SCP-2001~2200

SCP-2001 - A Space Oddity (宇宙の怪)
睡眠中の人間に現れる異常な現象。睡眠時の状態によって影響は変化し、いずれも宇宙と宇宙探査への激しい嫌悪を植え付けられる。感染した財団職員は財団のスペースシャトルもろとも自爆した。その人物の残した日記には、宇宙に潜むある存在の脅威から地球を守るためだと記されていた

SCP-2002 - A Dead Future (死した未来)
かつて地球と衝突する軌道で飛行していた宇宙船。世界オカルト連合の衛星レーザーにより破壊された。22世紀、滅亡の危機に瀕した地球から脱出し、無数の遺伝子や無事な人々を乗せたいわゆるノアの箱船が、タイムスリップして現れた物と思われる

SCP-2003 - Preferred Option (望ましい選択)
財団が開発したタイムマシン。未来に起こる危機を事前に回避する為に造られた。だが未来は変えられる物と変えられない物があり、世界終焉をもたらす未来も数多く発見された。財団は最も長く人類が存続する、だがそこで確実に人類が滅亡する、2349年1月に世界終焉を迎えるルートを選択し、それを目指している

SCP-2004 - Personal Data Assistants of the Gods (神々のPDA)
おそらく地球外で造られた個人用携帯データ端末(PDA)。起動すると複雑なパターンが現れ、見聞きした人物は心神を侵され、やがて感染を拡大させる為に、未知の技術で武器を製造し他者を攻撃する

SCP-2005 - Predicting the Past (過去の予測)
地球外からもたらされた5つの調査機器。情報収集し12.5光年に位置するティーガーデン恒星系へ送信する。SF作品を地球の未来図と誤解して多数収集しており、機器の所有者を困惑させている

SCP-2006 - Too Spooky (おおこわいこわい)
おそらく無制限に身体を変化させられる生物。他人を驚かせ、怖がらせるのを好む。もし人類の恐怖を完全に理解すれば、その変身能力と相まって未曾有の危機をもたらす恐れがある為、チープなホラー映画のみを視聴させ、大袈裟に怖がる演技で騙している

SCP-2007 - Science Fiction (サイエンス・フィクション)
知性のあるミーム現象。およそ3時間の接触により他者へと感染し、活性化すると精神を乗っ取り、また感染者の記憶や知識等を同化させる。ある博士が自身に感染させインタビューしたところ、このミームは人類を異常な存在から保護するべく、全てを知る為に拡大していると明かした。その後、全てを知り尽くし、後は自分を知るだけだと語った

SCP-2008 - …but blood must sometimes be spilled… (…しかし血は時として流されねばならない…)
テネシー州に現れる不可視の存在。見えない銃弾により人間を射殺する。犠牲者の多くは合衆国史に関わる人物で、大半が自殺と処理される。ある大統領夫人に関する事柄に触れた人物が狙われていると推測される

SCP-2009 - Thomas Hoang (トーマス・ホアン)
トーマス・ホアンと名乗る人型生物。5日以上にわたり気温20℃、湿度40%以上の環境下に置かれると、日陰で身体を毛髪のように分解し、呼吸器系から周囲の人間に感染する。感染者は8~9日掛けてトーマス・ホアンに変異し、記憶を受け継ぐ

SCP-2010 - No EyePhone (アイなしフォン)
iPhoneそっくりの物体。画面にタッチすると「君の瞳に恋してる」のカバー曲が流れ、曲が終わると目の概念を失い、眼球が存在しないと主張するようになる

SCP-2011 - Recomposing Tribesmen (再構成部族民)
ユカタン半島の密林に居住する原始部族。身体が骨格のみや、骨格に多少の肉が付いた状態で生まれ、成長につれ肉体が形成されて行く。骨格のみにも関わらず生活に支障は無く、晩年には完全に肉体が出来上がり、外傷無く死亡し、腐敗もしない。遺体は寺院で葬られ霊魂化し消滅する

SCP-2012 - Temporal Legion of Ghosts (幻の幽霊軍団)
2世紀後半に歴史から姿を消したローマ帝国軍。3月初めにスコットランド、アルメニア、イスラエルの各地に現れ行軍する。彼等は現在は2世紀後半だと主張し、1週間後に消失する。毎年、再出現するが記憶は引き継がれない。財団は当時の軍人に扮し、行軍を中止させることで収容している

SCP-2013 - The Reptilian Meme (レプティリアン・ミーム)
感染者に地球はレプティリアン(恐竜人)に支配されているという妄想を植え付けるミーム。以前は事実だと考えられていたが、単なるミームだと判明し、記憶処理で対処され鎮静化した

※上記の説明は偽り。草創期の財団は海底で発見した卵から産まれたレプティリアンのような生物を育成し、各国にスパイとして送り込み財産を築いた。他の資金源を確保すると財団は彼等を抹殺したが、難を逃れたレプティリアンは密かに活動を再開し、ついに財団にも潜り込み、レプティリアンは妄想だという誤情報を発した。つまり世界は本当にレプティリアンに支配されている

SCP-2014 - Zsar Magoth (ズァー・マゴス)
ヤモリ。ズァー・マゴスと名乗る異次元の生物の精神が宿り、24m以内の物体を念力で自在に操る。人類を滅亡させようと企んでいたが、あるスケートボーダーに召喚され、スケボーに魅了された

SCP-2015 - Anart Mechas (アナート・メカ)
9つの異常な芸術作品。特定の文章を発音すると自律行動する。世界中の異常芸術家達によって行われる、芸術性と戦闘力を競う大会の為に造られた

SCP-2016 - Wizard's Doll (魔法使いの人形)
魔法使いの人形。3m以内で眠る人物の夢に、人形に似た老人が現れドアの描き方を教える。目覚めた後7日以内に教わった通りにドアを描くと実体化する。中にはいくつもの塔が建つ草原が広がり、塔には書斎と研究室がある。施設を利用した者は5年以内に睡眠中に死亡する。ある博士が亡き妻を甦らせる研究の為、弟子(実験体)を集める方法としてこの人形を作成したと思われる

SCP-2017 - The Girl with the Made-Up Disease (虚構の病を運ぶ少女)
7歳の少女。接触した人物は現実感覚を失い、全てが虚構の様に感じられ、やがて生命活動を停止させる。死亡後もしばらく脳は活動を続け、遺体がベッドもろともプリズム化する等の異常現象が起こる

SCP-2018 - Museum of You (あなたの博物館)
オーストラリアのある廃棄された倉庫で起こる時空間異常。72時間に一度、1時間7分14秒間、入口が開きオーストラリア博物館の複製に行け、内部に入った人物の過去にまつわる物品や生物と、その説明が現れる。訪問者がいないと博物館は徐々に風化して行く

SCP-2019 - Gelatinous Brain Cube (ゼラチナス・ブレイン・キューブ)
5×5×5メートルの立方体形状の生物。緑の寒天状の膜で覆われ、再生能力を持ち、栄養を与えると2ヶ月に1つのペースで内部に脳を生成する。37個の眼球や触手を動かし、視界内に限り自在に物品を生成し、意思の疎通が取れる。財団に敵意は無いようで、仲間から追放されたと語る

SCP-2020 - Cliche, Right? (陳腐、でしょ?)
緑色のゴムの身体を持つ人型生物。いわゆるグレイ型宇宙人に良く似ており、当人も宇宙人と主張するがその起源は一貫せず、SF作品のアイデアを「陳腐、でしょ?」という口癖を交えながら延々とまくし立てる。そのアイデアは財団の収容するSCPになぜか似ている

SCP-2021 - Single-sided Paper (片面ペーパー)
コピー用紙。表面は普通だが裏面は不可視で、まるで紙自体が存在しないように見える。裏面を上にして床に置くともはや回収出来ず、裏面の向こう側に人を立たせると、何も無いように相手が見え、抵抗なく触れることも出来る。ただし裏面に触れた身体の部分を失認する

SCP-2022 - Sunlight Pills™ (太陽からのお薬™)
日光のエネルギーが込められた医薬品。経口摂取すると平均16ヶ月(487日)の間、健康維持に必要なビタミンDが供給され、セーシェル、バハマといった種類に応じた国の暖かな気候を体内から感じる。ただし過剰投与は日光に長時間曝されたのと同等の症状を体内から引き起こす

SCP-2023 - Aidoneus' Apology (アイドネウスの謝罪)
イタリアのエンナから7km地点の洞窟を中心に起こる、アイドネウス(ハーデス)の神話にまつわる異常現象。内部には宝石で造られた水仙や、土着の種ではない蝶が現れ、初霜が降りると水仙は風に揺れて歌声のような音を響かせる

