SCP-601~800

SCP-601 - Sophocles' Chorus (ソフォクレスの斉唱)
12人の人間の集団。まるで神経接続されているように12人が連動して動き、のべつまくなく半径4km以内で起こった出来事を実況中継する。集団から5m離れるとただちに脳死し、メンバーを失うと近くの人間を仲間として取り込む

SCP-602 - The Sculptor of SoHo (ソーホーの彫刻家)
あるアパートに住み着いた見えないSCP。中に入った人間を加工し彫刻にする

SCP-603 - Self-Replicating Computer Program (自己複製型コンピュータプログラム)
自身のソースコードを複製・拡張するプログラム。様々な奇妙な効果を現すプログラムを作り出す

SCP-604 - The Cannibal's Banquet; A Corrupted Ritual (人食いの饗宴~堕落の儀式~)
食器皿やゴブレット、グラス等のセット。盛り付けられた食べ物や飲み物を、人肉や血や体液に変える。現れた人体は切り分けられているにも関わらず生きている

SCP-605 - Living Storm Cloud (生きている嵐雲)
バミューダ・トライアングルに生息する嵐雲に似たSCP。通りがかった航空機や船舶を包み込み消滅させる。消滅させると数年~数十年は休息し姿を消す

SCP-606 - "The Teacher" ("せんせい")
球状の光。本やディスク等の記録媒体や生物から情報を吸収する。しばしば周囲の生物に蓄えた情報を教えようとするが、脳が耐え切れず死に至る。音を発し会話も可能で「せんせい」を名乗る

SCP-607 - Dorian the Grey Cat (灰色猫のドリアン)
強い自殺衝動を持つ猫。猫に与えられたダメージは全て飼い主にも与えられ、死亡しても猫だけは24時間後に無傷で蘇生する

SCP-608 - Fractal Tinsel (フラクタル・ティンセル)
銀色の一本のティンセル(金属糸)。フラクタルの性質を持ち、触れている物体を崩壊させる

SCP-609 - Dr. Wondertainment's Ontological 6-Balls® (ワンダーテインメント博士の存在論的6番ボール(商標登録済み))
ビリヤードの6番ボール。知能のある生物が見つめると、ボールに対し外見の変化と消失以外のあらゆる動作を思い浮かべた通りに行える。見つめた生物の数だけ存在するため爆発的に増えた

SCP-610 - The Flesh that Hates (にくにくしいもの)
皮膚病に似た症状から始まり人体や周辺の環境を肉塊のような物体に変質させる。ロシアの小さな集落で発生し現在は沈静化しているが地下に広大な洞窟が発見され調査が進められている

SCP-611 - Parasitic Toothpick (寄生爪楊枝)
爪楊枝に擬態するハエ。使用されると歯茎に卵を植え付ける

SCP-612 - Aggressive Cable (攻撃的なケーブル)
生きている電気ケーブル。電気を蓄え、攻撃されると蛇のように相手を絞め付ける。電力により感染し他のケーブルにも生命を持たせる

SCP-613 - "Wonder Bread!" (「ワンダーブレッド!」)
小麦パン一斤のレシピとメモ。このレシピかレシピの記憶のみを参照して作られたパンは生命を持つ。動き回り発声もし、食べると苦痛を訴える

SCP-614 - IP Address 57.32.███.███ (IPアドレス 57.32.███.███)
シンプルな検索サイト。2001年7月2日から21●●年8月25日までの範囲で、指定したtorrentファイルをダウンロードできる。過去の日付なら完璧に、未来の日付でも95%の正確さで落とせる

SCP-615 - Stick Blob (枝の塊)
意志を持つ枯れ枝の塊。転がって移動し周囲の枯れ枝を取り込む。縄張りに入った相手には襲いかかるが火を恐れる

SCP-616 - The Vessel and the Gate (船と門)
ボーイング機。中央左の非常口が開閉すると未曾有の事態が起こる。完全に閉鎖されると世界終焉の危機すら訪れるためアブラハム宗教の指導者達によって封印されている

SCP-617 - Pet Rocks (ペットな石たち)
ジッパーとその中に人間そっくりの口を持つ石。低周波音や説得により人間を操り、ペットのように愛玩させ、家畜や身体の一部を餌として差し出させる

SCP-618 - Spider on The Wall(壁を這う蜘蛛)
ブリティッシュコロンビア州のアパートの一室。床下が異空間に繋がり、そこからは壁を透かして部屋の中が見える。上部に巨大な蜘蛛の巣が数kmにわたって掛けられ、失踪した住人の女性の写真が無数に吊り下げられている

SCP-619 - Lucky Jeans (幸運のジーンズ)
右ポケットから2ドル20~50セントの現金を取り出せるジーンズ。実験を繰り返すうちに爆薬やマッチが出現し、ついには中止を訴え、脅迫する手紙が出てきた

SCP-620 - Time Keeps on Slipping (時が過ぎ去っていく)
笑顔のキャラクターが描かれたアナログ時計。文字盤を見ている間、心理的に時間の加速を感じる。時計が電池切れ等で停止すると、感じていた時間の加速に比例する分の時間の遅れを感じる。長時間見続けると記憶力も低下するが、自覚症状は無いどころか逆に記憶力を過信する

SCP-621 - Hypnobulbs (催眠花)
暗闇で蛍光する花。美しさと催眠効果で人間や鳥類から好まれるが、他の植物から水や養分を横取りするため危険

SCP-622 - Desert in a Can (缶入り砂漠)
防犯スプレー。周辺のあらゆる水分を吸収する物質を噴射する

SCP-623 - One Groovy Room (素敵なお部屋、1部屋)
カウチやテーブルが配置された部屋。入るとくつろぎを感じるが5分を経過すると躁状態になり、部屋を出ると滞在時間に応じて抑鬱傾向を示す

SCP-624 - "Personal" Music Player ("個人用"音楽プレーヤー)
MP3プレイヤーとボイスレコーダー。ヘッドホンを着け再生すると、装着者の作詞作曲によるオリジナル曲を歌う。歌ではなかったり、悪影響を及ぼすこともある

SCP-625 - Anklebiters (臑齧り)
7種の齧歯類の身体パーツを持つ小型生物。前足の爪で人間のすねの肉を削り取る。強力な麻酔を同時に注入するため、犠牲者は痛みを感じないまま失血死することもある

SCP-626 - Vision-Altering Sculpture (変視の彫刻)
周囲の人間の視力を徐々に失わせる彫刻。7時間で失明し、15時間後には回復するが幻覚を見るようになり、さらに脳機能が失われていき死に至る。彫刻を視認しなくても、彫刻が近くに存在することを認識していれば効果は発揮される

SCP-627 - Perpetual Circle (永遠の回転)
未知の石で作られた3cmの球体。生物に接触していない間、直径1mの円を描きながら回転し続ける。1m未満の空間に閉じ込めると回転速度は増す。永久機関としての利用を試みられたが失敗し全ての実験を停止されている

