SCP-801~1000

SCP-801 - Seven Furs (7つの毛皮)
7種類の動物から作られた毛皮製品。着用するとその動物へと身体が作り変えられる

SCP-802 - Musical Tank (音楽戦車)
未知の動力で自走するルノー・シャールB1重戦車。フランス郊外の廃墟の町をテリトリーとし、19世紀後半~20世紀前半の音楽を極めて酷い音質で流しながら、侵入者を追い返す

SCP-803 - Predatory Parasols (人喰い洋傘)
傘に擬態した自律ロボット。開くと内側にはメスや注射器、薬瓶等の医療器具が備え付けられており、主に人間を捕獲し人体実験や生体解剖を行う。内部からこのSCPの群れを放つ大型の個体もいる

SCP-804 - World Without Man (人の居ない世界)
ある芸術家グループが作成したアート作品。稼働している間、人工物と人体を崩壊させるが自身も崩壊させ停止した

SCP-805 - Poison Wood Foal (毒木の仔馬)
仔馬の形に絡み合った枝や根の集合体。仔馬のように振る舞い人懐っこいが、皮膚接触するとウルシによるものに似た炎症を起こし、このSCPそっくりの身体に作り変えられる

SCP-806 - Resurrection Projection (再生の投影)
フィルム映写機。死亡している人物の映ったフィルムを再生すると、その人物の複製を作り出す。ただし最低でも33時間の重複していない映像が必要で、40時間以下では脳死状態で現れる。複製はオリジナルの記憶を有しているがモノクロ調のような外見で、また映画等を再生した場合は演じている俳優が複製され、アニメには効果がない

SCP-807 - Heart Attack on a Plate (心臓直撃ディナープレート)
食器皿。乗せられた料理を見た目はそのままに脂質、塩分、コレステロール等を増強させ、食べると主動脈への脂質の急激な蓄積により5分以内に心停止を引き起こす。味や香りも増強されるため食欲に逆らうことは出来ない

SCP-808 - The Mechanical Choir (機械の聖歌隊)
鋼や鉄で造られた巨大な機械群。頂点部分にスピーカーを備えたマネキンのような物が付けられており、部品の劣化や機械への攻撃によってスピーカーから強烈な音波が放たれる。音波は周辺の電子機器を除く機械を共振作用によって暴走させるほどで、特にマネキン部分に攻撃を加えると人を死に至らせる威力の音波を放つ

SCP-809 - Combat Boots (コンバットブーツ)
第一次世界大戦でフランス軍が使用していたレザーブーツ。着用して目を閉じるとフランス兵の戦争体験が再生され、その間、着用者はそれを現実と感じる。フランス兵の死とともに覚醒するが1回の使用につき着用者の80%が、3回以上では100%が重篤なPTSDを患う

SCP-810 - The Never-Want Lamp (決して欲しくないランプ)
古びたオイルランプ。人間が触れると「望みを言うがよい、そうすれば二度とそれが必要なくなるであろう」という言葉が表れ、望みを言うとそれに対する欲求を永久に失う。望みを言わずにランプから手を離すと所有者と見なされ、ランプは所有者の行く先々に現れる。やがて所有者はランプを意識せず持ち歩くようになり、その間ずっと望みを言い続ける。望みを叶えると4年間は効力を失う

SCP-811 - Swamp Woman (沼女)
沼に棲息していた人型SCP。触れたり、口から発射した老廃物で獲物を細菌で攻撃し捕食する。空腹でさえ無ければおとなしく、「アエ」と名乗りブラシで髪を梳く等、女性的な一面も

SCP-812 - A Big Box of River (水系の大きな箱)
貨物コンテナ。側面の扉を開くと中が水で満たされているが決して外には溢れ出さない。全ての扉を開くと、周囲を水で満たすか扉が閉められるまで水が溢れる

SCP-813 - Glass Shard (ガラスの破片)
球体のガラスの彫刻。容易に砕け、必ず7×2mmの破片となって近くの人間の眼を襲う。破片は視神経から脳を乗っ取り、しばしば活動を停止させる。宿主が死亡すると眼から破片が飛び出し近くの人間を襲う

SCP-814 - Pure Tones (純音)
アンティークの蓄音機と「純音」と書かれた4本のシリンダー。再生すると理論上不可能なほど歪みのない音を奏でる。ただし別のシリンダーを用いると周囲の垂直空間軸や時間を歪ませ甚大な被害をもたらす

SCP-815 - Snake Nut Can (商品名:スネークナッツ缶)
開けると蛇のおもちゃが飛び出す缶詰。超高速で最も近くにいた人間の顔面を正確に狙うため必ず重傷を負う

SCP-816 - Darwin's Erector Set(ダーウィンの進化論的オートマタ)
スイスで発見された小型オートマタの群れ。他の個体を破壊し部品から新たな個体を造ることで生殖したり、構造を進化させる。もし拡散させれば生態系を支配し再構築シナリオを引き起こす可能性もある

SCP-817 - Random Metamorphism (望まぬメタモルフォーゼ)
2~3ヶ月に1回ペースで身体が異常に変貌する男性。望まぬ変身により身体的・精神的に苦悶している

SCP-818 - An Abandoned Project (放棄された研究プロジェクト)
おそらく自身の望む通りに現実を改変させる能力を持つと思われる少年。その危険性により研究は放棄され終了された

SCP-819 - Vital Suckers (いのちアメ)
6種類の棒付きキャンディ。舐めると赤は血液、橙は胃酸等、色に応じた体液を消耗する

SCP-820 - Las Langostas Pintadas (イロツキイナゴ)
ペルー等に棲息するイナゴの群れ。視認した者は「自分は完全に安全で何も悪いことは起こらない」と確信する催眠に掛けられ、しばしば重大な事故を引き起こす

SCP-821 - Dixie Funland (ディキシー・ファンランド)
フロリダ州に存在したアトラクション施設。模型や人形が意志を持ち観客をもてなしていたが、遊園地やアミューズメント施設の発展により忘れられて行き廃墟となった

SCP-822 - Landmine Cacti (地雷サボテン)
踏むと爆発し種子を撒き散らす地雷のようなサボテン

SCP-823 - Carnival of Horrors (恐怖のお祭り)
多くの不可解な犠牲者を出した遊園地跡。調査団も半数が死亡した

SCP-824 - Active Weed Control (活発な雑草制御)
イチョウに似た樹木。自律移動でき、周囲の植物を抜いて、根の下に埋め込み養分にする

SCP-825 - Helmet of Disturbing Visions (苦悩幻覚兜)
中世様式の兜。頭にかぶったり、身体の一部でも兜の内部に入れると不快な幻覚を見せられ、長時間に及ぶと精神崩壊を引き起こす

SCP-826 - Draws You into the Book (*ほんのなかにいる*)
龍の頭をかたどった一対のブックスタンド。本を挟み部屋から出ようとした者は、作中のどこかに移動する。ブックスタンドもどこかに出現しており、見つけて本を取り除けば脱出できる。脱出できないまま物語が完結すると、作中人物として取り込まれてしまう

