ハンチとザ・ハザード)
小柄なザ・ハンチと大柄なザ・ハザードという名の人型生物2人組。意識を共有しているように交互に発言し、引き離そうとすると身体を結合させる。渡された物を材料にして、超高速で投げ渡し合い、高度だが奇妙な性質を持つ機械を造り上げる

SCP-1649 - Heck and Becker's Timely Hour (ヘックとベッカーのタイムリー・アワー)
1973年に放送された「ヘックとベッカーのタイムリー・アワー」というタイトルのラジオ番組。放送で言及されたチャップリンやリンカーンといった歴史的人物を、ある別の人物だと信じ込ませる。しかし生放送で聞かないと効果は現れず、感染力もリスナーの17%程と低い。財団の尽力により3週間で打ち切りとなった

SCP-1650 - Macabee Oil (マカバイの油)
紀元前に造られたと思われる壺。30秒間傾けると角度に応じて様々な油を生成する

SCP-1651 - Carnival Prize (カーニバルの景品)
あちこち破損した象のぬいぐるみ。接触した人物に若い夫婦の幻覚を見せる。幻覚の中で夫が事故死し、妻は思い出のぬいぐるみに夫の魂が宿ったような反応を見せている

SCP-1652 - Mercy in the Storm (嵐の中の慈悲)
テネシー州のある野原。草が0.8m以上に伸びていると、定期的に銃声や爆発音が響き、内部から野犬が現れる。野犬は第一次世界大戦で使用された武器で負傷しており、死亡すると急速に腐敗する

SCP-1653 - I Want (ほしいのです)
高さ310cm、直径30.8cmのガラスの円柱。内部に人間の脳組織で造られた円柱があり、生命反応を示す。周囲に無線ネットワークがあるとTwitterアカウントを取得し、天気や希望することを呟く。しばしば花について言及し、花の描かれたステンレス製の四面体の生物が、この円柱に接続を試みる

SCP-1654 - Tuned to a Dead Channel(チャンネルは死に合わせて)
※全く意味がわからない。解説求む

SCP-1655 - Sorrow Tick (悲哀のダニ)
マダニに酷似した虫。噛まれた生物は、わずかでも愛着を感じている相手に忘れ去られ、一切認識されなくなり、接触すると不快感を訴えられる。発症後に新たに愛着を感じた相手にも同様の効果が現れる

SCP-1656 - Jealous Limbs (嫉妬深い四肢)
人間の上肢に現れる原因不明の疾患。腕の機能が徐々に失われ、過去に腕を切断したという認識を植え付けられる。やがて腕は知性を獲得し筆記でコミュニケーションを図るが本体には無視される。そして外傷なく腕が身体から分離し、ついには消滅する

SCP-1657 - MAN EGG (男卵)
74個の卵。0℃から15℃に保てば無期限に保存出来る。一定の温度・湿度を維持すると孵化し、人間に類似した生物に急速に育ち、約17日で死亡する。育った個体は集合記憶を有し、安全が保たれると卵を産む

SCP-1658 - Textual Mold (モジカビ)
文字の形をしたカビ。感染した生物を死に至らしめる。その文字は見る人によって別の言語に読め、特に印刷物に多く現れる。カビ自身が意識を持っている可能性もある

SCP-1659 - Directorate K (理事会K)
全世界の人間に無作為に現れる「理事会K」に所属しているという感覚。理事会Kは世界を股にかける巨大組織で、世界各地に小組織があり、構成員は全く無意味にしか思えない任務を指示される。現在31万人以上が構成員として確認されている。公使を名乗る女性が現れ、財団と協定を結んだ

SCP-1660 - Unearthly Forest (神秘の森)
銀、珊瑚、オウムガイの殻から作られたオイルランプ。点火すると大量の煙を吐き出し、煙が形作った門から異次元の森へ移動出来る。森には地球の生物に似ているが様々な相違点のある動植物が棲息している

SCP-1661 - Gremlins (グレムリン)
航空機の部品から造られたオートマトン。群れで航空機を襲い、分解した部品から自身の複製を造る

SCP-1662 - Paupers' Post (貧者達の郵便)
針金の身体を持つ人型生物。鳩やリス等の小動物を生成し、ホームレスに手紙を届ける。手紙を読んだ人物は希望を感じ95%が1ヶ月後に職と家を手に入れる

SCP-1663 - Containment Site 1663-0 (隔離サイト1663-0)
5ドル硬貨。見る、触れる、あるいは存在を知るだけで暴露し、影響を受けた者はあらゆる財産を忌避し放棄する。やがては水や食物でさえ拒絶し餓死に至る。感染力の高さから収容したサイト自体を隔離し、情報を極端に制限することで対処している

SCP-1664 - Living Ink(生けるインク)
人型生物。インクのような身体で、鉄を摂取し補充する。このインクを生物に注入すると同様の生物に置換される。会話もできるが非協力的で英語を嫌い、強力な磁場に弱い

SCP-1665 - 8 Across, 18 Across (横の8,横の18)
クロスワードパズル。それについて文書で記録しようとすると全てクロスワードパズルの形式に置換される

SCP-1666 - The Devil's Music (悪魔の音楽)
LPレコード。第5トラック部分がメビウスの輪のようにねじれており、その部分を逆再生すると未知の言語によるボーカルが流れ、聴いた者は現実にズレを感じる強迫観念に襲われ、やがて妄想の中に囚われる

SCP-1667 - Shoe-In(靴の導き)
履物がかかる伝染病。感染した履物に触れた生物は、徒歩で太平洋深部の未知の場所へと向かい、溺死か消失する

SCP-1668 - Deliver Us From Knowledge (我らを知識より救い出し給え)
様々な楽曲で構成された録音。冒頭から数十分聴くと、残りの曲を全く知らなくても自然と思い出すことが出来る。曲はおおむね時系列順に並べられており、未来の曲ですら思い出せることになる。ある人物がこの現象を発見し、ついに未知の曲を思い出せるサンプルを発見し、財団に研究を求めた