SCP-628 - Flute Copse (歌う林)
地中で根の繋がった木々。風を操り幹や枝の中を通り抜けさせ、16~19世紀のパイプオルガン曲を奏でる

SCP-629 - Mr. Brass (ミスター・ブラス)
ワンダーテインメント博士のリトル・ミスターズの一人。青銅の身体を持つ人型実体

※この記事の財団世界ではリトル・ミスターズは楽団で、財団はワンダーテインメント博士と協定を結び、多くのミスターズを返還した

SCP-630 - Black Glacier (漆黒氷河)
漆黒の地下氷河。1500℃以上の熱にしか溶けず、触れた水を自身と同じ物質に、人間や哺乳類は黒く変色した、触れるとこのSCPと同じ作用を起こす生物に変える。毎年30mの速度で移動しており、もし地下水の層に接触すれば未曾有の事態が起こると考えられる

SCP-631 - Nyctophobic Nocturnal Predator (暗所恐怖症の夜行性捕食者)
甲殻類に似た生物。日光の下では不可視で宙を漂い、暗闇の中では苦痛に苛まれる。苦痛を軽減するには日光を浴びるか人間を捕食するしかないため、就寝中の人間を襲い卵を植え付ける。寿命は24時間ほど

SCP-632 - Intrusive Thoughts About The Many Spiders Forming Inside Your Head (脳内に無数のクモが湧く妄想)
10~15mmの蜘蛛。襲われた人間は前頭皮質がこのSCPに変容していき、その間強烈な頭痛と脳内や皮膚に蜘蛛が湧く妄想に苛まれる。やがて自ら前頭部を叩きつけて破壊し、傷口から新たなSCPが数十匹産まれる

SCP-633 - Ghost In The Machine (機械の中の幽霊さん)
「幽霊さん」を名乗るコンピューターウィルスに似た存在。自我を持ち、感染した機器に接続することにより拡散する。接触した有機体にも感染する。感染した機器からはエクトプラズムが現れ、近付いた者にも感染する

SCP-634 - Forgetful Goldfish (忘却の金魚)
周囲の生物の短期記憶能力と注意力を著しく低下させる金魚

SCP-635 - Medieval Bootstrap Program (中世のブートストラッププログラム)
19世紀に発見された写本。読んだ者は素材を集めてロボットを組み上げ、そのロボットは新たなロボットを造り……を繰り返す。ラテン語と機械工学の知識を持つ者ほど影響されやすい

SCP-636 - Elevator to Nowhere (███行きエレベーター)
あるホテルのメンテナンス用エレベーター。特定のカードキーを差し込むと存在しない地下3階に行け、到着と同時に内部の生物・物体は消失する。稀に生物が帰還したり、新たな物体が現れる

SCP-637 - Viral Cat (ウィルス性の猫)
65歳の女性の精神内に生息する猫。猫を絵に描き、他者に見せるとその相手に猫は移り住む

SCP-638 - Where in the World is Richard Chappell?(リチャード・チャペルは何処に消えた?)
要注意団体シカゴ・スピリットの首領リチャード・チャペルが組織した銀行強盗団。5人の構成員はいずれも異常能力を持つ。銀行を襲撃し5人は逮捕されたがリチャード・チャペルと金塊は行方不明。後を追うエージェントも死亡し、勾留されていた5人も死に、全ては闇に葬られた

SCP-639 - Distorted Man (歪み男)
見る者の位置にかかわらずあらゆる角度から同時に見ることができる男性。撮影すると激しく歪んだ姿で、直視すると眼精疲労を生じる。彼自身からも周囲は同じように見えており、重度の精神病を患っている

SCP-640 - Lucent Beams (煌めく光線)
意志を持つ光のエネルギー体。子供部屋の陽だまりに擬態し、眠った子供を襲い火傷を負わせて捕食する

SCP-641 - The Pacifier (なだめるもの)
おそらく無限に分解できるマトリョーシカ。遊戯者は時間を追うごとに分解に熱中し、制止されると抵抗する。5~7分放置すると人形は自動的に元に戻り、遊戯者の興奮も収まる

SCP-642 - Hot Springs (温泉)
アイスランドのある地方の温泉。その地方では過去400年にわたり男児が産まれておらず、女性は温泉に浸かると単為生殖により子供を身ごもる。温泉はもう一つありそちらに浸かると強制的に堕胎させる

SCP-643 - Delicious Chocolates (おいしいチョコレート)
チョコレートキャンディ。摂氏15℃で溶け、一部でも溶けると最も近くにある食べられる物を覆い、その匂いを嗅いだ者は捕食せずにいられなくなる。食べられる物には人間その他の生物を含む

SCP-644 - Mr. Hot (ミスター・あつあつ)
イタリア系と思われる男性。外見か名前を見た人物に子供(養子を含む)がいるか確実に当てられる。あらゆる子供の欲しい物や、子供の間で流行する物も当てられると主張する

SCP-645 - Mouth of Truth (真実の口)
ローマの真実の口そっくりの円盤。口の中に手を入れた人間が嘘をつくと瞬時に噛みちぎる。ローマの真実の口はこれを模した物と思われる ※実験記録が非常に面白くおすすめ

SCP-646 - Birth Worm (産虫)
半透明の巨大な生物。知性はないが絶えず地球上の様々な動物の子供を産み続けている。種類は人間から恐竜、未知の生物まで多岐にわたり、ほとんどが一般的なもので異常は見当たらない

SCP-647 - Hungry Box (腹ぺこの箱)
生物を捕食する段ボール箱。主にホームレスを標的にし、中に入った獲物を溶かして食べる。新聞や毛布等の中に入りたくなるような外見を備えることも

SCP-648 - The Labyrinth (迷宮)
ある庭園に築かれた迷路の隠された入口。その入口から迷路に入ると内部構造が異なり、不定期に地形を変える。中は霧に覆われ見通しも困難

SCP-649 - Matchbox Full of Winter (冬でいっぱいのマッチ箱)
蓋を開いている間、周囲の気温を下げるマッチ箱。気温の低下に伴い影響範囲は最大1kmまで広がっていき、蓋を閉じる以外に止める方法はない。周辺では様々な異常現象が発生する

SCP-650 - Startling Statue (びっくり像)
等身大の人型の像。室内にいる人間の背後に瞬時に回り込み、様々なポーズで驚かせる。驚かせる以外の危害は加えないが、ある博士を怒らせたためEuclidクラスに格上げされ、4m×4mの狭い室内で常時3人以上に監視されている

SCP-651 - Tissue-fusing virus (人体融合ウイルス)
感染した人体の各部を癒着させるウィルス。指から始まり手足や目鼻まで融合していき死に至る

SCP-652 - Meteorological Dog (お天気ワンちゃん)
少なくとも34種の言語で絶えず世界のどこかの天気予報をしゃべり続ける犬。改造手術を施されたと考えられ、予報は100%的中する