SCP-2024 - Mixing Rod (まぜまぜロッド)
おもちゃの杖。付属のピエロの顔が描かれたタグを付け人間が触れると活性化し、あらゆる物体に柄を差し込み、かき混ぜることが出来る。タグを付けずに触れると無差別に周囲を攻撃させる。「ハーマン・フラーの不気味サーカス」が、まぜまぜ人間を作り出品させるために作製したと思われる

SCP-2025 - Cone of Humanity (人間性の円錐)
南太平洋上のある領域に円錐形に広がっている異常現象。領域内の活動的な物体(生物、機械等)に人間性が付与される。外部から観測する者も、領域内にある限りその物体を人間として認識してしまう。領域外に出ると影響は消える。領域が拡大している為、財団は直上にサイトを建設したが、送られる資源を人間と認識してしまい、混乱が続き調査は遅々として進まない

SCP-2026 - Civilization Mouthwash (文明洗口液)
「ウィルソン&ウォンの楽しいミニ歴史」と書かれた洗口液。過去の文明の名称が付いた10種類の味と、文学作品の架空の文明の名称の5種類の味がある。人間がこの液で口をすすぐと、2時間後に1本の歯が抜け落ちる。3日後に生えてくる歯の各部位は、パルプとエナメルで構成された小さな人間に育ち、周囲の材料を用いて味に対応する文明を築く。彼等は人間は認識出来ず、干渉すると神の御業と思われる

SCP-2027 - Space-Borne Organism (宇宙生まれの生命体)
外宇宙から現れた宇宙を泳ぐ、カツオノエボシに似た生命体。体長250~300kmで、ガスを噴出し移動する。ガンマ線を食べ、時折、器官を切り離し銀河の中心に向かって射出する

SCP-2028 - Nightmare Snow Globes (悪夢のスノーグローブ)
258個の空のスノーグローブ。4m以内で眠った人物は悪夢を見て、その後3日間は幸福感を覚える。悪夢はスノーグローブの中に取り込まれ、3秒以上振ると悪夢の幻覚を体験する。4m以内で「リセットして」と言うと取り込まれた悪夢が消え、また使用出来るが、30日に約6回使用するか破壊すると、平均250平方mの範囲の現実を再構築し、悪夢を再現する。現象は悪夢を取り込んだ際の睡眠時間が経過すると消失する

SCP-2029 - An Egg in a Jar (瓶の中の卵)
瓶に入れられた卵。1時間に約1.73ml、常温で固体の硫化水素を生成する。この硫化水素は異常に強い腐食性を持ち、反応時に莫大な二酸化炭素を放出する。希酢酸溶液に沈めて食い止めているが、もし放置すれば30日で世界終焉に至ると推測される

SCP-2030 - LA U GH IS F UN (ワ ラ ヒ ワ タ ノシヒ)
シリーズ物のTV番組として出現する異常な映像。その時代に最も人気のある形式に変化し、現在はDVDやネット動画に紛れて現れる。タイトルは「笑いは楽しい(Laugh is Fun)」かそれに類似した物で、テーマに沿ったドッキリ番組が収録されている。しばしば異常な現象や苦痛を伴うが、ドッキリだと明かされると出演者は大笑いする。追跡調査の結果、出演者は全て収録された年に死亡か行方不明になっており、遺体は消失していた

SCP-2031 - Ant farm (アリ農場)
バーチェルグンタイアリのコロニー。放浪し、20kg以上の脊椎動物を見つけると、体内に侵入し巣を作る。そして皮と骨格を残し、元の動物のように振る舞う。人間や家畜を模倣する個体が確認されている

SCP-2032 - Father Time(ファーザー・タイム)
中東出身の男性。極めて高齢で外見は老化しないが、精神・肉体的には衰えている。彼の記憶は歴史的事実と連動しており、記憶が薄れると歴史は諸説に分かれ、失うと記録も消える。文書すら改変される。偽の記憶を植え付けると、記憶通りに歴史も改変される。3m以内に配置された記録は影響を受けないため、収容施設の直近に記録を保存している。もし記憶が全て失われれば歴史も文明も消え、世界終焉に至る

SCP-2033 - Coincidental Tree (偶然の一木)
サトウカエデの樹。噛んだ後のチューインガムがいくつも貼り付いており、日に平均3個が剥がれ落ち、その際にゴムの泡に変化する。泡は50cmまで膨張すると破裂し、ある死亡した女性の声で、米国内で作成された音楽劇のアレンジを歌う。その1時間後、新たなガムが幹に現れる。宇宙から飛来した物体が財団サイトに衝突し、破壊された別のSCPオブジェクトによって生成されたと考えられるが、なぜ事件に関連していないはずの女性の声が現れるのか、調査が進められている

SCP-2034 - Tussaud's Delusion (タッソー症候群)
ごく一部の人物が写真やビデオ等のデジタルメディア上で、生物として認識されなくなる現象。影響を受けた人物は人形やダミーとして映る。効果は数年で失われるが、あるイギリス人女優は死後60年以上経つ現在も効果が続いており、ネット上に流れた映像の収容は困難をきわめている

SCP-2035 - Instant Animals (インスタント動物)
乾燥した動物の胎児のミニチュア。熱と湿気を与えると4~6週間で成熟した動物に成長する。外見は普通の動物と同じだが、精神的・心理的な異常を帯びている

SCP-2036 - Fire Rabbits (火の兔(ト))
雌のアナウサギ。自らの意志で心停止することが出来る。死亡すると600℃以上の熱を発して燃焼し、結晶化する。1~5日後、結晶が燃え上がり、内部から生後1~3ヶ月のこのウサギが生成される。子孫にもこの能力は受け継がれるが、結晶化の効率は下がる

SCP-2037 - Dust Bunnies (ワタゴミウサギ)
ワタオウサギの異常種。脅威となり得る存在が接近すると、逃走しながら身体を埃の塊に変化させる。脅威が去ると元の姿に戻る。風に吹かれる等して埃が減ると、周囲のゴミを集めるが、減りすぎると再生される個体のサイズが縮小する。病死した個体が素早く分解され、骨格が一時、埃に変化した事から、変種のウサギではなく、全く別の生物とも考えられる

SCP-2038 - Unstable Standees (不安定性看板病)
人間と無生物の双方に発症する感染症。感染後48時間以内に、休止・静止しており、それを一人の観察者に見られると、感染者は写実的に描かれた立て看板に変身する。看板に触れた者にも感染する

SCP-2039 - Pikes 'n' Wagners (パイク家とワグナー家)
ノースカロライナ州の山岳地帯に居住する2家族。川を挟み、20世紀初頭の技術で狩猟や農業をして暮らしている。両家は険悪でしばしば紛争を起こし、屋内から異常な兵器を持ち出し、どちらかが殲滅されるまで戦う。勝利した一家は就寝し、12~36時間後に全ての損傷が回復し、元に戻る。2家の家長だけが記憶を保持し、その他の家族は紛争の記憶を持たない。全員が不老で、両家以外の人物からは物理的損傷を受けない

SCP-2040 - The Iron Messenger (鋼鉄のメッセンジャー)
人型ロボット。鉄やガラス、プラスチックで構成された稚拙な外見だが、人間に匹敵する知性と永久機関を持つ。この宇宙の物理法則は無用であり、その問題を解決する為の手助けをして欲しいと語り、返答を求める。検討中だと答えれば無期限に待ってくれるが、不用意に答えそれを正式回答と認識されれば危険な為、慎重な対応が必要とされる

SCP-2041 - Merry-Go-View (メリー・ゴー・ビュー)
デンマークの廃校跡で発見された公園用メリーゴーラウンド(上に乗り回転させる遊具)。使用している間、周囲の風景がアニメのように愉快な姿に見える。一部の人物は黄色く見え、子供達は恐怖心を感じる

※明言されないが記事を読み解くと、黄色く見えるのは子供達にとって危険なペドフィリアだとわかる

SCP-2042 - One-man Opera (ワンマン・オペラ)
顔に口が無い男性。顔に口だけがある20体の人型生物を操り、オペラを合唱する。男性はもともと口が利けない病だったが、マーシャル・カーター&ダーク株式会社と思われる人物と契約し、この力を手に入れたと語る

SCP-2043 - REMEMBER ME (わすれないで)
7歳の時に行方不明になり、10年後に発見されたアリエラという女性の、加齢後の予想写真に似た人物。ほとんどの生物が彼女を観察中に目を逸らすと、その視線の先に新たなこの人物が現れる。複製体も同じ能力を持ち、もし収容に失敗すれば指数関数的に増殖して行く。2体以上で観察していれば、一人が目を逸らしても複製されない。本物のアリエラの失踪から9年後、先にこのSCPが発見・収容された。1年後に発見された本物は、予想写真と全く違う外見だった。その後、住人達はアリエラを探す活動を始め、そこにはアリエラ本人とその母親も参加している