SCP-1669 - Self-Terminating Loop (自己終了ループ)
イスラエル人生物学者のダニエル・アイザック博士。およそ161日ごとに博士の複製体が30m以内に現れ、博士を殺害する。殺害に成功すると複製体の出現から本体の殺害までの記憶だけを失った状態で、複製体が意識を取り戻し、以降は本体として活動する。複製体は異常な身体能力を発揮し、また機動部隊等で殺害の阻止を試みると、備えを上回る強力な装備を身に着けた複製体が現れるため、一度も阻止出来たことはない

SCP-1670 - Interdimensional House of Pancakes (次元の狭間のパンケーキ屋)
あるレストランチェーン店。チェーン店として運営されていないと営業中の状態へと逆行する。その際には付近の住民が客や店員として内部に現れ、彼らは以前から通っていると主張する。外見は普通だが時折、異常な存在も現れる。財団職員が店員になり開店しておけば逆行現象は起きないため、わざと低サービスで営業し客を遠ざけている

SCP-1671 - Corpse Mine (死体鉱山)
ペンシルバニア州の廃鉱山。243体の人型実体が3交代のシフト制で、死体を掘り出しては巨大な鉄球の中に放り込む作業をしている

SCP-1672 - Thinking Inside the Box (箱の中で考える)
箱を被った男の写真。視認した者は等方性に異常にこだわり、枠で囲まれていない文書を一切無視するようになる。またこの写真を他者に見せて感染拡大を図る

SCP-1673 - Friendly Graveyard (フレンドリー墓地)
ウエストバージニア州のある墓地。午後7時~午前4時の間に15分以上滞在すると、土で作られた人間の四肢が現れる。四肢はマッサージや、身だしなみを整えてあげようと親切に世話を焼こうとするが、驚異的な腕力によりしばしば死に至る

SCP-1674 - Camera Obscura(カメラ・オブスキュラ)
オランダのズヴォレにある16世紀の建物内の部屋。人間がいる状態で扉を閉じると、キャンバスと壁の小さな穴が広がり、キャンバスに描かれた風景の中に入れる

SCP-1675 - Goose Terminator (ガチョウ・ターミネーター)
重火器を装備した二足歩行のオートマトン。ガチョウ類を発見すると迅速に殺害する。他の鳥類や動物には無害で決して暴力を振るわず、検査にも抵抗しない

SCP-1676 - Customer Loyalty Program (カスタマー・ロイヤルティ・プログラム)
2001年型シボレー・ブレイザーLS(自動車)。識別番号等が無く、代わりに「カスタマー・ロイヤルティ・プログラム」と刻まれた銘板がある。メーカー・モデル・製造年が一致した車両が交通事故を起こし運転手が死亡すると、37時間21分後にこの車内に死亡した運転手の複製体が出現する

SCP-1677 - The Song Stuck In Your Head (頭にこびりついたあの曲)
ある楽譜。肉声や楽器を問わず77%以上の正確さで奏でると、聴いた者はこのメロディーが永続的に幻聴として再生される。幻聴の音量は徐々に拡大し、やがて脳の機能不全から死に至る。ある歌手によって歌われたものはさらに感染力と効果が強化されている

SCP-1678 - UnLondon (裏ロンドン)
ロンドンの地下にあるロンドン市街を反転させた建造物群。ビクトリア朝時代のロンドン市街に似せて造られており、国会議事堂を中心として、離れるほど欠陥が生じている。世界終焉後の人類を収容するための施設と思われるナレーションが流され、内部にはビクトリア朝時代の警察官を模した人型実体がうろつき、財団には非常に敵対的

SCP-1679 - Post-Mortem Peoples' Choice (ポスト喪ダンな人々の選択)
ある小さな町。ミイラ化した死体が町長として扱われ、テレビ出演もするが町人は異常を全く認識出来ない。外部からの訪問者も異変を感じ取れないが、久々に帰郷した一人の町人がなぜか影響を受けず、この現象が発覚した

SCP-1680 - Tyler (タイラー)
2011年に行方不明になった8歳の少年タイラー・ブキャナン。彼と同日に消息を絶ったドレスデン小学校のスクールバスが不定期に現れ、タイラー少年を降ろして消失する。彼らは全員が失踪時の記憶を持つ同一個体で、現在2400人以上のタイラー少年が収容されており、Dクラス職員としての雇用が検討されている。ドレスデン小学校に関するSCPが他にもいくつか存在する

SCP-1681 - American Idols (米帝の偶像)
特に旧ソ連諸国の1000人以上が参加する集会を介して拡散する聴覚的ミーム媒介物。感染者は話の最後に「結局のところ、俳優が国を導く時、熊は吼え猛るものなのだ」というフレーズを付け足し、それを聴いた人間の全てに感染する。感染者の約半数が次の段階へと移行し、自ら孤立し、意思疎通が困難となる。3~6日後に最も近くの高層ビルの屋上から投身自殺し、空中で複数の物体へと変身し周辺に落下する。物体は米国を象徴するような物品(自由の女神の像やビッグマック等)である

SCP-1682 - Solar Parasite (太陽寄生虫)
太陽に存在するプロミネンスに似た巨大な実体。全長はおよそ28,075kmと推定され、8~12ヶ月の潜伏と3~4ヶ月の出現を不規則に繰り返す。ある日、太陽から飛び出し太陽圏外へと飛び去った。SCP-028 (知識)でこのSCPについての知識を得た者は、あれは条虫であり給餌を終えたら帰ってくると語った

SCP-1683 - Moonstruck Bedroom (月の輝く寝室に)
オハイオ州のある住宅の子供部屋。内部に立ち入った者は永続的に天文学への興味を高め、天井に貼られた天体のステッカーが実際の星の配置に従って移動する。望遠鏡に触れると扉が閉まりカウントダウンが始まり、終了時に廊下が3,300℃まで加熱され、アポロ13号の発射音が響く。内部にいた人物と一部の物品(犬を含む)が消失し、2分後に上空で未確認飛行物体が観測される

SCP-1684 - Viral Realty (ウィルス不動産)
売家と購入希望者に影響する現象。売家の前に架空の不動産会社の広告が現れ、それを27秒以上見た家を探す人物は、売家を気に入り引っ越す。6~8週間後に住人と家具、肉眼の観察者が消失し、家の所有権は元に戻り、失踪者の記録や資産が抹消される。ウエストバージニア州の巨大な倉庫で失踪者と家具が発見されたが、彼らは自宅で幸せに暮らしていると答えた