SCP-653 - The Boomerang (ブーメラン)
手にしてから48時間後、投擲せずにいられない強迫観念に囚われるブーメラン。接触した者はどんなに離れていてもブーメランのおおよその位置がわかるようになり探し始める。再び手にし投擲すると手元に戻らず遠くに飛んで行き、また探し始める。財団に保護されるまでに世界各地で触れられていたようで、何人もが財団施設への侵入を試みている

SCP-654 - Thunderhorn (サンダーホーン)
牙から放電し獲物を襲うイッカク。近距離の相手を襲うと自身にも落雷するため火傷を負っている

SCP-655 - Biological Disinformation Campaign (生体情報偽装活動)
コンゴ共和国のある建造物。不定期に内部に生物が現れる。生物は外見は一般的だが、内部には必ず著しい異常があり、なぜか科学的に存在を認知されている種しか現れない

SCP-656 - Home Edition (家庭用)
クイズ番組が録画されたビデオテープ。視聴者の少なくとも一人が正解できる問題が出題され、黙って観ていると常に同じ展開をたどるが、番組内の解答者より先に視聴者が答えを口にすると、解答者が同じ答えを言う。客席には現在の視聴者とこれまでに番組を観た視聴者が並んでおり、最も正解の多かった視聴者が表彰され、後日このビデオテープの複製が届けられる

SCP-657 - Death-predicting Man (死を予言する男)
接触した人物の死亡日を予言できる男。死が近いほど正確に日時を予言でき、翌日なら分単位でわかり、10年以上後でも死亡年はわかる

SCP-658 - "Botfiles" ("ウマバエ")
4本の足と目を持つロボット。接触した他の機械に子供を産ませ、自身と同じ能力を持たせる

SCP-659 - Communal Avian Intelligence (知性を持った鳥類の集団)
アオサギに似た生物。高い知性を持ち、集まると数に応じてより高い知性を身につける。一定数を超えると言語を操り、人間の知性を上回ると人類の排除を始める。隔離すると知性は低下する

SCP-660 - Earthen Womb (土の子宮)
土器の壺。中に入れた臓器等の生体組織を無期限に保存できる

SCP-661 - Salesman, Too Good to Be True (すごすぎて胡散臭いセールスマン)
声を聞いた人物に、望むことをさせられる男性。操られた者は多大な危険を侵してまで目的を達しようとはしないが、容易に達成できる場合には指示に従う。ただし言葉を理解できないと効力は発揮されない

SCP-662- Butler's Hand Bell (執事のハンドベル)
鳴らすとデーズと名乗る執事がどこからともなく現れるハンドベル。掃除や炊事といった簡単な作業をしてくれたり、高価すぎない物品を与えてくれる

SCP-663 - Living Water Filter (生ける浄水ポット)
どんな液体でも飲料水に変える浄水ポット。ただし濾過中には高熱を発し人の溺れるような声が聴こえる。逆に長期間水を入れないと、渇きを訴える人間の声を発し、無視し続けると別人に交代する

SCP-664 - The Floor to Nowhere (どこにも行かない床)
アメリカのある高校の3階の一角。範囲内に入った生物は消滅し、67%が再出現する。再出現までの期間は43秒~142日とランダムで、消滅中に何が起きていたか当人にも説明できない

SCP-665 - The Garbage Man (ゴミ男)
接触した自分より重量の軽い非生物が身体に融合してしまう男性。非生物には血管がつながり、外見を維持したまま肉体に置き換わっており、本体はゴミに覆われほとんど視認できない。融合させたコップに流動食を注ぎ生命維持している

SCP-666 - Spirit Lodge (精霊の小屋)
チベットユルト(遊牧民の移動式住居。ゲル)。アルコールや麻薬、ギャンブル等なんらかの中毒患者が入ると幻覚を見せ、中毒を助長させる誘惑や、やめるよう促す説得が行われる。誘惑に打ち勝った者の症状は劇的に改善されるが、負けた者は重篤な中毒症状を起こす

SCP-667 - Fairy Kudzu (妖精の葛)
葛(クズ)のコロニーと妖精に似た生物。妖精が獲物をおびき寄せて眠らせ、葛がそれを取り込み分解し、成長・拡大する。妖精は葛の花蜜を飲む共生関係にある

SCP-668 - 13" Chef's Knife (13インチの包丁)
13インチの包丁。手にした者が人間に対して殺意を抱くと、周囲の人間はそれを全く妨害できなくなる。標的が誰だかわからないようにした上で長距離狙撃する対処法が編み出されている

SCP-669 - A Didactic Perspective (講義的視点)
2.6cmの金属球。自身より大きな物体の54cm以内に置かれると、周囲を旋回する。別の物体に衝突するとその物体の周囲を回り出し、強い光を当てられると軌道を変えるか静止する

SCP-670 - Family of Cotton (コットンさんの家族)
粘土や糸、縫い針で造られたヒト型生物。コットン家と主張する4人で構成され、糸で食物や電子機器を作り出す

SCP-671 - Deconstructing Ants (解体蟻)
アリのコロニー。複雑な機械や物体へ獲物に群がるように集まり、なるべく損傷を与えずに解体する。生物や、コンクリート等の良く似た物質の混合物は解体しない。群れの半数(1万5千頭)で取り掛かれば48時間で車を、1ヶ月で10階建てのビルを解体できる

SCP-672 - Rock Coral (岩珊瑚)
砂漠に繁殖する珊瑚。鮮やかな緑の藻を生やし、植物のように見える。フェロモンで獲物をおびき寄せて捕食し拡大していく

SCP-673 - Tissues (細胞組織)
有機組織の塊。接触によって感染し、発症した人間は一つの臓器が膨れ上がり、やがて身体の全体がその臓器の姿に変貌する

SCP-674 - The Exposition Gun(開示ガン)
ファミコン用の光線銃。テレビ画面に向けて撃つと画面内の人物を射殺できる。現実の人物に一切の影響は無いが、撃った当人だけはその人物が死亡したことによるドラマ等のストーリーや現実の改変を永続的に知覚する。使い続けると画面内の人物は世界の機密やSCPについて話し始める

SCP-675 - Shadows Through the Window (窓の向こうの影)
財団のある観測所の窓に現れる人影。影は会話をしたり窓を叩くが敵対的行動は見せない。ただし45日以上接触した者は、影が別次元からの侵略者だという妄想に囚われ、他人の殺害もいとわない極端な行動を取り始める

SCP-676 - Unnatural Hot Spring (不自然な熱水泉)
周囲の壁を除くあらゆる物を数秒で溶解する泉。常に小川から水が流れ込んでいるにも関わらず水位は変わらない。だが小川を堰き止めると壁を溶かし拡大を始める

SCP-677 - Unpredictable Pogo Stick (予測不可能なポゴスティック)
与えた力の強さに関係なくランダムな力で飛び跳ねるポゴスティック。どれだけ高く飛び上がっても必ず●m以内に着地する

SCP-678 - Trauma Harvester (トラウマを刈るもの)
眠っている天使の像。触れた者のトラウマを即座に記憶から消去するが、脳の自律機能が徐々に低下していき呼吸すら出来なくなり死に至る。像は起き上がった姿勢に変わっており、触れた者に前回奪ったトラウマの記憶を植え付ける