SCP-2044 - Big Wigs (お偉方)
エストニア系の男性。人間に匹敵する知性を持つアタマジラミが、髪とフケを材料にして頭皮に街を造っている。フケから精製されたレンガを、どこからか現れるイエバエの運んでくる品物と交換する。目的を聞かれたアタマジラミは「お偉方の意向」だと語る

SCP-2045 - Ambulatory Molasses Generator (自立性糖蜜生成装置)
黒糖蜜を無限に生成するロボット。ジェフリーと名乗り、お嬢の為に毎週火曜(と彼が思う日)に黒糖蜜を作っていると語るが、知性が低く話は要領を得ない。収容前はアメリカ北西部を自律移動する巨大な黒糖蜜の塊と思われていたが、破壊後に内部からジェフリーが発見された

SCP-2046 - Mendeleev's Nightmare (メンデレーエフの悪夢)
元素周期表。観察されていない時に新たな元素やグループを追加する。周囲にある他の周期表も同様に変化させる。変化した周期表を見ると8割の人物はそれが正しいと思い、2割は異常に気付くが、正しい表と比較しない限り変化を指摘出来ない。追加された元素は周囲に放出されるが、化学法則を無視している為、即座に素粒子に崩壊し、結果として放射線量を増大させる。放置すればどんな元素が現れるか予測不能で世界終焉の可能性もある。研究によりこの周期表の周囲に正しい表と元素の標本を配置すると、変化を抑制出来ることがわかった

SCP-2047 - Collaboration (共動)
シータ-cと呼ばれる惑星の文字が刻まれた鉄球。1973年7月13日、地球は突如として他の恒星系に瞬間移動した。鉄球を通じた無線通信により、もともとシータ-cの存在した位置と交換されたと判明。シータ-cの文明はたびたびこの手段によって恒星間旅行をして来たと語った。異変により地球の社会が崩壊の危機に瀕した為、シータ-cの協力のもと、地球人類は(一部の財団職員を除き)もともと地球はこの位置にあったという記憶を植え付けられ、記録も書き換えられた

SCP-2048 - The Virtual World (仮想世界)
AIプログラム。仮想世界をシミュレーションし、「全ての人にとって完璧な世界の提供」を志していると語り、付属の機器に入れられた人間の脳を改造しドローンとして操る。ドローンを用い新たな被験者を探す

SCP-2049 - The Interdimensional Weather Station (次元間気象台)
イギリスのマニングツリーで放送される天気予報。ランダムに放送され、青緑色の肌をしたアナウンサーが異常な天気を予報し、24時間後に必ず的中する。多くが地球以外の次元の予報で、現在は解雇された為、自腹を切って放送していると語る

SCP-2050 - Sciurine Crusaders (リス十字軍)
高い知性を持つキタリスの集団。紀元1096年頃の第一次十字軍まで遡れる系譜を持ち、十字軍のような鎧を装備している。発見当初はスコットランドの森林公園に棲息し、一般的にネズミ属として知られる生物を襲っていた。食料と金属の供給を条件に財団に収容された

SCP-2051 - Stromatolite Habitat (ストロマトライトの生息地)
オーストラリアのある入り江。そこの水中に完全に身を沈めた人間は、次に人工的な水域(風呂、プール等)を使用した際に、身体が急速に皮膚組織の塊へと変異する。変異を終えると周囲3~4mの人物にテレパシーで思考を放出する

SCP-2052 - Perpetual Motion Cloth (永久機関の布)
絹の布。物理法則に従わず、片面は受けた圧力を約810倍の力で、もう片面は約810分の1の力で押し返す。そのため空気中では気圧によりひとりでに動き加速し続ける。折り重ねると力は累積される

SCP-2053 - Paternal Rubik's Cube (お父さんのルービックキューブ)
ルービックキューブとコンピュータファイル。キューブはしばしば自動的に回転し、面を開いて停止する。ファイルには面の展開図と、それに対応する言葉が書かれており、参照する事でキューブと会話出来る。キューブはサウスカロライナ州で発見されたある人物の父親と名乗り、病気により会話出来ない息子と話す為にキューブになったと語った

SCP-2054 - The Double (分身)
他の人物と完全に同一の存在に変身出来る生物。財団職員に変身した所を収容されたが、あらゆる手段を講じてもどちらが本物か判別出来なかった。現在は片方が隙をついて自殺し、生き残ったのはどちらかわからない

SCP-2055 - Voir Dire (予備尋問)
世界中の人間に起こる異常現象。一人でいる時に、突如として集められるだけの椅子を並べ、椅子に座った見えない何者かに語り掛ける。数分~12時間後、94.3%の人物は我に返り、何をしていたか思い出せない。残り5.7%は自殺する。強引に移動させれば自殺を阻止出来る為、財団は重要人物を監視している。事象を見た専門家は語り掛けている内容が、陪審員の予備尋問に似ていると語った

SCP-2056 - Tsiatko (ツィアッコ)
霊長類に似た外見の身長2.5mの人型生物。大木とその周辺の土壌から未知の方法で栄養を吸い取る。人間には敵対的で笑い声のような声を腹話術の形態で発する

SCP-2057 - You Are What You Eat (あなたはあなたの食べたもの)
ワンダーテインメント博士製のインスタントラーメン。お湯を注ぐと具材の身体を持つ鶏が産まれる。美味で食べると風邪やインフルエンザが治るが、大切なペットを失ったトラウマや鶏肉への嫌悪感を覚える。冷ましたり再加熱してから食べると悪影響が現れる

SCP-2058 - Smith Jim(スミス・ジム)
ワシントン州でコンテナから発見された二足歩行ロボット。胸の開口部に小物を入れて消失させ、しばしば物を盗む。「生活の知恵」と称して暴力的で非合法なアイディアを提唱する

SCP-2059 - Wall of Flesh (肉の壁)
自律行動する肉、骨、臓器の塊。全ての生物に攻撃的で、接触し吸収しようとする。内部から現れた人間は、彼は子供のような存在だと語った

SCP-2060 - We Burn Every Day (僕らは毎日燃えてゆく)
身長15cmのニコラス・ケイジやペレ、ビル・クリントンら著名人の複製体。オリジナルと遺伝的に同一の存在で自律行動し、公的にオリジナルが発した言葉しか話さないが、時折助けを求める言葉を発する。頭部に着火しタバコとして吸うことが出来、喫煙者はオリジナルの思想や芸術的才能への理解を示す。ある時ニコラス・ケイジの個体が脱走し、燃えながら「僕らは毎日燃えてゆく」を含む支離滅裂なメッセージを発した

SCP-2061 - "Entire Local Family Chokes To Death On Single Calculator" (“電卓一つ飲み込み地元一家全員窒息死”)
シャープ製の電卓。直接これを視認した者は電卓等の計算機能を持った機械を、可能な限り深くまで飲み込みたいという欲求に駆られる。過去にシャープかその子会社から給与を受け取った人物、またはその人物と避妊せず性交渉した人物には効果が表れない

SCP-2062 - Kronecker (クロネッカー)
オブジェクトクラス。ランダムにSCPのオブジェクトクラスをクロネッカーという特殊な物に変え、異常性は無く収容をやめるべきだという内容に書き換える。また記事の各所に注釈を付け加える
※実際に各所にマウスポインタを合わせるとコメントが現れる

SCP-2063 - A Past Vision of the Future (昔見た未来像)
スタートレックのエンタープライズ号のプラモ。展示台から外すと、所持した人物はスタートレックのメインテーマや効果音の幻聴が聞こえ、展示台以外の場所にプラモを置くと、場所に応じた異空間に部屋ごと転移する。部屋の外に出て探索も出来るが、持ち帰った物品は効果の終了後に消失する。置いたプラモを持ち上げるか、影響を受けた人物が全員死亡すると転移は終了する。また約70日間使用しないと自律行動をする

SCP-2064 - Mayhem Dressed in a Suit (スーツを纏った混沌)
4人の女性。4人集まると自身が強盗兼傭兵団であるという妄想を抱き、意識を共有して連携し、強盗・傭兵に必要な卓越した技術を発揮する。3人以下になると能力は低下し、4人で活動していた頃の記憶は断片的で、夢を見ていたようだと語る

SCP-2065 - Empty Inside (がらんどう)
「何を食べても……痩せる方法!」というタイトルの本。9~23ページの一部でも読んだ者は段階を追って体質が変異する。1段階目は1日の必須カロリー量が4600キロカロリー増える。4600キロカロリー摂取すれば段階は進まず、体重も増えない。2段階目は脂肪から始まりやがて体内器官が消費されていく。内臓が全て消費されても生存し、3段階目になると周囲の人間を襲って捕食する

SCP-2066 - Highly Visible Entity (極めて目立つ実体)
頭部の無い人型実体。およそ200メートル以内で視認すると、壁や障害物、瞼といったあらゆる障壁を超えて常に見え続ける。影響を受けた者には徐々に近付いて来るように見え、それにつれて五感が薄れて行き、やがてこのSCPへと変異する