SCP-827 - The Soup (スープ)
巨大なヒト幹細胞の塊。ヒト組織を触れさせると元の組織の複製を造るが、元と同じ機能はしない。ある博士が末期癌の治療のために自身の幹細胞を活性化させた結果、このSCPが誕生した。博士は幹細胞をスープと呼んでいた

SCP-828 - ᖃᓪᓗᐱᓪᓗᐃᑦ (ᖃᓪᓗᐱᓪᓗᐃᑦ)
半魚人のような人型生物と彼女が所持していたアマウティ(イヌイットの衣服)。溺れた子供を救助し発見された。アマウティにくるまれた子供は水中でも低温や気圧に耐え、呼吸も必要としない。もともとは人間だったと語った

SCP-829 - Bloodthirsty Nail Polish (血に飢えたマニキュア)
血液から造られるマニキュア。爪に塗った者は、爪で触れた相手を魅了し操ることが出来る。相手の身体を切り刻み、血液をマニキュアの瓶に補充し、殺すと新たな獲物やマニキュアを使う仲間を求める

SCP-830 - Inky Quicksand (黒流砂)
油と砂で構成されているように見えるプール。生物が触れると引きずり込まれ、これまでに落ちた人物の顔が水面に現れ、会話も出来る。800人ほどが取り込まれていると推測される

SCP-831 - Tinkerbug (ティンカーバグ)
周囲の物質から道具を造り出すシロアリの群れ。数と時間に比例して高度な道具を用いるようになり、レーザーやサイクロトロンまで造り上げる

SCP-832 - Accountant's Coin (会計士の硬貨)
米国50セント硬貨。手にした者は自身の資産をあらゆる通貨単位や商品、株に換算できる。また資産の増減に著しく過敏になり、この硬貨自体を含め、ごく少額でも惜しむようになる

SCP-833 - Charity Worms (慈善虫)
寄生虫。寄生された者は他人に対して優しく寛容になる。一方で自身の肉体が極めて美味で栄養豊富だという考えに取り憑かれ、他者に食べさせようとする

SCP-834 - Marked(要注意マーカー)
皮膚に文字や絵を描くとタトゥーのように定着させるマーカー。安全だと思われていたが、描かれたタトゥーによる死亡事故が起こり、またタトゥーも消失したことから要注意とされた

SCP-835 - Expunged Data Released (削除済みデータの公開)
8トンの重量を持つ巨大なサンゴ。極めて頑丈で、異常な速度で成長し、排出物で周囲の生物を感染させる。削除されていた様々な記述が公開された

SCP-836 - Structural Cancer (構造腫瘍)
建築物のコンクリートやレンガといった材料が増殖し、内装や外観を拡大させる現象。無意味な窓や扉等が現れることも

SCP-837 - Multiplying Clay (掛け算粘土)
分割したり結合すると、加減ではなく乗除される粘土。たとえば6ドラムと5ドラムの粘土を合わせると11ドラムではなく30ドラムになり、50ドラムの粘土は5ドラムと10ドラムや、25ドラムと2ドラムに分けられる。決して1ドラム以下にはならない

SCP-838 - The Dream Job (夢のような仕事)
シカゴ近辺に現れる新聞の求人広告。実在しない会社だが、求人に応じた者はペルス社の面接に行く夢を見る。採用されると毎晩の夢の中でペルス社で働き、週末には報酬として楽しい夢が見られる。ただし解雇されるとホームレスになった夢しか見られなくなる

SCP-839 - Candied Worms (グミミミズ)
グミの身体を持つミミズ。色に応じて風味が違い、食べると胃壁から各臓器に向かい、自身と置き換える。色によって選択される臓器は決まっており、身体状況を変質させる

SCP-840 - Drain Feeder (ドレイン・フィーダー)
水道管やパイプ等に棲息するアメーバ。生物の胃や腸のような機能を複製し、水道管を食道に変えたりする

SCP-841 - Reverse Mirror Voodoo Doll Stick Puppet (鏡写しの操りヴードゥー人形)
操り人形。自身の状態を操作した者に鏡写しで反映させる。関節の可動域を超える動きも反映させるため、非常に危険

SCP-842 - Operations Table (オペレーティング・テーブル)
古びた手術台。人間を寝かせ、別の者が触れながら遠隔地の緯度や経度、詳細な情報等を思い浮かべると、寝かされた人間の身体が変形し、三次元の地図を造り出す。現在の情報が反映され、そこにいる人物の声も聞けるが、口から発せられるため悲鳴にかき消されがちである。死亡するまで手術台からは離れられない

SCP-843 - "Cow Seeds" ("牛の種")
牛のように白地に黒い斑点の付いた種子。植えると5日以内に牛そっくりの植物生命体が産まれる

SCP-844 - Crybaby (泣き虫)
人間の骨、埃、蛍光菌で構成された不定形の生物。6~12歳の子供を拉致し、攻撃して悲鳴を上げさせ、救助に現れた人間を襲い骨を奪う

SCP-845 - Liquid Polecat (液体イタチ)
フェレットに似た生物。驚いた時や狩りの時に身体を液体化させ、水中を高速で動き回る。休息時にも液体化し、狭い場所を好むため、水筒の中に入り込み、知らずに飲んだ人間が死亡事故に見舞われることも

SCP-846 - Robo-Dude (ロボ男)
高さ20センチのプラスチックのロボット。コントローラーで操作でき、意志はないがマイクを通し会話もできる。自身の質量を超えて350種類のアクセサリーを内部から取り出せ、おもちゃから兵器まで種類は豊富

SCP-847 - The Mannequin (マネキン人形)
女性型マネキン。自律して動き、半径50m以内に男性が近づくと喘ぎ声を上げ誘惑し、圏外に去られると自身の身体を破壊する。女性が近づくと即座に襲いかかり、損傷した部位を奪い取る

SCP-848 - Interdimensional Spider Web (次元の間に架かる蜘蛛の巣)
アメリカジョロウグモの群れ。普通の蜘蛛と変わりないが、別次元から現れたと思われる虫や小さな物体が巣に掛かる

SCP-849 - A Perfect Day (完璧な一日)
感覚遮断室(光や音を遮断する一人用のベッドのような装置)。入った人物を故郷そっくりの異空間へ転移させる。そこでは普段と変わらない日常が送れるが、きわめて幸運に物事が進み、一方で周囲の人物から不当に扱われる。17時間が経過すると世界が異常な姿に変貌していき、24時間後に強制的に装置から出される

SCP-850 - School of Fish (魚群)
ニシンに良く似た魚の群れ。魚群の中央は空間が歪んでおり、内側に近づくほどニシンからかけ離れた姿に変貌していく。内側の魚は近くの魚を捕食し、外側の魚はより外側の生物を捕食し生態系を形作っている