SCP-679 - Eyerot (眼球腐敗病)
眼球を腐敗させる感染症。眼球が消失すると中から菌糸が現れる。菌糸が視神経と接続しているため一時的に視力が回復するが、感染していない人物が視界に入ると幻覚に襲われ、感染を広めようと眼を狙う

SCP-680 - Clockwork Skull (時計仕掛けの頭蓋骨)
頭蓋骨の彫刻と接眼レンズ。レンズを彫刻に装着させ、その前に機械を置くと時計のような音を鳴らす。音はモールス信号で解読すると機械の調査結果となっている

SCP-681 - Hostile Helium (敵性ヘリウム)
およそ200本のボンベに入ったヘリウムガス。噴出させると生物に襲いかかり窒息死させる。容器が軽ければ容器ごと動き獲物を殴る

SCP-682 - Hard-to-Destroy Reptile (不死身の爬虫類)
高度な知能と驚異的な回復力を持ち不死身に等しい爬虫類。全ての生物を憎悪している。最も人気のあるSCPの一つで、様々なSCPと戦わされたり実験相手にされている

SCP-683 - Refrigerator Art (冷蔵庫アート)
落書きが貼られた冷蔵庫。落書きをけなしたり剥がそうとした者は、以降の食事のたびに摂取した量と同量の内蔵や皮膚組織が損傷する。総量が0.42キロに達すると冷蔵庫の内部に「エリック」と書かれた紙袋が出現する。中には皮膚組織を用いた料理や全く関係ない物品が入っており、被験者はそれから26日以内に必ず死亡する

SCP-684 - The Caretaken (世話される者)
インド洋の海底に潜む全長70kmに及ぶ生物。近くにあった財団施設と職員を取り込み、精巧なコピーを作った。コピーは自分達は人間だと信じ、財団の指示と騙されてSCP-684を世話している。実験のため5つの施設が供せられた

SCP-685 - Non-Bottomless Pit (非底なし穴)
ある山岳の縦穴。2~5時間ごとに岩や有機物の破片が出入りする

SCP-686 - Infectious Lactation (乳搾り病)
牛乳と区別の付かない液体。飲むと男女を問わず全ての哺乳類は母乳の分泌が盛んになる。1日あたり0.5~1リットルを生成し、乳搾りを定期的に行えば症状は悪化しない。しかし放置すると牛のように複数の乳房が現れ、食事と母乳の生成のみに心を支配される

SCP-687 - NOIR (ノワール)
古いコンピュータとディスクドライブとフロッピーディスク。稼働させると「ノワール」というアドベンチャーゲームが遊べる。プレイ後にゲームと同じストーリーの夢を体験し、ゲーム中(夢の中)で受けた外傷やトラウマは実際に現れる

SCP-688 - Hole Dwellers (穴居生物)
ヤツメウナギに似た生物。地上や水中を問わず、パイプの中や岩の隙間等の光の射さない場所に潜み、開口部に近づいた獲物を襲う。体内は異次元につながっていると思われ、無制限に獲物を飲み込み、また強い光を当てられると、体内から裏返るようにして異次元に逃げる

SCP-689 - Haunter in the Dark (暗闇の幽霊)
小さな緑色の石像。誰からも監視されていないと瞬時に姿を消し、15~20秒ごとにこれまでに像を見たことのある人間を突然死させる。像はその死体の上に瞬間移動し、再び監視下に置かれるまで殺し続ける ※彫刻+シャイガイかな?

SCP-690 - Joke Bandages (イタズラ絆創膏)
多数の菌や抗凝血剤が入ったマイクロカプセルが仕込まれており、貼ると傷を悪化させる絆創膏。傷ついた人間が見ると無性に傷口に貼りたくなり、貼ると治癒に役立つと信じて疑わなくなる

SCP-691 - Coward’s Way Out (臆病者の出口)
Aquarela do Brasil(サンバ・ブラジル)が録音されたカセットテープ。聴いた者に幸福感を与えるが、聴き続けるとやがてテープを聴く以外の行動を取れなくなり死に至ることも

SCP-692 - Revives the Colours (蘇る個性)
粉末洗剤。使用して洗った衣類に生物が15分以上接触すると、4~15時間にわたり生命を宿し、まるで透明人間が衣類を着ているように接触していた生物の動作を模倣する

SCP-693 - Knotty Stalker (ノッティストーカー)
糸で編まれた小さな人形。生きている人間の毛髪を通すと、その人間の動作や発言を9日間にわたり完全に模倣する。9日経つと毛髪の持ち主を、自身の糸の色によって異なる方法(赤は怒らせる、青は抑鬱させる等)で死に至らしめ、殺害に成功すると新たな人形が現れる。また死者の毛髪を用いるとその死者のように振る舞い、9日後に人形の所有者を襲う

SCP-694 - All the time in the world (時間は有り余るほどに)
バーモント州のある街で38分おきに永続的に繰り返されているタイムリープ現象。二人の強盗が幼児を誘拐し、その父親によって報復される様が再現される。人物や物品に干渉し取り除くことができるが、全く影響が無いように再現は続き、38分後には全て元に戻る

SCP-695 - Eels (ウナギ)
人間に寄生するウナギに似た生物。幼体は水中に棲み人間の男性の体内に移る。体内で産卵すると神経を操って女性を襲わせ、生殖によって女性の体内に移り出産させる

SCP-696 - Abyssal Typewriter (深淵のタイプライター)
知性を持つタイプライター。文字をタイプして発言し、タイプされた文字を読んで会話できる。ダーク・ファンタジーのような仰々しい言葉遣いを好み、小説も執筆した

SCP-697 - Toxic Terraforming (惑星改造毒物)
ドラム缶に入った未知の化学薬品。ドラム缶以外の物体に触れると、化学反応により生物・無生物を問わず全て毒性の強い植物に作り変える

SCP-698 - Judgmental Turtle (判定ガメ)
翡翠で出来た亀の彫刻。1m45cm以内にいる人物が何か決定を下すと、それが不正解だった場合は5分25秒後に心の中に正解を語りかける。正解を選んでいた場合は何も言わない

SCP-699 - Mystery Box (ミステリー・ボックス)
財団施設に突如として現れた24トンの箱。開けるどころか傷つけることすら出来ない。精神感応力があり90%の人物は中に良い物が入っているから開けたいと考え、9%は悪い物が入っているから開けてはならないと、残り1%は空だと考える。側面に「Keter」記号および「SCP-17591」と記されているが、Euclidに分類され、番号の変更も検討されていない

SCP-700 - Graffiti Factory (落書き工場)
アメリカにある工場跡地。動く落書きが至る所に見受けられる。地下中央の部屋には穴が空いており、注射器から穴の底へ液体が滴り落ちている。その匂いを嗅いだ者は穴に身を投げて液体を舐めに行き、蓋が閉まると穴も落下した者も消失し、代わりに落書きが一つ増える。実験により穴は消滅し現象も収まった