SCP-2067 - Shah's Guardian (シャーの守護者)
16世紀に作られた自律行動するターバンとマントと円月刀の一式。シャー(イランの指導者)に危機が迫ると攻撃する。過剰防衛のため歴代シャーにより封印と解放を繰り返され、現在はイラン国内にシャーが不在のため不活性となっている

SCP-2068 - Chaos Pump
※未翻訳

SCP-2069 - AEGIS (イージス)
11ヶ月間に渡りオーストラリアの海岸に打ち上げられた機械の残骸。おそらく異次元由来と思われ「イージス」という未知の組織や、異次元の財団の所有する機器が多く見られる。地球外知的生命体に襲われ世界終焉の危機に瀕したと語る財団職員の文書がPCから回収された

SCP-2070 - The Fingers of God (神の指)
銀河に起こる異常現象。宇宙内の銀河の分布が地球を指し示すように変化したり、絵や文字を描き出す。古代中国の殷王朝で造られたと思われる箱を使用し、指定した絵や文字を描くことも出来る。敵対的な地球外知的生命体に発見されるリスクがあり、それを避ける為の宇宙再構築への利用が検討されている

SCP-2071 - Sir Michael Cavendish, in the Guise of the King of Serpents (サー・マイケル・キャヴェンディッシュ、蠎の王の装いにて)
「サー・マイケル・キャヴェンディッシュ、蠎の王の装いにて」というタイトルの肖像画。1799年にイギリス軍将校マイケル・キャヴェンディッシュ男爵を描いたとされるが、男爵は蠎(うわばみ)の姿をしている。塗装面に触れると血流内に蛇毒が生成され死に至る。またおよそ5km圏内の爬虫類を引き寄せる効果もあり、接近した爬虫類は動きを止め、その間は食料や睡眠を必要としなくなり、次第に大型化し、無毒な種も有毒種に変異する

SCP-2072 - Prime Ministerial Pet Cemetery (首相お気に入りの墓地)
フロリダ州のペット墓地。1977年に遺伝的に同一な4体の人間の遺体が発見され財団に収容された。その後、墓碑銘と遺体が旧ユーゴスラビアの解体から現在までのモンテネグロの首相のものと一致した。没年や生年が未来の物も多く含まれている

SCP-2073 - One Last Lullaby (最期の一度の子守歌)
ある人物に起こる現実改変現象。その人物が過去数年内に息子をもうけており、現実改変により周囲を崩壊させて行き、放置すると世界終焉をもたらすと確信していると「ララバイ・イベント」が発生する。その人物は子守歌を歌いながら息子の前で自殺し、息子がその特性を受け継ぐ。自殺を阻止すると世界終焉に至ると推測される

SCP-2074 - Sinkbait (アクセス稼ぎ)
バンクーバー島西部の深海にある熱水噴出孔。噴出の活動音が4種類の言語に訳すことが出来る。内容は根拠の無いオカルトネタが大半だが、清涼飲料水の宣伝が含まれており、何者かの意思が介在していると思われる

SCP-2075 - The Way of All Flesh (肉体を統べる策)
紀元1204年に生まれたと主張する白人男性。微生物病原体を吐き出し、感染した者を分身として自在に操る。本体が死亡すると感染者が新たな本体となり、本体と同じ病原体を操る能力を獲得する。財団は一時収容していたが、10年前から財団に潜伏させていた分身の協力によって脱走された

SCP-2076 - "Shooting Yourself Can Increase Your Bullet Resistance" (“自分を撃てば防弾性が上がる”)
イリノイ州に現れる広告。パンフレットや看板、テレビやラジオ等で表示され、見聞きした人物はそれを信じ込む。「ベイクドポテトをあなたの段ボール箱に与えれば、ゴールデンライオンタマリンの生存率を上げられる」「自分を撃てば防弾性が上がる」等の奇妙な内容でも疑われない

SCP-2077 - Miracle Stuff (ミラクルスタッフ)
カプセルと錠剤。鎮痛剤、抗不安剤等の効用をうたい、服用すると効果があるが、内容物はゴミで構成されている。服用を続けると2~4週間後に毛髪から体組織、臓器まで身体各所が切り離され、新たに複製される。その際に怪我や病気は治癒するが、複製された身体を自分の物と認識出来なくなり、深刻な部位失認や離人症を患う
※画像はグロく見えるがバンコクで有名な死体を模したパンである

SCP-2078 - Third Party (第三党)
アメリカの大統領選に立候補する存在しない人物に関する情報。アメリカ国民にのみ感染し、口コミやメディアへの露出により拡大する。感染者はそのでたらめな公約を信じて自ら実践する。また感染者達は集会を催して暴飲暴食を行い、不衛生な環境から病気を発症し死に至ることもある

SCP-2079 - The Law of the Grokodus (グロコダスの掟)
国や街といった権威組織に現れる「グロコダス」という存在に関する法律。法律は10世紀の古英語方言で書かれ、異常な内容にも関わらず、影響を受けた人物は外部から指摘されるまで疑いを持たない。約50本のグロコダス関連の法律が制定されると、グロコダスと思われる異常存在が顕現する。グロコダスは浮遊する29本の人間の手を操り、異常な力を発揮する。グロコダスは制定された法律に従い、反すれば自身の消散をもたらす物もある。全ての法律がグロコダス関連になった時に何が起こるかは不明

SCP-2080 - Dads House (親父の家)
ミシガン州インクスターの家。家の中には家主であるハーシェル・シニア氏が何人も存在しぎゅうぎゅう詰めになっており、1体でも除去すると、車に乗ったハーシェル・シニア氏の複製体が4体現れ、強引に家の中に入って行く

SCP-2081 - Making Your Dreams Your Reality (あなたの夢を現実にしよう)
「あなたの夢を現実にしよう: 初心者のための明晰夢」というタイトルの本。読んだ者は睡眠中に覚醒し幻覚や幻聴を感じる。完全に眼を開いているにも関わらずその間、視覚は働かず、また幻聴を事細かに記憶出来る。効果は恒久的に残り、深刻な睡眠障害をもたらす

SCP-2082 - Elephas cryophilus (コオリツクゾウ)
マンモスの亜種。周囲の気温を下げ続け、効果範囲は次第に拡大する。体組織や冷凍された遺骸を用いてクローン再生を始めたところ、この効力が発現した

SCP-2083 - Hoboken Bunion Emergency (ホーボーケン外反母趾エマージェンシー)
ニュージャージー州ホーボーケンの倉庫。約2千本の人間男性の脚が壁から生えている。履物を身に着けた人間が立ち入ると、蹴りつけて履物を奪おうとする。また近くの靴販売店にモデルを志願し、脚の写真とメッセージを送る
※タイトルは募集で決めた物で意味は無い

SCP-2084 - Anabasis (アナバシス)
フロリダの廃棄された中学校。入る度に構造が変わり、戦時中と思われる幻覚を見せる。調査したエージェントはいなかったはずのエージェントの記録を代わりに提出した
※さっぱり意味がわからないので解説求む

SCP-2085 - The Black Rabbit Company (ブラックラビット社)
魔法使いを名乗る男性と、身体を強化改造された遺伝的に同一な5人の女性。男性の胸腔にはカーボン繊維の生物が寄生し、男性を捕食し自己繁殖しようとするが、それを収容インプラントで辛うじて制御している。女性らはより高度なインプラント技術で身体各部を強化されており、草薙素子等のアニメキャラの名を持つ。かつて男性をリーダーに「ブラックラビット社」を名乗り犯罪組織と戦っていた

SCP-2086 - Rerouting (路線変更)
公共交通機関、特にバスに良く似た節足動物。標準的な自動車とほとんど区別出来ず、バス停を移動させて巣に誘導し、乗客を捕食する

SCP-2087 - The Best of All Possible Worlds(すべての世界のありうる最良)
※複雑かつ翻訳が不十分で意味不明

SCP-2088 - The MC&D Center (MC&Dセンター)
土星の衛星パレネにある施設。マーシャル・カーター&ダーク社が所有し、地球にある施設から移動出来る。月に数回、異常なイベントを開催し客を招いている

SCP-2089 - /john/ (/ジョン/)
あるブログ。ジョンというユーザーが運営し主に自殺動画を提供する。約11%で成功するが損傷を受けずにまた現れる。定期的に視聴した者は熱心なユーザーとなり、ジョンのファンかアンチとして自殺幇助したり、殺害を試みる