SCP-851 - Lullabugs (コモリウタアリ)
軍隊アリの群れ。蟻塚を造り、近寄った獲物を音波で眠らせ捕食する。音波にはメロディーがあり、どの言語でも同じ歌詞に聞き取れる

SCP-852 - Lunar Anomaly (月面の異人)
月面で発見された潜水艇のような乗り物とミイラ化した乗組員の死体。何者かに狙撃され死亡したと見られる

SCP-853 - Weather Preserves (天気ジャム)
瓶詰めのジャムのような物質。蓋を開くと瓶に書かれた「穏やかな夏の雨」、「猛烈な竜巻」等の気象現象が7分~22時間以内に周囲で発生し、最低30分間続く。持続時間は周囲の普段の気候とかけ離れているほど短くなると推測される

SCP-854 - Dream Bridge (夢の架け橋)
アメリカのとある場所で「夢の架け橋」と呼ばれる、自然に造られた橋状の砂岩。生物が東から西へ横断すると中央で消滅する

SCP-855 - The Film Hall (映画館)
毎月、映画のジャンルをテーマにしていると思われる異常が起こる講堂。「ホラー」、「シュール」、「アクション」、「SF」、「ディザスター」は特に危険

SCP-856 - Leopotamus (川獅子)
南スーダンのある川に棲息するライオン。人間が川に入ると即座に現れて襲いかかる。複数人が入ると距離を飛び越えて1秒未満で次々と襲う。移動は一瞬だが襲いかかる速度は通常のライオンと変わらず、回避は可能。川からは基本的に離れない

SCP-857 - Human-Based Ecosystem (ヒト基盤の生態系)
アマゾン熱帯雨林の一区画。人間の臓器や身体の一部そっくりの生物が棲息する

SCP-858 - Gravity's Rainbow (重力の虹)
虹色に光る夜光雲。下に位置する巻雲層を降下させ、そこから降った雨を浴びた固体は重力から解放されて上昇を続け、この夜光雲に触れると消失する

SCP-859 - Arachnophobic Orb (クモ嫌いのオーブ)
蜘蛛の巣に覆われた未知の物質で出来た球体。触れた人物は急性の蜘蛛恐怖症と重度の蜘蛛毒アレルギーを患う

SCP-860 - Blue Key (青い鍵)
一般的な青い鍵。表面にランダムに座標が現れ、その座標で示された地域の、扉に取り付けられたあらゆる錠前を開ける。ただし開くと青い霧の立ち込めた異空間につながっており、内部では多数の異常が報告される

SCP-861 - A Fallen Angel (堕天使)
水に似た大量の液体。熱くない炎で燃えており、未知の言語で歌いながら人間に接近する。歌を全く理解しない傲慢な人物の体内に入り込み、怪物に変貌させるクワイア・イベントが起きると甚大な被害をもたらす

SCP-862 - Rats (鼠)
10平方メートルのある領域。その中に入った物体は全て25立方cmの物体に引き裂かれ、断片それぞれがドブネズミのように動き出す。大気でさえ影響を受けるが、元の素材と同じ性質を保つため、空気の鼠はすぐに自壊する

SCP-863 - Patchwork Crabs (ツギハギ蟹)
タカアシガニに似た生物。四肢を持たず、他の生物やその死体から四肢を得る。小さな生物ならば丸ごと四肢にしてしまう

SCP-864 - Efficient Washbasin (効率的な洗面器)
洗面器。200ml以上の水を入れると、中から何らかの腕や触手が現れる。何もしないことも多いが、時折近くの人間を襲い中に引き込もうとする

SCP-865 - The Gentleman's Lashs (紳士のムチ打ち)
拳銃。発砲すると弾丸が消失し、撃たれた人間は負傷や病気を訴え、負傷したと思い込んだ部位は外傷が無いにもかかわらず実際に機能しなくなる。部下等に全く損傷無しに罰を与えるために開発された

SCP-866 - Supercomputer (スーパーコンピュータ)
物理的な限界を超えた計算能力を持つスーパーコンピュータ。実験やシミュレーションにも使えるが、その性質を探ろうとしたり、電源を切ろうとした者は消失するか異常な死を遂げる

SCP-867 - Blood Spruce (血トウヒ)
トウヒに似た赤い針葉樹。生物が葉に触れると麻酔入りの種子を体内に撃ち込む。種子は成長し体内に蔓を張りめぐらせて宿主を殺し、死体から発芽して新たな血トウヒが生まれる

SCP-868 - Mnemonic Meme (記憶改善ミーム)
記憶改善治療として開発されたが異常性を表したミーム。感染すると人生の全ての記憶を鮮明に思い出せる。同時に記憶消去処理や改竄処理も打ち消してしまうため、危険なSCPに関する機密が漏洩する恐れがある

SCP-869 - Summer of '48 ('48年の夏)
アメリカのある遊園地の従業員用の通行橋。開園中で停止しているアトラクションが無い時、通行した人物のうち●%が、1948年7月24日の同じ場所に飛ばされる。閉園前に外に出れば元に戻れるが、時間を過ぎて帰ってきた人物はいない

SCP-870 - The Maybe There Monsters (恐らくはそこに存在するはずの怪物)
統合失調症の患者にしか見えない生物。数ヶ月~数年にわたり獲物に付きまとい、主に孤立した時を狙って捕食する。患者ごとに姿形は違って見え、他人からはしばしば幻覚と誤解される

SCP-871 - Self-Replacing cake (景気のいいケーキ)
食べられれば24時間後に再生し、食べなくても24時間後に増殖するケーキ。放置すれば80日で地球はケーキに埋め尽くされると試算される ※バイバインが元ネタ?

SCP-872 - The Tattered Farmer (ボロボロの農場主)
ボロボロの衣服をまとったカカシ。1.5km以内の家畜を操り、人間を攻撃させたり、何かを生産させる。家畜は領域内から出すと植物状態に陥るが、領域内に戻すと再び操られ出す

SCP-873 - Russian Crystal Ball (ロシアの水晶玉)
素材不明の水晶玉。反射する光は正確に毎秒1秒ずつ時をさかのぼっているように見え、現在は17世紀のロシアの宮廷が映っている

SCP-874 - Abyssal Fluid (深淵の流体)
光を反射しない真っ黒な流体。2cm以上の深度を持つと、観測した限り無限と思われる空間につながる。内部には恐ろしい何かが存在し、中に入れられた人間は自殺衝動を引き起こされる

SCP-875 - War Criminals (戦争犯罪者)
地下ピラミッド。四肢を液状化させる昆虫、記憶を消去する液体、停止した原子炉、収容された巨大昆虫等がある

SCP-876 - Element-Switching Pills (元素転換ピル)
様々な色の付いたピル。一つ飲んだだけでは何も起きないが、二つ目を飲むと体内の全ての元素が別の元素に転換される。色や順番の組み合わせによって法則は決まっている