SCP-1685 - View Points (星見台)
外宇宙に繋がっている扉。世界中でいくつも発見されており、繋がっている宇宙空間は未知の透明な素材で覆われている

SCP-1686 - Fishy Rain (魚雨)
サウスダコタ州のある地域。20~50日ごとに積乱雲が発生し、内部で異常な海洋生物を生成し雨のように降らせる

SCP-1687 - The Violin (バイオリン)
古びたバイオリン。他の楽器とともに演奏するとその品質に合わせて修繕される。たとえばオーケストラの一部に組み込まれると17分で世界最高の品質にまで向上する。しかし演奏を終えると徐々に元の状態に戻り、さらにともに演奏した楽器から音楽性が失われ、曲を奏でても生物には音楽として認識されなくなる

SCP-1688 - Brain Storm (ブレイン・ストーム)
アメリカのある地域に絶えず発生している雷雨。周囲の気候が雷雲の形成に適していると、より人口の多い地域に移動する。雷は人間や、間接的に人間に落雷する物体を狙って落ちる。落雷の生存者は寝食を忘れて、複雑かつ不可解な機械を作るようになる

SCP-1689 - Bag of Holding Potatoes (ジャガイモ入れの袋)
約200個のジャガイモの入った袋。隙間があると新たにジャガイモを生成するため無尽蔵に取り出せる。内部はジャガイモで埋め尽くされた広大な異次元空間に繋がっている

SCP-1690 - Sentimental Sushi Man with a Wasabi Sculpture (センチメンタルな寿司男 ワサビ像を添えて)
身体が酢飯や海苔、魚の切り身といった寿司の材料で出来ている人型生物。ワサビで作った女性の像を所持し、像を引き離すと嘆き悲しみ身体が崩壊して行く。身体の部品はひとりでに補充され、それを使用して作った寿司を像に捧げたり、周囲の人々に勧める

SCP-1691 - A Revolving Door (回転扉)
回転扉。通過した人物や物品は鏡像のように反転した別世界の人物や物品と交換される。実験中の事故で反転した人物が死亡してしまい、一方で元の人物は無事に戻ってきたため別世界との矛盾が生じ、予測不能となり全ての実験が中止された

SCP-1692 - Came Back Haunted (奇怪な生還者)
ルイジアナ州のある地域に現れる泥だらけの少女。周囲で失踪した人物に擬態し、追跡した人物を消失させる。その後、身体や精神に異常性を負った失踪者が現れる。外見は酷似しているがDNAは一致せずほとんどが間もなく死亡する

SCP-1693 - Infectious dementia (感染性認知症)
聴覚を介して感染するアルツハイマー病。収容手順を確立した記録が事故により失われており、文書からも感染する可能性がある為、感染者を防音処置した独房に閉じ込め、Dクラス職員を同じ部屋に入れ、文書を読ませることで感染させ収容している

※文書にはこのSCPは既に存在していないと記されており、それが真実か、それともその内容自体が感染源かはわからない

SCP-1694 - The Ghosts of Venus
未翻訳

SCP-1695 - Circus Contraption (サーカスの奇妙な機械装置)
未知の金属と技術で造られた装置。入れられた人間を、肉虫と呼ばれる際限なく身体を引き伸ばせる状態に作り変える。開発者はサーカスのために装置を造ったと語り、爆死した

SCP-1696 - Dr. Wondertainment’s Little Big-Banger™(ワンダーテインメント博士のリトルビッグバン装置™)
ワンダーテインメント博士製のおもちゃ。箱の中に小宇宙を作れる

SCP-1697 - Undead Body World Display
未翻訳

SCP-1698 - You Can't Get There From Here (到達不能点)
世界各地で発見された建造物。視認出来るが徒歩で向かおうとすると様々な理由により絶対に到達出来ない。空路なら到達出来るが、退出すると1階部分を目視出来なくなる。財団は書類の保管場所に利用していたが、突如として範囲が拡大し、職員や周囲の民間人が巻き込まれ、範囲内から脱出不能になった

SCP-1699 - Inferior Volcano (劣火山)
ある休火山。知能を持ち蒸気で声を作り会話出来る。大きな天災を起こすため様々な指示を出すが、些細な結果にしか至らないため、自由に協力することを財団は認めている。火山は自信を喪失したのか憂鬱な言動を繰り返すが決して諦めない

SCP-1700 - Debtshop (奴隷工場)
インドを中心に中国やタイで発見された工場。世界中にスカーフを出荷し、それを身に着けたままあまり損傷せずに死亡し、24時間発見されなかった死体を工場に回収し、ゾンビとして蘇らせ奴隷のように働かせる

SCP-1701 - In Tents and Purposes (どうぶつ奇想天蓋)
生きている折り畳み式キャノピー(テント)。活性時に5m以内に近付いた生物を捕食する。その様子を見ていた人物は不規則な時間(18分~9年11ヶ月)が経過した後に最長8時間の頭痛等を発症し、その後まつげと眼球が抜け落ち、小型のSCP-1701に変異する。10分後に眼球は元通りに生えるが、キャノピーやテントを見ると視界が暗くなるのを感じる

SCP-1702 - The French Hive (フランスの蜂の巣)
ミツバチの特徴を持った人型生物の群れ。女王蜂を中心に生息する

SCP-1703 - Slightly Radioactive Lightbulb (軽光灯)
白熱電球に酷似した物体。3分17秒以上光を浴びた物体の質量を最大20%減少させる。約6ヶ月に一度、激しい閃光を放ち、以前に光を浴びていた相手の重力を反転させる。崩壊したフィットネスセンターで発見された

SCP-1704 - Finished Business(やり遂げた務め)
人間の骨格。意識を持ちわずかながら動き、会話できる。時折消失し、再出現すると別人と入れ替わる。60年以内に死亡した人物と一致する身元を名乗り、いずれも清く正しく生き、大往生している。苦痛を感じ「やり残した務め」が原因でこの状態になったのではないかと話す