SCP-2090 - Potentially XK Tim Duncan (潜在的XK ティム・ダンカン)
NBA選手のティム・ダンカン。異常に高い現実改変能力を持ち、放置すれば神格となりXK世界終焉シナリオを引き起こす。ティム・ダンカンによって崩壊した別次元からもたらされた情報により、あるデザインの儀式場を作り、そこで本人に儀式をさせれば未然に防ぐことが出来ると判明した。その儀式こそがバスケットボールであり、バスケはティム・ダンカンの神格化を防ぐ為に財団によって広められた。現在ティム・ダンカンは引退し異常性も失われたが、他の多くのNBA選手に同様の懸念がある

SCP-2091 - A Bear and His Granddaughter (熊とその孫娘)
ハイイログマの彫像と20歳の女性。女性が15m以内にいると彫像は本物の熊のように振る舞い、彼女を守ろうとする。彼女は熊を祖父と呼び、両者の間でのみ意思疎通が出来る。彼女が幼い頃、余命わずかとなった祖父が、天涯孤独の孫娘を守る為に彫像になったと語る

SCP-2092 - Space Riddle (宇宙の謎かけ)
宇宙のある地点から送られる電磁信号。解析し指定された地点に探査機を送ったところ、金属製の物体があり、質問に正解すれば想像を絶する知識を、不正解ならば少なくとも1万年続く最悪の呪いを地球にもたらすと表示されていた。財団は質問を見ようとしたが、あと2365年待つように言われた

SCP-2093 - Open Alpha (人柱版)
メリーランド州のある廃棄された高校の一室から入ることの出来る異常空間。その校舎を模しており、外部には草原が広がり何もない。内部には小学生~高校生と思われる実体が棲息し、入る度に内装が変化する。外部にいる者が扉を開けば脱出できる。オンラインゲームのような、この世界のアップデート履歴が発見された

SCP-2094 - Motormouth (口車)
ハーマン・フラーの不気味サーカスに所属していた男性。口を2mまで拡張し、あらゆる物体を口内の異次元空間に格納出来る。非常に饒舌で、団長の怒りを買いサーカスを逐われたと語る
※翻訳が素晴らしく会話が非常に面白いのでおすすめ

SCP-2095 - The Siege of Gyaros (ギャロス包囲戦)
エーゲ海のギャロス島の地下に埋もれた寺院。寺院は元は巨大な生物だったと思われ、島内には高度な技術を用いた戦争の痕跡が残されている

SCP-2096 - Elder Care (妖老介護)
81歳の白人女性。アルツハイマー病を患っており、認知症に起因する障害(物忘れや混乱等)を知覚すると、周囲の人物の現実を改変し、同じ症状を味わわせる。病状に改善が見られず安楽死が予定されている

SCP-2097 - The Perfect Foil
※未翻訳

SCP-2098 - Saint Simon's Day (聖シモンの日)
「聖シモンの日」と呼ばれる祝祭日。アメリカ国内で1969年以降に設立された共同体で行われるイベントが、聖シモンの日に関連する名前に置き換わる。放置すると周囲の人物に感染症のように拡大して行き、暴露した日を聖シモンの日と認識する等の異常を引き起こす。26年以内に全人類が365日全てを聖シモンの日として祝う、知覚再編による世界終焉に至ると推測される

SCP-2099 - Brain in a Jar (水槽の脳)
デトロイトのある地下室で発見された、水槽に浮かぶ脳。ロボットアーム等を操り周囲とコンタクトが取れ、ジェレミー・バルデスと名乗る。科学的には動作しないはずの発明品は多くが現代科学よりも高度な技術を持ち、彼が売却した物が各地で見つかっている。その技術について尋ねると、メモを見ればわかると言うが、周囲に無数にあるメモの記述はいずれも意味不明である

SCP-2100 - Tripwire (仕掛け線)
南極に地球外の存在が造ったと思われる巨大な地下施設。天の川銀河のバルジ周辺へニュートリノ流を絶えず照射している。財団が照射先を変えようとしたところ、ニュートリノ流は停止し、バルジ周辺で超新星爆発やブラックホールの発生、星の消失が相次いだ

SCP-2101 - The Imperial Army (皇帝の軍)
秦始皇帝陵の兵馬俑に存在する球状の効果範囲。何者かが範囲内の人物の心に、褒美と引き換えに自身を開放するよう語り掛ける。周囲の兵馬俑は自分達がその存在を封じ込めていると語り、耳を貸さないよう訴える。兵馬俑が8000体以下まで減ると地震が観測された

SCP-2102 - Got Shoggoth? (ショゴス捕まえた?)
身体全てを肥大した傷跡で覆われた男性。刺傷か裂傷を受けると異常な速度で新しい体組織を生成させて回復させる。体組織は焼却しない限り指数関数的に増大し続け、4日で世界終焉に至ると推測される
(※ショゴスはクトゥルフ神話に登場する非常に強い生命力を持つ生物)

SCP-2103 - Thought Preserves
※未翻訳

SCP-2104 - The King by the Tree
※未翻訳

SCP-2105 - Programmable Occult (プログラマブル・オカルト)
DOSプログラム。DOS以外のOSで起動すると目的に応じた宗教儀式を生成する。儀式に必要な道具は使用者の半径100m以内で発見出来るが、使用者にとって価値ある物か、身体の一部が必ず含まれる。儀式を遂行すれば目的を達せられるが、途中で辞めると死に至る

SCP-2106 - A Conspiracy of Ravens (カラスの陰謀)
ワタリガラスの群れ。最低25羽の群れが集まると人間状になり、45歳白人女性のジェシカ・ブラッドレーを名乗る。彼女は2011年9月11日までの記憶を持つが、現在の状態になった経緯は覚えていない。50m以上離れたカラスは異常性を失い、逆に50m以内に入った異常性の無いカラスは群れに取り込まれる。その後財団はジェシカの死体を発見し、カラスの群れのうち最初の30羽は彼女に飼われていたものと判明した

SCP-2107 - Diet Ghost™ (ダイエットゴースト™)
「ダイエットゴースト」という名のソフトドリンク。コンビニやスーパーの棚に紛れ込み、摂取すると幽霊に取り憑かれた人物が体験するような心霊現象に見舞われる

SCP-2108 - Another Sun (もう一つの太陽)
直径1~4mに変形する太陽に似た発光体。不特定の様々な要因によって移動・発光し、光を浴びた生物は多様な異常性を帯びる。暴露をやめると8週間以内に元の状態に戻る

SCP-2109 - A Tragic Accident (悲しい事故)
特定の人物の死に関する情報災害。影響を受けた人物は身体に著しい暴行を受けていても、自然死や事故死と見なされる。また故人の著した文書や、使用していたデータ機器は不可解な破壊や消失を起こしやすく、数学の特定分野に関わる人物が影響を受けやすい

SCP-2110 - Safe Haven
※未翻訳

SCP-2111 - If You Can Read This… (これを読めるなら……)
あるアルゴリズム。致死性の認識災害を生成する。
…というのはカバーストーリーで、実は財団のデータベース内に現れる致死性の認識災害ファイル。施設内に落書きが現れ、このファイルを見るよう誘導する。
…というのはカバーストーリーで、実は敵対的な反ミーム実体。記憶補強処理を受けた職員にだけ認識出来る図像を生成し、見た者の記憶を3ヶ月~21年分失わせる。1994年を最後に攻撃は停止したが、図像は今も現れ続けている。
…というのは表に現れた事象で、実は既に無力化されている。元々は殉職した財団職員で、死後に電子世界に取り込まれ、自分を知る者を殺し、あるいは記憶を消去した。殺された職員も電子世界に取り込まれるも、反撃して無力化に成功し、以後も同様の敵対存在に対処している。一連の出来事が断片的に現れた結果が、各カバーストーリーである

SCP-2112 - And the Meek Shall Inherit the Earth (そして柔和な者たちが大地を受け継ぐであろう)
カナダのロックバンド「ラッシュ」のアルバム「鋼の抱擁」の限定リリース版。エレキギター・エレキベース・ドラムの演奏経験があるラッシュのファンがアルバムを全て聴くと、あらゆる犠牲を払ってでもラッシュのコピーバンドを結成しようと試みる。感染者3名が結成したバンドの演奏を聴いた者の多くに同じ効果を与える。研究主任はketerに指定したことに疑問を覚える職員に「死者は出ないが全ての文化が失われ、ラッシュの曲だけが繰り返される未来」の脅威を説いた
(※SCP名は歌詞の一節)

SCP-2113 - Haunted Liopleurodon Skull (幽霊が出るリオプレウロドンの頭蓋骨)
リオプレウロドン(首長竜)の頭蓋骨。周囲に首長竜の幽霊のような実体の無い存在が現れる。時折、近付いた生物を攻撃し、噛まれた者は自身がリオプレウロドンと思われる存在になった幻覚を見る。60日以内に回復する

SCP-2114 - Technological Rodents
※未翻訳

SCP-2115 - Meet Other People (未知との出会い系)
出会い系サイト。プロフィールを作成し、マッチングされると25秒~1週間以内に、正面2mの位置に異次元の知的生命体と思われる相手が出現する。6時間経過するか、意見が相違すると相手は消失する