SCP-877 - University Microchips(大学のマイクロチップ)
様々な小型哺乳類の脳内で発見されるマイクロチップ。存在しない大学名と第●世代という文字が刻まれ、現在の技術力をはるかに超えた性能を有する。このチップが入った生物に頭を噛まれると、相手の脳内に小型化したチップのコピーが現れ、第●世代の●の数値が一つ進む。世代が進むごとにチップが小型化されるため周波数を検出できなくなり、全容を把握できておらず、またチップの埋め込まれた生物が種族を超えて連携し人間を襲う事例が発生しており、その脅威が懸念される

SCP-878 - The Actor (俳優)
ある俳優と彼の扱う小道具の短剣。数ヶ月に一度、製作中のテレビ番組や映画、演劇の舞台に現れ、周囲の人物はその俳優がもともと出演していたと思い込む。俳優は不自然な流れから出演者を短剣で刺して忽然と姿を消し、刺された人物は薬物の乱用や異常な性癖により破滅する

SCP-879 - Colonial Cetacean (群体性クジラ)
クジラに良く似た生物。人間をフェロモンで誘き寄せ、体内に器官として取り込む。さらに子供を産み、世代を重ねるごとに人間からこのSCPへと近づいている

SCP-880 - Trapped Winter (閉じ込められた冬の中で)
カナダの廃村。毎日1~2時間にわたり地吹雪が起こり、その間に中にいた人物は全て行方不明となる。廃棄されてから数十年は経つはずなのに屋内では暖炉で火が燃え、食物も腐敗していない

SCP-881 - Little People (小さな人々)
ある2つの市にいた計9891体の人々と動植物。あるSCPの収容時に影響を受け、2.5mm~15cmの生物に変貌した。地下室で管理し、自身の異常性を認知している個体を通じ、人口を増やさないよう措置していたが、不穏な動きを見せ始めた

SCP-882 - A Machine (機械)
歯車や滑車、ねじ等がランダムに組み合わさった構造物。極めて頑丈で、接触した金属の物体を取り込む。長時間にわたり周囲にいた人物は研削や機械音の幻聴に苦しめられ、このSCPに金属を投げ入れることでのみ症状はやわらぐが、悪化するとやがてSCP内に身を投げてしまう。海水に錆びやすく、錆びると活動を停止する

SCP-883 - Extradimensional Beehive (余剰次元型ハチの巣)
巣箱に入った蜂の巣。巣箱は奥行き2mしか無いにも関わらず、内部は最低でも8kmの広さがあり、奥に行くほど蜂も蜂蜜も危険な物となる

SCP-884 - A Shaving Mirror (手鏡)
幻覚を見せ髭が剃れているにもかかわらず剃れていないように思われる。使い続けると強迫性障害を発し死にさえ至る

SCP-885 - Living Vacuum (生きている真空)
生命を持った真空。生物の呼吸を感知し、包み込んで殺すが、殺した後は捕食も何もせず放置する

SCP-886 - Nanny (ナニー)
周期的に無性生殖を行う女性とヤギ。女性はヤギの子供を、ヤギは女性の子供を周期的に産み、それぞれの遺伝情報は完全に一致している。子供達も全く同じ性質を持つ

SCP-887 - Hypergraphia (ハイパーグラフィア)
30年の昏睡状態から脱した男性。眠っている間に受信したと主張する様々な文書、図面、数式等を書き続ける

SCP-888 - Memory Stones (記憶の石)
ロシアで発見された未知の鉱物。8立法cm以上の欠片を手に取ると記憶を吸い取られ、石は赤く染まる。赤くなった石を手にすると記憶を追体験できる。吸い取らせた記憶は失われ、石を8立法cm以下に砕くと記録も無くなる

SCP-889 - Hybridization (雑種形成)
異なる動植物間、はては動物と植物の間にも雑種を生まれさせる牛舎

SCP-890 - The Rocket Surgeon (常識外れの外科医)
機械を生物のように手術出来る男性。一般的な手術器具で材質に関係なく患部を切除し、切り取られた部品は皮膚や内臓等の生体組織に変化する。機械の声を聞け、手術に成功すればどんな故障でも治るが、失敗すると決して修理出来なくなる

SCP-891 - California Field (カルフォルニア畑)
カリフォルニア州のある畑。植えられた食用果実を豊かに実らせ風味も増強させるが、果実をかじると同量の内臓を失う。リンゴのみ別のさらに深刻な何かが起こる

SCP-892 - Everyone's Spreadsheet (みんなのスプレッドシート)
古いパソコンとエクセルファイル。全人類の個人情報や現在の思考が記されているが、その数は把握されている人口よりなぜか多い

SCP-893 - Asexual (無性)
切断された身体の部位が、自身のクローンのように成長する男性。事故で指を切断した時に異常性を発見した。クローンはおよそ20倍の早さで成長するが、癌に侵されておりすぐ死に至る

SCP-894 - Speak No, Hear No, See No (言わ猿、聞か猿、見猿)
それぞれ口、耳、目を抑えている3つの猿の人形。5m以内で視認した生物のそれぞれ言語能力、聴力、視力を24時間失わせる

SCP-895 - Camera Disruption (カメラディスラプション)
棺。カメラやビデオ等の記録装置を50メートル以内に近づけると幻覚を映させ、撮影した人間にヒステリーを起こさせる

SCP-896 - Online Role Playing Game (オンラインロールプレイングゲーム)
とあるオンラインRPG。プレイヤーキャラに本人の姓名を付けると、ステータスの変更が本人に反映される。ただし1つのステータスが他のステータスより15%上回ると、全ての能力が悪化する

SCP-897 - Voodoo Organ Transplant (ヴードゥー移植手術)
100年以上生きていると推測される男性。重要な臓器を損傷すると、周囲の人物の健康な臓器と自動的に置換される。不本意に他人を殺し続けて来たため精神的に不安定だったが、誤って射殺され脳が置換された結果、安定した人格に変わった

SCP-898 - Memetic Counter-Agent (ミーム中和剤)
ミーム汚染に対抗するため開発されたミーム。はじめはミーム汚染を感知すると逃亡するよう設計され、その後も改良を重ねられたが、暴走や危険性の無い一般的なミームへの過剰反応、ミーム自体を全く完治できなくなる精神障害、さらには汚染されなくとも危険なミームの保有者になってしまう等の問題が発覚し、開発は中止された

SCP-899 - Lost Children (迷子の森)
ロッキー山脈国立公園の一画。集団の子供の幽霊が立ち入った者を攻撃する。接触されると大人は思春期前の記憶を全て失い、思春期前の子供は消失する ※使われている画像は恐怖画像として有名

SCP-900 - City of the Sun (太陽の都市)
インドネシア南西の紀元前に放棄された都市。女性が一人で住んでおり、未知の言語と象形文字を使うが、解読しコンタクト出来た。彼女はここを太陽に建てられた都市と呼び、信心足らぬ罰を受け、離れられないと語る