SCP-701 - The Hanged King's Tragedy (吊られた王の悲劇)
17世紀から存在する悲劇を描いた台本。演者は台本を逸脱し殺し合い、観客もやがて殺し合う。しばしば謎の人物が忽然と現れる

SCP-702 - The Trader's Residence (商人の住まう場所)
赤い花瓶。触れると気体の生命体が現れ物品の交換を促す。断ると殺され死体の一部を奪われるが、応じるとだいたい同じ価値のものを返してくれる

SCP-703 - Into The Closet (クローゼットの中に)
ランダムな間隔で内部に様々な物品を生成するクローゼット。おもちゃやお菓子から精密機器まで、状況や接触した人物に応じて生成しているらしい。ある有害なSCPの脱走に関与した疑いが持たれ危険度が上げられた

SCP-704 - Dangerous Curves (危険なカーブ)
曲がりくねった道路。二人以上乗った車で乗り入れると、運転手を興奮させ同乗者を不安にさせる。道は70度の勾配等のありえない構造に変貌し、運転手は運転技術を見せようと暴走し事故を起こす。運転手は軽傷で済むが同乗者は必ず死ぬ

SCP-705 - Militaristic Play-Doh (軍国主義的粘土)
幼児用の粘土。容器を開くと独りでに兵隊や兵器を作り出し、コーヒーマシンや手洗い場等の拠点を攻撃する。が、兵器も全て柔らかい粘土のため全く害にならない。他の普通の粘土に触れると、本体が容器に戻されるまで同じ性質を帯びる

SCP-706 - Perfect Porcelain Doll (完璧な磁器人形)
表皮のほとんどが磁器で出来ている少女。不仲の家族に振り向いてもらうため自ら磁器になったと話す

SCP-707 - Nesting Dolls (入れ子人形)
計5個の人形で構成されたマトリョーシカ。1つ外すと体毛と爪が、2つで皮膚、3つで筋肉、4つで内蔵が遊戯から10分後に分離する

SCP-708 - The Big Orange Forklift (おっきいオレンジのフォークリフト)
オレンジ色のフォークリフト。20秒以上視認した者は幼児のように「おっきいオレンジのフォークリフトに乗りたい」と興奮し、乗ると暴力的な過去を持つ人物なら破壊衝動に、持たない人物は色々な物を持ち上げたいという欲求にかられ、いずれにしろ結果的に周囲に甚大な被害をもたらす

SCP-709 - Eye of the Forest (森の瞳)
瞳のような球状のツリーハウス。窓から外を観察すると、二足歩行のクーガー等の幻覚が見える。幻覚はビデオ等で記録できるが、同時に見ても観察者や記録媒体ごとに異なる幻覚が見える

SCP-710 - Disappearance (消失)
ある放棄された住宅街。立ち入った生物は日を追うごとに無気力感にかられ、やがて身体が半透明となりついには消失する

SCP-711 - Paradoxical Insurance Policy (逆説的な保険証書)
未来に送信された文書を受信する装置。最後に受信した17通目の文書は財団から出されたものだが、いまだ送信されておらず、逆説的に言えば送信しない限り財団と人類は健在であるため、可能な限り送信しないよう保護されている

SCP-712 - The Impossible Colors (不可能な色)
物理的、数学的にありえない色を照射する装置。人間に見せると偏頭痛や可視スペクトルの一時的な消失等の様々な現象を引き起こす

SCP-713 - Click Anywhere Computer (任意を操作するコンピュータ)
古いデスクトップPC。起動している間、マウスカーソルを画面外に出して実在の物体をドラッグ&ドロップしたり、文字を空間に書くことが出来る

SCP-714 - The Jaded Ring (翡翠/疲衰の指輪)
翡翠の指輪。嵌めると著しい疲弊状態となり、装着したまま放置すると衰弱死する

SCP-715 - My Face That I May Be (私であったかもしれない顔)
写真撮影機。撮影すると顔の歪んだ写真を排出し、同時に地下空間に利用者にそっくりの、顔を損傷した人物が現れる。財団は地下に現れた人物を殺害していたが、調査により地下の人物が本人で、撮影後に部屋から出てきた方が偽物と判明した

SCP-716 - The Train (列車)
放棄された列車。外部からの観察では異常が無いが、内部からは異様な貨車が無限に続いているように見える。稀に燃料や運転手無しで障害物や線路を無視して走行したり、内部にいる人間にだけ走行していると知覚させ、やがて消滅させる

SCP-717 - The Ambassador (大使)
ある廃墟の来賓用の寝室。生きているマネキンがテーブルの前に座っており、ウィジャ盤を通じて意思の疎通が取れる。24時間に1度「待て」と頼む等の手順を破ると恐ろしいことが起きる。また背後の地下室へと続く扉からは時折、侵略者が現れる

SCP-718 - Eyeball (凝視眼球)
野球ボール大の眼球。生物を目で追い、腱と神経で出来た軸に支えられ、短距離なら移動する。視認した者は不快感にかられ、眼球を破壊しようとする。損傷を受けると眼球は破裂して周囲に流体をばらまき、触れた物体(無機物も含む)に自身の複製が現れる

SCP-719 - Light-Bringer (ライトブリンガー)
古いカラーテレビ。同じ放送信号を受信している間、強い放射線を放つ。やがて放射線量に応じて画面内の情景や人物にも影響が見られ、不可解な独白を始める

SCP-720 - Astronomically-Inclined Crane (天文学好きのクレーン)
ペンキや接着剤の噴出孔が付いたクレーン車。燃料と加工可能な材料が周囲に十分にあると、独りでに動き惑星系の模型を造る。未知の惑星系がほとんどで、既知の物も細部が異なっている

SCP-721 - Factory Toys (ファクトリーのおもちゃ)
見分けの付かない3種類の金属製の円筒。片面が網で覆われておりそこに血を垂らすとそれぞれ、1.垂らした者(以下、対象と記す)の周囲の人物の思考が聞こえ、また対象の思考も周囲に聞こえる。2.紙やDVD等に対象の思考を文字や絵、映像として描ける。3.対象の体温が毎分ごとに摂氏0.3度上がる。のいずれかが起こる

SCP-722 - Jörmungandr (ヨルムンガルド)
グリーンランドの氷河に棲む大蛇。洞窟内で休眠中で全長は8~12kmと推定され、未知の毒素で外敵を排除する。接近しただけで確実に死に至らしめる毒素に手を焼き全容は解明できていない。休眠中で本来はEuclidに分類されるが、もし目覚めれば世界規模の脅威となるためKeterに分類された

SCP-723 - Aging Staircase (年経る階段)
イギリスの朽ちた教会の螺旋階段。上るごとに生物は急速に老化し、無生物は劣化や腐敗する。いったん上り始めた生物は指示を無視して上り続け老衰する

SCP-724 - Procyon stentor(ラジオアライグマ)
ある電波塔の付近に存在する8mほどの異常領域。周囲の電波塔が全て放送中で、信号がその領域に届いている間に、領域内に入ったアライグマはラジオ波を受信し、放送内容をしゃべり始める