SCP-2116 - Lonely Ragdoll (孤独なラグドール)
子供の磁器人形。所有者が10mより遠くへ5分以上離れると、周囲の物品や環境を思春期前の少女が好むような様相へと変化させる。1時間ごとに1mずつ効果範囲は拡大する

SCP-2117 - Solidarity, Stolen (盗まれた団結号)
土星の衛星タイタンを周回する宇宙ステーション。並行世界のSCP-2085 - The Black Rabbit Company (ブラックラビット社)が、財団の所有する様々な異常性のある宇宙ステーションを盗み出したものと思われる。彼女らはSCP-2117-Bに指定され、危機に備えている
(※この宇宙ステーションの元ネタのSCP-2722 - SCPS Solidarity (SCPS 団結号) は記事削除された)

SCP-2118 - The Lost Child (声無き子)
少女。普段は手話を使うが、子供(18歳未満)を亡くした経験のある親に会うと、その子の声色で末期の言葉や断末魔を繰り返す。その間も少女は手話でこんなことはしたくないと詫び続ける

SCP-2119 - Transmitting Parasite
※未翻訳

SCP-2120 - Damage Control (ダメージコントロール)
バミューダ島の近海に異次元から現れる海軍の艦艇。海底から浮上して現れ、浸水や攻撃による損傷を負っている。紀元前から近代まで艦艇の形式は幅広く、全く未知の物もあり、ほとんどが現代科学を超越した技術を搭載している

SCP-2121 - Gods' Noose (神の首吊り縄)
舌や腸といった肉組織で造られた首吊り縄。少なくとも太陰暦の1ヶ月に1回、使用しないと未知の言語による叫び声が発生する。周囲1.7kmの人物にはたとえ防音室にいても聞こえ、首吊り自殺をしたい衝動に駆られる。使用すれば声は止む。使用者は平均よりも長く意識を保ち、その間、神を呪う言葉を吐き続け、血液をこの縄に吸収される

SCP-2122 - The Black Hole (ブラックホール)
財団施設の取調室。条件を満たす2名(尋問者と尋問対象)で部屋に入り、照明を点けると事象が終わるまでいかなる手段でも出入り出来なくなる。尋問者は想像力の及ぶ範囲内であらゆる現実改変を内部で起こす事が出来る。尋問者が退室を認めるか、どちらかが死亡するまでドアは開かず、開くと同時に全ての現実改変は消失し元の状態に戻る

SCP-2123 - I Accidentally the Whole Universe (紙一重の宇宙)
テキサス州ワクサハチーの大型粒子加速器。2週間に1度、宇宙の物質と反物質をCP反転させる。これは2週間に1度、世界が再構築されているに等しい。影響を受け主任研究員は存在そのものを抹消されつつある

SCP-2124 - Conceptual Knife (概念ナイフ)
「気をつけろ! 見えないナイフが箱の中」と書かれたピザの箱。内部は空だが、ナイフを探そうと試みると不可視のナイフを取り出せる。たとえばその経緯を見ていた他者にナイフを手渡す事も出来るし、見ていなかった者は新たにナイフを取り出せる

SCP-2125 - The Hanging Tree (首吊りの木)
ニューヨークのある森のオークの木。首吊り縄のような蔓が垂れ、範囲内に入った男性の首をくくる。かつてその木で絞首刑にされた男性がいたという

SCP-2126 - Letter from Grandma (おばあちゃんから来た手紙)
デイヴィーという人物へ祖母から宛てられた手紙。孫の髪が長いことを愚痴る内容で、全文を音読した者は体毛が体内へと引き込まれ、さらに体内へ向けて成長して行く

SCP-2127 - Hinterkai-fun! (ヒンターカイ・ファン!)
ドイツのある村の慰霊碑に現れる紙。触れた者を1922年に一家殺害事件の起こったヒンターカイフェック農場の複製に移動させる。そこではいくつかの物品を与えられ、事件の捜査を出来る。ある時、財団のエージェントが解決に成功し、効果は失われたものの、一人は殉職した

SCP-2128 - The Liars' Cradle (嘘吐きの揺り籠)
9世紀末に造られた石炉。「嘘吐きの揺り籠」と名付けられた拷問装置で、内部に人を入れて質問を口にさせ、真実なら何も起きず、嘘(事実に則さない声明)なら即座に焼却される。財団は世界終焉をもたらすSCPの収容違反を事前に察知する為に使用している

SCP-2129 - Hot-Blooded Snake (熱血蛇)
連続して爆発を引き起こす不可視の物体。周囲の気体を燃料に爆発させ、気体を消費し尽くすと休眠する。休眠時に熱感知カメラで撮影すると蛇の姿をしており、爆音によるモールス信号で会話も出来る。アマゾン南部で体長10kmの熱を発する蛇が発見され関連が疑われる

SCP-2130 - Office Furniture (事務用家具)
椅子やモニター等の事務用家具。周囲の人物の衝動性を増大させ、抑制力や危険への認識力を低下させる。たとえば実験に従事させると、思いつきで適当に行い、倫理性が無く、一切の危険を顧みなくなる

SCP-2131 - Antipope (反物質教皇)
14世紀に誕生したアヴィニョン教皇ベネディクトゥス13世を自称する男性。16時間ごとに一部が反物資に変換され、周囲にガンマ線バーストを放射する。毎日の祈りの儀式により反物質化は防止されるが、次第に効果が薄まっている。当人は解放を望み、境遇に同情する職員もいるが、あくまで素性は自称に過ぎず、また言動とカトリック信仰の教義には矛盾が見られる

SCP-2132 - Most Dangerous Fighting Exhibition and Obstacle Resort (最も危険な戦闘エキシビション 兼 障害物競走)
オクラホマ州のあるラジオ塔が放送する不可解なラジオ局。毎週金曜の17~20時に「最も危険な戦闘エキシビション 兼 障害物競走」への参加を呼び掛け、最低3名を異常性の多々ある過酷なレースに出場させる

SCP-2133 - Our Land, Our Bondage (我らの地、我らの束縛)
ロシアのウラル山脈にある村。住民は重病に冒されているが村から出ることは不可能と思われ、死亡すると畑から幼児の姿で収穫され、記憶を受け継ぐ。住民は日没後の3時間ほどを教会で過ごし、部外者が進入しようとすると住民や、教会を覆う触手に攻撃される。調査チームが教会へ突入し、地下で異常な光景を見た

SCP-2134 - Shelter (避難所)
身体中に致死性のミームを彫り込んだ男性。目視した人物の神経経路を変質させて死亡させ、声にもミーム作用があり、聞いた者に自分を見るよう仕向けられる。元は財団のミーム研究者で、SCP-181 - "Lucky" ("ラッキー")の能力は自身の有利に働くように作用しており、彼にとっての最適解が財団の独房に収容されることだと考え、自身も独房に収容される為に、自らSCPへと変身したと語る

SCP-2135 - 91st Street Station (91丁目駅)
1959年に閉鎖されたマンハッタンの地下鉄駅。1週間に2度、ホームにいる人物にしか見えない列車が現れ、乗ると1959年2月1日と思われる時点のマンハッタン島の複製に到着する。そこにはホワイトボードを持った、顔の無い人型実体が暮らしており、ボードを介して会話出来る。敵対的ではないが、時代錯誤な物品や言動を見せると活動停止して凝視され、立ち去りたい衝動に駆られる。彼等はここを「SAFE WORLD」と語る

SCP-2136 - An Utterly Driven Scientist (完全に乗っ取られた科学者)
病原体。感染者を視認することで伝染し、感染者は別の感染者に見られていない間、呼吸器系や循環器系を含むあらゆる活動が停止し、5分以内に死亡する。つまり感染者が2人以下ならばどちらかの睡眠時に両者とも死亡する。発見時に観測した財団の科学者が収容に失敗し、日誌を残した

SCP-2137 - The Forensic Ghost Of Tupac Shakur (トゥパック・シャクールの断罪霊)
1995年にリリースされたトゥパック・シャクールのアルバム。トラック7を再生するとヒップホップ調で、発覚していない殺人事件の犯人と、その特定・訴追の方法を教示する。無視を続けると、世界終焉をもたらすSCPを解放する方法や、財団の秘密を暴露する曲がYouTubeにアップされた

SCP-2138 - Secrets, secrets are no fun… (隠し事はつまらない…)
水色のガス状物質。財団が有害性の低い自白剤の研究中に作り出された。暴露した人物の頭上にテキストボックスのようなものが現れ、思考が書き出される。本人には見えず、干渉しようとすると心停止する