SCP-901 - The Building on the Square (街にあるビル)
4階建てのビル。人間が入るとエントランスのドアが閉まり、60%はそのまま消失し、40%は30分~数ヶ月後に帰還する。内部は被験者が最も忌み嫌う組織(警察等)になっており、拷問に近い尋問が行われ、治癒不能のPTSDに見舞われる

SCP-902 - The Final Countdown (最後のカウントダウン)
空の箱。針の動くような音を出し、それを聞いた者、この箱の存在を知った者に「箱の中に危険物が入っている」という妄想を抱かせる。そして針の音が止まった直後に箱は破壊されねばならないと確信し、その恐ろしい中身を探して箱を開け閉めし続ける

SCP-903 - Tunnel of Infinite Possibility (無限大の可能性トンネル)
あるSCP研究施設と収容施設をつなぐトンネル。規則を無視し複数のSCPを同時に輸送した事件により、トンネル自体がSCPとなった。トンネル内に入った物体は消失し、代わりに異常な物体と説明のメモが現れる。事件の前に輸送したSCPの性質と一致し、2時間ほどで劣化する

SCP-904 - A Short Poem (短い詩)
読んだ人物に韻を踏ませてしまう詩。芸術的素養のある人物ほど重症になり他人へも感染するが恒常的ではない

SCP-905 - Mr. Chameleon (ミスター・カメレオン)
光子の身体を持つ人型の生物。波長を変えて周囲の風景に溶け込むことが出来る。常に光子を放出しているため光子の摂取が必要で、固体は通過できない

SCP-906 - Scouring Hive (漁り回る群れ)
ワーム状の無脊椎動物の群れ。強力な酸で獲物を溶かし捕食する。人型になり二足歩行したり発声も出来るが、群れの中での意思疎通の手段は不明

SCP-907 - An Exploratory Vehicle (探索車)
大型のバン。エンジンを始動すると5~10分で太陽系外惑星にワープする。外にさえ出なければ安全で5~15日後に元の位置に戻る

SCP-908 - Colocated Rock (同時多重存在する小島)
インド洋、オホーツク海、五大湖等の各地に同時に多重存在する小島

SCP-909 - Mr.Forgetful (ミスター・わすれっぽい)
恒久的な前向性健忘症の男性。自身で記録した物は記憶出来るが、同時に関係者からその記憶が失われる

SCP-910 - Immortality Serum (不死血清)
未知のタンパク質。接触した哺乳類を不死身にさせる。非常に遅くだがあらゆる傷が治癒するようになり、容易に致命傷を与えられない。また汗や唾液とともにこのSCPを分泌するようになる。ただし生物学的、精神的には劣化を続けるため長寿の者は激しい苦痛を訴える

SCP-911 - Egyptian Book of the Dead (死者の書)
紀元前1375年頃の物とされる、エジプトの死者の書が記されたパピルス。触れた者は90%の確率で意識をパピルスに吸い取られ植物人間となる。残りの10%はパピルスに保存された人物の意識に交換される

SCP-912 - Autonomous SWAT Armor (自律SWATアーマー)
ある市警のSWATの装備品一式。まるで透明人間が着用しているように宙に浮き、市警の制服を着た人物の指示に従う。自身や市警の制服を着た人物が襲われると反撃するが、しばしばやり過ぎる

SCP-913 - Mr. Hungry (ミスター・はらぺこ)
成人の1日のカロリー摂取量を2時間ごとに必要とする男性。摂取できないとトランス状態に陥り、怪力で周囲の物(生物も含む)を片っ端から食べる

SCP-914 - The Clockworks (ぜんまい仕掛け)
入れた物を未知の動力で改造する機械。生物と機械等を入れれば合成も可能

SCP-915 - The Mechanotesseractic Computer (機械式四次元立方体コンピュータ)
非ユークリッド幾何学の内部構造をした計算装置。外見は金属の立方体で、内部に入ることが出来るが行方不明になったり、計算によって構造が変化したりする

SCP-916 - Man's Best Friend (人類最高の友)
非常に長寿のゴールデンレトリバー。接触した人物は痛みを感じなくなり、このSCPによって自殺に導かれた者達の声が聴こえ、自身も死を選ぶ。Dクラスへの痛み無く迅速な終了の方法として使われている

SCP-917 -Mr. Moon- (ミスター・ムーン)
顔面のパーツが月の満ち欠けに応じて消滅と再生を繰り返す男性。痛みは感じないが消滅している間は視力や嗅覚が失われ、その間は飲食や呼吸を必要としない

SCP-918 - Baby Mill (ベビー工場)
ある廃工場。2ヶ月ごとに煙突から3匹のコウノトリに似た生物が現れ、両親と新生児の3人家族の住居から新生児を連れ去り、工場の機械に入れてベビーパウダーを作る

SCP-919 - Needy Mirror (寂しがり屋の孤独な鏡)
姿見。15秒以上、前に立った相手に対して鏡像が鏡の前から去らないよう懇願する。立ち去ると嘆き悲しみ崩壊する

SCP-920 - Mr. Lost (ミスター・まいご)
世界各地を放浪する男性。接触した人物は彼と同行したい欲求に駆られるが、彼を運んだり、誘導したり、追跡したりする者は全て消失する。レーダーによると砂漠や氷河、海上も歩いている

SCP-921 - Museum of Memories (記憶博物館)
ある地下洞窟。鍾乳洞や書斎等の部屋があり、内部の物に触れると様々な感覚をもたらす。音声ガイドのような声が聞こえる

SCP-922 - Another Version of the Truth (真実の別バージョン)
ある大学とその周辺に起こっている現実改変現象。学生や職員、調査するエージェントに多数の存在しない人物が紛れ込み、彼らに関する記憶が生成されている。このSCPのサイト管理者も存在していないと判明した

SCP-923 - A Useful Tool (便利ツール)
人工衛星。標的を指示すると未知の力により狙った人物に、恐怖の感情や自殺願望、暴力衝動を与える。強度を上げると外傷や空間歪曲がその周辺にまで現れ、最大強度はKeterに指定された

SCP-924 - The Ice Water Men (氷洋人)
北極圏の海に棲息する人型生物。獲物を海底に引きずり込み、バクテリアで分解し捕食する

SCP-925 - The Mushroom Cultist (マッシュルーム崇拝者)
人間の男性に見えるSCP。接触した人物を未知の力で魅了し崇拝させる。10~30名の崇拝者が出来ると、洞窟に連れて行きマッシュルームを栽培させ、それを食べる。崇拝者は疲労や栄養失調から死亡すると養分として使われ、大多数が死亡するとSCPは街に出て以前の2倍の新たな崇拝者を連れてくる

SCP-926 - Guqin (古琴)
紀元前2~3世紀の古琴。秦の始皇帝陵から発掘され、奏でた曲に応じて兵馬の陶俑が動く

SCP-927 - Contagious House (伝染する家)
ある住宅に棲息する微生物。男女の死体、炭酸の抜けたソーダ、腐敗したリンゴ、補修したテーブル、切り裂かれた絵画、壊れた階段、等の屋内の様子を周囲の住宅に再現する