SCP-725 - Parrot Whale (オウムクジラ)
ザトウクジラに良く似た生物。あらゆる音や声を正確に記憶し模倣することが出来る

SCP-726 - Reconstructive Maggots (再構築蛆虫)
蛆虫そっくりの生物。死肉を食べ生きている組織を吐き出し、いつの間にか増殖していき、死肉を生きている状態へ再構築させる。死体の一部からでも再構築できるが、生き返ったものは外見が元の生物なだけで、全てクロバエと同じ性質を持つ

SCP-727 - Hephaestus's Forge (ヘパイストスの鍛造場)
古代ギリシャの鍛冶工場に似た遺跡。内壁と天井は鎖に覆われ、立ち入った人間の四肢を鎖で拘束して操り、鍛冶仕事に従事させる。失神するか不確定な時間が経過すると解放され、四肢には重大な障害が残りトラウマを植え付けられる一方で異常な器用さを身につける。まれに巨大なオブジェクトを作成させようと試みるが成功したことはない

SCP-728 - The Forever Room (永遠がある部屋)
輸送コンテナ。ドアを閉じると内部では時間がランダムに経過する。時間は加速や減速はおろか逆行することすらある

SCP-729 - Marble Bath (大理石の浴槽)
大理石の浴槽。入浴者は自発的に浴槽から出ることはなく、次第に体組織が溶解していき、やがてスープ状になり、浴槽に吸収され消滅する

SCP-730 - Decerebrating Plague (伝染性除脳病)
哺乳類に感染するウィルス。胎児の高次脳機能だけを消滅させる。ある博士が食肉生産における知能を持つ生物を殺すという倫理的問題を解決するためにこのウィルスを開発したが、突然変異により職員に感染し被害が拡大した

SCP-731 - Rathole Cover (ラットホールカバー)
マンホールの蓋に擬態するSCP。観察されていない孤立した人間が踏むと地中に吸い込み、同時にドブネズミに変換させる。ネズミは高い知性と元の人間の記憶や知識を受け継いでいると思われる

SCP-732 - The Fan-Fic Plague (熱狂創作病)
詳細不明。このSCPについて記録しようとすると異常な創作熱に取り憑かれ、厨二的な設定や物語を支離滅裂で文字化けしたような酷い文章で記録してしまう、と思われる

SCP-733 - A Pair of Scissors (一挺のハサミ)
銀製の古いハサミと白黒写真の貼られた手帳。手帳の文面や写真から見て、ハサミで写真上から切り取られた人物はその存在ごとあらゆる記録から抹消される、と思われる

SCP-734 - The Baby(赤子)
生後8ヶ月の乳児。皮膚接触した人間の体組織を崩壊させ剥離させる。全ての体組織が崩壊するまで症状は止まらない

SCP-735 - Insult Box(雑言の箱)
アルミ合金製の箱。触れた相手を方言混じりの言葉で罵倒し激怒させる。未知の力で誰も知り得ない個人情報にも触れる。激怒した相手は箱を壊そうと試みるが頑丈で傷一つ付かない

SCP-736 - The Iapetus Anomaly (ヤペタスの異変)
土星の衛星ヤペタスに時折観測される異変。ヤペタスの軌道が物理法則を無視して変化し、150~300年以内に土星や他の衛星に激突する予測がなされるが、一時的なもので軌道はやがて元に戻る

SCP-737 - Hungry Train (はらぺこ列車)
木製の列車のおもちゃそっくりの生物。列車のように動き回り、ぶつかった障害物を食べる。木材やプラスチック等の無生物はもちろん、生物までほとんどの物を食べて巨大化する

SCP-738 - The Devil's Deal (悪魔の取引)
2脚の椅子と机。片方の椅子に掛けると、もう片方に何者か(椅子に掛けた者によって姿形は異なる)が現れ取引を持ちかける。取引が成立すると願い事が叶えられるが、同等の代償が払われる

SCP-739 - A Mirrored Booth (ミラー・ブース)
オーク材で作られ2面に鏡が貼られたブース。中に生物を入れ扉を閉じると、内蔵や身体の各部を含む全てが分子レベルで反転する。2度行うと元に戻るが本人は違和感を訴える。繰り返すごとにその人物の身体的・精神的欠点が消えていく一方で、記憶は混濁していく。稀に誰も中にいない時に扉が閉じると、内部から衝撃波で人を襲う何者かが現れる

SCP-740 - The Hindenburg Photograph(ヒンデンブルク号の写真)
ヒンデンブルク号の爆発事故を写したポラロイド写真。手にして見ていると悲鳴や爆発音が聴こえるとともに体温が上昇し、2~4分後には人体発火を起こす。写真も燃えるが復元する。なおポラロイドカメラが発売されたのは事故の11年後である

SCP-741 - Mysterious Russian Submarine (謎のロシア潜水艦)
1968年に沈没した旧ソ連の潜水艦。付近の水域に数々の異変を起こしている。核兵器や化学兵器ではない何かを運搬しており、わざと沈没させたと思われる

SCP-742 - Retrovirus (レトロウィルス)
複雑化したレトロウィルス。感染者は人間そっくりのウィルスそのものとなり、孤立した人間を襲い感染させる

SCP-743 - A Chocolate Fountain(チョコレート・ファウンテン)
原料無しで湧き続けるチョコレート・ファウンテン。近くに有機物があるとアリのような生物を放ち捕食し、近くになければクモのような節足動物を無数に放つ。管理が困難なためDクラス職員を2日置きに捕食させている

SCP-744 - Assembly Required (組立要求)
ウェストバージニア州の廃工場。56時間おきに稼働し激しく劣化した部品が生産され、製造主任を名乗る声がそれらの組み立てと工場の修復を要求する

SCP-745 - The Headlights (ヘッドライト)
ハイウェイに現れる二足歩行の生物。一組で活動し頭部から光を放ち車のヘッドライトに擬態する。時速180kmで車を追い、道を外れるか停車すると襲いかかる

SCP-746 - Pseudo-Avian (偽物の鳥)
鳥類の特徴を持つ1.3mのヒト型生物。言語を操り700歳を名乗り、敏捷で格闘技にまで習熟している。数十年にわたり逃げおおせていたが東京都八王子の神社で負傷しているところを捕獲された。 ※要するに烏天狗か?