SCP-1705 - A Collection of Bones(骨のコレクション)
古代ローマが起源と思われる石版と2507個の骨。石版に描かれた通りに骨を組み立てると様々な異常性質を持つ物品を造れる

SCP-1706 - Eater of Dreams(夢を喰らうもの)
「夢を喰らうもの」というタイトルのSF番組の未放送回を収録したDVD。周囲の人物に様々な精神的影響を与える

SCP-1707 - New Skin(新たな皮膚)
寄生蠕虫に似た集団生物。知能を持つ生物に寄生し、死亡すると体組織を消費して拡大する。それを繰り返し徐々に巨大な生物へと乗り換えていく

SCP-1708 - The Hollowed (空虚なるもの)
身長3.7メートル、体重およそ25キログラムの未知の生物。人間より虚弱で、実験のたびに昏睡状態に陥る

SCP-1709 - Human Fetus Composite(人間胎児合成体)
女性。ほとんどの臓器が存在せず、代わりにヒト胎児に類似した生物が臓器の役割を担っている。質問すると胎児を吐き出し、その胎児は老婆の声で返答した後に死亡する

SCP-1710 - Life as a Tree (木としての人生)
イギリスの某所に生えた2本の樹。幹の上1.5mの何もない空間から声を発して会話する。元々は人間だったと思われ、彼らの会話から発見されたパンフレットには新たな人生への変化が謳われていた

SCP-1711 - You Speak My Language(私の言葉で話して)
「個別言語学のリンゴ・ボンゴ通販センター」が販売する3つの商品。説明書とスプレーと薬。説明書を読んだ人物は使用言語を喪失し、独自の言語を獲得する。スプレーを吹き付けられた相手もその言語を獲得する。治療薬で元に戻せるがひどい体調不良に襲われる

SCP-1712 - An Unusual Occurrence On August 11th, 1959 (1959年8月11日の珍事)
イリノイ州シカゴの住民であるリチャード・ボイドだった石像と彼がつかんだ鉄骨、そして猫に見える肉塊。肉塊は外見と仕草は猫だが内部には何も無く、触れた生物を石へと変換する。1959年8月11日、鉄骨の上にいた肉塊を助けようとしたリチャード・ボイドは石化し、折れた鉄骨とともに空へ飛んだ。石像は現在、太陽系の外周部を飛んでいる

SCP-1713 - Mechanical Curiosity(機械的好奇心)
主にレンガ、鋼鉄、ガラスで構成された地下工場。様々な異常物品を生産している

SCP-1714 - The Parsimonious Physicist (無駄を嫌う物理学者)
ある物理学者が書き上げた数学的証明。それを応用し現実を改変出来る。学者は失踪し、数年後にこの証明を利用したと思われる異常現象が太陽系外惑星で起こり、世界終焉すら危惧されている

SCP-1715 - Online Friend (オンライン・トモダチ)
ネット上の掲示板等のコミュニティに現れる異常存在。熱心に活動し好意的な人物と見なされ、しばらく経つと他のユーザーに個人情報を教えるよう求める。情報提供した人物は2週間以内にほとんどが死亡するが、死後もコミュニティに引き続き参加し、時折死をほのめかすようなコメントをする。その後、異常存在は引退を宣言し、死者達のコメントも絶える

SCP-1716 - Imperfect Life Extender (不完全な寿命延長機)
装置で繋がれた2脚の椅子。座った人物間で生命力を分け与えられる。ただし未完成で効率は10%程度に過ぎず、記憶や知識も移してしまうため混乱や精神異常を引き起こす。完成品が存在するとの情報もあるが未確認

SCP-1717 - Green ACRES(緑がいっぱい)
植物に発症する病気。葉緑素を維持したまま枯れさせるため、気付かれにくい

SCP-1718 - Experimental Containment Unit (実験収容ユニット)
収容科学の実験中に発見されたエネルギー異常。担当博士が別件で認識災害を受け記憶処理をした為、再現や原因解明が出来なくなり、SCP指定しそのまま収容することとなった

SCP-1719 - The Harrison-Grey Effect (ハリソン-グレー効果)
一般的にハリソン-グレー・レンズとして知られる光学機器。それを通して見ると人口の約11.4%が異常な姿形に見える。単なる無害な視覚的異常なのか、人口の1割以上に潜伏した未知なる脅威なのか、結論は出ていない

SCP-1720 - Hijacked Space Probe (奪われた宇宙探査機)
1959年に打ち上げられたアメリカの衛星。発射直後に地球外からと思われる物体に乗っ取られた。以後、不可解な行動を見せたため財団は核実験に擬態し破壊した

SCP-1721 - Cultural Revolution (文化大革命)
3つの独楽。回すとそれぞれロシアの小説、無作為に選ばれた周囲の誰かの心情、回した人物への不適切な助言を書き上げる。3つを同時に至近距離で回すと、文章に限らずイラストや回路図等も含めランダムに生成する。職員間の不倫を示す記録や、危険なSCPの収容違反手順を生成したため実験は禁止された

SCP-1722 - Curmudgeon's Walking Stick (偏屈な杖)
約1.7mのホワイトオークの枝で造られた杖。人間が所持していると5m圏内のあらゆる記録に論評や校正を加える。文書には手書きで原文が判読困難になるほど書き加え、映像には60歳ほどの男性のコメントが入る。毒舌だがボブ・ディランの大ファンの様子

SCP-1723 - Radio Intercepting Woman (ラジオおばあちゃん)
94歳前後のウズベク系の女性。300m以内のあらゆる無線放送を聞き取れる。暗号すら聞き取れ多くの言語を操れるためスパイとして利用されていたが、高齢かつ長年の酷使で満身創痍となったところを財団に買い取られた。現在は無線を遮断する部屋で余生を過ごしている

SCP-1724 - Soul Meter (ソウル・メーター)
未知の動力で稼働する大型の装置。取り付けられた椅子に座った人物を未知の基準で採点しコメントをする。対象者は社交的になるが知性が低下する

SCP-1725 - Servant Enhancements (流行のしもべ)
真鍮の箱。人間を入れてパネルで操作すると、身体を流行の姿に作り変える。足をハイヒール型にしたり、耳をイヤリング型に出来る