SCP-928 - The White King (白のキング)
陶器で出来た少女の人形。目で周囲の人物を追い、なんらかの音声記録を再生する。不定期に3時間~8年の間隔でカパブランカ・チェスの駒の動きを指示し、何者かと対局している。駒の動きは現実の事件と対応していると思われるが、白側の人形はあと30手ほどで敗れると考えられ、その時に現実に何が起こるのか危惧されている

SCP-929 - The Cuckoo (カッコウ)
3m以内に近づいた生物の若い個体に変身し、世話をさせるSCP。親と見なされた生物はSCPを自分の子孫と信じ込み、偽の記憶を植え付けられる。周囲にも同様の影響を及ぼすが、このSCPに関する事前の知識があれば克服できる。現在は収容しやすいよう金魚に変身させている

SCP-930 - Seagull Island (カモメ島)
ある熱帯の島とそこに棲息するカモメを主とした鳥類の群れ。島に近づいた人間を襲い、立ち去るまで攻撃する。調査によりUSSケート(アメリカで著名な第二次世界大戦中に消息不明となった潜水艦)の乗組員がこの島に漂着したこと、島に棲息する恐るべき何者かから守るため、カモメは部外者の上陸を阻止していることがわかった

SCP-931 - A Rice Bowl (茶碗)
これなるは 不思議な茶碗 えすしぃぴぃ
椀の中 見るか触るか した者は
説明を すれば必ず 五七五

SCP-932 - Night Feeder (夜の捕食者)
透明化する人型の生物。8体未満の群れで獲物の人間を追って寝室に潜み、獲物がレム睡眠に入ると未知のフェロモンで金縛り状態にし、獲物の放つ恐怖の感情を捕食する。大音量を浴びると可視化する

SCP-933 - Duct Tape (ダクトテープ)
ダクトテープとのっぺらぼうの怪人。最も近くにいる標的の顔にテープを貼り付け、目鼻口耳を剥がす。剥がされた部位は肉と骨に覆われたのっぺらぼうの状態になり、全ての部位を失った者は怪人と同様の行動を取る。一部を失った者はテープがあれば元に戻せるという妄想にかられるが、全ての部位を失う結果を招く

SCP-934 - Inland Lighthouse (内陸の灯台)
ある博士が実験のため内陸部に設置した灯台。周囲は7日ごとに濃霧に覆われ、24時間にわたり灯台は光を放つ。その間にレッド・ゾーンと呼ばれる半径2km以内に入った人物は全て消失する

SCP-935 - Ancient Playing Cards (古代のトランプ)
16世紀にドイツで作られたと思われるトランプ。箱から3m以上離すと瞬時に箱の中に戻り、またあらゆる破損から回復する。ある遺伝子を持つ人物が41歳になるとトランプは所有物として現れ、それを用いゲームをするよう指示するが結果に関わらず78時間以内に死亡する。だがある人物がゲームに勝利し、効果は失われた

SCP-936 - Fruit of Man (人間の実)
ブナに似た樹。人間の首吊り死体そっくりの実を生やす

SCP-937 - Walking sticks (闊歩する小枝)
「絞め殺しの木」と呼ばれる樹木の一種。昆虫そっくりの実が生え、毒針で養分となる獲物を調達したり、周辺の樹から発芽して取り込んだりする

SCP-938 - Blood and Thunder (血と雷)
電気生物。家屋の電力供給網に潜み、5km圏内に雷嵐が近づくと電子機器に異常を起こして人間をおびき寄せ捕食する。定期的に人間の体中に長期間(記録された中で最長は36年11ヶ月6日)にわたり潜伏するが目的は不明

SCP-939 - With Many Voices (数多の声で)
赤く半透明の捕食性動物。以前に襲った獲物の声を真似て標的をおびき寄せる

SCP-940 - Araneae Marionettes (アヤツリグモ)
蜘蛛に似た寄生虫。宿主を操り性交により繁殖・感染する

SCP-941 - Carsickness (車の病気)
車に感染する病気。数日にわたり不具合をもたらし、排気ガスから他の車に感染する等、風邪に似ている

SCP-942 - Blood Candy (血の飴)
風船ガム。口にするとあらゆる体液が血液そっくりに変化する。このガムを無限に供給するディスペンサーもある

SCP-943 - Repayment in Kind (現物返済)
未知の金属で造られたバンド。服役中の人物に嵌めると、収監に至った事件を被害者側の視点で体感する。無実の者(無実だと完全に信じている者?)には効果が無い

SCP-944 - Mirror Maze (鏡の迷路)
ある遊園地の鏡の迷路のアトラクション。不定期に鏡の中に迷い込み死亡者や行方不明者、異常な体験をする者が現れる

SCP-945 - Box of Shawabti (シャワブティの小棺)
紀元前1500~1300年のエジプトのシャワブティ(ミイラをかたどった副葬品)が収められた小棺。以前に小棺に触れた人物が死亡するとシャワブティが消失し、代わりに粘土で造られた死者の複製が生前の生活圏に現れ、死者のやり残した仕事を行う。現在は186体のシャワブティが収められている

SCP-946 - A Formal Discussion (公開討論)
2つの椅子が付随したテーブル。週に2~4回、二人の男性が現れて討論を行う。テーマは多岐にわたり誰でも討論に参加でき、参加者に応じて椅子が増え、テーブルも変形する。討論を妨害する者は椅子を撤去され、以降は完全に無視される。稀に仮定の事柄について討論がされ、結論に応じて現実が改変される。「重力は必要か?」というテーマの際には危機を感じた博士が参加し、不要派を論破した。こういった世界崩壊をもたらす事態に備え常に腕の良い論客が待機している

SCP-947 - Son of a [EXPLETIVE REDACTED] (サノバ[罵言につき編集済])
強い伝染性を持つ罵言。見聞きした者は即座にその意味と作成者の名前を理解し、積極的に使用する。やがて全ての罵言がこの言葉に変換される。英語話者にしか感染しない

SCP-948 - The Workaholic(仕事中毒)
ダブリンの外科医だった男性。極度の衰弱と睡眠不足を示すが、しかし栄養も睡眠も必要とせず30年以上も講義をし続けている。身体障害者が医療処置について彼に話すと治癒し、室内に入った人物は安心感を覚える。治癒効果は彼が精通していない怪我や病気には発揮されないが、教科書や論文を与え学ばせると発揮される

SCP-949 - Wondertainment Land (ワンダーテインメント・ランド)
ワンダーテインメント博士の遊園地。ランダムな場所に消失と出現を繰り返している。生きているぬいぐるみのマスコットが案内してくれ、様々な異常な現象が起こるが危険はない