SCP-747 - Children and Dolls (子供と人形)
様々な動物のマスクをかぶった6人の子供達。いずれも死亡が確認されており厚さ10cm以内の物体ならすり抜ける。標的にした人間を6人で取り囲み、手を繋いで周囲を歩き回ることで、21日間かけて人形に変化させる

SCP-748 - Industrial Dissolution (産業崩壊)
マサチューセッツ州にある廃工場。異常な機械群や生産品が発見された。すでに機能していないと思われたが、監視サイトや職員を取り込み再稼働してしまい、世界中に異次元空間を通じて製品を売り始めた

SCP-749 - Rain Drops (雨の音)
ムカデのような生物。豪雨に紛れて人家に忍び込み睡眠中の人間を襲う。体色は周囲に溶け込んで視認できず、雨音のような足音で気配も感じさせない

SCP-750 - A Different Outlook on Life (新しい世界観をあなたに)
コンタクトレンズ。着用すると自分では外すことは出来ず、視覚はもちろん五感にまで影響を与え、環境が異常なものへと変貌する。長時間にわたり着用すると外しても効果は続き、やがて深刻な人格障害や精神障害を引き起こす

SCP-751 - Organ Eater (臓物食い)
湿地帯に棲む不定形の寄生生物。睡眠中の哺乳類の腹部から浸透して中に入り込み、胃を皮切りに腸や他の臓器を自身と入れ替える。最終的に宿主を破裂させるとともに10~20の自身の複製を作ることで繁殖する

SCP-752 - Altruistic Utopia (ヒトならざる者の理想郷)
1万人の暮らす地下都市。住人の外見は人類そっくりだが思考様式はアリに近く、集団のために個を犠牲にする

SCP-753 - Automatic Artist (機械仕掛の芸術家)
直径10cmの小さなロボット。1時間に1枚ペースで写実的な絵を描く。最近は自身の死を描いたものが多い

SCP-754 - Illustrated Climbing Vine (成長する蔓の絵)
異常な成長力を持つアサガオ。近くの紙や絵の中にも繁殖し、人物が描かれていればアサガオに反応する。紙や絵が無くなると付近の地面等へ繁殖する

SCP-755 - "Watch for the white bird" ("白い鳥に気をつけろ")
欧米各地に出没する謎の人物。「白イ鳥に気をツけロ。(WAtCh For thE WhitE Bird.)」という常に同じ文面の落書きを残し、その落書きを見た者は必ず白い鳥に関わる事件・事故により負傷するか死亡する

SCP-756 - Miniature Solar System (小さな太陽系)
ある研究員の体内から現れた1個の太陽と6個の惑星。大部屋内を宇宙空間のように作り変え、独自の太陽系を形成している

SCP-757 - The Fruit Tree(果物のなる木)
桃の木に似た植物。夜明けごとに果実を実らせ、食べると臓器内に同じ果実が現れる。果実は熟すと食道と臓器を直結させ、口から飛び出る

SCP-758 - Spell Check - "Vasili" (校正の"ヴァシーリイ")
ヴァシーリイという名のロシア人男性。脳に言語野が無いにも関わらずあらゆる言語を校正できる。母語のロシア語しか理解できないが、あらゆる文章の誤りと訂正方法を認識できると思われる

SCP-759 - Sourdough Starter (サワードウの種)
パン種。このパン種でパンを作る人物の感情を吸収し、焼いたパンを食べた者は同じ感情を表す

SCP-760 - The Groomers (身づくろいする者)
ヒト型の生物。顔に目鼻は無く髪の毛に覆われ、光を浴びると不可視化する。好奇心旺盛で人懐こく、睡眠中の人間の上に乗り、睡眠を促進する音波を放ち、老廃物やニキビを食べてくれる

SCP-761 - Slightly Less Dangerous Trampoline (ちょっとだけ危険じゃないトランポリン)
250kg・m/s以上の運動量で衝突した物体を15m以内のどこかに転送させるトランポリン。地中や壁の中に転送させることもある

SCP-762 - Immortal Iron Maiden(永劫の鉄の処女)
鉄の処女に酷似した拷問器具。中に入れた人物を仮死状態にし苦痛だけ与える。発見された時、中からは数世紀前に入れられたと思われる人物が生きたまま出てきた

SCP-763 - Human Beowulf Cluster (ヒトBeowulfクラスタ)
ある施設の地下2階部分300平方メートルを占める人間の有機組織の塊。施設の所有者だった人物を中心に多数の臓器や血管が配置され、触れた者を取り込む

SCP-764 - The Obscene Show (とんでもショー)
一対の手袋形式の人形。人形を見た者のうち一人は人形劇を演じずにいられない強迫観念に囚われ、他の者は観客となり劇が終わるまで一連の出来事をショーの一環と見なす。はじめはただの人形劇だが、観客の中から一人を呼び出すと武器を使って襲い始め、4~11人を殺害しショーを終えるまで誰も止めようとしない

SCP-765 - Duck Pond (鴨池)
周囲の人物にリラックスと満足感を与える池。ただし滞在を続けると7~12日後には逆に倦怠感や無気力感を与える

SCP-766 - Human-Shaped Anomaly in Space (人型空間異常)
インドネシアで発見された人型の空間異常。あらゆる物質を通過させず実質的に不可視だが、石膏で型取りしたところ30代後半と思われる女性の姿が浮かび上がった。元々は周囲を木に覆われ「人型の木」として知られたが、火災により木が焼失し存在が明るみになった

SCP-767 - Crime Scene Photographs (犯行現場写真)
殺人現場を写した写真とその事件の報告書と旅行鞄。写真は写している光景を、報告書は事件の起こった住所を現在置かれている場所に変え、鞄はネームプレートをその場所の所有者に変える。また写真を見ると内容に応じた恐怖症に囚われたり、ガス状の生物に襲われる

SCP-768 - Long-Range Alarm Clock (長射程目覚まし時計)
目覚まし時計。セットした時間になると周囲300mのありとあらゆるアラームやアラートを鳴らす

SCP-769 - Ancient Encyclopedia (古代百科事典)
古代文明で造られた杯。水を入れて飲むと古代文明のなんらかの知識を得る代わりに、所持していたなんらかの記憶を失う

SCP-770 - Nuclear Slime (核反応スライム)
無職半透明の粘菌。同位体を吸収し未知の核反応を起こし繁殖・成長する

SCP-771 - Self-Repairing Biological AI (自己修復型生物AI)
壊れた機械と腐敗した有機物で構成されたAI。故障によりたびたびエラーを起こし、修復のため無数の小型ロボットが放たれ、金属を切り取り、脊椎動物を針で麻痺させ体組織を奪う。だが半日~数日で再び故障する

SCP-772 - Giant Parasitoid Wasps (巨大寄生蜂)
未知の巨大な蜂。人間や動物の死体に幼虫を産み付ける

SCP-773 - Voodoo Dartboard (ブードゥー・ダーツボード)
ダーツボード。人名を書き遊戯すると、得点や当たった場所に応じて書かれた人物にダメージが与えられる

SCP-774 - Whistlebones (骨笛)
ある化合物。皮膚接触した人間の骨ミネラルを溶解させる。溶解は全ての骨に及んで行き、やがて頭蓋骨が変形し鼻腔の変化により呼吸音が笛のような音を奏でる

SCP-775 - Hungry Ticks(腹ペコマダニ)
巨大なマダニ。脊椎動物に寄生し、栄養素を全て食べ尽くすまで繁殖し続ける。漂白剤に弱い

SCP-776 - The Youth Cult (若返りの儀式)
ロシアのある町の住民。自分よりも若い人間を生贄にした儀式により28歳ほど若返る。儀式を繰り返し17世紀から暮らしてきたと主張する。住民は40歳になると子供を産み、それを生贄にしてきたが、今や絶滅の危機に瀕している