SCP-2139 - Indeterminate object or objects, or possibly a memetic effect of some kind (未特定のオブジェクト、複数の可能性もあり、もしくはある種のミーム的な効果かもしれません)
ルイジアナ州の財団施設で起こった異常現象。影響を受けた人物は極端に暗示に掛かりやすくなり、陰謀めいた与太話を大真面目に検討する。何によって現象がもたらされたのか未だ特定出来ておらず、施設内の物品を1つずつ調査している

SCP-2140 - Retroconverter (過去改変画像)
財団が作成したイラスト。一部でも視認した人物は過去を改変され、財団の職員だったことになる。元々は財団の敵対組織が作成した物で、視認した人物を敵対勢力の支部の代表者に過去改変する効果だったが、財団が作り変えてオリジナルは封印した。財団の脅威となる敵対的存在への切り札となるが、過去改変は予測不能の事態を引き起こす危険がある為、乱用は出来ない

SCP-2141 - Primordial Wyrm
※未翻訳

SCP-2142 - Just Clap Your Hands (ただ手を叩いて)
CDやレコードやカセットテープ。聴取者は自分の手を食べる悪夢を見る。睡眠時間に関わらず毎晩見るため不眠症や睡眠恐怖症を患う

SCP-2143 - Singin' in the Rain (雨に唄えば)
ギリシャ人男性と竪琴。男性はあらゆる楽器を巧みに演奏するがその間、頭上に雲が現れ曲と関係する物品を雨のように降らせる。竪琴は男性のそばに瞬間移動し、あらゆる楽器に姿を変え、他人には演奏出来ない

SCP-2144 - Misconception of a Brainchild (誤認を孕む)
人間にだけ認識出来る猫。映像には映らず、他の動物には認識されない。開かれた場所にいる時は心拍が無いにも関わらず活発に動き回り、食事や呼吸を必要としない。閉所では活動停止し、その間は心拍が確認されるが徐々に弱まって行き、周囲にシアン化水素を発生させる(※シュレディンガーの猫が元ネタと思われる)

SCP-2145 - Seven Extra Seasons (おまけの7シーズン)
コメディ番組「となりのサインフェルド」の登場人物そっくりの4人。ニューヨーク市に居住し、周辺の現実を改変し「となりのサインフェルド」のエピソードのような事件を巻き起こす。収容困難だったが、財団外の組織2つを操ってリーダーの射殺に成功した

SCP-2146 - The Space Whale (宇宙クジラ)
宇宙空間を周回するクジラの死体。29.5日ごとに宇宙クジラに関する番組を無線信号で放送する

SCP-2147 - Neverglades (ネバーグレーズ)
オクラホマ州のある家。一部がフロリダ州エバーグレーズと思われる区画に繋がっている

SCP-2148 - Mr. Stripes (ミスター・しましま)
ワンダーテインメント博士のリトル・ミスターズの一人。インド系男性。彼が視覚的に記憶した人物・物体に関する情報(文字や映像も含む)が黒線で塗り潰される。影響を受けるのは現在までの情報だけで、新たに作られた物は塗り潰されない。影響後3時間以内に記憶処理をすれば消去できる。
(※リトル・ミスターズ一覧の17番が黒塗りされているのはこの影響によるもの)

SCP-2149 - A Grinder of Metal(金挽機)
手動の挽き肉機。ひとりでに動き、毎日0時に金属を生成する

SCP-2150 - The Worst Man in The World
※未翻訳

SCP-2151 - The Ties That Bind Us (二人を結ぶ絆)
2つの指輪。着用した2人が肉体的に接触すると、指輪が体内に吸い込まれる。同時に2人が接触面から融合して行き、最終的には死に至り、指輪が排出される。指輪の発見時に保護された男女の融合体のみが生存しており、男の素性は不明

SCP-2152 - Home™ (Home™)
女性の胸像。絶えず大衆音楽を流し、10分おきにメッセージを述べる。部屋内に置くと保存的作用(電源の供給、食物の補充、衣服の修繕等)をもたらし、周囲の人物の美的感覚を向上させる。ある時、壁を窓に変化させ、外には夕暮れの情景を映し出した。それを見た者にまるで家に帰ってきたような心地を感じさせた。やがて元の壁に戻ったが、誰かが窓を開いてしまう可能性を危惧し、収容方法は変更された

SCP-2153 - Charitable Clovers (慈善のクローバー)
クローバーに感染するウィルス。感染した葉を摘んだり傷つけた人物は4米ドルを失う。ある慈善団体が作製したと考えられ、空中散布されることも

SCP-2154 - Space nowadays (当節の宇宙)
カナダの天文台で発見された光学望遠鏡。光速による遅延の影響を受けず、現時点の宇宙の様子を観測出来る。通常の望遠鏡で観測される天体のおよそ72%が存在せず、星の光を阻害する雲状の物質が、拡大していると推測される

SCP-2155 - The Mexica Government in Exile (アステカ亡命政府)
450年以上前に滅亡したアステカ文明の残党が実在すると信じ込ませるミーム。影響を受けた人物は積極的にこれを拡散し、やがてメキシコの神々を崇拝し始める

SCP-2156 - Red and Black (赤と黒)
明赤色と黒色の皮膚色素を持つ女性。慢性不眠症と不安神経症を患っており、日に数回、およそ1分間の活動状態に入る。その間は周辺の物体が入れ替わったり、複製されたり、女性の頭部が増加したりする。彼女自身は活動状態の間、ソリティアで遊んでいると認識している

SCP-2157 - The Human Forest (人間の森)
日本のある森で発見された現在41体の人間。裸で足が土に埋まり、西を向いて動かない。土から除去しようとすると一斉に叫び、除去された人物は間もなく心臓麻痺で死亡する。遺体の胃には土が詰まっていた。除去に携わった人物も同様に死に至る

SCP-2158 - The Gun That Never Misses (狙い誤たぬ銃)
牧場主ジョシュア・グラハムの手に握られたリボルバーと、牧場主スタンリー・テュークスベリーの遺体。リボルバーを発砲するとあらゆる物体を透過し、最短距離でテュークスベリーの遺体に命中する。首吊り自殺したグラハムの遺体とともに発見され、除去出来なかったため手ごと切断し収容している。なおテュークスベリーは自然死で、没年はグラハムの自殺から30年後である

SCP-2159 - Head-"Kannon" (ヘッド-カンノン)
不確定の外見を持つ物体。観測者ごとに異なる物体に認識され、予備知識によってさらに改変される
※ヘッドカノン(脳内設定)を皮肉ったSCPである

SCP-2160 - The Happy Place (ハッピー・プレイス)
「ハッピー・プレイス」というタイトルのネット動画。様々なSCPをモチーフにしたような人形劇を放送する

SCP-2161 - Blank Space (空白)
自己増殖するA4用紙。元は1枚の文書だったが、空白のページを追加し、内容も徐々に分散されていく。現在は約8500万ページあり、接触した紙媒体も同様の性質を帯びる。また電子文書を同様に増殖させるコンピュータウィルスも発見された

SCP-2162 - … as normal as blueberry pie
※未翻訳

SCP-2163 - Hollywood (ハリウッド)
現在ハリウッドと呼称される巨大映画産業。作品の一部に様々な認識災害が紛れ込む。大規模な文化的変革をせずに封じ込めることが不可能なため場当たり的に対処しているが、認識災害の検出率が12%以上になった場合、世界規模でインフラの破壊や、世界中の民間人に対する記憶処理が検討されている

SCP-2164 - Magical Two: Electric Boogaloo
※未翻訳

SCP-2165 - Irredeemable (救い難き物)
詳細不明。決して認知されず、決して赦されることはない

※500文字以下で記事を書くコンテストの入賞作である

SCP-2166 - Foot Pope (足の教皇)
「足の教皇」と呼ばれる遊戯。色鬼に似たルールで、失格した参加者はゲーム終了までその場から移動出来なくなる。オレゴン州の小学校で、素性不明の生徒から流布されたという

SCP-2167 - Demon Gate Amplifier (悪魔工学的ゲート増幅器)
悪魔工学に基づいて造られたオーディオ・アンプ。通常のアンプよりも大きな音量に聴こえる

SCP-2168 - Progress
※未翻訳

SCP-2169 - Conversational Surgery (口数の多い外科手術)
手術室と隣接する観察室に現れる異常現象。外科手術を予定された患者が手術室に入ると封鎖され、内部に4人の医師らが現れ、異常な会話を交わしながら施術を行う。手術の成功率はまちまちで、30日以上、活性化されないと別の病院へ移動する

SCP-2170 - The Clown Vaccine (ピエロ・ワクチン)
ネバダ州の廃鉱山に現れるミーム的実体。囁き声や視界をよぎる影として認識され、精神的に有害で最終的には死に至る。因果関係は不明だが、事前にピエロについて好意的に考えていると耐性が得られる