SCP-950 - Clothes Dryer (衣類乾燥機)
衣類乾燥機。入れた衣類とは別の衣類が現れる。衣類以外の物を入れても衣類に変わり、どれも酷く汚れたり破損している

SCP-951 - My Friend LUCAS (ぼくのともだち、ルーカス)
あるメガドライブのRPGに現れるAIキャラ。バグを利用して仲間にでき、チートで冒険の手助けをしてくれる。友好的で会話も可能

SCP-952 - NP Rock (NPロック)
マス・ロックの一種でNPロックと呼称される音楽ジャンル。聴き続けると他の楽曲を演奏できなくなり、既存の恋愛関係が破綻し、ついには他のジャンルの曲を聴くと著しい苦痛を感じるようになる

SCP-953 - Polymorphic Humanoid (妖狐変化)
九尾の狐。普段は韓国人の女性に擬態し、テレパシー能力で周囲の人々を殺し合わせる

SCP-954 - Vocalizing Frogs (鳴くカエル)
鳴き声で昆虫を気絶させ捕食するカエル。人間には声は聴こえないが、幻覚の人影が見え、しばしば幽霊と誤認される

SCP-955 - Mr. Sillybug (のらむしさん)
人懐こく友好的だがチョウチンアンコウに似た恐ろしい外見を持つ生物。犬や7歳未満の子供にはかわいい姿に見える。危害を加えようとしない限り危険はなく、幼稚園児と交流することも

SCP-956 - The Child-Breaker (子供割り人形)
ピニャータ(メキシコ伝統のくす玉人形。棒で叩いて割り、中の玩具やお菓子を取って遊ぶ)。12歳未満の子供が近づくと停止させ、腹を割って中からキャンディを取り出す。キャンディは臓器を素材に造られており、食べると12歳以上の人物は心停止し、12歳未満の人物はこのピニャータへと変身する

SCP-957 - Baiting (おびき寄せ)
独居の人間の家に共棲する人型生物。胸に空洞があり、そこに通された人物は、自分が生まれつき盲目で、このSCPは重度の火傷を負った近親者だという記憶を植え付けられ、世話をするようになる。その犠牲者は月に一度、街に出て盲目のため困ったふりをして、助けた人を自宅におびき寄せ、SCPの空洞を使い身体を変貌させ、食材とする

SCP-958 - General-Beep (ビープ将軍)
ブリキのロボット。13歳以下の子供に外見は玩具だが強力な兵器の造り方を教え、戦争ゲームをさせる。洗脳する力は無く、子供達は自発的にゲームに取り組む

SCP-959 - The Bogeyman (ブギーマン)
白人男性。半径約37m以内の肉眼で見た相手には、記憶の中で最も不快な人物や物体に見え、強烈な不快感を与える

SCP-960 - Inspiration (インスピレーション)
古代ギリシャの花瓶の欠片。触れると芸術や科学の独創的な発想を得られる。だがその発想は作品を完成させると暴力的なものへ向かい、凶悪な事件を起こす

SCP-961 - University Sundial (大学の日時計)
存在しないある大学が造った日時計。日光が当たっている間は普通の日時計だが、日光を失うと黒い染みが針のように動き、一周した時にこの日時計を含む閉鎖空間内にいた人物に幻覚を見せる。その幻覚は歴史的事件の10分前から始まり、事件に眼窩の無い謎の人物が介入しており、体験した者は1月ほど様々な恐怖症に苦しむ

SCP-962 - Tower of Babble (ダベるの塔)
ある山脈に立つ巨大な塔。推計13,500体の動物のサイボーグを操り、付近の動物をサイボーグに改造したり燃料にする。およそ60日に一度、塔から文書の付いた風船が飛ばされる。内容は小説や詩、まれに人類を賞賛する手紙がある

SCP-963 - Immortality (不死の首飾り)
手にした人の人格を上書きする首飾り。現在は財団屈指の問題児の博士の人格が入っているため厳重に保管されている

SCP-964 - Indescribable Polymorph (表現しづらい不安定物体)
米国防総省が開発させた物体。文章、写真、データ、記憶等あらゆる方法で「発見された時」にその姿形を変化させる。複雑な方法や遠距離から発見すれば変化を遅らせられるが、これまで2週間以上同じ姿形を保ったことはない

SCP-965 - The Face In The Window (窓の中の顔)
窓の中に現れる顔。窓の外が一定以下の光量になると現れ、視認できる範囲内の人物に強い妄想やストレスを与える。窓を破壊すると別の窓に移る

SCP-966 - Sleep Killer (眠りを殺す者たち)
赤外線でしか見えない人型SCP。獲物の眠りを妨げる周波数を出し弱った所を捕食する。野生に多く棲息しており財団に追われている

SCP-967 - Infinite Scrapyard (無限のくず置き場)
およそ200×500mに広がる廃品置き場。廃品で造られた生物が徘徊し、範囲外に出すと生命を失い廃品に戻る。周囲に一定量の廃品を置き24時間経過すると範囲が拡大する

SCP-968 - Tar Baby (タール・ベイビー)
タールそっくりの外見を持つ繊維状原虫のコロニー。赤ん坊や子供、負傷した人間に擬態し獲物をおびき寄せる

SCP-969 - ● Brand Mosquito Repellent (●ブランドの防蚊剤)
存在しないブランド製の防虫剤。裏面に記載された使用法を守れば一般的な防虫剤より高い効果を得られるが、守らないと様々な異常な効果が起こる。コンビニの棚にいつの間にか現れる

SCP-970 - The Recursive Room (再帰的空間異常)
複数の部屋がループ状につながる空間異常。SCP財団の施設内で現れ、周囲に異常が拡大した

SCP-971 - Exotic Fast Food Delivery (エキゾチックなファーストフード・デリバリー)
古びた宅配フードのメニュー表。手に持って電話を掛けたときにのみつながり、約20分後にいつの間にか商品が届く。食べられるが肉は絶滅危惧種の物で、保護されているそれら動物の体重や筋肉が、料理の量に応じて減少するのが確認された

SCP-972 - Immunity (免疫)
異常な免疫力を持つ男性。体内に病原体が入ると、急速に免疫を作り排出する

SCP-973 - Smokey (ハイウェイパトロール)
ある高速道路の一画に現れる半壊したパトカーとそれを運転する男性。深夜に特定の速度で範囲内に入った車を追跡し、乗員を殺害する

SCP-974 - Treehouse Predator (ツリーハウスの人食い)
森に住む人間の子供に似た生物。粗末な小屋に誘い込んだ子供を捕食し、食べた子供に擬態して次の獲物をおびき寄せる。驚異的な怪力と耐久力を持つが火に弱い

SCP-975 - Subway Frogs(地下鉄蛙)
ある地下鉄の放棄された一画にある穴。高い知能を持ちしゃべる蛙が時々現れる。蛙は「危険から逃げてきた」と語る