SCP-777 - Kingdom of Sand (砂の王国)
ある砂漠の一角。そこに液体を垂らすと砂の動物が現れ周囲の者を襲う。24時間以内に再び液体にさらされないと崩壊する

SCP-778 - Paradise Falls (パラダイス・フォールズ)
ある国立公園の中央部。「パラダイス・フォールズ」なる場所への標識や遊歩道が現れ、入るたびに構造が変わる。現在は「パラダイス・フォールズ」だが10~25年ごとに名前や位置が変わり、それに伴い標識や地図もひとりでに書き換えられる

SCP-779 - Brownies (ブラウニー)
蜂に良く似た昆虫。人家の屋根裏や地下室に住み、人間を1日に1度刺して幻覚で操り世話をさせる。刺された者ははじめはこの虫を羽の生えた人間と、後には自分の子供と認識する。牛乳を好み、摂取すると欠損した羽や肢さえ回復する

SCP-780 - Seed Bead (種玉)
直径1cmの加工された宝石のような形状のガラス玉。10m以内に植物またはそれに類する物(絵や写真、画像等)が置かれると、ひとりでに動いて接触し、そっくりな植物を産み出す。植物は成熟するとこのSCPを造る

SCP-781 - Unwitting Dreamshaper (夢うつつの男)
眠るたびに実体化した悪夢に襲われる男性。平均して週に3回殺されるが死後12時間で復活する

SCP-782 - All-New You (アナタを一新)
「簡単3つのステップでアナタを一新」というタイトルの自己啓発書。読むと徐々に身体各部が勝手に動くようになり、やがて全く別の人格に身体を乗っ取られる。新しい人格は記憶や技術を受け継ぎ、特に異常性は無い

SCP-783 - There Was A Crooked Man (まがりくねった奴がいた)
英国テンビー市の住民を襲う敵性実体。秋から冬にかけ12年周期で約70日間活動する。日没後に単独で室内にいる者を狙い、犠牲者は全身を複雑骨折させられ、即座に軟骨や骨組織が成長して治癒することを繰り返し、身体が伸長して行く。住居も曲がりくねったように変形され、影響を受けている住居内に入ろうとした者も変形させられる。実体を映した映像も歪んでしまい正体の改名は進まない

SCP-784 - Christmas Cheer (今日は楽しいクリスマス)
テキサス州のある街の一区画。一年中雪に覆われ、約300人の住民がクリスマスを祝っている。内部に持ち込まれた物体はクリスマスの飾り付けをされ、クリスマス精神にそぐわないと判断された人物は家に連れ込まれ、やがて住民として現れる。
およそ1ヶ月に一度の割合で「ノエル・イベント」を催し、周囲の人家を巻き込もうとするため、サンタに扮した財団職員がイベントに参加すると見せかけて睡眠薬入りのエッグノッグを飲ませ阻止している

SCP-785 - A Chain Restaurant (レストランチェーン店)
あるレストランチェーン店の名前とそれにまつわる一連の現象。映画館等の大型公共施設で店名が口にされるのを契機に現象が始まり、その場にいた誰かがその店名のレストランを開店し、9ヶ月以内に14店舗以上に拡大。そして5月の第一金曜日に「春の特別フェア」が開催されると、店員がある条件を満たした客を殺し、他の客がそれを食する

SCP-786 - Funnel Factor Twelve (12倍じょうご)
巨大なじょうご。入った物体を12倍に拡大か12分の1に縮小させる ※要するにガリバートンネル

SCP-787 - The Plane That Never Was (けして飛行機などではないもの)
ワシントン州の野原に突如現れた大型旅客機。内部に身元不明の515人の死体があり、怪現象が発生し続けている

SCP-788 - Magma Carp (マグマを泳ぐ鯉)
マントル層に生息する鯉に良く似た3.2mの魚。身体はマグマで出来ており鉱物を食べる

SCP-789 - Internet-Savvy Predator (ネット通の捕食者)
ノースダコタ州にある無人の家。家屋がインターネット接続されると子供を装いチャットに現れ、小児性愛者を誘惑して家におびき寄せ捕食する

SCP-790 - Blood? (血?)
ある人物の体中から流れ続ける血液。血液は意志を持っており、氏の体内組織や骨を血液細胞に変換していると考えられ、氏はこれを神の摂理と受け止め、血?を世話していると主張する

SCP-791 - Water Orb (水の珠)
未知の力で球体状に固定された水の塊。生物が触れると普通の水のように汲み出せるが、石や金属といった無生物で触れると固体の球体のように持ち上げたり転がしたり出来る。無制限に汲み出せるが、時折大量の水が流出したり海洋生物が現れる

SCP-792 - The Body Farm (死体農場)
1日につき10体、計数千体の人間の死体が地面から浮き上がってくる地域。9月2日から10月31日までの期間に人型生物が池から現れ、平均87%の死体を池に沈め、残りを焼却して帰る

SCP-793 - The Ghost Sickness (幽霊病)
アフリカ睡眠病に似たウィルス。ある廃病院の中に入ると発症し、病状は急速に進行するが、院内から出ると急速に治癒する。死亡しても蘇生するが酷い痛みを伴う

SCP-794 - Desert Shipwreck (砂漠の難破船)
サハラ砂漠に廃棄された船。1.4km以内に近づいた人間は船に侵入したいという欲求にかられ、60分経過すると制御不能となる。船に侵入した人間は貨物と融合した神経生命体に近づくや息絶える

SCP-795 - Reality-Bending Cat (現実改変猫)
黒猫。目視した生物が友好的だと判断すれば猫に変身させて遊び、敵対的ならば獲物に変えて食べる。周囲の猫に同様の力を与えられるが、引き離すと3時間で力は消え、変身も1時間後に解ける

SCP-796 - River Cat (川猫)
周囲に大型のネコ型生物が見える症状。軽い引っかき傷を負ったり、足音や声を見聞きする程度の影響しかないが、罹患者はこのSCPに異常な恐怖を抱く。そして発症から1ヶ月以内に様々な原因から必ず死に至り、症状は最も近くにいた人物に感染する

SCP-797 - Curious Poltergeist (知りたがりのポルターガイスト)
小さな卵型の物体。人間の死体から臓器を取り出し、未知の力で腐敗しない人形を造って連れ回す

SCP-798 - Cortex Rat (大脳鼠)
他生物をテレパシーで操る、知能の発達した鼠。物理的に接触すればさらに意のままに操れるが、クジラやカラス科の鳥、霊長類にはあまり効かない

SCP-799 - Carnivorous Blanket (肉食性毛布)
毛布やクッションそっくりに擬態し、くるまった獲物を捕食する生物

SCP-800 - An Eastern History (東洋の歴史)
東洋の歴史を描いた絵巻物。東アジアで起こる大きな武力紛争を象徴した絵画が描かれる。18世紀初頭の記録からこれまで12パターンに変化している


SCP-401~600   SCP-801~1000