SCP-1726 - The Library and the Pillar (図書館と石柱)
中国の13世紀に造られたと思われる建築物。内部は図書館になっており、学者の石像に案内されると立ち入れる。空間異常により4時間以上滞在すると身体が不調に陥る。中庭には石柱が建っており、その高さは12.8kmまで計測出来た

SCP-1727 - Auto-Heaven (自動車天国)
洗車機。「オープン・サブ・クリーニング」を選ぶと車が上空に射出される。車は車体を覆うのに十分な量がある水場(海、湖、雲、プール等)まで飛び続け、着地の衝撃でドライバーはほとんどの場合で死に至る

SCP-1728 - Buttery Decapitated Highwayman (バターまみれの首なし盗賊)
頭部の無い人間型の生物。体表から無塩バターを絶えず滲出させ、それを利用し拘束から抜け出す。所持していたナイフとショートパンツだけはバターの影響を受けない。女性のバッグを奪おうとし、その後何かがありこの状態になったと語る

SCP-1729 - The Collectors (コレクター達)
自律移動するタクシー。拾った客を捕食する

SCP-1730 - What Happened to Site-13? (サイト-13に何が起こったか?)
異世界から転移してきた財団サイト。ある博士の愚行により大規模な収容違反が発生し壊滅した。内部には複数のketel級SCPが徘徊していたが特殊部隊の活躍によりサイトは異次元へと消えた
※現在のところ全SCPの中で最も長い記事である

SCP-1731 - An Exercise in Futility (無駄な儀式)
不気味な装飾のされた冷蔵庫と、その異常性質を活性化させる儀式。儀式の手順は複雑かつ一部失われていたが実験を繰り返し全てを判明させた。しかしせっかく活性化させても異常現象により手順が破られ、数分で停止してしまうためそれ以上の実験は不要とされた

SCP-1732 - Septimius Leo (セプティミウス・レオ)
ローマ皇帝セプティミウス・セウェルス。正体は言語を操り高い知能を持つライオンだったが、その事実は隠蔽され、人間として記録されている

SCP-1733 - Season Opener (開幕戦)
バスケの試合を録画した映像。再生するたびに内容が異なり、また映像の中の人物たちは次第にループしていることに気づいていく

SCP-1734 - The Hole in the Deck (甲板の穴)
18世紀に英国で建造され座礁したフリゲート艦。異次元に存在し船体に触れることが出来ない。甲板に空いた穴からは異常に巨大なダイオウイカと思われる触手が伸びており、攻撃すると暴れ、傷を負わせても再生する

SCP-1735 - Kind of Impenetrable Barrier (突破不能の障壁)
カナダのニューファンドランド島の砂浜に位置する球形の異常空間。透明で内部にはレジ袋が浮かび、決して破壊出来ない

SCP-1736 - Voice of the Light (光の声)
ある宗教の指導者と信者。指導者が神託を告げる間、強烈な放射線を放つ。信者には悪影響が無く、また神託を聞いた周囲の人物の25%程が新たな信者となる。ある博士がSCP-719 - Light-Bringer (ライトブリンガー)から作り出したと考えられる

SCP-1737 - The Referee (審判員)
審判員の姿をした人型実体。アマチュアスポーツの試合に本来の審判の代役で現れる。試合中に2名以上の重傷者を出し、うち2名を救急車で搬送する。病院に到着すると2名の重傷者が融合した人物が救急車から担架で運び出され、合併症等で2週間以内に死亡する。審判は試合に戻り、試合が終わると消失する。その前に拘束されると自殺し、身体は溶解する。検査の結果、その身体は直近に融合させられた人物のDNAと一致した

SCP-1738 - Phobia Sampler (恐怖症見本集)
制御パネルを取り付けられた床屋の椅子。座った人間を昏睡させ、特殊な恐怖症を植え付けることが出来る

SCP-1739 - Obsolete Laptop (もう使わないラップトップ)
ある日突然、財団施設に現れたラップトップPC。プログラムを起動すると3つのウィンドウが開き、第一のウィンドウは2004年1月1日1時18分から現在時刻の中で、入力した日時に使用者を転移させる。第二のウィンドウはチャット画面で、転移した使用者が現れ会話出来る。転移と同時に第三のウィンドウには女性が投げたボールを犬が拾いに行くCGアニメが現れる。転移から3日~7ヶ月後にチャットから使用者が消え、破裂したボールをくわえた犬が戻ってくる。ある使用者の報告により、このプログラムは宇宙を破壊する存在(犬はその象徴)をなだめるため平行世界を作り出し、破壊させる装置であり、PCが現れたということはこの世界もいずれ破壊される平行世界の一つの可能性が高く、PCの前に誰かが転移してくれば、終焉は3日~7ヶ月の間に訪れると判明した

SCP-1740 - Playgrounded (刑務公園)
ある公園の動物型の遊具。13歳未満の人物が1m以内に近付くと活性化し、園内に連行する。また付近のベンチに子供のいる人物が座るとジェル状の物質で拘束し、実子に触れられるまで植物状態にする。備え付けの銘板では子供をたくましく自立させるための施設であると説明している

SCP-1741 - A Boat Ride (貸しボート)
ルイジアナ州の貸しボート屋。管理人に3ドル払うと破損していた貸しボートが修復され、異次元の異常な島々へ渡れる

SCP-1742 - A Squalid Development (発育する不潔)
伝染する汚れ。土や油、糞便等で構成され、触れた物体に急速に拡散する。生物に付着したものは洗い落とせるが、無生物に付着すれば決して除去出来ない。例えばこの汚れをタオルで拭くとタオルが汚染され、それを洗濯すると周囲の洗い物はおろか洗濯機まで汚染される

SCP-1743 - A Situation Comedy(シチュエーションコメディー)
あるスタジオの舞台。上がった人物は舞台上ではなく日常風景と認知しそこで暮らし始める。のっぺらぼうが関連人物として現れるが疑われない。やがて不幸な目に遭い、それを笑ったり拍手する音声が流れ、失望して自殺する。一連の出来事はビデオ撮影され、一枚のDVDに収録される。舞台に上がった人物を下ろす方法はない