SCP-976 - Anomalous Hard Drive (異常ハードディスク)
32GBのハードディスク。●TBの容量があり、未知のSCPや収容されなかったはずのSCP、実験されなかったはずのデータが記録されており、パラレルワールドのSCP財団の記録を見ることが出来ると推測される

SCP-977 - The Security Station (セキュリティステーション)
放棄された倉庫。中にはセキュリティ室があり、●名の意識不明の人物をモニターしている

SCP-978 - Desire Camera (欲望カメラ)
インスタントカメラ。写した相手が現在やりたいと思っていることを現像する。内心を極端に表現することもあり、人間以外の動物にも効果がある

SCP-979 - Stoneware Rabbit (炻器の兎)
生きている兎の焼き物。恐怖を感じると高周波のノイズを発し、暴露した相手に共感覚を与える。時間に応じて感覚は拡大し、やがて精神疾患を引き起こす

SCP-980 - An Absence of Detail (細部欠如)
目鼻等の凹凸や内臓を持たない人型生物。半径8m以内のあらゆる物質に「簡素化効果」を与える。人間なら平均的な体型に近づき、記憶や個性を失い、内臓が同化していく。収容された部屋はごく簡素な内装・外観に変化する

SCP-981 - The Director's Cut (ディレクターズ・カット)
映画「メトロポリス」フィルムとその容器。近くに置かれた長編映画の内容を一部書き換える。内容には未発見のSCPの能力が含まれていると見られ、実験に有意だがミーム汚染やKeterクラスのSCPを映す危険もある

SCP-982 - Chicago Loop (シカゴ・ループ)
アンティークの窓。開くと1875年3月26日の午前8時30分~翌27日の午前10時45分の景色が広がり、窓から外に出ることが出来る。27日の午前10時45分になるとリセットされ26日の午前8時30分に戻り、それまでに帰らなかった人・物は全て消失する

SCP-983 - The Birthday Monkey (バースデー・モンキー)
猿の玩具。誕生日の人物が触れると宙返りしお祝いの歌を唄う。唄うたびに触れた人物の年齢が1つ増し、死亡するか上手く合唱するまで止まらない。合唱の巧拙に応じてキャンディを排出し、上手ければ食べると年齢を元に戻したり寿命を延ばす効果があるが、下手な場合は悪い効果が起こる

SCP-984 - A Public Restroom (公衆トイレ)
とある公衆トイレ。個室に1人だけ入り鍵を掛け、他に誰もおらず、照明が1つ以上壊れていると、凶暴な動物が出現する。9分後に動物は消えるが殺されることもしばしばで、生き残った者は事態を把握できず激しく混乱する

SCP-985 - Lost Luggage Claim (手荷物紛失所)
ある空港の手荷物受取所。滑走路かコンベアかターミナルか、3つのセクションのうち1つが観察されていないと新たな荷物が出現する。荷物は見る人を誤認させる力があり、よく似た自分の荷物と間違い受け取られる。中には危険物が詰まっている

SCP-986 - Faulkner's Last Manuscript (フォークナーの最後の原稿)
小説家ウィリアム・フォークナーの未発表の原稿。タイプライターで打たれた暗号や文章が不規則に現れる。また原稿自体も自叙伝だが実際のフォークナーの経歴とは異なる部分も多い

SCP-987 - Gruesome Gallery (陰惨なギャラリー)
現在13枚が収容されている鏡。人々が殺害される様が繰り返し映し出されており、2周観ると被害者や殺人者が観察者に気づく。またサーモグラフィにのみ映る吸熱エリアが鏡の周囲を徘徊し、鏡を手入れする以外の行為をする者を襲う

SCP-988 - Unopenable Chest (開かずの箱)
決して開けられない箱。開くために箱のある場所に行こうとした人物は事故等によってたどり着けず、たどり着き開こうとした人物は自然死を遂げる。機械による遠隔操作やCTスキャン等も全て故障により失敗する。自然死した人物の死亡率は統計的に矛盾はなく、開けようとさえしなければ観察も触れることも出来る

SCP-989 - Self-Defense Sugar(自衛糖)
ショ糖の化合物の入った容器。振りかけた相手の周囲に7分18秒間、滞留する。振りかけられた人物に悪影響はないが、別人が触れると粘膜から侵入し細胞を氷砂糖のように作り変え、失明や呼吸困難といったダメージを与える

SCP-990 - Dream Man (ドリームマン)
財団職員の夢に現れ、世界崩壊や財団の危機を予言する男

SCP-991 - A Syringe (注射器)
注射器。思考や記憶を抜き取り、他の人物に注入することができる。思考は吸引された時に主に考えていたことを抜かれるが、雑多な思考も入り込み、複数人の思考を注入されると統合失調症に陥る

SCP-992 - Gaia's Emissary (ガイアの使者)
アボリジニの男性。高齢だが収容から65年経っても変化が見られない。彼を視認した人間は異常な天候の幻覚を見せられ、その間は自身や他人を名前で表すことができない

SCP-993 - Bobble the Clown (ピエロのボブル)
10歳以下の子供が視聴するとボブルが殺人や放火の方法を教える番組。10歳以上の子供が観ると失神する。定期的に未知の方法で配信されようとするのを防いでいる

SCP-994 - Some Silver Dishes(群れたる銀の円盤)
UFOそっくりの生物。群れをなし未知の力で飛行する

SCP-995 - Under The Couch (ソファの下で)
主にソファ等の家具の下に棲息する生物。小型の動物や幼児を捕食する

SCP-996 - Broken Topology (位相の破れ)
位相幾何学的に不変のシート。無限に伸縮し自在に変形するが、体積や質量を持たない。あるDクラス職員が未知の方法で結び目を作ったものの、腕を失い終了された

SCP-997 - Vermin Suppressor(害虫遮断装置)
ランプに似た装置。電源を入れている間、約250m圏内の人物は、自身が害虫と見なすものを一切認識できなくなる。害虫に接触させても存在を認めず、非現実的な言い訳を口にする

SCP-998 - Missing Aircraft (失踪した航空機)
数十年前に行方を絶った軍用輸送機。不定期に交信が復活し、乗組員と会話できることもあるが姿は見えない

SCP-999 - The Tickle Monster (くすぐりオバケ)
ピーナツバター状の生物。友好的で触れた者を癒やす。SCP-682さえ癒やした

SCP-1000 - Bigfoot (ビッグフット)
ビッグフットとして広く知られる生物。直接・間接を問わず視認した人間は最低でも2%の確率で脳死する。20分ごとに確率は1%ずつ上昇していき、90%の確率で脳死させる個体もいる。世界終焉の危機すらもたらすため、ビッグフットの実在は秘匿され、作り話として流布されている。

※……以上の話は真実を隠すための虚偽であり、ビッグフットとはかつて超自然文明を誇った旧人類である。新人類である現在の人類は地球の覇権を奪い彼らの知能を後退させた。だが彼らは徐々に力を取り戻しつつあり、目撃例も増えている


SCP-601~800   SCP-1001~1200