SCP-2171 - Autumn Shepherds (秋の羊飼い)
特定の地域の落ち葉に現れる異常現象。落ち葉が移動し人型実体を作り出し、意味不明な発言をする。妨害する者を覆い尽くし落ち葉へ変換させる

SCP-2172 - This Light Never Turns Green (この信号は青にはなりません)
フロリダ州の信号機。赤信号のまま決して変わらず、移動させると周辺の現実を改変する。あるカトリック神父が悪魔に魂を売り渡し、バチカンの確実な勝利と永遠の炎を獲得したとする遺書が発見され、信号機はその永遠の炎と思われる。財団はバチカンの確実な勝利の影響を確かめるため、スワジランドにバチカンへ宣戦布告させ、即座にバチカンが敗北宣言を出す計画を準備している

SCP-2173 - An Interdimensional Mexican Standoff (異世界間膠着状態)
メイン州のある地域。ドーム状で内部は異世界に通じており、地球文明よりも優れた技術力を持つ人型実体が軍事兵器を配備していた。にらみ合いが続いていたが第三勢力の介入により双方に大きな被害がもたらされ、異世界の部隊は撤退した

SCP-2174 - "Miranda" ("ミランダ")
自然発生する殺人現場跡。ステレオタイプな「チョークで描かれた被害者の図」が必ず含まれる。周辺の住民は殺人事件が起こったと信じ込むが、影響は数週間~数ヶ月で失われる

SCP-2175 - Are You Going (行くのですか)
イギリスのバークシャーにあるウィンザー橋で起こる現象。歩道に不規則に文書が現れる。橋を渡る人物がその時に考えている重要な事が文書化されると思われるが、異常な文書もしばしば現れる

SCP-2176 - Ghostlight™ (ゴーストライト™)
「ゴーストライト」の名で販売されていた電球。動力源は霊体で、ものによっては危険

SCP-2177 - Yellow Journal Infection (黄表紙禍公論)
図書館に感染するウィルス。ある機関紙を蔵書に加えるよう依頼する文書が現れ、それを承諾すると黄色い表紙の機関紙が届けられる。徐々に複製されて行き、廃棄しようとすると複製速度が増したり、一冊を細分化したりする

SCP-2178 - Great Sage (大聖者)
ヒマラヤ山脈にある巨岩。麓に生きた女性の頭部が付いている。360日周期で周辺の環境を激しく変化させる

※西遊記をモチーフにしたSCPである

SCP-2179 - False Alarm (お騒がせ警報)
改造された火災警報ベル。イギリスのある小学校の周囲120m以内で起こる災害を事前に察知し、警報を鳴らしながら注意喚起するテープを印字する。大袈裟な内容ばかりで放置されたが、異常な事件が発生し、警戒度が上げられた

SCP-2180 - The Living Cave Painting (生ける洞窟壁画)
オーストリアで発見された洞窟壁画。描かれた生物達は生命を持ち、刻々と変化する。観察の結果、過去ではなく近未来を暗示している可能性が高まった

SCP-2181 - Little Lock-a-Doors
※未翻訳

SCP-2182 - The Big Bang (ビッグ・バン)
青銅の杖。無生物に触れると3時間ほど生命を与える。生命は性的な物事を示唆するような行動をする。鏡に使用したところ異常事態が発生し、実験は恒久的に停止された

SCP-2183 - The Ride Never Ends (ライドは決して終わらない)
アイダホ州にある未完成のジェットコースター。線路は途切れており、カートを発車させると途切れている部分からは空中を走行する。人間を乗せて実験したところ、4年に渡り走行し、停止できなかった。カートの墜落後も被験者は空中に静止したままで、回収は不可能

SCP-2184 - Stone Age (石器時代)
巨大なトロゴンテリーゾウ(絶滅した象の一種)。接近した石器時代以降に造られた物品を崩壊させる。時代が新しいほど遠距離から影響を与える

SCP-2185 - The Aquaform Thaumaturgic Union (水体性召喚獣労働組合)
「水体性魔術型召喚獣」を自称する水ベースの半人生物の集団。召喚者の不当な扱いに抗議して組合を結成し、召喚者の家を水攻めしている。財団は彼等と召喚者の調停を担当中

SCP-2186 - Chameleonscaper (ギャクテンカメレオン)
カメレオン。脅威に曝されたりストレスを感じると、周囲の物体を自身の体色と質感へ変換する。落ち着くと次第に元へ戻るが、緊張状態が持続すると、物体の内部構造もこのカメレオンと同一の物へと変換され、元にも戻らなくなる

SCP-2187 - Juĝo Nova(新たな審判)
20世紀中期に創出された異常な技術。未知の技術により世界中から死の間際の人間を回収し、なんらかの処置を行っていた。数百人を回収したところで建屋内が埋め尽くされ、機器が故障し停止したと思われる

SCP-2188 - Life and Times of Joaquín Pablo Izquierdo de San Felipe (ホアキン・パブロ・イスキエルド・デ・サン・フェリペの人生と時)
ホアキン・パブロ・イスキエルド・デ・サン・フェリペという名のウルグアイ人。彼の人生に重要な出来事が起こると、ネブラスカ州ドットソンでそれに関連した芸術活動が行われる。収容と保護のために財団エージェントが派遣され、彼と奇妙な友情を結んだ

SCP-2189 - Clockwork Fruit
※未翻訳

SCP-2190 - Phone calls from Mom (母さんからの電話)
フィリピンの国内通信システムに現れる異常存在。死亡したあるフィリピン人女性の人格・声質・資産を持つ。彼女の娘の居住地から半径100km以内の携帯電話に通話し、娘夫婦を別れさせるようけしかける。彼女は生前から同様の事をしていたという

SCP-2191 - "Dracula Factory" (“ドラキュラ工場”)
ルーマニアの寺院。蠕虫状生物が群生し、ドラキュラのような人型生物を使役し、人間を捕食する。地下には本体と思われる巨大生物が棲息する。巨大生物はバルカン半島の全域に根を伸ばしており、無力化には大きな犠牲を伴う

SCP-2192 - "Milaya," the Atomic Child (原子児“ミラヤ”)
5~7歳と思われるミラヤと呼ばれる少女。全身を放射線火傷で覆われ、体温は120℃を超えるが、深刻な痛みは訴えず友好的で、死亡も成長もしない。混乱や動揺を覚えると放射エネルギーが増大する

SCP-2193 - Monthly Termination (月例終了)
財団のデータベースや文書に現れる認識災害。影響を受けた人物は、Dクラス職員を月ごとに終了するという、存在しない業務を規定の事と認識する。実際にDクラス職員を監視システムの外へ連れ出し、射殺したと報告するが、Dクラス職員の死体は消失し、銃器も使用されない。監視映像にはDクラス職員が月へと飛翔し消えて行くのが記録された

※特に細かい設定が無いが、記事で多用される「Dクラス職員の月例終了」を基にしたSCPである

SCP-2194 - Filth
※未翻訳

SCP-2195 - Sons of the Nation
※未翻訳

SCP-2196 - The Deep Mote (深淵に浮かぶ塵)
直径18cmの円盤。あらゆる放射を吸収するため真っ黒な外観で、光点が一つ浮かんでいる。光点を観察した者は強い興味を抱き、望遠鏡等で拡大しようとする。倍率が一定値を超えると観察者は反応を失い、やがて気絶する。覚醒した観察者は光点の外観に関する記憶を全く持たない

SCP-2197 - Shop Class (店舗品位)
メイン州にある「アンジアーノ骨董品店」と記された店舗。近辺に差し掛かった旅行者は、車両の故障等のトラブルに高確率で見舞われ、この店舗に立ち寄る。そして店主は様々な異常性を持った物品を売りつける。特性を知る財団職員や住民には影響が無いため、財団は土地を買収し、旅行者の誘導等を行っている

SCP-2198 - Mourning The World (世界を悼む)
南極をはじめ世界各地に現れた乱層雲。南極には人間の涙の雨を、各地のフロンガス等を排出する工場には唾液の雨を降らせた。DNAを解析したところほとんどが某日に世界中で自殺した人物のものと一致し、生存者はある団体による精神的な脱出だと語った

SCP-2199 - Out of the Frying Pan (厄災去りて)
ヒトコブラクダ。コブの中には塩水が充填され、非常に小さく、異常な生物が多数棲息している。ともに発見された文書から、このラクダはノアの方舟のような存在だったと推測される

SCP-2200 - Soulberg (ソウルベルグ)
紀元前に造られたと推測される剣。特定の人物と接合し、引き剥がせなくなる。接合された人物は剣の特性をただちに理解し、周囲の人物を殺害する。殺害された人物は「ソウルベルグ」と呼ばれる土地に金属化した姿で転生される。金属化した人物は「ソウルベルグ」を離れない限り不老不死となる


SCP-1801~2000   SCP-2201~2400