SCP-1744 - Shell Secrets (貝殻の秘密)
ある浅い池。定期的にアメリカフクロガイの貝殻が現れ、自然と粉々に砕け散る。その際に何者かの話し声が聴こえ、聴いた者になんらかの心理的な影響を与えると考えられる

SCP-1745 - Phantom Helicopter (幻影のヘリコプター)
実体を持たないソ連製のヘリコプター。人工的な無線通信に引き付けられ、半径300m以内の電子機器を故障させる。もし収容に失敗すればテクノロジー崩壊による世界終焉の危険すらある。元々はホタルのような姿だったが、ヘリで移送中に墜落し、現在の姿になったと思われる

SCP-1746 - Anomalous Weather Pattern (異常気象パターン)
落雷やハリケーンを伴う異常な程に強力な嵐。破壊的な被害をもたらすがある特定の状況を再現することで消滅させられる。その手順は服装から所持品、行動まで細かく指定され非常に複雑だが、偶然テレビ撮影されていたため、正確に再現出来た。財団は嵐の発生に備えいつでも再現出来るように人員を待機させている

SCP-1747 - Going, Going, Gone(消えるよ、消えるよ、消えちゃった)
イギリスのヒューゴ・エドワーズ記念墓地で回収された錆びたシャベル。地面を掘ると人間の死体が現れる。また墓地には毎晩21時に女性が現れ、このシャベルでとある墓を掘り返そうとするが、死体が出てきてしまうため失敗する

SCP-1748 - The Dragon's Legacy (ドラゴンの置土産)
ゲオルギー・スヴィリードフ作曲の「冬の道」の音声記録に現れる現象。曲の1:56~1:59の部分を聴く人数が一定以下になると次の再生時に音量が4~7%強化される。強化されるごとに必要人数は増えて行き、258.23dBを超えると世界人口を上回るため世界終焉に至ると推測される

SCP-1749 - Trans-American Murder Messengers (殺人メッセンジャー全米を駆ける)
コントロールパッド。メッセージを入力し送信すると、全米各地に拳銃と自殺用カプセルを所持したメッセンジャーが出現し、近くの人物を射殺し即座に自殺する。出現地点を線で繋ぐとメッセージが浮かび上がる

SCP-1750 - Jurassic Park (ジュラシック駐車)
石油動力の乗り物が自発的に動き始める現象。ワニや鳥に類似した行動をし、燃料切れで停止する。除霊も有効なため、石油に動物霊が取り憑いたと推測される

SCP-1751 - Event Perception(イベント・パーセプション)
ラテン語でしか認識できないある情報。地中海を中心とした西暦●年の1年間の情報そのもので、それについてはラテン語でしか思考できず、またラテン語以外の言語を次第に喪失し、言語中枢を分解・再構築するため長時間の思考は死に至る

SCP-1752 - Helpline(ヘルプライン)
約1~5時間ごとに声が発せられる空間の一点。声は同一だが話している人物は複数おり、近くで話せば会話も可能。なんらかのオブジェクトを利用していると思われ、過去からの声もある。薬の知識を求める人物の声に適切に対処しないと場所を移動する

SCP-1753 - Vertigo (めまい)
ヨセミテ国立公園のエル・キャピタンを描いた油絵。岩壁に書かれた"空を飛ぶ時"("time to fly")という言葉を読み、理解した人物は強いめまいを感じる。12~14時間後、その人物はあらゆる下りの段差を2000mの絶壁として知覚し、下ろうとすると実際に2000mの高度から飛び降りた時と同様の挙動を示す。ベースジャンプの装備をしていると無事に着地出来る

SCP-1754 - Unskulling Skull (頭蓋骨を抜く髑髏)
中心に人間の髑髏が備え付けられた石灰質の非知性体。付属肢の先端に付いた蟹の鋏で車輪を回して移動する。頭蓋骨は煙管をくわえており、1.5時間ごとに白煙を吐き、脊椎動物を包み込み頭蓋骨を抜き取る。髑髏は1960年代に生きていた男性と思われる声で一方的にしゃべるが、会話は成立せず知性は無いと思われる

SCP-1755 - Cotton Blight (綿花虫害)
細い繊維に似た蠕虫。主に綿で作られた衣服に曝されると、糸を食べるごとに同量の個体を生み出す。2週間で繊維を全てこの蠕虫に置き換え、3ヶ月の休眠を経て死亡し、衣服(に見える蠕虫の集合体)は崩壊する。また435~520キロヘルツの音も結合を解き崩壊させる。シェフィールド大学で発見され、ある学生が作成したと自首し、その目的を音波で狙った女子大生を裸にするためと語った

SCP-1756 - At the Movies (アット・ザ・ムービー)
DVDプレイヤー。再生するとアメリカの映画批評テレビ番組「Siskel and Ebert At the Movies」の形式で、記録内容を批評する。ゲームソフトや音楽CD、小説のテキスト等なんでも映画として捉える

SCP-1757 - Recorded Curio (記録された好奇心)
VHSテープ。濃いアイライナーを引いた男性の映像が96分12秒記録されており、その男性やテープの起源に好奇心を抱くと、男性が視聴者を認識し反応し始める。やがて尾行されている感覚を覚え、テープに執着し、ついには何者かによって身体を切り刻まれ死亡する

SCP-1758 - O Mio Babbino Caro(僕の父さん)
バイオリン。男性が演奏すると、音を聴いた人物は動きを止め演奏に注目する。演奏後、聴いていた全員が30分にわたり絶賛する。腕前に関係なく演奏者の自信が強いほど効果も強くなる

SCP-1759 - "Lovely Lucy" (「ラブリー・ルーシー」)
1942年型の爆撃機。機体の左側面に描かれ「ラブリー・ルーシー」と記された女性のイラストに触れた人物は操縦することを求める。知識や経験がなくとも基本的な操縦技術が身につき、飛行中はルーシーと呼ぶ見えない女性と会話をする。32km飛行すると引き返すが、操縦者はいつの間にか機銃掃射を浴びて死亡している

SCP-1760 - Casket Garden (棺の庭)
ベラルーシ共和国ミンスク郊外の森林地帯で毎年11月15日の午後に地面から現れる15基の棺。内部には防腐処理を施されたばかりの死体が入っており、5日後に棺は埋没し中の死体は消失する。棺を領域外に出すと異常性は失われ新たな棺が現れ、死体は急速に腐敗する。死体に発信機を付けて棺に戻すと、埋没後に国内のいずれかの死体に発信機は移動する。また6年ごとにこのSCPの成立に関わったと思われる人物の棺が1基だけ現れ、中身は調べるたびに異なる

SCP-1761 - The Republic of Arnold Fitzwilliams (アーノルド・フィッツウイリアムズ共和国)
アーノルド・フィッツウイリアムズ共和国を名乗る白人男性。共和国の通貨や公文書を生成する。必要に応じて外交官をどこからか呼び寄せたり、国境封鎖を宣言し1m以内に近寄れなくすることも出来る

SCP-1762 - Where The Dragons Went (ドラゴンの逝く場所)
「ドラゴンはここに居る」と書かれたダンボール箱。稀に中から折り紙のドラゴンが50~400体ほど現れる。ドラゴンは周囲を戯れ、全員が戻ると蓋の上にメッセージが現れる。仲間割れを起こし異常性は失われ、箱も崩壊した

SCP-1763 - Found Space Theatre (小宇宙劇場)
ニューヨークのある地下室。小劇場風の内装で、月の最後の週の月曜日から土曜日に異次元から現れる劇団がショーを披露する

SCP-1764 - DARD Information Restrictions Apply (DARDによる情報制限を適用)
金属板。これに関する説明文が別世界の調査機関であるDARDのものに置き換わる。DARD側には財団の記事が見えており、その記述から彼らは財団をはるかに上回る魔法的な技術を持っていると思われる

SCP-1765 - Sisters (姉妹達)
3体のおぼろげな影。時間・物理歪曲能力を持ち、財団施設を占拠し、手伝いと称して奇妙な実験を繰り返す

SCP-1766 - Radar Signature (機影)
アメリカ南東部で航空管制レーダーにのみ現れる異常。数十年前に消息を絶ったセスナ機と識別され、影響を受けた航空機は、この存在しない機影を回避しようとして他の航空機と空中衝突する

SCP-1767 - An Urban Slump (都会の荒廃)
イギリスのシティ・オブ・ロンドンのある区画。貧困状態の居住者の生活環境を悪化させ、建物の内部構造が縮小する。さらに土やコンクリートの身体を持つ人型生物が現れ、建物を破壊したり汚染する

SCP-1768 - Floor Games (踏んだら死亡)
道路や床の一部分。踏んだ歩行者に様々な危害を加える。現在5つ発見されており徐々に危険度が増している

SCP-1769 - The Beloved(最愛の人)
無料SNSのソースに現れる14行のスクリプト。SNS利用者に感染し異常行動を引き起こす。14行の英語の詩で書かれ、感染者はネット以外の交流手段を断っていき、最愛の人を英語の詩で讃える。やがて電波を放ち自力でネット接続し、昏睡状態に陥りながらも歌い続ける。ネットでの交流は続き、発言を読んだ相手にも感染する

SCP-1770 - The Maker of Chains(鎖の創造主)
鋼鉄の鎖でできた人型実体。鎖で人を殺し、自身と同様の姿に変換して使役する。これは芸術行動らしく、芸術作品を見せたところ能力を失ったと主張し、芸術作品を見ていない時は無気力になった

SCP-1771 - Seasonal House (季節の住む家)
季節に応じ別の居住者が内部に現れる家屋。居住者は友好的で来客を歓迎するが家屋の10m以内から離れず、家屋ごとに決まった日にそれぞれの季節の居住者に交代する。高齢や重病になると外部の者に鍵を渡し、渡された人物が入れ替わりで居住者となり、元の居住者は消失する

SCP-1772 - "Egg" Allergy ("Egg"アレルギー)
西英辞典の原稿。知らない言葉を訳すために調べると、その言葉を読み書きしたり聞いたりするとアレルギー反応が起こる。原稿には誤訳があり、その部分を調べるとさらに強烈なアレルギー反応をもたらす

SCP-1773 - Gumi Beeps (ビリビリグミ)
クマムシの一種。グミそっくりの外見・匂いに成長し、食べると胃を噛まれる

SCP-1774 - The Proof's Equipment
未翻訳

SCP-1775 - Retail Specters (小売店の幽霊たち)
1979年に閉店したデトロイトの廃デパート。月~土曜日の9時~20時の間、内装が営業中の状態に戻り、幽霊たちがまるで客がいるように働く。時折、異常な反応をすることもある

SCP-1776 - The Patriot's Folly (愛国者の愚行)
ユーゴスラビア国旗。国軍や国軍と同様の訓練を受けた軍事組織の構成員が見ると、自軍の旗と認識する。同時に旗の周辺にいる人物を敵対組織と見なし、旗を奪取するために軍事行動を起こす。旗を得るとそれを目立つ場所に掲示するため影響者が爆発的に増え、しばしば暴動に発展する。旗が視界から除去されるまで効果は続く

SCP-1777 - Kings Cave (王の洞)
スコットランドの「王の洞」と呼ばれる洞窟。歴代イギリス国王の直系の子孫が中に入ると騎士の亡霊が現れ声を掛ける。ある人物に剣を渡し、現象は終息した

SCP-1778 - Valor(武勇)
GRU-P(ロシアの要注意団体)が開発した宇宙船。低軌道上を航行し続けている。一人の人物によって操縦されていると思われ、稀に通信が傍受されていた。財団は操縦者と協力を取り付けかけたが連絡は途絶えた

SCP-1779 - Dime Consumers (金喰い爬虫)
硬貨を食べる爬虫類。骨格は硬貨から抽出された金属によって構成され、硬貨の種類によって成長度合いが異なる

SCP-1780 - The Temporal Anomalies Department (時間異常部門)
財団で使用されるオフィス用ネームプレート。存在しない「時間異常部門」という部署と、存在しない博士の名が書かれている。適切な台に入れると3m以内の扉が未知のオフィスに繋がる。内部構造や物品は基本的に共通しているが、稀に財団職員と思われる人物や奇妙な物品が現れる

SCP-1781 - Moonlight Theater Presents: Hugo Weaving (ムーンライトシアタープレゼンツ:ヒューゴ・ウィーヴィング)
インディアナ州のあるドライブイン・シアター。「ムーンライトシアター」と書かれた看板があり、夜間にひとりでに映画を上映する。映画には必ずヒューゴ・ウィーヴィング(マトリックスのエージェント・スミス役で著名)が他の俳優・女優や小道具と入れ替わりで出演している

SCP-1782 - Tabula Rasa (白紙)
ウクライナのキエフにある廃団地の一室。3日おきに午前3時12分に内部構造が変化し、しばしば異常な人物や動物が現れる

SCP-1783 - Cardboard Cutout Dog (ボール紙を切り取った犬)
ボール紙の身体を持つ犬。通常の犬と同じように振る舞う。温厚だがB型の人間には噛み付き、自身と同じボール紙の身体に作り変える

SCP-1784 - Skywriter Sloths (お空がノートのナマケモノ)
ナマケモノ。下腹部のガス嚢に貯めた水素ガスで宙に浮き、放屁で移動したり、雲を作る。放屁で作られた雲と通常の雲に触れることが出来る。ある条件を満たす男性の命令を聞き、雲で英語のメッセージを作れるが非常に遅く、クオリティも低い

SCP-1785 - A Rose By Any Other Name (他の名前が付いた薔薇)
ある薔薇の木。女性か性別不明の名前でしか呼ぶことが出来ない。また一度使った名前は二度と使えず、毎回別の名前で呼ばなければならない。子孫も人物名で呼ぶと同様の効果が現れるが、代を重ねるごとに効果は薄くなって行き、やがて消滅する

SCP-1786 - A Rowboat (手漕ぎボート)
手漕ぎボートとオール。外見はボートとオールにも関わらず、物質的には電気コーヒーパーコレーターと同様で、水を補充すれば異常性の無いコーヒーを淹れられる。補充しないと高濃度のコーヒーを抽出し続けるため、もし放置すれば世界終焉の可能性すらある

SCP-1787 - The Dog Whittler (犬彫職人)
イタリア人男性。週に1度どこからともなく小包を受け取る。小包には犬の品種と返送先の住所が書かれ、中には肉の塊が入っている。男性は工具で肉を彫刻し、異常性の無い生きた犬を作り上げる

SCP-1788 - The Adults (大人たち)
生物学的な異常変化。思春期前の人間が罹患するとこのSCPに変化する。非常な肥満体に見えるが体内は強化されており、常人離れした身体能力を持つ。6ヶ月ごとに思春期前の子供をさらい、罹患させる。このSCP同士でしか繁殖しない

SCP-1789 - Irate Finger (怒れる指)
約1メートルの人間の巨大な指。テレパシー能力で周囲の者に儀式や世話を要求するが強制力は極めて低い。金色の液体を排出しており、これを摂取した者は劇的にテレパシーの強制力が高まる

SCP-1790 - Layla (ライラ)
精神体。死亡すると半径500km以内の新生児の肉体を乗っ取り、転生し続け数百年を生きている。強力なカリスマ性と弁論術を持ち、特に顔を合わせて会話した相手を説得し指示に従わせる能力に長ける。宗教団体を設立しては大量殺人を企てる

SCP-1791 - Mobile Homes (携帯住居)
生物学的に兄弟である人々と空間的異常。彼らの部屋には異常空間に繋がる扉があり、最奥には彼らの母親と遺伝的に一致する肉組織で造られた部屋がある。現在の住居に異常空間への入口が現れる

SCP-1792 - Viral Video (ウィルス・ビデオ)
ビデオ映像。視聴しても記憶に残らず、しばしば強い情動反応を示す。記録したテープやディスクを再生した機器に感染し、以降に再生されると全てこの映像に置換される。強い感染力を持ち監視システムすら汚染した

SCP-1793 - A Happy Bunny (幸せウサちゃん!)
心臓病を患ったウサギ。様々な物品を異常空間から生成する。主に遊戯や運動、鑑賞用の物が多く、空腹が続くと食料を出すが、低カロリーで栄養価に欠ける。財団に事情を説明し御礼を述べる手紙も生成した

SCP-1794 - Sapient Grapefruit (小賢しいグレープフルーツ)
知能を持つグレープフルーツ。未知の手段で話したり見聞きし、腐敗しない。3つの人格を持ち果物族の自立を訴える。他の果物と会話出来る様子のため隔離された

SCP-1795 - The Star Womb (星の子宮)
宇宙空間を漂う地球よりも巨大な生命体。若い原始星を見つけると、その付近に生物の棲息できる地球に似た惑星を生成する。だが生物が住み着いた記録は無く、建造物も数十年で朽ち果てている

SCP-1796 - TOP SECRET DOCUMENTS (極秘文書)
マニラ封筒。触れた人物の隠しておきたい情報を記した書類を内部に生成する

SCP-1797 - Kitten Flu (子猫インフルエンザ)
異常なインフルエンザウイルス。感染すると子猫そっくりの腫瘍が生じ、やがて分離する。分離した腫瘍は通常の猫のように振る舞うが、成長せず約2年で死亡する

SCP-1798 - Children of the void
未翻訳

SCP-1799 - Mr. Laugh (ミスター・おわらい)
ワンダーテインメント博士のリトルミスターズの一人。赤い鼻を除き皮膚は無色で、話した内容が全てジョークに聞こえる。話が長くなるほど相手は笑い転げてしまい意思疎通は困難。筆談ではこの効果は発揮されない。また無意識に口から布を出したり、手足を取り外す等の演芸を見せる

SCP-1800 - The Minotaur (ミノタウロス)
サルバドール・ダリ製作の「ル・ミノトール」に酷似したブロンズ像。右足の引き出しに硬貨を入れ、範囲内に条件を満たす男女が現れると、二人を操り儀式的殺人をさせる。分析の結果、ダリが製作するよりも前に造られたと考えられる


SCP-1401~1600   SCP-1801~2000